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posted by fanblog

2016年05月27日

猫の分泌する「コーキシン」とは


さて、今日は猫のお話です。

猫の尿は独特のニオイがします。

特にオスは
縄張りを主張するときやストレスを感じたときに
「スプレー」といって濃い尿をします。

tumblr_n0z7zaPXwO1selvl1o1_1280.jpg
(画像引用 neko-diary.com)

これは特にクサイ!

さて、そのニオイのもととなるフェロモン物質はすでに
特定されています。

それは 「フェリニン」 というアミノ酸。
猫属は英語で「felis」ですから、ここからの命名ですね。

ところで、2006年に興味深い発見がありました。
この独特のニオイ物質「フェリニン」の合成に
欠かせないタンパク質が猫の尿から見つかったのです。

そもそも、本来は尿にタンパク質が出てはいけません。
せっかく摂取したタンパク質が尿とともに漏れ出ると、
低タンパク血症になって筋肉も落ち、免疫力も低下。

ところが、 猫はタンパク尿が出ても正常 です。
それはこの猫特有のタンパク質が、ニオイ物質
「フェリニン」の合成に欠かせないから。

そのタンパク質の名は・・・

「コーキシン」(Cauxin)。

発見と命名は
岩手大学 理化学研究所 の共同チーム。

そう、日本の研究者による発見なのです。

この
尿中に分泌されるタンパク質 は、
カルボキシルエステラーゼ 」という酵素に
よく似た 構造であることがわかりました。

皆さん、上の 青字 のところ、
よく覚えておいて下さい。

ともかく、猫の尿のニオイは、
他の猫からすると興味の対象。
好奇心 を刺激されまくりです。

070521-1.jpg
(画像引用 chokoan.blog69.fc2.com)

そうです。

「コーキシン」命名の由来は「好奇心」。

「うまいこと名付けたなあ」と思ったあなた。

まだ話は終わりません。

この「コーキシン」を英語で説明すると

Carboxylesterase like urinary excreted protein

さっき日本語で青字で示した部分
「カルボキシルエステラーゼによく似た」
「尿中に分泌されるタンパク質」 の英訳ですね。

では、これを縦に読んでみましょう。

Ca rboxylesterase like
u rinary e
x creted prote
in


すなわち、

Cauxin。


・・・ということで今日は、
日本人が発見した遊び心満載のタンパク質
「コーキシン」についてのお話でした。

語呂合わせは
コーキシン
岩手 大学」
理化学研究 所」


なので

好奇心 いいわ!」って リカが研究

でいきましょう。

では、さようニャら。


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<参考>
尻を振るから「シリフリン」?
https://fanblogs.jp/huun/archive/199/0

posted by nessy at 23:04| 生物
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