幕僚編?GSBU投入!商船に偽装したAGIを拿捕せよ!!

『SBUを投入して商船に偽装した情報収集艦を拿捕せよ!』

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第1次総攻撃によって、敵X国艦艇に多大の損害を与えることができました。

しかし、TG21.1が壊滅する被害を受ける事態となっています。

下手人の商船に偽装した敵情報収集艦(AGI)を、SBU投入にて排除します!

知られざる、戦時での司令部計画のSBUの作戦演練をご紹介!
(前回記事):『 海上自衛隊の燃料なめてんじゃねーよ(激怒)!!
(前記事): 幕僚編?F反撃のJTF!第1次対艦総攻撃開始!
(次記事): 幕僚編?H再補給・JTF再編成、離島奪還への作戦準備!
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(1)なぜTG21.1は壊滅した?目標誘導艦の存在が明らかに!

前回計画した第1次総攻撃において、敵TGα・敵TGβへの攻撃戦果確認が実施されました。

結果として、半数以上の敵艦艇を撃沈・撃破することに成功しました。

しかし、敵TGβと対決したTG21.1は対艦ミサイルの反撃と敵SSNの攻撃で壊滅です。

この状況に、SF司令部は情勢見積もりの再検討を行います。

1.1 TG21.1へのターゲティングが正確すぎる!

連続情勢判断において、TG21.1への敵TGβの攻撃が適格過ぎる点を指摘されました。

併せて、敵SSNが都合よくTG21.1に近接していることについて、作為的との見解が情報見積もりで導出されました。
『TG21.1への対艦ミサイル誘導など、商船偽装情報収集艦がいるのでは?』

通常の情報収集艦(AGI)は、軍艦として行動しており識別が容易です。

図1 情報収集艦
640px-PLANS_Beijixing_(AGI-851)_20120514.jpg
引用URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/中華人民共和国海軍艦艇一覧#/media/File:PLANS_Beijixing_(AGI-851)_20120514.jpg

国際法やサンレモ・マニュアルでは、発見しだい即時撃沈が可能です。

しかし、商船に偽装した情報収集艦であると状況が厄介になります。

商船の場合、まずは警告・臨検が基本となります。

敵X国商船が、当該演習海域内にいてもすぐに撃沈できません。

警告なしに、撃沈してしまうと重大な戦争犯罪になります。

とにかく、情報本部など各所から航行船舶の情報を集めます。

1.2 やはりいた!不審な敵X国商船から軍用電波を傍受!

情報本部電波部に要求した、情報要求(EEI)に対して回答がありました。

『TG21.1の近くに敵X商船が存在、対艦攻撃前後に不審な軍用電波を発信』

やはり、偽装商船の情報収集艦(AGI)が存在していました。

図2 偽装商船(イメージ)
Bundesarchiv_Bild_146-1985-074-27,_Hilfskreuzer_Kormoran.jpg
引用URL:https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Kormoran_(ship,_1938)?uselang=ja#/media/File:Bundesarchiv_Bild_146-1985-074-27,_Hilfskreuzer_Kormoran.jpg

こいつがTG21.1への目標誘導を行った犯人で、次の目標は奪還部隊輸送艦と推定されます。


しかし、すぐに急行できる艦艇が近くにいません。

さらに偽装商船であるため重要情報や暗号書など、押収したいものもあります。

そのため、JTFは決断しました。
『SBU(特別警備隊)を投入して、偽装AGIを拿捕する!』

1.3 SBU作戦投入準備!

SBUを投入して、偽装商船(AGI)を拿捕することが決まりました。

この作戦は、奪還部隊の硫黄島到着を遅らせるわけにいかないので、スピード勝負で作戦を展開します。

S-3(作戦部)にいる特警隊運用幕僚が中心となって、作戦計画が練り上げられます。

ここでの作戦は、単にSBUだけを偽装商船(AGI)に降下させればよいわけでありません。

支援ヘリの投入・水上艦による支援態勢・部隊の回収など必要な後方支援もセットです。

特警隊幕僚からの要請で、艦艇を3隻(DDH×1、DD×2)を支援に回します。

特にDDについては、「CIWS BLOCk?TB」搭載艦を派遣することになります。

図3 CIWS(Block?TB)
CIWSBlock1B.jpg
引用URL:wiki

「CIWS Block?TB」では、水上目標への精密射撃が可能となってます。

SBUの突入を援護する為に、「CIWS Block?TB」搭載艦の投入が前提となります。

RHIBによる近接は、相手に対応する時間を与えてしまいます。

各部隊に、作戦準備指示を発令していきます。
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(2)SBU偽装商船に突入!重要情報を確保せよ!

