バイト先としては、人気が高いのは本屋といわれています。
「楽ちん、簡単そう、レジにいるときは本でも読んでいれば良さそう」のお気楽のイメージを持っています。
実際では、重労働な職場です。
本屋の裏事情を調べてみました。
・ 本屋さんで働いてる人は、全国で300万人います。
しかし、年々労働力が減っている傾向があります。
・ 書店店員になるためには、資格は問われません。
大型書店の中では大卒を採用するところがあります。
書店に入職後、先輩や上司の指導を受けながら、専門的な知識を身につけます。
司書の国家資格を習得すると、仕事の幅が広がります。
・ バイト情報誌では、本屋さんの時給は良くありません、むしろ最低な時給です。
よほどの本好きではないと、こんなもんやってやれるかという職業です。
・ 商品知識ともかく、力仕事が必要です。
本屋さんの仕事は、新刊書籍の荷開けや品出しがあります。
その新刊書籍が詰まってるタンボール箱が、意外と重いのです。
とくに攻略本や文庫本だったら、殺人級な重量になります。
・ 書店員による本のハタキがけは暇そうに見えますけど、そうではありません。
本当にホコリがたまるので、やらないとものすごく汚く見えます。
・ 書店員は、本屋だからいつでも読み放題な訳ではありません。
就業中の読書は、厳禁です。
休憩中でも未購入の本の休憩室の持ち込みも禁止されています。
・ 雑誌のふろく組みは、本屋さんの仕事です。
一番、手間のかかる仕事です。
毎月始め、月末、20日前後は付録が多いので大忙しい。
・ ふろくは千差万別です。
実用的なものから、「?」というものまでいろいろあります。
ファッション誌の付録は売り上げを左右するだけあって力が入っています。
化粧品の試供品が入っていたり、ポーチにキーホルダー、バンダナにビーサンなどいろいろあります。
・ 本屋さんは付録の形態に合わせて組み方を工夫しています。
ビニール紐でダイヤ型や十字型で組むことあるし、輪ゴムで留めたり、シュリングしたりします。
・ 本屋さんが組む苦手の付録があります。
ちっちゃい付録は、そんなものは綴じ込めよ!と文句いいたい気分になります。
女性雑誌にみかける立派過ぎて付録に見えない付録もそうです。
そして、でかすぎて本誌に入らない付録は、店員がどう組めばいいのかとかなり悩みます。
・ 最近の本屋の売り場では、ポップが乱立しています。
ポップは店頭で本の脇に添えられるPRカードのことです。
2001年、「白い犬のワルツ」(新潮社)を100万部超のベストセラーにしたのは、
たった一人の本屋さんが書いたポップでした。
それ以降、版元も本屋も「白い犬のワルツ」に続けとポップを書きまくっています。
ポップをつけたら、急に売れ出したなんて意外にあるのです。
・ ポップは版元から貰う場合があるし、書店員のオタク味が染みこんだ手書きポップもあります。
どちらかっというと、書店員が書いたポップは味があっていいのです。
書店員の手書きポップの50パーセントでは、「嘘、大げさ、まぎらしい」と言われています。
・ シュリンクはビニール掛けされてる本です。
コミックが多い傾向があります。
それは、コミックの立ち読みや商品保護のためにやっています。
・ シュリンクされていないコミックを扱ってる書店は少なくなりました。
立ち読みメッカとされて無法地帯となってしまいます。
朝からずーっとその場で陣取り、全巻読破を試みるツワモノがいます。
まだ、中身確認用として存在する便利な本屋さんとして見られますので、もちろん売り上げはダウン。
なので、シュリンクする書店が増えました。
・ シュリンクはコミックを専用袋にいれて、20万もするシュリンカーという機械に通します。
熱収縮してシュリンクされる仕組みです。
その時、熱が低いと袋がシワシワになります。
反対に高いと、本がしなってクセがつきます。
まだ、夏場では地獄になります。
・ シュリンカーの中で詰まると、えらいことになります。
熱で表紙のPP加工が溶けてしまい、商品価値としてなくなります。
・ レジ作業といえば、カバー付けがあります。
