街道を歩いていた 座頭市 、そこへ ごろつきが数人やって来ると、座頭市の目や武器の役目を担う 仕込み杖を奪う。だが、市は仕込み杖を即座に取り返すと、目の前のごろつき2人を瞬時に斬った。それを見た他のごろつきは逃げ出した。
その頃、別の街道では病人の妻を連れた 浪人と茶屋では 女芸者2人 が休んでいた。一方、宿場町では町を仕切る 銀蔵一家 が理不尽なみかじめ料を百姓や町民にせがんでいた。そうして、市は道中で おうめ という 百姓女を手伝い、彼女の家にしばらく世話になる。
市は 按摩 でおうめを揉みながら、銀蔵一家による宿場町の様子を聞く。その夜、宿場では 服部 という浪人が病を患った妻の治療代を稼ぐため、仕事を探していた。そうして、酒場で銀蔵一家をその太刀筋で驚かせ、親分に認められた浪人は銀蔵一家の用心棒となった。
そして数日後のある夜に市は 賭博場へ出かけると、そこでおうめの甥である 新吉 と出会う。新吉は市のおかげで大勝すると、町で声を掛けられた女芸者2人を雇った。座敷で楽しむ新吉だったが、市は女芸者2人の素性を見抜く。その後、追われる身になった4人はおうめの家に厄介となる。
『座頭市』を 北野武監督が描いた作品。 金髪 というこれまでの座頭市とは風貌がだいぶ違い、さらにそこに 笑い と 音楽 をプラスした独自な世界観を表現。 勝新の太刀筋を再現はできませんが、そこは映像技術という時代のたまもので負けないくらいの 演出 がされていますよ。(こっちもいい)