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アートギャラリーのオーナー、スーザンは
関係が冷え切ってしまった夫ハットンと豪邸に住み
裕福な暮らしを手に入れていたが
常に心は空しくストレスで睡眠障害を抱えていた。
そんなある日
元夫のエドワードから
「ノクターナル・アニマルズ」という小説が届く。
それには
「スーザンに捧ぐ」と記してあり
彼が執筆したものだった。
エドワードとは地元テキサスでの幼なじみ。
学生時代、ニューヨークで偶然再会し
親の反対を押し切って結婚した相手だった。
彼は不眠症のスーザンを
時に「ノクターナル・アニマル」と呼んでいた。
しかし
小説家志望で情緒豊かなアーティスト気質の彼と
保守的で実利主義のスーザンとでは
目指すものの相違から
未来を共有できないことを思い知り
2年で離婚することになる。
また
スーザンは秘密裏にエドワードとの子を中絶し
自身の犯した罪に苦しんでいた彼女は
ハットン(現在の夫)に助けを求め
その現場をエドワードに目撃されてしまう。
あれから20年。。
音信不通だった彼が
なぜ、小説を送ってきたのか。。気にはなりつつも
◆
現実世界では表面的には何も起こりません。
小説の内容が凄まじいだけです。
現実のスーザンの世界と架空のエドワードの世界が
スーザンの中で時に交錯しながら並行して語られ
小説の読み手によって
登場人物のキャラが創造されるように
スーザンの精神性を通して
彼女の頭の中を覗いていくような物語。
(脳内映像)
◆
そのエドワードの小説
「ノクターナル・アニマル」をざっと説明すると
ある夜、主人公のトニーは
妻と娘を連れ西テキサスのハイウェイを走行中に
あおり運転の常習犯グループによって
車を奪われ、妻と娘も無残に殺されてしまう。
それを救えず逃げるしかなかったトニーが
1年後、警部補のボビーと共に犯人たちを追い詰めて復讐を果たす。
・・・というもの。
小説の中の主人公たちを演じるのが
リアルな世界の主人公たちと同一なので
観客の目には
架空のお話しであるにもかかわらずその境界が曖昧になりリアルさが迫ってきます。
予告編
(HPは見つかりませんでした)
◆
オープンニング、
ちょっとビックリ。
ジャンクカルチャーと称したパフォーマンスから
いびつなものを感じさせられます。
なに? なに? なに? これ。
あれを力強い生命のパワーと考えるのか
陳腐なただのジャンク、ゴミと感じるのか。。
ギャラリーのロビーにある
いくつもの矢に射抜かれた動物のオブジェ など
今まで視界に入らなかったものに
スーザンは敏感に反応していきます。
スーザンが投影し見せてくれる小説の世界は
バイオレンスにも関わらず
悪人でさえカリスマ性を纏い妙な魅力を発しています。
いかにもイギリス人らしいイメージ。(ロシア人の役でしたが)
今作では大変貌でしたね。
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