20世紀初頭に時計商社としてイギリスで創業したが、当時は時計関税が高額だったため以後漸次スイスに拠点を移し、その過程でメーカー化した。懐中時計が主流であった当時、早くから腕時計の利便性に着目し[1]、別会社である「オイスター社」が開発し、それまでの腕時計と比較して防水性が格段に高い「オイスターケース」を実用化、自動巻き機構「パーペチュアル機構」や日付が午前零時頃に一瞬で切り替わる「デイトジャスト機構」を発明、腕時計で初めてクロノメーターの認定を受けるなど実用的な機械式腕時計メーカーとして不動の地位を築き、今日に至っている。
全ての部品を自社製造しているマニュファクチュールであり、なおかつその大部分でクロノメーター認定を受けている[2]。
高級時計ブランドとして世界中で知名度を有しており、コピー商品・再生品(いわゆる偽ブランド品)が多いことでも知られる。これらの偽物・再生品は保証書がないものが多く、現在日本国内では正規代理店での保守・修理を受けられない。偽物の多さから偽ロレックスの収集家も存在するほどである。
高級時計としての知名度とイメージ、金無垢やコンビさらにはダイヤモンドなどの宝飾を使用することで高級感を出す手法を多用することなどから、日本国内では成金的なイメージを指摘する意見もある。
普及モデルとして『チュードル(Tudor )』というブランドが存在する。元々は元本国イギリスでの販売拡大を狙って発売されたもので、名前はイギリス王家の一つチューダー家にちなむ。トレードマークもチューダー家と同じ薔薇であり、初期のモデルは文字盤に薔薇が描かれている(現在は盾のマーク)。一時期日本でも販売されていたが、現在は正規代理店の取り扱いはない(但し、オーバーホールは日本ロレックスで受け付けてくれる)。汎用ムーヴメントであるエタ社製のムーブメントを使用し、ケースのみロレックス製のものを使用している。当初は本家ロレックスに似たモデルを多く販売していたが、現在は独自のデザインによるモデルを主に販売している。
【このカテゴリーの最新記事】
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image