今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。

今日の主役は本田　朋広プロです。

まずは動画からご覧ください。

https://youtu.be/g84GJHNHPj0?si=QD8Mu2-65e07iqLt





２０２３年４月１１日　セミファイナル　第１試合

東２局

東家　　仲林　圭　　　３７３００

南家　　岡田　紗佳　　２０９００

西家　　滝沢　和典　　２０９００

北家　　本田　朋広　　２０９００

（敬称略）

まだ東２局ながら仲林さんが二着目３人に１６４００点差つけています。

１６４００点差と言えば跳満ツモや満貫直撃でほぼ並ぶ程度の点差です。



最初に親・仲林さんの手牌は

ドラ 仲林手牌

この手はを切ればタンヤオ、リャンメン受け入れも多いのでメンゼンならピンフもありそうです。

ツモ 打






次に南家・岡田さんの手は

ドラ 岡田手牌

３トイツでタンヤオには６枚が不要で切るにも時間がかかり過ぎます。

ツモ 打







続いて西家・滝沢さんの手は

ドラ 滝沢手牌

自風トイツ、三元牌トイツの鳴きやすい形です。

もし役牌が鳴けなくても役がどちらでも付く為、他から鳴いてダブルバックでも鳴けます。

チー チー チー 例１

その場合は１０００点なので親流し以外の目的が薄くなっています。

ツモ 打







最後に北家・本田さんの手は

ドラ 本田手牌

このままでは役なしカン待ちリーチ１３００点など待ちが愚形で安手になりそうです。

どちらかと言うとチャンタや純チャンが近そうな形です。

ツモ 打







次巡、仲林さんは

ドラ 仲林手牌

ピンズリャンメンに変化し、ピンフかタンヤオかの二択になりそう。

仲林さんが切ったを滝沢さんがポンして打。

ポン ドラ 滝沢手牌

１０００点になりそうな３シャンテン。

３シャンテンですが他家からチー・ポンできるのでそこまで遅い手ではありません。

解説の石橋さんの「ホンイツ見てますね」の言葉通り、マンズ全部切って字牌重なりも見ています。（字牌が切られると安全牌代わりに使える）









また同巡、本田さんは

ドラ 本田手牌

愚形残りの２シャンテン。








次巡、本田さんは

ドラ 本田手牌

マンズリャンカンに変化。







同巡、岡田さんは

ドラ 岡田手牌

まだ０メンツの４シャンテン。







次巡、仲林さんは

打 ドラ 仲林手牌


との２ターツで受け入れがかぶっているのとタンヤオを見て打。







同巡、滝沢さんは

ポン ドラ 滝沢手牌


２メンツ完成の２シャンテン。







次巡、仲林さんは

ドラ 仲林手牌

タンヤオ３シャンテン。







同巡、岡田さんは

ドラ 岡田手牌

まだ０メンツの４シャンテンと変わらず。

岡田さんは手牌とツモがマッチしていない感じが厳しそう。







また同巡、本田さんは

打 ドラ 本田手牌

もし純チャンを見るならどちらも不要ですが最も要らない切り。








次巡、仲林さんは

ドラ 仲林手牌

タンヤオかピンフの２シャンテン。






同巡、本田さんは

ドラ 本田手牌

受け入れの純チャン含み１シャンテン。







次巡、仲林さんは

ドラ 仲林手牌

を引き赤２の２シャンテン。








同巡、岡田さんは

ドラ 岡田手牌

高確率でピンフになりそうな２シャンテン。（場に１枚切れ）






次巡、滝沢さんは

ポン ドラ 滝沢手牌

受け入れの１シャンテン。







同巡、本田さんから４枚目が切られ、仲林さんはチーして打。

チー ドラ 仲林手牌

受け入れの１シャンテン。（はタンヤオが付かないので除外）






これを見た岡田さんはを抜いてオリ。

赤入り食いタン模様の親相手にもう押せないと見たようです。（鳴くからには１シャンテン以上、テンパイまで）






同巡、滝沢さんはポンしているを引きますが加カンせず。





また同巡、本田さんは

ドラ 本田手牌

高目純チャン、待ち即リーチ！


待ちは山に１枚、は２枚の計３枚。

が場に１枚切られ、岡田さんの手に２枚あり山に１枚で仲林さんは最後のを引くかを重ねる必要があり、マンズを切っている滝沢さんには不要牌。



本田捨牌

本田さんのペンはスジひっかけになっています。





次巡、仲林さんは４枚見えノーチャンスツモ切り。






同巡、岡田さんも打。




また同巡、滝沢さんは現物のスジ打。








次巡、仲林さんはツモ切り。









同巡、本田さんがツモ切ったを仲林さんがチーして打。


これが本田さんに当たり。


リーチロン ドラ 裏ドラ 本田手牌


リーチ・純チャンの満貫８０００点。

トップ目への直撃はデバサイ。（出場所最高）


このアガリで

仲林　　２９３００

岡田　　２０９００

滝沢　　２０９００

本田　　２８９００


８０００直撃で１６０００点差が縮まり一気に４００点差と迫ります。




今回のまとめ

・スジが当たりやすくなる手役は決まっている

スジひっかけになってしまいやすい手役は複数あり、

?@チャンタ?A純チャン?B三色同順?C一気通貫?Dトイトイ?E七対子などは迷彩しなくても結果的にスジひっかけになってしまう事もある役。

例えば



例２





例３






ポン ポン 例４








ドラ 例５


例２は純チャン・１２３三色同順ペン、のスジひっかけ。

例３はペン一気通貫、のスジひっかけ。

例４は対々和シャンポン待ちでのスジ、「トイトイにスジなし」の格言もある。

例５は七対子ドラ待ち。

これも現物のスジ待ちになっている。

例４と例５はMリーグ実戦譜より。



・何点をアガるのが効果的か考える

東２局

東家　　仲林　圭　　　３７３００

南家　　岡田　紗佳　　２０９００

西家　　滝沢　和典　　２０９００

北家　　本田　朋広　　２０９００


１６４００点差と言えば跳満ツモや満貫直撃でほぼ並ぶ程度の点差。

トップ目の親に更に加点されたくないので１０００点などで親流しの選択もあるが、トップ目に高打点を直撃するか、ツモで親カブリさせると今後の展開が楽になる。

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