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数日前、テレビの報道番組で「1月31日は愛妻の日ですよ。世の旦那様は奥様に感謝する日ですよ。お花でも買って帰りましょう」と語っていた。えっ、どうして「愛妻なのだ?」と思ったら、1=あい 31=さいなるほど、私の大好きな語呂合わせか。しかし、いつもと何ら変わることのない1日であった。◆ ◆ ◆ ◆ ◆さて、1月31日といえばもうひとつ。世の中はモーツァルト生誕250年でで盛り上がっているが、忘れちゃいけないこの人の存在を、ということで、この日はシューベルトの誕生日でもある。31年という短い生涯だったが、それでも1000曲以上の曲を作り、歌曲や交響曲、室内楽曲、そして勿論ピアノ曲は今でも多くの人の心のなかで歌い続ける。しかし、私自身はシューベルトの音楽とは深く関わりをもたないまま、現在に至ってしまった。ピアノ曲でいえば、せいぜい「即興曲」Op.90の2番と4番だけを中学時代に練習したに過ぎない。同じ楽譜に掲載されていた「楽興の時」は結局弾かずじまいだった。その分、学校の授業では割とシューベルトに親しむ時間もあったはず。歌曲「魔王」の、あの3連符連打のピアノ伴奏に憧れ、そして音楽のテストでは(本人としては)熱唱した(つもりの)「アヴェマリア」、いずれも心に残る曲たちだ。あの歌を歌うと、何故か心のもやもやが浄化されるような気がしてならなかった。って、当時から心のなかは真っ暗闇だったのか?いや、ある意味、私はアヴェマリアを歌いながら、懺悔していたのかも(誰に?)おっと、折角なのでピアノの話題に戻そう。シューベルトのピアノ曲で親しまれている曲といったら、何なのだろう。私自身はいかんせん即興曲しか弾かなかった寂しいレパートリーの持ち主ゆえ、各曲について熱く語ることはできないが、ソナタは21曲もあるし、「さすらい人幻想曲」も有名なことくらいは把握しているつもりだ。ただ、ここのところ、最もよく聴いているシューベルトの曲といえば、リストが編曲した「水車屋と小川」。この曲は、シューベルトの歌曲「美しき水車屋の娘」の第19曲が原曲であり、リストが編曲した割には技巧が際だちすぎていないところがこれまた良い(なんてことを言ってしまって良いのだろうか)。小川の流れが非常に美しく表現された、まるで風景が目に浮かぶような曲なのである。今、シューベルトの曲で最も弾いてみたい曲が、この曲だったりする。でも、楽譜がなかなか見つからない。どなたかご存じな方がおられたら、是非ご一報を!!というわけで、折角のシューベルトのお誕生日ではあったが、シューベルトの曲は何も弾かぬまま、いつもの練習を終えてしまった私。おわびとして、今宵は「水車屋と小川」でも聴きながら穏やかな気持ちになろう。私のシューベルトの思い出はこのように貧困きわまりないものであったが、皆さんはいかがだっただろうか?----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #25#25:手首を使う練習3。ある程度弾けたところで教則CDを聴き直してみると、「は、速い・・・」と愕然。教則CDはペダルを多用しているとはいえ、とてもではないが同じ曲には思えない。おまけに、テンポをあげると苦手箇所である17~22小節でどうしてもつまずいてしまう。曲中後半手前のピアノ(弱)の部分、それまでの流れから変化をもって弾きたい。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド,メヌエットI,IIアルマンド:弾きこみ段階。(まとめ段階)クーラント:まだまだ安定せず・・・サラバンド:弾きこみ段階。A稿プラスアルファの装飾符にて、まとめ段階。メヌエットI:自分的に欲しいと思う装飾符にチェックを入れ、舞曲らしさをもって弾くこと。メヌエットII:A稿における装飾符を含み、練習。オーバーラッピングなどが多数登場するなど指遣い面で特徴があるため、譜面をよくよく見て弾くこと。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17#16:テンポ120にてペダル練習。ペダルを付け始めると右手側の進行が崩れてしまうのは、まだしっかりと流れが確立できていない証拠??あれほど地道に練習を続けてきたというのに。#17:今日も伴奏部の和音に意識を傾けて。強弱ももっと豊かに。くれぐれも左側が鋭いバス音にならぬように。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,5
Jan 31, 2006
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夜、ワンコ用のケージ、つまりワンちゃんがお休みできるハウスをインターネットで検索していたところ、思わぬケージに遭遇してしまうこととなった(だからインターネット検索は面白い!)。さぁ、ここまで読んですぐにピーンとくる人もいるはず。ってタイトルに書いてしまったか(笑)私が遭遇したケージとは・・・そう、ジョン・ケージ。アメリカの現代音楽家である。彼の名前を聞けば「あぁ、4分33秒の人ね」というほど、今回話題として取り上げる「4分33秒」は有名で、且つ奇抜?な作品なのだが、ご存じだろうか。私がこの曲に出逢ったのはここ数年のことなのだが、この曲の特長、それはなんといっても「無音の美」である。一応ピアノ曲として作られた曲であり、ピアニストが鍵盤の蓋を開けることによって曲が開始される。そして、曲の間、全く音を出さずに演奏、そして鍵盤の蓋を閉めることによって終曲を表している。そして、その無音の曲はなんと「3楽章」から形成されており、その演奏時間は奏者によって自由で良いのだとか。それでは何故、「4分33秒」といわれているかというと、この曲の初演が4分33秒(1楽章は33秒、2楽章は2分40秒、3楽章が1分20秒)で演奏されたことから、この名前が通称としてつけられたらしい。それではもともと何というタイトルだったのだろう。これについてはWikipediaに詳しく書かれているので、興味ある人は読んでみよう。この曲はピアノ以外の楽器でも当然演奏可であり、オーケストラや他の楽器などでも演じられることもあるとか。そのWikipediaにも書かれてはいるが、この曲で重要なのは「無音」ということではなく、その演奏中に感じられる様々な外的な音に耳を傾ける時間、という意味合いも含まれているようだ。それにしても、どうして彼はこんな曲を作ってしまったのか。ケージが「無音」を聞こうとして訪れた無響室で、「己から発せられる音」を聞いてしまったことによる「人間が生きている限り、音がない世界は無いのだ」という悟りから、この曲が生まれたともいう。