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ヒトのユーラシア大陸進出についての通説を覆すこの驚くべき発見はまた、現生人類ホモ・サピエンスが数万年かけてアフリカ外への移住を何度も試み、時には成功しないこともあったとの説を裏付けるものだ。
欧州の南東部は長い間、現生人類がアフリカから移動した際の主要経路となったと考えられてきたが、これまでユーラシア大陸で見つかったヒトの最古の痕跡は約5万年前のものだった。ただ、初期人類のネアンデルタール(Neanderthal)人が太古の昔からユーラシア大陸全土に存在していたことを示す発見は複数あった。
ギリシャの洞窟では1970年代、損傷のひどい頭蓋骨の化石2つが発見され、いずれも当時はネアンデルタール人のものと特定された。国際研究チームは今回、これらの頭蓋骨を最先端のコンピューターモデリングとウラン年代年代測法を用いて再調査した。
2つの頭蓋骨うち、発見場所となった洞窟の名前にちなんで「Apidima 2」と名付けられたものは、17万年前のネアンデルタール人のものと特定された。しかし驚くべきことに、もう一つの「Apidima 1」は「Apidima 2」よりも最大で4万年ほど前のホモ・サピエンスと特定されたという。(c)AFP/Patrick GALEY
AFP
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July 11, 2019 at 03:18PM
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