今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は白鳥 翔プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/b_ZwqNyY12Q?si=-cmTom-gbgn7d2Z6
2023年1月31日 第2試合
南3局 3本場 供託リーチ棒1
東家 黒沢 咲 13400
南家 渋川 難波 21300
西家 白鳥 翔 47200
北家 二階堂 亜樹 17100
(敬称略)
トップ目・白鳥さんは二着目に25900点リードした、トップ率が高そうな立場。
二着目・渋川さんは三着目と4200点差、ラス目と7900点差で三着目の2600ロンや700−1300ツモ、ラス目の6400ロンや1600−3200ツモで逆転されてしまう微妙な立場です。(供託リーチ棒+三本場で+1900点)
最初に親・黒沢さんの手は
ドラ 黒沢手肺牌
ドラ1のメンツ手2シャンテン。
どちらかを引けばイーぺーコー・引き変化も意識します。
ツモ 打
次に南家・渋川さんの手は
ドラ 渋川手牌
このままでは役なしテンパイになりそうなのでピンフかタンヤオを付けたい手ですが、二着争いが激化しそう(二着目〜ラス目が約満貫差)なのでうかうかしていられません。
ツモ 打
続いて西家・白鳥さんの手は
ドラ 白鳥手牌
第一ツモで既に赤+ドラの1シャンテン。
ピンフになればリーチ・ピンフ・赤・ドラの満貫。
ツモ 打
これで受け入れの1シャンテン。
最後に北家・亜樹さんの手は
ドラ 亜樹手牌
トイツの赤なしドラなしであまり高くならなそうですがリーチ・ツモ・1000−2000で二着目になるのでその可能性も追いながら進めたい。
ツモ 打
次巡、渋川さんは
ドラ 渋川手牌
2トイツだった片方を1枚落とし。
同巡、白鳥さんは
ドラ 白鳥手牌
受け入れの1シャンテンに変化。
また同巡、亜樹さんは
ドラ 亜樹手牌
これなら雀頭のリーチ・ツモ・赤、1000−2000の二着もありそう。
次巡、黒沢さんは
ドラ 黒沢手牌
ソウズリャンカン受け入れに変化。
同巡、渋川さんは
ドラ 渋川手牌
ピンフ含み2シャンテン。
また同巡、亜樹さんは
ドラ 亜樹手牌
受け入れの1シャンテン。
2巡後、渋川さんは
ドラ 渋川手牌
一気通貫含み受け入れの1シャンテン。
これで子3人が1シャンテンで3人の手がぶつかりそう。
次巡、白鳥さんは
ドラ 白鳥手牌
ピンフ・赤・ドラ3900点、待ちダマテン。
待ちは山に2枚、は0の計2枚。
白鳥さんはトップ目で二着争いが2600〜満貫で変わってしまう点差なので三着目やラス目のリーチ、二着目の親リーチが入ってもおかしくない局だと言えます。
次巡、黒沢さんは
ドラ 黒沢手牌
2シャンテンと変わらずですがイーぺーコー含みに。
同巡、亜樹さんは
ドラ 亜樹手牌
を落としてピンフへ。
亜樹さんはリーチ・ピンフ・赤3900点で二着目になるのでここは是非ともアガりたい。
次巡、亜樹さんは
ドラ 亜樹手牌
テンパイ即リーチ待ち。
亜樹さんは3900出アガリでも二着目。
待ちは山に2枚、は3枚の計5枚。
亜樹捨牌
亜樹さんは数牌(マンズ・ピンズ・ソウズ)を1枚しか切っておらず、他家から見ると「待ちわからんやんけ・・・」となってしまう捨牌。
こんな捨牌を実況や解説で「河(捨牌)が強い」とよく表現されています。
次巡、黒沢さんは
ドラ 黒沢手牌
1シャンテンになり、打勝負!
黒沢さんは愚形待ちになりそうですがリーチ・ドラ3900かリーチ・イーぺーコー・ドラ7700をアガれば三着目や二着目になれるので勝負か?