ちなみに無響室とは、外的騒音をシャットアウトし、室内の反響音をほとんどカットした部屋。音響実験などではよく使われる専用部屋であり、私も昔勤めていた会社で何度か実験で使用しているのだが、なんというか、あの部屋にいると妙な圧迫感のようなものを感じ、言葉を発するのも憂鬱になるような感覚になったものだ。◆ ◆ ◆ ◆ ◆実はこの「4分33秒」、以前にあのテレビ番組「トリビアの泉」でも取り上げられ、実際にステージでピアニストが4分33秒間演奏(?)した映像を観た記憶がある。これと対となる内容として、エリック・サティの「ヴェクサシオン」なるピアノ曲はなんと演奏するのに18時間もかかる、という話題も取り上げられ、これも実際に番組で演奏(勿論途中カットされているが)したから、スゴイ。ちなみにこの曲は、52拍からなるフレーズを840回延々と繰り返すだけの曲であり、それでいて世界最長の曲としてギネスブックにも掲載されているとか。ちなみにヴェクサシオンの意味、それは「嫌がらせ」、はい、ほんと演奏者にとっても、聴く者にとっても嫌がらせの他、なにものでもない??って、ワンコ用ケージから、どうしてここまで発展するのか???◆ ◆ ◆ ◆ ◆この世の中、奇妙キテレツな曲がきっとまだまだ山のようにあるのだろう。確か、世界で最も短い曲なんていうのもあったような??音楽って感動するだけでなく、時には笑いと苦痛をもたらすものもあるのね。そんなとっておきの1曲、ご存じだろうか?----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #25#25:手首を使う練習3。強弱が不自然すぎ。もっと自然に!!慣れたとはいえ、後半は不安げに弾いている感があるため、もっともっと回数をこなして。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド,メヌエットI,IIアルマンド:弾きこみ段階。(まとめ段階)クーラント:まだまだ安定せず・・・他の曲はまとまり始めているのにこの曲だけはいまだ納得いかず。サラバンド:弾きこみ段階。A稿プラスアルファの装飾符にて、まとめ段階。メヌエットI:若干装飾符を増やしつつ、余裕をもって弾けるように。メヌエットII:今日から譜読み開始。まずは装飾符無しで。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17#16:テンポ120→126の2パターンで練習。ペダルを徐々につけていくこと。#17:主旋律はだいぶ浮き出てきたので、今度は伴奏部の和音にもっと意識を傾けて。和音の響きが悪いことが多々あり。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1ここのところ練習頻度が落ちているため、進歩はとまったまま。Lentoのアルペジオ、特に左手が汚いので、もっとおごそかに。----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,4,5,7----------------------------------------------------本日の語呂合わせ練習(月曜日編)●モーツァルト ピアノソナタ第14番 K.475●モーツァルト きらきら星変奏曲 テーマ+Ver.1,2
Jan 30, 2006
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普段、電子ピアノとヘッドフォンだけでピアノの練習をしている私にとって、以前訪れたレンタル練習室でのグランドピアノ体験はあまりに衝撃的だった。「音デカッ!!」ピアニッシモで弾いているつもりが、どう考えてもメゾフォルテ。昔、確かに昔は、毎日自宅のアップライトピアノで練習し、週1回は先生宅でグランドピアノでレッスンを受け、更に学校の放課後の音楽室ではグランドピアノで練習させてもらっていたから、生ピアノを通して耳に伝わってくる音には慣れていたはずだ。なのに、なのにだ。20年以上ぶりとはいえ、久々にグランドピアノに触れた自分の反応は、あまりに情けなさ過ぎた。そんなわけで、慌てて家に戻ると、それまでかなり小さな音で弾いていた電子ピアノのボリュームをグイッと上げ、普段からある程度の音量に慣れるようにした。その弊害が、電子ピアノに付属しているメトロノーム機能だったのである。どの電子ピアノも同じなのかは分からないのだが、私の電子ピアノにはメトロノーム機能に独立したボリュームがないため、電子ピアノのマスターボリュームを上げれば当然ながらメトロノームの音量も必然的に上がる。その激しい音といったら、まるで脳天を釘でカンカンッと打たれているような衝撃(オーバーか)これは確実に耳を悪くするぞと、慌てて楽器店に行ってメトロノームを探すことにした。実家で使っていたメトロノームは、従来のネジ巻き式の「チーンッコツッコツッコツッ」と賑やかな音をたてるタイプだったのだが、どうやら壊れかけているようなので、やっぱり自分で改めて買うことにする。どうせならば、電子式で且つ持ち歩きできる携帯型がいいかな、とあれこれ悩んだあげく、あるひとつのユニークなメトロノームを発見。そう、ピッピッピッピッと音でリズムを表示する他、LEDの点滅でも表示してくれるのである。普段からヘッドフォンを常用してピアノを弾いている私には、電子メトロノームの音ではいささかきこえづらいのだが、LEDの点滅を頼りにリズム合わせが出来るという訳だ。デジタルメトロノームDM70(↑私が買ったのはこれの色違いタイプ)というわけで、早速その電子メトロノームを使い出した訳だが・・・やはりヘッドフォン常用人としては、電子音はいささか頼りない。しかも、楽譜を見ながらの場合、光の点滅なんて観ている余裕がないではないか。あぁ、実に浅はかであった。結局、電子ピアノ付属のメトロノームを再び使い始めたら、だんだんと耳も慣れていってしまった。だいたい、このくらい激しくカンカンッ鳴ってくれないと、私のリズム矯正はできそうにないという結論にも達したのである。それにしても、最近の電子ピアノって、メトロノームのボリュームも独立して付いているのだろうか??それとも、やっぱり私と同じように激しく鳴り響くメトロノームで練習しているのだろうか?ってそれ以前に、だいたいピアノのボリュームを上げすぎ??上げすぎって、総ボリュームのだいたい半分程度しか上げてないのだが、これを下回ってしまうと、またしても生ピアノとの音量差に違和感を感じてしまうため、辛いところだ。あぁ、早く脱さなければ! ヘッドフォン練習。◆ ◆ ◆ ◆ ◆このように折角買ってみたはいいが、結局活用せずに終わってしまった音楽用品、あったりしないだろうか。