森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2019.04.24
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愛甲修子さんによると、子供は他の子供たちと遊びを通じて人間関係の在り方を学んでいくといわれている。
そしてルール遊びの中から、社会のルールを学んで、自分の本能的な欲望が暴走しないように制御できる能力を身に着ける。
そして、その遊びにも発達段階があるといわれている。

1、愛着形成期
母親と赤ちゃんの間で形成される絆であり、最強のセイフティネットとなる。

2、感覚遊び期
赤ちゃんのガラガラ遊びは聴覚を中心とした遊び、メリーゴーランドは視覚を中心とした遊び。「高い高い」や「毛布ブランコ」は固有受容覚や前庭感覚を中心とした遊び、指しゃぶりは臭覚や味覚を中心とした遊び、自傷行動は固有受容覚や前庭感覚を中心とした刺激遊びである。

3、模倣遊び期
養育者のまねをして遊ぶ。例えば、鏡台の前に座って口紅を塗ったり、お料理をしている様子をまねたり、日常の様子をまねる。

4、ごっこ遊び期
お母さん役、お父さん役、赤ちゃん役、お姉さん役などを決めて、それぞれが役になりきって遊ぶ。
テレビのヒーローやお姫様になって遊ぶこともある。

5、ルール遊び期
おにごっこ、だるまさんがころんだ、すごろく、トランプなどルールのある遊びができるようになる。

6、自律期
がまんができるようになる。己の身体と気持ちを律することができるようになる。
(愛着障害は治りますか 愛甲修子 花風社 99ページより引用)

子供たちは遊びの発達段階を順番に通過することによって成長する。
まず愛着の形成が可能になる。つぎに五感や身体感覚を育てていく。
遊びを通して、ルールを学び、ルールを守るという自制心を育てていきます。
さらに人間関係を学び、社会を生き抜いていく力を育てているのです。
愛着の形成、五感や身体感覚を鍛える遊び、模倣遊び、他の子供とのなりきり遊び、ルール遊びの発達段階を着実に経ることによって、子供はまともに成長していくのだという認識を大人が持たなくてはなりません。そうすると、子供を見る目が変わってくる。
過保護、過干渉、放任、虐待は減ってくると思う。

私の場合は、1の愛着形成期、4のごっこ遊び、5のルール遊び期、6の自律期の段階を踏んでこなかったと思う。
家の中で一人で過ごすことが多く、近所の子供たちとルール遊びをした思い出はほとんどない。
それが本能的な欲望が暴走したときに、我慢することができない人間になってしまったのかもしれない。
今では、そのような場面、場所に立ち入らないというということで、かろうじて本能的な欲望を制御しているような状態である。
また異性と遊んだ記憶は全くない。その経験不足が、いまだに異性を避けるという態度になってしまっているのかもしれない。





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