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2011年07月06日

頭のいい人が儲からない理由 (講談社BIZ) [単行本]

頭のいい人が儲からない理由 (講談社BIZ)
坂本 桂一
講談社
売り上げランキング: 115593



出版社/著者からの内容紹介

IT革命草創期に数々の起業で成功した著者の「悪の儲け学」。

勉強できる人、真面目な人、努力する人は金儲けできない!

この本の著者は、こんな大胆なことを言います。

当てずっぽうで言っているのではありません。数多くの社長や部下を何十年間も
見てきた人が言うのです。

なぜでしょう。なぜ勉強できる人、真面目な人、努力する人は儲からないので
しょう?

ひょっとすると、あなたには思い当たるところがありませんか? ああやっぱ
り、と。

本書に書かれている例を一つ出しましょう。

著者が有名大学出で優秀と言われた部下に命じました。「このビジネスプランに
ついて次の会議までに考えを発表してくれ」。

そして会議のとき、著者は驚愕します。その部下は、専門書やウェブサイトから
見つけた大量の資料を使った発表はするのですが、自分の考えというものがあり
ません。調べたあとはあるけれど、著者がいちばん聞きたかった、考えたあとが
ないのです。

著者は怒ります。「おまえ、おかしいんちゃうか。俺、考えてくれいうてるんや
で」。

そんな経験をしたことはありませんか? あるいは知らず知らずのうちに、あな
た自身がそんなことをしていませんか? 「考えること」と、「調べること」
「勉強すること」をごちゃごちゃにしていませんか?

子どもだって、「どうしてアリさんは行列をつくるか、考えごらん」と言われれ
ば、子どもなりに一生懸命考えるでしょうし、「今度は調べてごらん」と言われ
れば、図書館に行って調べるでしょう。いつの間にか子どものように考えること
を忘れていませんか?

他人が手を出していない、まったく新しいビジネスを始めるとき、入学試験のよ
うに決まった正解があるわけではありません。問題を調べて解くのではなく、子
どもが新しい遊びを考えつくように、新しい問題と新しい解答を一から考えるの
が本物のビジネス。

なぜ勉強できる人、真面目な人、努力する人がダメか、少しわかりそうですね。
あとは本書をぜひお読みください。

「IT革命、ネット革命の源流がここにある。激動の30年間を常にその最先端で生
き抜いてきた坂本氏の経営論、人生論。ベタな内容であるがゆえにリアリズム
の宝庫であり、圧倒的な説得力に充ちている」冨山和彦(元産業再生機構・代表
取締役専務)

2008年07月21日

ブックレビュー『ありえない稼ぎ方。」

インフォカートの取締役の田渕隆茂(たかしげ)さんの「ありえない稼ぎ方。」を発売と同時に読んだ。ブックレビューしようと思いつつ、消化するまでに時間がかかった。

書いてあることは理解できるのだが何か小骨のようにつっかえるものがある。それが何なのか少しわかったのでレビューしてみることにした。




「ほったらかし」で儲けるためには、寝ないで血のにじむ努力が必要だ。とにかく「数稽古」(田淵氏のことば)が必要で、できることからコツコツと、ということが説かれているのだ。

まあ「ほったらかし」というのはそういうことだろうと予想をしていたので、驚かない。

大切なのは「情熱」だという。目標をしっかりと持ち、その目標に向かってがむしゃらにやるということだ。「夢天秤の法則」と呼んでいる。

ネットにおける「不動産」は「サイト(メルマガも含む)」、「不動産収入」は「広告収入」ということ。内容のなるサイト(!?)を数多く作る。だから、儲けようと思ったら日記ではだめとはっきりと書いている。

この点は私も同感。だから無料で作れるブログサービスはどんどん活用すべきだと思ってやってきた。「ブログ=不動産」論だ。

待ちのメディアである「ブログ」「サイト(ホームページ)」は基本的に検索エンジンと相互リンクでアクセスを増やし、メールマガジン登録に送り込む。

検索されやすいブログとしての基本3か条。
1.ブログタイトルにキーワードを入れる。
2.記事タイトルにキーワードを入れる。
3.記事本文にしつこくキーワードを入れる。

さらに上位表示されやすいブログ
1.人気あるジャンルの情報を書く(そもそも検索されなければ意味はないが)。
2.そのなかで、ネット上にあまり書かれていないキーワードに絡んだ文章を書く。

この前にパワーブログの作り方として「30記事100リンクの法則」というのが書いてある。

30記事は、訪問してきた人が役に立つサイトであると思ってくれるためにコンテンツとして必要な量。リピーターにならなければ次がないということ。できればお気に入りにブックマークしてもらうか、メルマガに登録を狙う。