以前、音符型マグネットが可愛い!だなんていってついつい買ってしまったのに、ピアノ部屋のどこにも、このマグネットを活用する場がなく、結局、現在は台所の冷蔵庫のメモ貼り用に落ち着いてしまっていたり。でも、何かと音符や楽器などがあしらわれた音楽グッズって、つい手が伸びてしまうことってないだろうか。そんな私がいつも着ているコートの胸には、いつもト音記号のブローチが踊っている。東京都下をト音記号のブローチをつけて、ドスドスと歩いている奴がいたら、それは私かも(笑)◆ ◆ ◆ ◆ ◆しかし、買ったはいいが活用せずに終わった、いや、終わってはいないが、活用しきれていない代表格といえば、もしかして衝動買いした楽譜たちなのかもしれない。彼ら楽譜たちにも、時には日の当たる場所を与えてあげねばならないな。だいたいフランクの「第一グラン・カプリス」の楽譜あたりになると、どうして買ったのかすら、思い出せない。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●全24調4オクターブスケール・・・・・・・・・・・ってこれだけ??そう、これだけ。いざクラーマーを弾くぞ!と思ったら、家族が起きてきてしまった。昔は休日になると、「ほれほれさっさと起きんかー」と布団をはいでいた私であるが、最近じゃ「もう少し寝ていても一向に構わないのよ、おほほ」と一見優しい言葉のその裏に潜んだどす黒い企み。いやはや、困った奴である。
Jan 29, 2006
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つい先日、「モーツァルト生誕250年」で世間はモーツァルト色満載、という話をしたが、個人的にはこの2006年といったら「シューマン没後150年」のほうを意識したい今日このごろ。なにしろ2005年、つまり昨年はあれほどシューマン熱を周囲にまき散らし、寝ても覚めてもシューマン三昧だったのだから。とそんな思いを見透かすかのごとく、今日立ち寄った山野楽器のクラシックコーナーにドーンとディスプレイされていたのが、「シューマンピアノ独奏曲全集」なるCD。なんとなんと13枚組のお手軽ボックス仕様、どこからどう見ても輸入盤である。演奏者はオーストリア出身のピアニストであるイェルク・デムスだ。しかも、お値段が6,000円ちょっとという超破格。おっ、今ならばポイントで交換できるぞ!実に衝動買いであった。いや、衝動交換であった。しかし、これでシューマン全曲聴けるならば安過ぎるくらいではないか、と自分に言い聞かせ、ホクホク顔で家に戻ったはいいが・・・ここからが一騒動のはじまりである。◆ ◆ ◆ ◆ ◆まず、愛用のノートPC(SONYのVAIO)で早速このCDを聴こうとする。すると、CDを挿入した途端、いきなり、ギーギーガーガー、ガコガコッ・・・・・ドライブから強烈な異音な、なになに?慌ててCDを取り出す。その後何度繰り返しても同じ状態である。このCD、読めないのか?ムッとしながらオーディオ棚に納められた民生用のCDプレイヤーで再生しようとする。ここ何年も、ずっとPCでCDを聴いてばかりいたせいか、この民生用の、これまたSONYのCDプレイヤーの電源を入れるのは久しぶり。すると、なんとライン出力系統が壊れているではないか。ウンともスンともいわない。長年、電源を入れてあげなかったことに対する反抗期か?ガーン・・・お気に入りのCDプレイヤーだったのに半べそになって、今度は家族が独身時代から使っていたCDプレイヤーで再生を試みる。ガーン・・・CDが読み取れない。ここまでくると、このCDは不良品なのではないかと思い始める。あと、我が家で再生できるCDの類といったら・・・おっとまだあったぞ、プレステ2だ!と、問題のCDを入れてみるとおっ!出た出た、音が出た!!その音楽に感動するよりも、CDが再生されたことに感動する我が家の面々。しかし、プレステ2はただいま家族がセガラリーを楽しんでいる最中。これを独占するわけにはいかぬ、と再びCDをもって放浪の旅へ。次は寝室にあるミニコンポのCDプレイヤーで再生を試みると、これまた再生できず。一体なんなんだ、このCDは。半ば諦めた表情でコンポに接続された私の旧愛用25連奏CDプレイヤーにつっこんでみると、今度はあっ、出た出た!また音が出た!!!到底再生できそうにない古いCDプレイヤーで再生できたことに、感激して良いのか、この読み取り不安定なCDを恨んでいいのか、さっぱり分からない。くディスクとCDプレイヤーとの相性がかなりシビアなのか、再生できない機器が多すぎるだなんて、こんなCDに遭遇するとは初めてである。私は、私は単にシューマンが聴きたかっただけなのに。こうして暖房の無い寒い寝室で震えながら、とりあえずディスク2に収録されたシューマンの「アラベスク」に耳を傾けることが出来たのは、CDを開封してから既に1時間半ほどが経過していたのであった。◆ ◆ ◆ ◆ ◆デムスが弾く「アラベスク」は割とあっさり目で、テンポも速めで揺れも少ない。それでいて、中間部のMinoreIIだけはかなり揺れ気味でペダルも多用し流れるように弾いている。私の好むアラベスクとは多少方向性が異なるが、まぁ様々な演奏を聴いて、自分の方向性を更に定めるというのも悪くない。ちなみにこのボリューム満点13枚組ディスクの内訳は以下のとおり。【DISC.01】ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6/3つの幻想的小曲 Op.111/暁の歌 Op.133/4つの小曲集 Op.32【DISC.02】謝肉祭 Op.9/アルバムの綴り Op.124/アラベスク Op.18【DISC.03】ピアノソナタ第1番 Op.11/クララ・ヴィークの主題による10の即興曲 Op.5/6つの間奏曲 Op.4【DISC.04】子供の情景 Op.15/3つのロマンス Op.28/フゲッタ形式の7つのピアノ小品 Op.126/パガニーニの奇想曲による6つの演奏会用練習曲 Op.10【DISC.05】幻想曲 Op.17/幻想小曲集 Op.12/パガニーニの奇想曲による6つの練習曲 Op.3【DISC.06】交響的練習曲 Op.13/5つの変奏曲(遺作)/4つの夜曲 Op.23/ペダルフリューゲルの為のスケッチ Op.58/花の曲 Op.19【DISC.07】クライスレリアーナ Op.16/子供のための3つのソナタ Op.118【DISC.08】子供のためのアルバム Op.68【DISC.09】森の情景 Op.82/ピアノソナタ第3番 Op.14【DISC.10】ユモレスク Op.20/ウィーンの謝肉祭の道化 Op.26/トッカータ Op.7/子供のためのアルバム Op.68から追加曲【DISC.11】8つのノヴェレッテ Op.21/ペダルフリューゲルのための練習曲 Op.56【DISC.12】色とりどりの小品 Op.99/4つのフーガ Op.72/4つのマーチ Op.76/アレグロ Op.8【DISC.13】アベック変奏曲 Op.1/蝶々 Op.2/ピアノソナタ第2番 Op.22しかし、1989年の録音という割には、音質的にはあまりよろしくないように感じられるのは気のせいか。