SF司令部で計画された、偽装商船(AGI)拿捕作戦の概要は、

・SBU(特別警備隊)2個小隊を投入
・第111航空隊がSBUをTG21.4のDDHに輸送
・TG21.4のDDHを作戦拠点として、HS(SH-60J)に乗せ換え
・DD×2は、偽装商船に近接・臨検と停止の警告、水上射撃支援
・SBUはHSから降下して、速やかに偽装商船(AGI)を制圧
・制圧終了後、DD×2によりSBUを回収
・AGIの制圧が難しい場合、SBUを撤退させDD×2により撃沈
・P-3C×1を現場上空に張り付け、敵SSNの攻撃から防御
・負傷者等は、父時分遣隊又は硫黄島分遣隊に搬送

SBUを作戦投入する場合でも、概略としてこれだけの準備が必要になります。

SBUなど特殊部隊の投入をすることは、全く簡単なことではありません。

米海軍はこのような作戦について熟練していますが、海自ではまだ不慣れな状態でした。

2.1 ついにSBU突入!

硫黄島への作戦資材の集積が進む中で、偽装商船(AGI)拿捕作戦は決行されました。

この作戦が成功しないと、離島奪還の任務の大きな障害となるためです。

ついにSBUが偽装商船(AGI)への突入を開始しました!

図4 特別警備隊のHSからの降下(公開訓練)
HS降下.jpg

この演習の中で、衛星通信によるリアルタイム送信実験が行われていました。

SBU隊員のヘルメットにつけたカメラ映像が、リアルタイム衛星通信で司令部に伝送されてきました。

偽装商船(AGI:多用途支援艦が模擬)に突入していく様子が、SF司令部作戦室に流れます。

私も、艦発隊で録画画像でしか見たことのなかった突入の瞬間を初めて見ました。

2.2 作戦成功!重要情報確保!!

突入後制圧完了までは、まるで映画のような状況でした。

制圧後、SBUから「敵X国の暗号書・作戦指令書」等の情報が転送されてきました。

やはり奪還部隊への攻撃意図を持っており、敵SSNへの作戦指令も実施していました。

※この時の多用途支援艦(偽装商船模擬)
敵艦役だった多用途支援艦には、模擬重要書類・模擬通信機を乗せていました。
突入が始まったら、破棄するよう指示が出されていました。
しかしあまりにも早いSBUの制圧で、ほとんど破棄できなかったそうです。


また公開訓練では登場させていなかった狙撃銃も、訓練の為しっかり使用していました。

図5 上空支援の特警隊狙撃手(公開訓練では89式自動小銃)
HS射撃.jpg
引用URL:https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcTntUgiP76vf3DXoqsSjn4DicwPGLoVHOtMc1IB4Trd_JbS8FnbkA
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(3)SBUの防衛出動下の運用法は手探り状態!

今回の自衛隊統合演習では、SBUを偽装商船(情報収集艦:AGI)の制圧に投入いたしました。


SBUの本来任務は武装不審船の制圧となっていますが、防衛出動下での運用については、現在でも手探りの状態です。

・偽装商船(AGI)の制圧に使用するのか?
・離島奪還の先遣偵察隊として使用するのか?
・その他、基地防備の主力として使用するのか?


私の現役時代から論議されていました。

SF司令部では、強行制圧部隊として運用するという考えが流れています。

今後特別警備隊の防衛出動隷下での運用方法を、再検討すべき時期かもしれません。
(次記事): 幕僚編?H再補給・JTF再編成、離島奪還への作戦準備!
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2020年02月27日

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