裏庭のおしゃべり

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2014.10.18
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カテゴリ: 建築・神社仏閣

 こんばんは。

今日は、爽やかな秋晴れでした。

ちょっと、田舎へドライブへ出かけ、上野町を通りました。

あの、上野焼で有名な地域ですが、ご存知でしょうか?

多くの窯元が軒を連ねるのは、福岡県福知山裾野のこの辺り。

この地域にはかなり疎いのですが

すぐ近くに

以前、足利尊氏伝説が残るお寺があると聞いていたので

訪ねてきました。


どんな寺?

名は興国寺で禅宗。

01_1b.jpg

                               遠 景

なんだか、ここだけが南北朝時代の雰囲気を残したままのような風情です。

IMG_4741.JPG

                                        この二層屋根の山門楼が美しい。

IMG_4742.JPG


P1050254.jpg

山門前の石垣が外濠(右)






201410181442_8643_iphone(V.2014_10_18__02_53_36).jpg

池の上に石橋がかかっています。

境内の池は内濠の役目。


IMG_4744.JPG

 鐘楼(しょうろう)は見張り台

IMG_4752.JPG





 室町幕府 初代将軍・足利尊氏 と弟の直義は、
国家安泰の祈願と戦死者供養のため、全国66か国に安国寺を設置。

その安国寺に興国寺をいち早く指定しました。

その「随一」として所領も寄進。

興国寺文書の足利直義寄進状は、安国寺に関する全国で最も古い資料とされ、
諸国に先立つ安国寺としての寺位をうかがわせます。

全国にある安国寺の多くは交通の要衝地にあり、
幕府の前進的な拠点として軍略上の一面が強いものでした。

豊前安国寺に指定された興国寺もまた、その面影を色濃く残しています。


しかし、

なんで、ここなの?

全国に66箇所もあるのに

・・・って思いますよね?


「今宵一夜に咲かば咲け 咲かずば咲くな 世も墨染の桜かな」。

この句をよんだのは、足利尊氏


じつは、ここに伝説があったようです。

IMG_4754.JPG

  尊氏にまつわる言い伝えは枚挙にいとまがない興国寺。

京都占領戦に敗走し、九州へ落ち延びた尊氏の伝説です。

その一つが「墨染の桜」。

ここで再起を図った尊氏は、
つぼみのついた桜の枝を切り、逆さに地中に挿して
今後の戦運を占ったと伝えられています。

  「今宵一夜に咲かば咲け 咲かずば咲くな 世も墨染の桜かな」。

  そして
桜は一夜にして咲いたそうです!
(伝説なので突っこまないでね ^^;)

勝利を確信した尊氏は、勝ち戦を収めながら京へ。

征夷大将軍となり室町幕府を開きました。

  尊氏が再度奮起し、
覇者となった出発点とも言えるこのエピソードは、

多くの人の心を打ちました。

興国寺文書には細川幽斎、小笠原忠真の詠歌が残されています(下)

歴代藩主が拝した 「墨染の桜」

きっと、縁起をかついだのでしょうね。

仕切りなおしにご利益がありそうですスマイル


IMG_4755.JPG
                  「墨染の桜」

世代交代を経て、今は若い桜の木が植えられています。


01_8b.jpg

足利尊氏寄進状などを収めた興国寺文書。

安国寺に関する最も古い文書があり、全国的にみても貴重な資料。
2巻に仕立てられている。
昭和31年、福岡県有形文化財指定。




                   (参考)福知山町公式サイト



もう少し、あるのだけど

長くなりそうなので、ここで一度止めますね。


次回へ続けさせて下さいませ。

では、また。





















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Last updated  2014.10.18 18:14:54
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