ピアノを愛する者としては、音質の悪さはこの際差し引いて聴かねば、と思うものの、良い買い物をしたのか失敗したのか、いまだ悩ましい。いずれにしても、シューマン三昧のはずが、シューマン散々になってしまったというわけで、この話はおしまい。もし、同じCD集をお持ちの方がいたら、このCDを聴くにあたり、なにかコツでもあるのか、こそっと教えてほしい。私は多分、全世界に対し、大恥をさらしているような状態だろうから。◆ ◆ ◆ ◆ ◆シューマンの「アラベスク」といえば、ちょうど今練習しているクラーマー=ビューローの25番が、そこそこ類似音型に感じられてしかたがない。上声の付点進行のなかに内声進行がある、という点が特にそう感じられるひとつの理由だが、クラーマー=ビューロー25番を弾くたびに、シューマンのアラベスクが弾きたくなる。◆ ◆ ◆ ◆ ◆CD大騒動ですっかり疲れてしまった私であるが、夜、テレビをつければニュースでは、やたら「偽装」「偽装」が耳につく。住宅・ホテルの耐震強度偽装にしてもライブドア事件にしても、この世の中、偽装の固まりなのか。偽装の先にあるものは一体何??しかし、考えてみればインターネットの世界でも、己を偽りつつその世界に身を置く者、名こそ明かさぬものの自分をさらけ出す者、つまり、真実と嘘がごった煮のようになって蔓延している場所なのかもしれない。情報だって何が真実で、何が偽りあるのか、判断するのは己自身でしかない。それでも、こうして成り立っているこの世界は、とても不思議である。もしかしたら、私という存在も、ホントはいないとか??大丈夫、確かに私は、そこにいる・・・カナ?----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #25#25:手首を使う練習3。曲にだいぶ慣れてきたので、そろそろ強弱を意識すること。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド,メヌエットIアルマンド:弾きこみ段階。(そろそろまとめ)クーラント:しばらく現状態で練習を続け、全体的に余裕が出たら弾きこみ段階へ。8小節の内声と上声が濁り気味。サラバンド:弾きこみ段階。市田氏の解説を読むと「初期の版にはほとんど装飾符はないのだが、ゆっくりとした曲ゆえ、装飾符をつけて弾いてみてほしい」旨が書かれていたため、そこまでいわれたら・・・と指定箇所全てではないものの少し装飾をつけてみることにした(なるべく流れをこわさない程度に)。メヌエットI:こちらも巻末の市田氏の解説を改めて読み直してみる。すると、装飾は最小限でも良さそう。テンポをあげると凡ミスがみられるので要注意。なにぶんメヌエットなので弾みすぎないように。(本日時間切れにつき、ショパンなどの楽曲すべてカット・・・)----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)
Jan 28, 2006
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2006年は「モーツァルト生誕250年」ということで、音楽雑誌の記事やコンサート情報においてもモーツァルトの文字が満載。5月のラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン「熱狂の日」も、今年は「モーツァルトと仲間たち」と称してモーツァルト三昧だ。更にモーツァルトの企画CDも次々に発売、なんと180枚組で25万円強、という強者CDセットもモーツァルトの誕生日に合わせて発売だとか。なにをいきなりモーツァルトの話題をしているのか、なんて思う人は・・・いないだろう。だって、今から250年前である1756年1月27日、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトがこの世に誕生したのだから。朝からテレビをつければ、フジテレビの「特ダネ!」のオープニングで司会の小倉智昭さんがモーツァルトを熱く語っている。音楽関連のブログをサササッとチェックすれば、さすが今日はモーツァルトの話題が多い。250年経った今でも、こうしてモーツァルトは皆に愛されているのだから、やはり偉大だ。というわけで、~偉大な作曲家であるモーツァルトがこの世に誕生したことを祝して~~いつまでも変わることなく、多くの人にモーツァルトの曲が愛されるように~~東京の隅っこでひっそりと祈りたい~折角、モーツァルトの誕生日なのだから、今日のピアノ練習はとことんモーツァルトでいってみよう。早速、モーツァルトのソナタ集1,2巻の楽譜を譜面台に置く。しかし、さすがに全曲いきなりぶっ通し!なんてことはできそうもないので、あれやこれやと抜粋して弾いてみる。・ピアノソナタ 第5番 ト長調 K.283(第1楽章)全音のソナタアルバム時代、中学時代の同級生がこの曲を弾いていたことに触発されてコソ練した記憶があったので、そんな思い出に浸りながらとりあえず1楽章のみ弾いてみる。・ピアノソナタ 第8番 ニ長調 K.311(全楽章)NHKのスーパーピアノレッスンモーツァルト編がきっかけで練習した曲。若干忘れかけていたのだが、何度か繰り返して弾いているうちに慣れてきてほっと安心。特に3楽章の中間部が格好良くて好きだったりするのだ。・ピアノソナタ 第9番 イ短調 K.310(第1楽章)漫画「のだめカンタービレ」で、主人公のだめがコンクール時に弾いた1曲がコレ。実は今日初めて弾いてみたのだが、なかなか格好良い曲でちょっと惚れ気味。でも、すぐに毎日の練習の仲間には加われそうにはない。ごめんなさい、モーツァルトよ。・ピアノソナタ 第11番 イ長調 K.331(全楽章)いわずとしれた「トルコ行進曲」が含まれたピアノソナタ。トルコ行進曲だけは小学生の頃に弾き(発表会でも弾いた)、ソナタとして全曲練習したのは中学生になってから。私にとっては懐かしい1曲でもある。あいかわらず、トルコ行進曲の分散オクターブ連続が不格好で泣けてくる。・幻想曲 ハ短調 K.475スーパーピアノレッスン モーツァルト編がきっかけで練習した曲。調号無しなのに「ハ短調」という不思議な曲だが、起伏にとんで良い曲。これも久々に弾くので、すっかり「弾けません」状態に陥っていたのだが、ミスを連発しながらも曲を楽しむことだけは出来た。