高級ワインの価格が中国で急落していると報じた。21日付で環球時報(電子版)が
伝えた。
香港で先週末開催されたサザビーズの酒類に関するオークションで、
ボルドー産高級ワインなどの取り引きの多くが不成立となった。
オークション責任者は貯蔵年月の短いボルドーワインに対するニーズの減少が
原因だと分析する。
ワインの電子取引を取り扱うロンドン国際ワイン取引所によると、
重要な指数が昨年大幅に下落したという。
同取引所の関係者は
「金融危機から2010年まで、ボルドーワインの価格は高過ぎた。下落の原因は
中国からのニーズの減少だ」と話す。
高級ワインのニーズは、中国が3年前に本格的に市場に参入してから火が着き、
急増した。
ワイナリーや先物取引企業は、中国人のぜいたく品への渇望心理を利用し価格を
吊り上げた。
また、ユーロの値下がりや中国国内の不動産バブル終了に対する恐怖心が
投機性の資金を呼び込み、先物取引価格は11年6月にピークに達した。
しかし、現在は様相が一辺し、高値でつかんだ多くの中国人ユーザーが
「先物でこっぴどく騙された」と感じているという。
ボルドーの有名なワイン商Divaの関係者は
「中国人は馬鹿げた値段では二度とワインを購入しないだろう」と語る。
また、中国政府の各種融資抑制政策が投資家に高級ワインへの投資を
見送らせていることも、ワイン価格暴落の原因の1つであるという。
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