森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.01.29
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カテゴリ: 森田番外編
森田理論で考えてみよう。
生の欲望の発揮という面ではかなりの人物である。ところが抑制力は全く効いていない。
最初は効いていたのかもしれないが、弾みがついて全く効かなくなった。
生の欲望の発揮を野放しにしておくと、秀吉の晩年のように、自ら崩壊してしまう。

秀吉は61歳で亡くなっているが、55歳の時に日本全土の統一に飽き足らず、朝鮮に
出兵している。
特に60歳の時の第二次朝鮮出兵は狂気の沙汰だった。
韓国の人にとって、秀吉は極悪非道の侵略者である。
日本では英雄のように扱われているが実態は全く違う。

生の欲望が野放し状態にされ、その結果最悪の事態を招くことは、躁状態の人を見れば
すぐにわかる。生の欲望の発揮には不安、恐怖の感情による制御が大切である。
それらが自動車のブレーキの役割を果たしている。秀吉にはブレーキのない車が、坂道
を全速力で突っ走っているようなものであった。誰も止めることはできない。

秀吉がどういう結末を迎えるかはすぐにわかる。不安、恐怖は邪魔者にしてはいけない。
我々の生活にとってなくてはならないものである。活用すべきである。

また神経症真っ只中の人は、生の欲望の発揮を忘れて、不安、恐怖を取り除こうとしたり、
逃避するのだが、自然の仕組みを無視した暴挙としか言いようがない。
これは秀吉と反対の意味で大きな問題である。

生の欲望の発揮は森田理論の出発点となる。ただし正常に機能させるためには、不安、
恐怖、違和感などを活用して、バランスをとってゆかねば秀吉のように破滅してしまう。





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Last updated  2014.01.29 07:11:06
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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