・ピアノソナタ 第14番 ハ短調 K.457(全楽章)これもスーパーピアノレッスン モーツァルト編がきっかけで練習した曲。こうやって振り返ってみると、スーパーピアノレッスンに影響されて随分モーツァルトの曲を勉強したのだなと、ちょっぴり自分を誉めてあげたりも。そして、この曲が最も力を入れて練習した曲ゆえ、他の曲よりも余裕をもって弾けていたことにニンマリ。でも、相変わらずモーツァルトらしさは欠け気味。私が弾くとワイルド過ぎるのかもしれない。・ピアノソナタ 第16番 ハ長調 K.545(全楽章)これは全音のソナチネアルバム時代、つまり小学生の頃に練習した曲。ド~ミソ、シ~ドレド~、とモーツァルトの易しいソナタとしてはかなり有名な部類の曲。いや、表面上はとても易しいのだけれど、案外奥深い曲だったりする。なめてかかったらダメだ。・きらきら星変奏曲 K.265(全曲)私にとって初モーツァルトがこの曲である。と同時に小学1年生のピアノの発表会で弾いた曲であったりもする。しかし、小学1年生の手にはちょっと困難な変奏もあったため、結局は何曲か抜粋して弾いたのだが、あの有名な「きらきら星」がこんなに様々な姿に変身するのか、と当時ワクワクしながら練習したものだ。・ロンド ニ長調 K.485これも小学生の頃に弾いた1曲。クリスマス会だったかで披露した曲でもあり、モーツァルトの曲のなかでは、私にとってお気に入り度の高いひとつだったりする。しかし、今日弾いてみると、無惨であった。確かにあの当時はきちんと弾けていたはずだったのに・・・あぁ、「泥にまみれたモーツァルト」のような状態に陥っている。◆ ◆ ◆ ◆ ◆小学~中学生の頃までは、なにかとモーツァルトの楽曲に触れる機会がそこそこあったのだが、ピアノを再開した当初は、自分のなかでモーツァルトを割とないがしろにしていたような気がする。「弾きたい」と思わせてくれる曲に出逢わなかったのも事実なのだが、出来る事ならば避けて通ろうとしていた。そんな自分の姿勢を正してくれたのが、NHKのスーパーピアノレッスン。あれによって、再びモーツァルトを弾きてみたい気持ちが強くなれたのだ。しかし、あの「屈託ない進行」、「一見簡単そうな譜面づらをしておいて実は厄介」、モーツァルトが仕掛けたトラップは、どうやら大人になればなるほど引っかかりやすいのか??モーツァルトイヤーともいえる今年、自分にとっての「モーツァルト」という存在について考えてみるのも悪くない。初めて弾いたモーツァルトの曲って、覚えてる?【本日のBGM】今日は久々にモーツァルトの「ディヴェルティメント」ニ長調 K.136を聴きながら文章をしたためてみた。ディヴェルティメントのなかでは一番のお気に入りの曲である。こんな時のおともに、モーツァルトのチョコレートを買っておけば良かったか(笑)
Jan 27, 2006
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関東に大雪が降った後から数日後、1月にしてはかなり温かい陽気が続いており、ピアノの練習も心地良い・・・はずなのだが、ここのところ、またしても胃の調子が悪い。今日こそ、今日こそ病院に行くぞ、と思っても、なかなか重い腰があがらず、結局市販の胃薬で対処してしまう。よし、来週こそは行こう。でも、胃の検査と称し、またあの恐怖のバリウムを飲まされる可能性もあるに違いない。となると、どうしても病院に足が向かない。あぁ・・・ちょっぴり憂鬱である。というわけで、alice liddellさんのブログからまたまたユニークなバトンを拾ってきてしまった。その名も「17歳バトン」。「17歳」というと、ついつい歌いたくならないか、あの歌を。「誰もいない海!ふたりの愛を確かめたくて~」だったか。さぁ、これを歌っている歌手といったら、誰??(浮かんでくる名前によって、世代が分かるかもしれない。)といきなり横道にそれてしまったが、さてさて、17歳といったら私は一体何をしていたのか。なにかと多感な時期である17歳、私は12月生まれなものだから高校2年の冬から高校3年の冬にかけて、ということになる。高校2年といえば、ちょうど私がピアノのレッスンに行かなくなった・・・あの時期だ。Q-1 17歳の時、何をしていた?高2、ピアノの発表会を最後にピアノのレッスンに通うのをやめ、ピアノに向かう率がガクンと落ちてしまっていた。それでも辞めた直後は独習でショパンやバッハなどをさらっていたのだが、エレクトーンの演奏グレードを受ける準備などで徐々にエレクトーン重視な生活に移行してしまっていた。私の性格では、やはり両立は無理だったようだ。いつの間にかピアノに向かう時は、バンド活動のためにキーボードのアレンジを考える時くらいになっていた。そしてピアノの上に置かれていたショパンのエチュード集あたりの楽譜は、既に山積み楽譜たちの奥底へと沈んでしまっていた。もう・・・ショパンもバッハも弾かない、そんな象徴かとも思われた。いかん、湿っぽい話になってしまった。話をかえて、17歳のイベントといえば、夏に「パルフェスタ」(エレクトーンフェスティバル)にアンサンブルで出場して大盛り上がりだったっけ。東京大会でめでたく賞は貰ったけれど、アンサンブル部門に全国大会はないからここでおしまい、あれはちょっと寂しかった(笑)。だいたい受験まっただなかなシーズンにこんなことをしていて良いのか、自分。異色といえば、高3になってから急激に物理に興味がわきだし、アマチュア無線の資格をとったことで、更に興味度は白熱化し、短大進学も通信関係の学校を選び、ここで私の人生は音楽と切り離される・・・・のかと思いきや・・・Q-2 17歳の時、何を考えてた?何考えてたのだろう。音楽の話に限定すると、ピアノを一人で弾くことにとても孤独を感じていたかな。一度アンサンブルの魅力に引きこまれてしまったがために、ひとりで演奏することにどこか物足りなさと不安を感じてしまっていたっけ。今、考えれば、なんて浅はかな考えだったのだろう、と思うのだが。バンド活動が楽しくて楽しくて、そこに自分の居場所をみつけてしまった、と思いこんでいた影響もあるのかもしれない。どうして、うまく自分を切り替えられなかったのだろう。まだまだ未熟だった17歳のあの頃。Q-3 17歳でやり残したことは?やり残したこと・・・あっ、折角クラリネットの勉強をはじめたのに、結局その他の音楽活動が忙しくて、モノに出来なかったこと。これはあの時期の中で、特に悔やまれる事項である。Q-4 17歳に戻れたら何をする。うむむ、回答にはなってないかもしれないが、あの生活のなかにこれ以上、別の何かを加えるのは無理!。ただ、もし、今の記憶を保持したまま17歳に戻ったとしたならば、「もうちょっとピアノも弾きなさいよ。