これが手早くできたら、一人前の証といわれています。
・ 本屋につけるカバーの意味は、本屋の宣伝になります。
まだ、万引き防止にも役に立っています。
・ カバーは大きく分れて三種類あります。
文庫用、新書用は、表紙にさしこみ裏表紙側を折り返すタイプ。
まだ文芸用は、判型が様々なので上下を折って使用するので、一番面倒くさいタイプです。
・ 雑誌の袋には、よく結婚相談所や速読術のチラシが入っています。
チラシのない雑誌袋はありますけど、あれは割高です。
書店業界は利幅が少ないので、少しでも一円でも経費節減したいのが本音です。
自社チラシを入れる事を条件として、格安に雑誌袋を仕入れています。
・ 書籍の陳列は約束事があります。
競合雑誌は隣同士に陳列します。
そして、雑誌の背は交互に積むのが掟だそうです。
・ 売れてる本は棚ではなくて平台で、ドーンと平積みします。
平積みでいい調子で売れたいた本がラスト残り一冊になると、ピタッと売れ行きが止まる法則があります。
理由としては、お客は上から二冊めを抜き取られる習慣をもっています。
ラスト一冊は、平積みされた一番上にあった本ではないかと思ってしまいます。
・ 買いたい本を見つけたときは買い時といわれています。
本屋は限られたスペースで陳列します。
毎日のように新刊書籍がはいりますので、売れなくなった本は返品する必要があります。
後日に買いに行こうと思ったら、すでに返本されたのが多いのです。
・ 本屋さんは、本を版元から「委託」という形で販売しています。
新しい本が入荷すれば、古い本・売れない本はドンドン返されます。
入荷した数に対してどれだけ返品したかを返品率といい、本屋さんでは売り上げと同じくらいに重要視されます。
返品率が高いと、入荷する数が少なくなります。
・ 雑誌には返品期間があります。
週刊誌、発売日より45日。
月刊誌、発売日より60日。
隔月刊誌、発売日より90日。
季刊誌、発売日より120日。
期間内に返さないと、版元が受け付けてくれなくなります。
他に、返品できない買取があります。
本屋では、もっともイヤな版元ですので入荷は少ないのです。
・ 本屋さんの天敵は万引きです。
経営を揺るがす驚異的な存在といわれています。
利幅が少ないのですから、万引きのおかけで廃業する書店が増えている傾向があります。
某チェーン書店の年間万引き被害額は、7億円というデータがあります。
・ 万引き犯を捕まえたときは、「即警察、学校、職場へ通報」という厳しい姿勢が大事です。
そうしないと、万引き犯の口コミによって格好の万引きパラダイス書店になってしまいます。
・ タチの悪い万引き犯は、分別をわきまえてるはずの大人です。
罪の意識が薄いし、動機など問いつめると開き直る大馬鹿がいます。
・ 本屋にはいろんなお客がいます。
例えば、本の上に座ってるDQN客。
邪魔だ、どけ!というむかつきがこみあげます。
・ 本の上ではなくて、座り読みをしてるお客がいます。
おねーさんの場合は、パンツが見えてるシーンを出くわします。
・ ひどい場合になると、床を座っりながら本を読んでるお客がいます。
中高校生が多いのです。
そんなに腰が弱いのかな?と思ってしまいますけど、あれはものすごく邪魔です。
踏んでしまいそうになります。
・ 携帯カメラで本を撮影してるバカがいます。
デジタル万引きとれっきりした犯罪なので、やめてください。
まだ携帯カメラといえば、盗撮があります。
おねーさんのスカートの中身を撮影して、お家でウハウハしてるすけべえ野郎がいます。
気をつけて下さい。
・ エロ雑誌がある本屋さんは、お客が寄ってきます。
ネットでもいえるけど、すけべえパワーがほんとうにすごいです。
たまに文芸書の棚には、場違いなエロ雑誌がちょこんと一冊鎮座しています。
男だったら、堂々とエロ雑誌コーナーに読めや!と突っこみいれたいのです。
・ エロ雑誌を買うときは、女性店員がいたら買うのをためらう童貞クンがいます。
かわいい童貞クンです。
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