森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.08.07
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幼児虐待をする人がいます。逮捕された親が言うことはいじめるつもりはなかった。
しつけのつもりだった。
しつけのつもりで暴力を加えたり、食事を与えなかったり、監禁したというのです。
それが行き過ぎたので反省しているというのです。

子どもをしつけるとは何でしょうか。
子供が健康で社会に適応してすくすくと育つために、いろんな必要事項を教えて習慣化させていくことを言うのではないでしょうか。
例えば、睡眠時間、食事、歯磨き、排泄、生活リズムを教え込む。体を清潔にすること。
衣類、おもちゃ、絵本等の整理整頓を教える。交通ルールを教える。
社会習慣、社会のルールを教える。約束を守る。
ものを大切にする。お金の使い方を教える。家庭の中での役割について教える。
やってはいけないことを教える。命にかかわる危険について教える。
やさしく思いやりのある子に育てる。好奇心があり意欲的な子どもに育てる。等でしょうか。

親が子供をしつけるときに、子どもの反発にあいます。
自分の今やりたい事としつけが衝突すると必ず駄々をこねてきます。
ネガティブな感情を表出させてしまうことが多々あります。
子どもはもともと我慢できない子、耐えることができない子なのですが、それが親としては許せないのです。
叱責したり、叩いたりして親に従わせようとします。
それは親が不快な気分を味わうことになるからです。
また子どもが大人になってもわがままになってしまうのではないかと思ってしまうのです。
さらに学校の先生に「お宅の子どもさんだけですよ。きちんと出来ないのは」といわれると自分が否定されたように感じるのです。
またおじいちゃんおばあちゃんに「もっときちんとしつけなければ。私たちはきちんとしつけてましたよ」といわれるとプレッシャを感じるのです。
その結果、わが子につい腹が立ってしまい叱責したり人格否定してしまうのです。

ここで大事なことは子どもが駄々をこねている時に子どもの気持ちを思いやるということです。
腹が立つ、悔しい、憎らしい、嫉妬した、不安だ、恐ろしい、むしゃくしゃする、イライラする、寂しい、どうしても欲しい等の感情を受けとめてやるということです。
子どもの気持ちを子どもになり代わって言葉に出すということです。
通常低学年の子どもは、自分の感情がなんなのかを学んでいる最中なので、すごく腹が立つ、悔しい等の言葉かけをしてもらわないと、自分の体の中を流れている不快な感情を安全に抱えることが習得できなくなってしまうのです。
通常しつけにはこのことが抜け落ちてしまうのが大問題です。

子どもの感情を受け入れることができて、しつけの段階に進みます。
子どもがいくら駄々をこねても親は安易に妥協しないでしつけをしていくということです。
ここで子どもを甘やかせて過保護にさせてはいけません。
断固としてしつけをしていかなくてはなりません。
前段階がきちんとできていれば、そんなに子育ては難しくありません。
その時は反発していても親が自分のことを理解してくれているという感覚はとても得難いことなのです。
(ちゃんと泣ける子に育てよう 大河原美以 河出書房出版社参照)





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Last updated  2024.04.06 11:49:27
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