40歳の私がとっても苦労して手に負えないのよ」と17歳の私に助言してみたいものだ。Q-5 17歳に戻っていただきたい5人戻りたい人、是非どうぞ!!◆ ◆ ◆ ◆ ◆こんなふうに17歳を振り返ってみたが、人間の興味というのは、本当にとことん尽きないものだと感じる。あれもしたい、これもしたい、欲の塊みたいなもので、多分、その「欲がある」ことが元気の源なのかもしれない。当時、親からしてみれば、「もっと勉強しなさい」と思っていただろうが、勉学以外にあれこれ夢中になれることがあると、不思議と勉強にも身が入るってものだ。相乗効果だろうか。これは社会に出てからも同じことだったり。ただ仕事だけを淡々とこなす毎日を過ごすよりも、仕事とプライベートな活動それぞれに忙しい人ほど、逆に元気いっぱいにいみえる。それにしても、「もうショパンやバッハは弾かないかもしれないなぁ。」と思った17歳のあのころの自分からしてみれば、今、こうして日々ピアノに向かっている姿は想像できていなかったようだ(しかも学生時代の時以上に?)。やはり、ピアノに一旦携わった人というのは、時にはピアノから離れたいと思う時があったとしても、結局は長い年月を経てピアノが懐かしくてたまらなくなってしまうのだろう。そう考えると、ピアノってとても不思議。さぁ、みなさん!17歳の頃、何に夢中になっていただろうか??----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #25#25:手首を使う練習3。内声和音練習から従来の楽譜どおりの練習へ。17~22小節の右側指運びがいまひとつスムーズにいっていないため、再び部分練習。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド,メヌエットIアルマンド:弾きこみ段階。クーラント:しばらく現状態で練習を続け、全体的に余裕が出たら弾きこみ段階へ。8小節の内声と上声が濁り気味。サラバンド:A稿にて弾きこみ段階。メヌエットI:A稿状態にて曲の進行には慣れてきた。最近ネットを徘徊しながら様々なフランス組曲を聴いているのだが、1小節の2拍目の左トリルが入っていない版を耳にすることが多い。これを言ったら身も蓋もなさそうだが、ベーレンライター版のB稿の装飾だとゴテゴテしすぎのような気がしてきて、だんだんB稿採用を見送りたい気持ちになってきた。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17#16:テンポ120→126の2パターンで練習。どうもいまひとつテンポにのれず、ミスも多いため130での練習は今日は取りやめ。なかなか今のレベルから上に向かえず、足踏み状態が続く。#17:主旋律をもっと歌う練習。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,5----------------------------------------------------本日の語呂合わせ練習(週まんなか編、水曜日に弾けなかったので木曜日に)●シューマン アラベスク Op.18
Jan 26, 2006
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25日の午前中、楽天ブックスからようやく「ピアノ教師バッハ」-教育目的からみたインヴェンションとシンフォニアの演奏法-(村上隆,著 音楽之友社)が届いた。この本は、以前バッハに関するオススメ書について話題がもちあがった際、何人もの方から薦めて頂いた音楽書籍。注文してからなかなか連絡がなかったため、「ま、まさかこの本も入手困難になってしまったのか」と一瞬焦ってしまったのだが、無事に手元に届き、ほっと一安心。現在、東京音大の助教授でもあるこの本の著者、村上隆氏は、バッハのインヴェンションとシンフォニアを中心とした研究をしながら各種講演や演奏活動もされているようだ。書籍のタイトルだけみれば「これは伝記モノみたいだな」と思ってしまったのだが、勿論、中身はしっかりと奏法分析が満載。しかも、「読みやすい!」こ難しい表現を避け、非常にとっつきやすい文章形態と興味そそるコラムの数々が、バッハ勉強をかなり楽しくさせてくれる。インヴェンションとシンフォニアの各曲についても各写本によって装飾が異なる点などを細かく解説していたり、写本によって学習対象年齢が異なるなど、あらためて「へぇ」と思う内容に遭遇したり、読みながらワクワクしてしまう。この本に掲載されている項目は以下のとおり。第1章:バッハの教育作品 1.バッハの家族と教育作品の誕生 2.「ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集」とバッハ家の悲劇 3.「ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集」におけるバッハの指導法第2章:インヴェンションとシンフォニアの完成とバッハの教授法 1.自筆清書譜の序文 2.インヴェンションとシンフォニアの自筆譜と写本 3.インヴェンションとシンフォニアにおけるバッハの教授法第3章:インヴェンションとシンフォニアにおける装飾法 1.装飾音における混乱の要因 2.装飾音表とフランス様式について 3.装飾音指導の際の基本的様式―奏法と用法 4.装飾音に関するバッハの指導法―インヴェンション 5.装飾音に関するバッハの指導法―シンフォニアまとめ ~インヴェンションとシンフォニア」における教育意図~付録 バッハの調性格感と調配列/バッハ一族と関係者確かにこの本では、インヴェンションとシンフォニアにおける勉強が主であるが、勿論、それは他のバッハ作品にも応用できるため、しばらくはこの本をしっかり読んでいこうと思っている。でも、インヴェンションとシンフォニアを復習している間にこの本を読んでおけば良かった。いや、復習は何度でもすれば良いじゃないか。というわけで、本を読み進めながら時々インヴェンションとシンフォニアも弾いていこう。本書によれば、シンフォニア9番(ヘ短調)は、バッハの死への恐れが反映されており、冒頭のテーマは「ため息」を表しているとか。シンフォニアのなかでも特に宗教色の強い曲に思える9番だが、これらの音型から十字架を意識するとは、なかなか譜面をみただけでは、そこまで想像しきれなかった私である。そしてもうひとつ本書のなかで心に残ったことといえば、村上氏の恩師でもあった井口愛子先生の言葉。「バッハにはむだな音がひとつもないし、精神性の高いものだから、1音1音大切に心をこめて演奏し、仕上がってきたら速い曲は活気をもって弾くこと」(本書から引用)ちょうど舞曲風な曲であるインヴェンション12番でのコラムのなかでの内容であり、これは非常に心に刺さった。