裏庭のおしゃべり

こんばんは。


本格的に夏になりましたね。

今夜は満月
まだ東の低い夜空に浮かんでますが、とても大きく見えます。
夕涼みに月を眺めてみるのもよろしいかと。^^


先日からお話している火星のハーブ
今日はネトルです。

良く知られている優秀なハーブで
以前にもご紹介しましたが
ここでは火星のハーブとしての見解です。

よろしければお付き合いください。







　　　　　　　　　　　　　　　　　ネトル



ネトル(西洋イラクサ)


支配星
火星

特性
熱と乾

医療用途
血液と皮膚

主成分
タンニン、鉄分、ヒスタミン、コリン、セロトニン
ギ酸、グルコキノン、ミネラル類
ビタミンA、B、C、K　他





神話と伝説

学名Utrica は
ラテン語で「私は燃やす」 を意味する uroに由来し
アングロサクソン名では「針」を意味しているそうです。
英語ではSting「刺す」

全草が棘に覆われていて
その棘にはヒスタミンやギ酸が含まれています。

大昔、ネトルは
ドクニンジンやキノコや水銀などの解毒剤であり
また
ヒヨス (ナス科の有毒植物)、 蛇、サソリなどの
解毒剤だとも考えられていて

ネトルとヤロウを 手にしていると
恐れるものはないと信じられていたそうです。


ネトルはバラのそばに植えて
ハエ、ブヨなどの虫よけに利用したり

精油を多く含むハーブのそばに植えて
精油の含有量を増やすために利用されたそうです。

コンパニオンブランツになるようですね。


また
スコットランドでは17世紀まで
ネトルを織物に利用し漁網にも使用されたそうです。


◇


身体への作用

熱と乾の特性は、体内から粘液を除去 するので
冬の間にたまった粘液や毒素を排出する
春の洗浄剤として昔から使われました。
(クレンジング療法)

そのため
カタル症状や粘液性の気管支炎、喘息などの症状には
ネトルのハーブティを飲んだり
煎じてうがい薬としたりすることで
喉の炎症が緩和できます。

また、 皮膚炎の治療 にも使われ
湿疹、蕁麻疹、あせも、腫れもの、ニキビなど
むずがゆい皮膚症状を緩和します。

ネトルに含まれる タンニン は
強い収れん作用があり
体内のあらゆるところの出血に対し作用するので
重い生理、出産後、鼻血などの症状に使われます。

妊娠後期に服用したいハーブでもあります。
鉄分が多いので
ヘモグロビンのレベルを整え、貧血を防ぎ
母乳の出をよくしてくれます。

そして、ヨーロッパでは
ネトルの強い利尿作用は関節炎やリューマチ患者の
血中の尿酸を排出するために利用されます。

関節炎、痛風、リュウマチなどに
良い作用をもたらすハーブとして知られています。





ネトルの舐剤(しざい)
※半固形にしたもの

乾燥させたネトルの葉を粉にしてふるいにかけます。
25gに対して精製はちみつ75gを加えすり鉢で混ぜ
陶器のポットなどに保存します。

15～25gを服用すると
体内から痰などの粘液を取り除くのを助けてくれます。


クレンジング療法には
ネトルのハーブティを一日3回服用します。


葉は栄養の宝庫ともいえます。
そのままでも食べられるそうですが
スープにしても。

一年を通して免疫系を活性化してくれます。





メンタルへの作用

ネトルは私たちの中に火の要素を生み出し強化し
ウェットで行き詰った感情や
憤り、怒り、自己憐憫、被害者意識などの
ネガティブ感情などをはねのけます。

本来の自分を呼び覚まして
内なる戦士と繋がるためのハーブだそうです。

また
冷え切った心を温め情熱や火の激しさを表し
感情に強さを与えるとともに
脆弱になったり
威圧的にならないようにも作用します。

自らの内なる資質と繋がり
自身のパワーや回復力を感じられるように
助けてくれるハーブ。


使い方は簡単
ネトルのハーブティを毎朝一杯飲むだけ。

期間は自分が必要と思う時まで。






ここからはいつものように 魔女の部屋 です。
興味のある方だけお寄りくださいね。

ハーブの扱い方を心得ていて
孤独や月光に照らされた夜空の静けさが好きで
天文学を理解し
それらをビジュアル化することによって
物事に影響を与えることのできる人は
すでに魔女です。

さて

魔術は抑圧された人々の道具だったそうです。
オカルトが意味する「隠されたもの」を介して
魔女たちは自分を守ってきました。

癒し、未来予測、一種のパワーを手にしてきたゆえに
権力者たちから迫害され続けてきました。

「魔法の罪は反抗の罪である」(旧約聖書)
とあるように、それは今でも変わらないようです。


天災や災いを魔女のせいにする
巫女のせいにする

政治にも多く利用されてきたと思いますが
東西文化は違っても人間のやることは同じですね。

ヨーロッパ中世の魔女は
ハーブの専門家であり
化学にも精通していたのかもしれません。


で、このネトルですが
魔女の常備するハーブのひとつでもあります。

お茶やジュース、お香や湿布
ティンクチャー、クリーム、軟膏など
色々な用途に使えます。


内なる「目覚め」があるかも??



　　　　　　　　　(参考)エリザベス・ブルーク著
　　　　　　　　　　　　　　　　　ハーブ占星術








では、また。


「いつの間にか熱中症」
に気をつけてお過ごしくださいね～。

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