森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2016.06.17
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平成28年6月7日東京新聞社説より引用です。

政府の自殺対策白書によると、2015年の自殺者数は24000人余と6年連続で減少した。とはいえ、自殺死亡率は欧米主要国と比べ、依然として高い水準だ。
これは、交通事故死者数の約6倍、一日平均66人が自殺で亡くなっている計算だ。
白書が特に「深刻な状況」と指摘するのは、若い世代の自殺だ。
人口10万人当たりの自殺者数である自殺死亡率は、40歳代以上では低下傾向にあるが、若い世代ではおおむね横ばいとなっている。
19~39歳の各年代の死因は「自殺」がトップ。同年代で死因のトップが自殺なのは、先進7カ国の中で日本だけで、残り6カ国の1位はすべて「事故」だ。
自殺者の年齢構成比でみると、19歳以下の割合は2・3%と、この8年間で0・7ポイント増加している。19歳以下の自殺率は、他の年代と比べれば低いものの、1980年代や90年代に比べ、若干上がっている。若い世代への自殺対策は喫緊の課題だ。
昨年、子どもの自殺が最も多い「9月1日」を前に、「学校がつらいなら、図書館においで」と呼び掛ける神奈川県の図書館司書のツイートが、多くの共感を呼んだのは記憶に新しい。
子どもの電話相談は、文部科学省の「24時間子供SOSダイヤル」やNPO法人「チャイルドライン支援センター」などが受け付けている。多くの児童、生徒に知ってもらいたい。

私は、4月に施行された改正自殺対策基本法には、学校に自殺予防教育に取り組む努力義務を課したというが、はたしてそんなことで自殺が減少するとは思えない。
また、子どもには、強いストレスに直面した場合の対処法を知ってもらいたい。困った時に相談できる大人のいることも。
それはそうだが、自殺に追い込まれている子どもたちにそんなことを教えたところで効果があるのだろうか。
それよりも、私は早急に実施してもらいたいことがある。

たとえば、子どもを育てる責任を持った親に対しては、子育ての基本を押さえた「親としての役割」を学習することを義務化するのはどうだろうか。
これまで述べてきたように、親には子どもに対して愛着の形成の役割。自発性の発達、思いやりのある子どもに育てる役割がある。
関心のある方は、5/27、28、29、30、31、6/4、6/5、6/6の投稿をご覧ください。
そのために、1カ月に1回は子どもを育てている親は地域ごとに集まり、情報交換したり、子育ての基本を押さえたテキストで学習会を開催するのだ。
それぞれの親に教育を任せるのではなく、みんなで協力しながら子育てをするのである。
現在は、核家族で、地域の絆も薄れて子育てはとても難しい。
だからこそ、子育ての基本方針を学ぶ必要がある。
それらの学習なしに子育てをすることは、羅針盤のない船に乗って大海を航行するようなものだと思う。





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