特にただいまフランス舞曲を練習している自分としては、舞曲のはずなのに、どこかどんより気味に弾いてしまっていないか、これでは踊れないのではないか、と考えさせられる言葉となった。舞曲なんだもの、エレガントに弾くものはエレガントに、躍動感に満ちた踊りはもっとはずんで弾かないと!私に欠けているのは、華やかさかもしれない。ちなみに、バッハに限らず、どんな曲にだって1音たりとも無駄な音はない。しかし、譜読みが終わり、弾き慣れてくると、ついついぞんざいに扱ってしまいがちだったりする。曲に慣れてきたときこそ、心を引き締めて丁寧に弾こう。◆ ◆ ◆ ◆ ◆夜、なにげなくテレビをつけたら、芸能人が料理を作ってゲストに食べさせる番組だったか、を放映していたのだが、食べたゲストが思わず吐いてしまうというシーンが続出していた。あれを観てとっても不思議に思うのだが、その料理を作った芸能人さんたちは、調理の途中で「味見」というのはしないものなのだろうか??どうやら調理の制限時間があるらしいが、一度くらいは味見する時間はあるだろうに。それとも、味見をしてはいけない規定でもあるのだろうか。日曜日の昼間にTBS系で放映している「噂の東京マガジン」でも、一般人が指定された料理を作るコーナーがあるが、ここでも「味見」をしている人はほとんどいない。味見すれば、もう少しなんとか調整しようという気持ちも起きるだろうに。えっ、それでは番組が面白くならないって??そんなことをついつい考えてしまう私って、頭が固いのだろうか。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #25#25:手首を使う練習3。内声和音練習から従来の楽譜どおりの練習へ。あくまで上声に重点をおき、内声との差を考慮しながら弾けるよう試行錯誤。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド,メヌエットIアルマンド:弾きこみ段階。クーラント:しばらく現状態で練習を続け、全体的に余裕が出たら弾きこみ段階へサラバンド:A稿にて弾きこみ段階。メヌエットI:A稿状態にて曲の進行には慣れてきた。シフの演奏を聴くと全体的にノンレガートで弾いているようなのだが、はて、どうしようか??●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17#16:テンポ120→126→130の3パターンで練習。#17:昨日に引き続き、主旋律をもっと歌う練習。伴奏部の和音との差、和音自体にももっと気を遣って。この課題はしばらく続きそう。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,4,5,7
Jan 25, 2006
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住宅情報サイトを眺めながら、漠然と将来を考えていた。その将来の生活のなかには、当然ピアノも含まれている訳だが、考えているうちに、あまりに遠き遠き道のりではないかと暗い気持ちに陥る羽目に。新しい生活のために、新しい家をさがす、これはまぁ良いとする。家族の絆を深めるために、共通して好きな対象であるワンコとの生活を手にいれたい、これも悪いことではない。しかし、現在は呑気にヘッドフォンをして近所迷惑になることもなくピアノを楽しめている私であるが、例えば、生ピアノが欲しいだなんて言い出したら、やはりどうしても必要となるのが防音工事。小型でも良いからグランドピアノを、なんて言い出したら床の補強も必要になるだろうか。また、昼間は何かとピアノに触れる時間がなく、夜間に練習したいだなんて言い出したら、いくら防音工事を施しているとはいえ、かすかにでも外に漏れるのではないかと不安になってしまう。となると、やはりサイレント機能はつけなければならないのだろうか。そんなことを考え出したら、歩き出そうとした「一歩」がなかなか踏み出せない。防音室にも何タイプかがあって、ボックスで覆うタイプと部屋全体を防音工事してしまうタイプがあるようだが、予算の関係上、ボックスタイプしか選択できそうにない。って、4.3畳タイプだと税込みで200万円以上???(某Y社製)。おまけに、例えば6畳の部屋に4.3畳のボックスを組み込んだら、どうにも部屋に中途半端な隙間(デッドスペースともいうのか)が出来てしまいそう。世の中のピアノ弾きさんたちも、きっとどこまでピアノに投資するか悩んだあげく、現在の環境を手に入れられたのだと思うが、「趣味」ゆえにお金のかけ方に非常に戸惑ってしまう今日このごろである。楽譜やCDなど、ちまちまとしたものならば、ついつい買ってしまうのだが、ピアノ環境を手に入れるというのは、ある意味、人生の大勝負みたいなものに等しいような、えっ、ちょっとおおげさ??現在、生ピアノで練習されている人は防音関係をどのようにされているのだろうか。また、これから生ピアノを手に入れようとされている人は、どのような計画を考えているのか、お暇な時にでも教えて頂けると嬉しい。◆ ◆ ◆ ◆ ◆(追記)実際にこの日記を投稿してから気付いたことなのだが、この日の日記でちょうど累計500件目であった。時には1日に2記事書いてみたり、はたまた、日記をさぼってしまうこともありながらも、よくまぁ500記事も書いたものだ、と我ながら感心するやら呆れるやら。まぁ次は目指せ!1,000記事、といっておこう。1,000記事書くためには後どのくらいの月日がかかるのだろう。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #25#25:手首を使う練習3。今日もまずは右の内声を和音にして練習。上声と内声をいっしょくたにならないようにしたいが、内声を譜面どおりに弾くと、どうしても上声と流れがごっちゃになりがち。もう少し和音練習は続けるか。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド,メヌエットIアルマンド:弾きこみ段階。クーラント:装飾符を多少変更して弾きやすさは若干向上したものの、あともうふんばり必要そう。サラバンド:A稿にて弾きこみ段階。メヌエットI:おっと、昨日2小節の左トリルと書いてしまったが、1小節2拍目の間違い。トリルがあまり浮きすぎないように流れをきちんと組んで弾くこと。舞曲感はまだまだ出せていない・・・●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17#16:テンポ120→126→130の3パターンで練習。#17:今日はとにかく主旋律が浮き出す検討。しばし続くであろう。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,4,5,7
