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2023.12.12
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テーマ: つぶやき(11618)
カテゴリ: つぶやき



先月、古代メキシコ展へ行ってきました。

大宰府まで行くのは少し遠いのですが、
東京開催から数か月、
福岡での開催をお待ちしていました。スマイル


とても見ごたえがあったのですが、

私の脳内環境ですから、
既に記憶が曖昧になってきております。。^^;


また、展示品も膨大だったので


アップできたのは、ほんの一部ですが、

よかったら、お付き合いくださいませ。










現在は終了しています。








マヤの土偶人形たち









展示内容は、主に 3つのゾーン に​ 分かれていました。​



​メキシコ中央高原​ (現メキシコシティ)の​
​​ ​​①  テオティワカン文明 BC100~AD550



 と   < ​  トルテカ​ 文明 AD800  ~ 1150



 ② アステカ文明  AD1325 ~ 1521​​




そして




​ユカタン半島地域​

​ ③  マヤ文明  BC1200 ~AD1697 





テオティワカン滅亡後、アステカが始まるまでの​​
トルテカ 文明については

いまだ謎多い文明とされ
ほとんど触れられていませんでした。








これらの地域で栄えた
様々な古代文明(スペイン侵攻まで)の文化史的領域を


「メソアメリカ」 と呼び


一般的には​
メキシコの大部分とグァテマラ、ベリーズ、エルサルバトル、
ホンジュラス、ニカラグア、コスタリアの一部、のこと

なのだそうです。
​​​​​​​​​


16c、スペインに侵攻されるまで


メキシコ高原のテオティワカン以降の文明と
ユカタン半島のマヤ文明は、

ずっと並行して続き、交流もあったようですが、


マヤ文明の歴史は長いですね。










<テオティワカン文明>



民族も言語も解明されていない
謎とロマンに満ちた文明だと言われていますが
​​
巨大遺跡が残っていることで有名です。



その中で代表されるのが ​、

神々の座所と言われる場所にある
3つのピラミッド。





​①月のピラミッド









水・豊穣・大地を象徴


月と水と豊穣の女神
を祀った祭壇跡が見つかっています。






②太陽のピラミッド






                         出典: ウィキペディア



火・戦い・天空を象徴。










​死のディスク石彫​ ​​

​死と再生を暗示する「沈んだ太陽」​



個人的には
伝統的なタロットカードの「死神」が
スカルと遠景の日の出を現す意味のごとく

復活のイメージを感じましたわ。







​③羽毛の蛇神のピラミッド​



金星を象徴








この 羽毛の蛇神
ピラミッドに飾られていたそうです。








これら3つのピラミッドは
何層も重ねていくという 増築型 だったらしく​​​​​​​​​​


そのたびに生贄を必要としていたので
大量の人骨や獣骨、副葬品が出土しているとのこと。








孔雀石やラピスラズリなどの装飾品など
色々ありましたが

生贄の副葬品の撮影は割愛しました。







​ナイフ型エキセントリック​(石器)



​来年、再来年の
辰年、蛇年にちなみ、少し親近感がスマイル









鳥型土器


​貝殻の装飾から湾岸交易の証とみなされています。









​人型骨壺​




香炉や骨壺がいくつかありましたが
どれも意味ありげなデザインで凝ったものでした。








ほら貝だ~と思っていたら「トランペット」の表記が。

文様はマヤ文明の影響を受けたものらしいです。








嵐の神

(後のアステカではトラロク神)


左手に匂い袋、右手にトウモロコシを持ってます。
口から飛び出して見えるのは呪文らしい。



なんだか可愛らしいですね。










<アステカ文明>




首都テノチティトランを築き、
強力な軍事力と貢納制を背景に

周辺地域を支配下に置き強国へと発展拡大。

​​​


大神殿のテンプロ・マヨールで
厚く信仰されていたのは


トラロク神 (農耕の守護神)と
ウィツィロボチトリ神 (太陽神・軍神)とのことですが、


ウィツィロボチトリ神への供物は
「人間の心臓」


ゆえに
生贄(奴隷)を獲得するための戦争が多かったのね。。









トラロク神の壺



降雨を強く願うことから​

多くの生贄は 農耕の神・雨の神 である
トラロク神に捧げられたとのこと。

​​


アステカ文明に関わらず
農耕社会中心のメソアメリカ地域では


この トラロク神が崇められ、


神話においては
トラロク神から派生する多くの神々が登場するようです。




ギョロ目、牙、稲妻を現す文様などが
特徴みたいですね。









トウモロコシの笏を握る
チコメコアトル女神の火鉢 (複製)