そして100リンク。相互リンクでお互いにがんばりましょうと地道に100リンクまで拡大する。

あとはいかに「攻めのメディア」としてのメールマガジンを通して顧客をつかんでいくかということが具体的に書いてある。このメールマガジンの登録者数を獲得する方法は、確かに参考になる。

本書の後半にインフォカートの宣伝を兼ねて情報商材の売り方について書いてあり、情報商材の売り方もわかるので関心のある方はどうぞ。

最後に積極的にセミナーなどに参加して人脈を広げるとよいと述べてある。

ところどころにわかりやすく図表でポイントがまとめてあるのでわかりやすい本である。



結論からいうと、ほったらかしで稼ぐには、人に知られない苦労を影でしなければ無理だということ。稼いでいる人は、やはり尋常ではない努力をしているわけである。そのノウハウがコンパクトにまとめられているので、下手な情報商材にお金を投じるよりは有効だろう。1470円だから。

さて、最後にどうしても書かなければならない感想がある、私が感じている違和感についてだ。

本書でも商売の極意は「ほしい人にほしいものを売る」と書いてあるのだが、「情報商材」にニーズがあるのはわかる。アフィリエイトで稼ぎたいと考える人は多いからだ。その人たちは稼げるようになりたいと思い、情報商材を手に入れる。そこにはいろいろなノウハウが書いてあるが、結局、儲かるのは情報商材を新しい人(ニューカマー)に売ることだということになる。そして、いつの間には情報商材を売るためのサイトを一生懸命に作ることになる。でもたいていはうまくいかず、去っていくか、情報商材を渡り歩くことになる。購入した人が成功していれば、こんなに情報商材が次々と生まれるはずはないのだ。

私はこの堂々めぐりのような構造に違和感を感じているわけだ。マネーゲームなんてそんなものなのだが、いつかは限界が来る。

そんな違和感をぬぐい切れずに、本書をレビューしてみた。

2008年07月20日

ブックレビュー『36倍売れた!仕組み思考術』


梅雨明け、ガクアジサイも写真のような感じ。

そういえばライブドア出版から出た『36倍売れた!仕組み思考術』田中正博著のレビューを書いていなかった。

てっきりネットでの販売の本だと思ったら電話とダイレクトメールを使って脅威的な成約率をあげた生命保険販売に基づく実践的なマーケティングの本だ。
興味を持ったのは「 仕組み思考 」( ここについては本書の中に収められた『結局仕組みを作った人が勝っている』の著者荒濱一・高橋学氏との対談に詳しい )という部分だったのだが、その種を明かせば「パーミションマーケティング」ということである。はじめに資料を送っていいですかと電話をかける。その上でよく設計されたダイレクトメールを送るというものなのだが、それで脅威的に契約率が高まったというのだ。
「仕組み」を考えつくキッカケから成功に至るまで詳しく書いた後には電話のスクリプトからセールスレターまでを惜しげもなく公開していて、なんと親切な本だろうと思った。

とはいえ自分自身もまずはやってみないと宝の持ち腐れのわけでこの本に具体的にかかれた方法を自分の分野に応用して実行しなければならない。応用のために最後にオズボーンのリストまでついている。







下の本がセス・ゴーディンの「パーミションマーケティング」でいきなりダイレクトメールを送りつけるようなマーケティングを「土足マーケティング」、それに対して相手の許可を取ってからセールスに入るやり方のことが「パーミションマーケティング」。ネットでのメールマガジン購読から入り、徐々に顧客化していくやり方もパミションマーケティングですね。




売るための文章考



売るための文章。そのお手本としてよくあげられるのがシュガーマン。写真の2冊は2年ほど前に読み刺激を受けた。まあ刺激を受けただけで身にはついていないのでアフィリエイトもそれほど成果が上がっていないわけである。
実はシュガーマンはWEB時代の人ではなくダイレクトメールで大成功した人なのだ。アメリカは国土が広いのでダイレクトメールやカタログ販売が発達した。だから文章で売る技術もなかなか洗練されている。ダイレクトメールはセールスマンが対面販売するのと違い「お似合いですよ」とか「お得ですよ」とプッシュすることができない。
だから計算された文章が必要なわけだ。
間違いなくダイレクトマーケティングの原点はシュガーマンが極めたダイレクトメールの文章術の中にある。

ただネットとダイレクトメールの違いもある。ネットは意外に提示できる空間が狭い。しかも視点の流れは上から下へ一方法。

このあたりが見た目も胡散臭い売りますよ!的なサイトの作りになる所以なのだが、やはりなんとかならないものかと思う。

正面突破でアフィリエイトに取り組もうと思っているのでもう一度シュガーマンを熟読してみようと思っている。



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