同巡、白鳥さんは ツモ ツモ切り 。
次巡、黒沢さんは
ドラ 黒沢手牌
ツモり三暗刻を意識したのかまた無スジ打。
同巡、渋川さんは
ドラ 渋川手牌
黒沢さんのに合わせ打ち。(他家と同じ牌を切る)
次巡、白鳥さんは自分で切っているをツモ切り。(共に2枚見え、ダブルツーチャンス)
2巡後、渋川さんは
ドラ 渋川手牌
亜樹さんの現物が増えて渋川さんはタンヤオを見たのか打。
同巡、白鳥さんは
打 ドラ 白鳥手牌
白鳥さんは打してテンパイ→1シャンテン戻し。
これは現物を切りながら回して(回し打ち)タンヤオで手を組み直そうとしているようです。
場を見ると
黒沢捨牌
渋川捨牌
白鳥捨牌
亜樹捨牌
亜樹さんに通っているマンズは。
同様にピンズは。
ソウズは。
字牌は以外は通っています。(は3枚切れで当たりようがない)
この局面は白鳥さんから4枚見え(場に3枚+手に1枚)でのまたぎスジはありません。(、待ちを否定)
そう考えるとマンズリャンメン待ちは待ちしか残っていません。
これと同様にピンズリャンメン待ちは、ソウズリャンメン待ちは、しか残っていません。
マンズ・ピンズ・ソウズ全部合わせてもスジ4本しか残っていません。
その4本しかない内の1本がでかなり当たる確率が上がっています。
次巡、黒沢さんは
ドラ 黒沢手牌
1シャンテン仲間だった3人目・黒沢さんはやっとテンパイ即リーチ!
待ちカンは山に2枚。
同巡、白鳥さんは
ドラ 白鳥手牌
ツモ 打 の待ち再テンパイ。
待ちはフリテンでは山に2枚、は1枚の計3枚。
次巡、白鳥さんは
ドラ 白鳥手牌
ツモ 打 のオリ。
は亜樹さんに通ってますが黒沢さんには通ってない上、二軒リーチ相手にフリテンで出アガリできないのは白鳥さんに不利です。
次巡、黒沢さんがをツモ切り決着。
リーチロン ドラ 裏ドラ 亜樹手牌
リーチ・ピンフ・赤2・裏の満貫三本場、8900点。(リーチ棒+2000点)
このアガリで
黒沢 3500
渋川 21300
白鳥 47200
亜樹 28000
亜樹さんは三着目→二着目にアップし、トップ目と倍満ツモ差に迫ります。
たまたまですが、今日(8月27日)が白鳥プロの誕生日だそうです、おめでとうございます!
https://twitter.com/s_Shochan0827/status/1695451467363287070
今回のまとめ
・通ってないスジの本数から当たり確率の高低を知る
黒沢捨牌
渋川捨牌
白鳥捨牌
亜樹捨牌
亜樹さんに通っているマンズは。
同様にピンズは。
ソウズは。
字牌は以外は通っている。(は3枚切れで当たりようがない)
この局面は白鳥さんから4枚見え(場に3枚+手に1枚)でのまたぎスジはなし。(、待ちを否定)
マンズリャンメン待ちは待ちだけ。
同様にピンズリャンメン待ちは、ソウズリャンメン待ちは、しか残っていない。
マンズ・ピンズ・ソウズ全部合わせてもスジ4本しか残ってなく、その内一本がでかなり当たる確率が上がっている。
・点棒状況から押し引きを考える
南3局 3本場 供託リーチ棒1
東家 黒沢 咲 13400
南家 渋川 難波 21300
西家 白鳥 翔 47200
北家 二階堂 亜樹 17100
白鳥さんは最短残り二局で二着目に25900点差つけたトップ目。
ここで白鳥さんが放銃すると親番の残る二着目のトップ条件が楽になる。
そしてラス前で満貫差に二着目〜ラス目三人が詰まっている。
ということは三人とも前に出てくる(アガリを強く見る)局になりそう。
それが分かっている白鳥さんはダマテンにしていつでもオリられる手にした。
押し引きむずい・・・という人は実際に満貫や跳満放銃すると誰が得するか考えてみるといいかも。
↓押してもらうとボックス踏みます
麻雀ランキング
にほんブログ村
↓白鳥さんの9月、10月発売の新刊です
白鳥翔×松本吉弘 麻雀 漆黒の強者 黄金の勝筋 [ 白鳥 翔 ]
価格: 1,980円
(2023/8/26 17:45時点)
感想(0件)
価格: 1,870円
(2023/8/26 17:45時点)
感想(0件)
麻雀押し引きのプロ技 勝負を決定づけるプロの選択肢と決断力/魚谷侑未/白鳥翔【1000円以上送料無料】
価格: 1,650円
(2023/8/26 17:46時点)
感想(0件)
【このカテゴリーの最新記事】