香炉です。








​夜空の石板

​​​


両脇には金星と星、
中央には 鷲と兵士 が表され


「亡くなった兵士の魂は太陽と共に天球上を旅しなければならなかった」


と、書いてありました。









鷲の兵士像(170cm)




また

現在も、なお発掘中であり
近年、多くの金製品のアクセサリーが出土しているそうです。











<マヤ文明>




多くの都市国家が争いと友好を繰り返しながら

統一化されることなく
大きなネットワーク社会を形成し



ユカタン半島を中心に熱帯雨林地方で
栄えたのがマヤ文明。


その歴史は長く、
天体観測を得意とし精緻な暦やマヤ文字を作り、


パレンケ王朝では
パカル王以降の業績を記録した歴史書も残しています。







​支配者層の男性​ ​の土偶​








金星周期と太陽暦を現す石彫


左が金星、右が太陽歴の年を表しているらしい。








​マヤ文字​








シャーマン









エキセントリック(石器)


クールです。









チャクモール像
(神に捧げる供物の台)





さて



​次は通称 ​「赤の女王」​ へ。​




大量の辰砂に埋もれて発見されたのは

マヤ、パレンケ王朝、
パカル王の王妃(イシュ・ツァクブ・アハウ)だと

特定されました。









これを見た時にですね、



不謹慎にも
デルトロの映画「クリムゾンピーク」を思い出してしまった。^^;




















​真っ赤​ でしたので。

(映画のゴーストたちは怖そうですが善人)




そういえば

デルトロ監督ってメキシコの人でしたわ。。



もしかして

「赤の女王」に影響されたのかしら??
​(個人の感想です)





私が一番気になったのは
水銀朱と言われる大量の 辰砂 でした。​




黒曜石や孔雀石と共に


辰砂もまた
日本画制作でよく使われる絵具ですし、

水銀を含むため
熱を加えるのは危険だと聞いていますが、


どうして


その辰砂に覆われて埋葬されたのか
「赤」にどんな特別な意味があったの? と興味深いです。








マスクは主に孔雀石で作られていました。


アンクレットも可愛いですよね。







もう一つ気になったことは


エジプトと同様に







頭蓋骨(後頭部)が長い こと。。​

(頭の上にはトラロク神もいます^^)



やっぱり、宇宙人??なんて
つい、都市伝説のように語りたくなるのですが、


メソアメリカでは、
王族や貴族に限って後頭部が長かったのだそう。


というのも


高地の乾燥地域やユカタン半島においては
いつも渇水の危機にあり


その中でトウモロコシは貴重な食料資源、

多くの史跡に
トウモロコシを象徴、表現したものがあるように



支配階級の人間たちは
トウモロコシの神に祈りをささげ、

我こそは
トウモロコシから生まれたものであると

トウモロコシの神に似せるために
幼少期より板で頭蓋骨を挟み変形させていたのだとか。




髪の毛もね、
トウモロコシの皮やひげに似せて
結いあげていたらしいです。




​これも

トウモロコシヘッド の一例だとか。







パレンケ王家の​パカル王​



ちなみに



レリーフに刻まれたマヤ文字が
歴史や王朝文化などを伝えていることから


パカル王の王墓は
「碑文の神殿」と言われているそうで、








これは、その神殿の碑文の一部。




マヤ文字で
西暦647年3月5日と記されているらしい。










古代のメソアメリカ地域 では
雨季と乾季の変動を予測することが最重要だったため


惑星や月の周期を中心とした天文学が発達し

人間のサイクルとされた金星周期(260日)に基づく
宗教歴(マヤ歴?)なども生み出し

特にマヤ文明においては
特異な宇宙観を形成していったようです。





現在も占星術でマヤ歴がよく使われますよね。



例えば、本日12月12日は



潜在意識、顕在意識とも
「赤い空歩く人」で



新しいことを始めたり、宣言するのに良い日、


なのだそうです。




生年月日による占いはこちらから。





私はマヤ歴には疎いのですが
自分のKinを知るのは面白いですね。スマイル






ここまで、
長々とお付き合いいただき有難うございます。m(__)m



当時の社会、文化、人身供犠による祭祀など
掘り下げていくと

宗教哲学まで及ばないと語れないと思いますが、
それは、専門家にお任せ。



私にとっては、改めてこの地域の古代文明を
知るきっかけとなったようです。スマイル









さて


その日のランチはこちらで。




(食後のデザート付き)




上品な味付けのお野菜中心の和食ご膳。


美味しくいただきましたが、
満席の店内には女性客しかいませんでした。^^;








太宰府駅や天満宮の周辺は

観光客の数に比べて飲食店が少ないので
(落着いてランチ可能なお店は少ない)


土日はランチの予約が必須かも。














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Last updated  2023.12.14 11:49:38
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