肝。
脾。
肘。
胸。
部首は 「にくづき」。
「肉」という字が変形していって「月」
の形になったので、「にくづき」を部首に持つと
「身体」に関する漢字になりますね。
「そうか!左側に月がきたらにくづきなのか!」
と思ったあなた。
この漢字をご覧ください。
読み方は
「おぼろ」
物の姿がかすみ、はっきりしない状態をさす漢字。
朧月夜、朧げな記憶・・・。
まったく身体と関係ありません。
なぜ、「にくづき」なのか?
もう一度、漢字をよく見てみましょう。
今度は、赤丸の部分に注目です。
おや?
どうも「にくづき」とは少し形が違うようです。
「にくづき」を部首に持つ「肘」と比較してみましょう。
おわかりいただけだだろうか?
そうです、「おぼろ」の部首は「にくづき」ではなく
「つきへん」 。
「朧」 は月に関係する字ですので、
「にくづき」ではなく「つきへん」なのです。
そしてつきへんは、正式には「月」の中の二本線が
右にひっついてはいけません。
これは、ひっつかないことで 「月の満ち欠け」 を
表しているから、とも言われます.
とにかく、二本の線は右から離します。
ちなみにつきへんは、右側に来ることもあります。
「朗」(ロウ、ほがらか)を見てみましょう。
この字も「月」に関係しているので「つきへん」。
朗。かげがなくてあきらかなさま、です。
やはり、月の部分の二本線は右にひっつきません。
つまり、
「にくづき」=「身体」=「月の二本線は右にひっつく」
「つきへん」=「月」=「月の二本線は右にひっつかない」
ということになります。
しかし、あくまでこれは正式な字体の話。
現実的には、パソコンで打っても
「朧」「朗」
のように、二本線は右にひっつきます。
だから「にくづき」「つきへん」の
使い分けが気にならないし、
そもそも区別そのものがつかないわけですね。
というわけで今回の語呂合わせは
「 にくづき 」=「 身体 」=「月の二本線は右に ひっつく 」
から生み出しましょう。
「 にくづき のいい 身体 に ひっつく 」
というわけで、久しぶりの漢字ネタでした!
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