今回もMリーグの一局だけを掘り下げていきます。
今日の主役は堀 慎吾プロです。
まずは動画からご覧ください。
https://youtu.be/oZiL6No3bJI?si=pw8TiWHdkHJiDwsQ
2022年12月9日 第2試合
南3局
東家 松ヶ瀬 隆弥 17900
南家 堀 慎吾 38500
西家 佐々木 寿人 7400
北家 小林 剛 36200
(敬称略)
トップ目・堀さんと500−1000ツモや2600ロン差に二着目・小林さん。
三着目・松ヶ瀬さんは6000オールツモならトップ目。(連荘)
ラス目・寿人さんは満貫ツモや跳満ロンなら三着目になれます。
※動画の都合上、2巡目・親から見ていきます。
最初に親・松ヶ瀬さんの手は
ドラ 松ヶ瀬手牌
ドラ2のメンツ手3シャンテン。
ドラでタンヤオが付かないので役牌を重ねてポンで5800、リーチ・ドラ2で7700などはありそう。
ツモ 打
次に南家・堀さんの手は
ドラ 堀手牌
赤1のメンツ手3シャンテン。
トップ目・堀さんは二着目・小林さんとトップ争い中。
ここで二人のどちらがアガるかでトップが決まりそう。(小林さんも前に出てきそう)
ツモ 打
続いて西家・小林さんの手は
ドラ 小林手牌
ピンズが2メンツ+雀頭か3メンツできるのでピンズだけで3ブロック作れそう。
残りマンズとソウズで2メンツか1メンツ+雀頭を作ればOK。
寿人さんは着順アップに満貫ツモか跳満ロンが必要なのでリーチ・ツモ・タンヤオ・裏、リーチ・ピンフ・タンヤオ・ツモ・三色同順などを作りたい。
まずタンヤオにしてからピンフや456三色が付きそうなら満貫ツモ以上狙いが良さそう。
ツモ ツモ切り
最後に北家・小林さんの手は
ドラ 小林手牌
赤1のメンツ手3シャンテン。
4人で一番形が良いのが小林さんで3リャンメン+リャンカンならピンフも付きそう。
ツモ 打
次巡、松ヶ瀬さんは
ドラ 松ヶ瀬手牌
ドラ2の2シャンテン。
打点はありますが、カンチャン+シャンポン3で形は悪く、受け入れ枚数も多くありません。
同巡、堀さんは
ドラ 堀手牌
リャンメン2+ペンチャン+シャンポン2と半分以上は愚形です。
また同巡、小林さんは
ドラ 小林手牌
形の良い2シャンテン。
次巡、松ヶ瀬さんは
ドラ 松ヶ瀬手牌
ポンか役牌バックで動ける形。
同巡、堀さんは
ドラ 堀手牌
打してピンズにくっつけたタンヤオを意識しているのかもしれません。
また同巡、小林さんは
ドラ 小林手牌
カンが山に1枚、カンが1枚なので受け入れができたのは好材料。
次巡、堀さんは
打 ドラ 堀手牌
タンヤオへ向かう打。
同巡、寿人さんは
ドラ 寿人手牌
満貫ツモ以上が欲しい寿人さんはタンヤオ・イーペーコーもある2シャンテン。
同巡、小林さんは
ドラ 小林手牌
鳴けるタンヤオへ。
次巡、寿人さんは
ドラ 寿人手牌
受け入れの1シャンテン。
次巡、堀さんは
ドラ 堀手牌
解説の朝倉さんは
朝倉「堀さんこの局はもうかなり受けを意識してますね。
もう手牌が間に合ってないっていうのでもうトイツ落としして字牌を抱えてます。」
という解説ですが、後でこれが違うと判明します。
次巡、堀さんは
ドラ 堀手牌
メンツ手3シャンテン。
更に次巡、堀さんは
ドラ 堀手牌
字牌を1枚消費してくっつきを見ています。
同巡、寿人さんが切ったを小林さんがチーして打。
チー ドラ 小林手牌
を鳴いても引いてもテンパイする1シャンテン。
次巡、松ヶ瀬さんは
ドラ 松ヶ瀬手牌
受け入れのチートイツ・ドラ2・赤の1シャンテン。
松ヶ瀬さんが切ったを堀さんがチーして打。
チー ドラ 堀手牌
タンヤオ・赤の2シャンテン。
おそらくこれはチーした小林さんが早いと見て追い着こうとしている様子。(小林さんは1シャンテン)
トップ争い2人のアガリ競争になってきました。
次巡、堀さんは
チー ドラ 堀手牌
に上手くくっつけばアガリも見えるか?
次巡、寿人さんが切ったを小林さんがチーして打。
チー チー ドラ 小林手牌
タンヤオ・赤、待ちテンパイ。
待ちは山に2枚、は1枚の計3枚。
この間、と切られますが、松ヶ瀬さんはスルー。
2巡後、堀さんは
チー ドラ 堀手牌
受け入れの1シャンテン。
堀さんがを引き、小林さんの待ちは山に1枚ずつの計2枚。
次巡、松ヶ瀬さんは
ドラ 松ヶ瀬手牌
チートイツ1シャンテン→メンツ手1シャンテン。
受け入れ満貫1シャンテン。
次巡、松ヶ瀬さんは
ドラ 松ヶ瀬手牌
テンパイ即リーチ、シャンポン待ち。
待ちは山に1枚ずつの計2枚。
松ヶ瀬捨牌
同巡、堀さんは
チー ドラ 堀手牌
カン待ちテンパイ。
は山に1枚。
一応は親現物。
同巡、寿人さんは
打 ドラ 寿人手牌
リーチ現物打。
場に4枚切れなのでカン待ちには当たりません。
また同巡、小林さんは
打 チー チー ドラ 小林手牌
親リーチ12000でも放銃すると三着目にダウンしてしまいます。
トップ狙いならなおさら放銃できない場面。
ここで放銃回避しておくと、堀さんとオーラス勝負に持ち込めます。
小林さんは現物打してオリ。
次巡、寿人さんは
打 ドラ 寿人手牌
リーチ現物打、これが堀さんのアガリ牌。
ロン チー ドラ 堀手牌
タンヤオ・赤2000点。(リーチ棒+1000)
オーラス、小林さんが
ツモ ポン ドラ 小林手牌
タンヤオ・赤2、1000−2000。
このアガリで
小林 40200 +60.2
堀 39500 +19.5
松ヶ瀬 15900 −24.1
寿人 4400 −55.6
700点差のトップに輝いた小林さんでした。
今回取り上げた南3局は遠めの仕掛け(鳴き)が上手くアガれた一局です。
今回のまとめ
・微差の相手と競っている時、リーチにはオリ寄り
南3局
東家 松ヶ瀬 隆弥 17900
南家 堀 慎吾 38500
西家 佐々木 寿人 7400
北家 小林 剛 36200
トップ目と二着目が2300点差で競っている所の親リーチ。
ここで大きな放銃すると三着目に転落など挽回が難しくなる。
南場は残り局数が少なくますますオリ寄り。
・遠い仕掛け(鳴き)ほど安全牌を持つ
トップ争いのライバル、小林さんはチーして1シャンテン。
チー ドラ 小林手牌
これに間に合わせるように堀さんはチー。
チー ドラ 堀手牌
チーしてタンヤオ2シャンテン。
遠めの食いタンやホンイツのような手(3〜2シャンテン程度)では安全牌を複数持って進める。
安全牌を持っておくと鳴く(シャンテン数が1変わる)たびに切る牌で放銃しなくて済むから。
チー ドラ 堀手牌
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チー ドラ 堀手牌
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