Jan 24, 2006
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前日のコンサートの余韻もさめぬまま、会場ロビーで買った「月刊ショパン2月臨時増刊号:第15回ショパンコンクール」なる冊子をパラパラと読んでいた。月刊ショパンの2005年12月号の記事と多少かぶるところはあるのだが、ここはとりあえず入手するしかないだろう、と結局買ってしまった1冊。こちらにもライブCDの付録付き。つまり2006年1月号に引き続いてCDのオマケがついてくる。1月号CDは独奏曲中心の構成だったが、こちら増刊号のほうは「コンチェルト&ソナタハイライト」と称し、ファイナリストたちの2次,本選の演奏が収録されている。といっても、ソナタにしてもコンチェルトにしても皆、大曲ゆえ、1楽章のみだったり2楽章のみだったり。続きはCDを買って聴いてね!にもちょっぴりとれるのは、気のせいか(笑)。それでも、まずは雰囲気だけでも味わえるのは嬉しい。さてさて、記事のほうはといえば、月刊ショパン2005年12月号を買った人には「あれ、見たことがある写真がいっぱい!」となるのだが、増刊号の嬉しいところは、セミファイナリストにも着目されているところ。月刊誌のほうはどうしても入賞者中心になってしまうのは仕方がないゆえ、そこでフォローしきれなかったところをうまく取り入れてくれているようだ。そして、優勝者であるブレハッチ氏関連記事も更につっこんだ内容へと。なにしろ、ブレハッチ氏の自宅(間取り図付き!(笑))まで公開しているのだ。更に、あのピアノ漫画「ピアノの森」でお馴染みの漫画家 一色まこと氏のコンクール観戦記、これはかなり面白い。面白すぎて、前日のコンサートの余韻がふっとんでしまうかと思った。そうか、そういう切り口もあったか、と。(ご本人いわく、ピアノやクラシックには全くのド素人だ、と力説されている)もうひとつ着目したのは、コンクールに向けて使用した楽譜についての記事。ご存じ、「エキエル版」と呼ばれるナショナルエディションは、今回のコンクールでの出場規定の中で「推奨楽譜」とされている。というわけで、月刊ショパンの12月号のほうでは、ピアニストの河合優子さんが「ナショナルエディションをいかしたピアニストたち」というお題目にて、ナショナルエディションが演奏のなかでどのように活かされていたのかを優しい口調で語っていた。一方、増刊号のほうでは、評論家である下田幸二氏が「ナショナルエディション推奨の功罪」について、下田氏ご自身の考察を含めて、今回のコンクールの現状を分析されている。これらの読み比べもなかなか興味深いところである。なお、こちらでは、「パデレフスキ版とエキエル版の音の相違」についてショパンの楽曲をいくつを取り上げ、その違いが掲載されているので、参考にしてみると良いだろう。第15回ショパンコンクールが終わってから既に3ヶ月、まだまだショパン熱はそう簡単に冷めさせてはくれないのか。◆ ◆ ◆ ◆ ◆ところで、このショパン増刊号、一体いつ発売だったのかしら、と公式サイトで確認しても、まだこの増刊号の情報自体が掲載されていない(1月23日現在)。それよりも、月刊ショパンの公式サイトで目についたのが「ショパンが愛したという"すみれ"は、どのような花だったのだろう」という文字。そういえば月刊ショパンのサイトは全体的にすみれ色(紫)が基調になっている。勿論、「すみれ」を意識してサイトデザインも考えられたのだろう、と思う。ここで私の着目はショパンコンクールから一気に「すみれ」に飛んでしまった。ショパンってすみれが好きだったの?どうやらショパンは、部屋にお花を置くのが好きだったとみえる。そして、香りの良い可愛い「すみれ」をとても愛していた、と(ショパンの手紙でもそれは伺えるようだ)。部屋にすみれの花を置き、ピアノを弾くひととき。そうして、百数十年前に想いを巡らせてみるのも良いかもしれない。・・・って、私のこのピアノ部屋のどこにすみれの花を置くスペースがあるのじゃ・・・・すみれを置く前に、すみれを置くスペースからつくらなければならないか。これはかなりハードルの高い作業だ。ちなみにすみれの花言葉は「誠実」「真実の愛」。愛に「真実」以外、何があるというのだ??偽の愛??それを愛というのか。(あれ?もしかして、本題のほうがオマケ的な記事になってしまったか??)----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #24,#25#24:音型に合った腕と手首を使う練習2。とりあえず本日でおしまい。だが、完璧とはいえない状態なので、定期的におさらいしてみよう!#25:手首を使う練習3。今日は右の内声側を和音にして弾く練習を繰り返す。上声と内声の違いを意識するにはこれが一番。明日も引き続きこの練習を続けよう。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド,メヌエットIアルマンド:弾きこみ段階。クーラント:繰り返し練習している割にはいまだ余裕さに欠けている。一部、どうしてもベーレンライター版の装飾が気に入らず、ウィーン原典版を取り入れてみる。(上からの開始音があるトリルを下からに変更)サラバンド:A稿にて弾きこみ段階。メヌエットI:2小節に出てくる左トリルがどうもスムーズに処理できていない。その他はある程度慣れてきた。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17#16:テンポ120→126→130の3パターンで練習。#17:和音の粒が悪い点はなかなか改善できず、それどころか旋律が浮き出ずじまい。ある種、ノクターン13番後半の練習にもなりそうだ。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,4,5,7
Jan 23, 2006
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1月22日、この日は待ちに待ったコンサートの日。そう、「第15回ショパン国際ピアノコンクール入賞者によるコンサート with ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団」日本ツアーの東京公演の日である。しかし、前日に見舞った関東の雪は、都内でも8年ぶりの大雪となり、本当に行けるのだろうか、と頭の中は不安でいっぱいだった。ところが22日は、思わず笑顔がこぼれてしまいたくなるような青空が広がり、そんな不安も一気に解消だ。というわけで、電車を乗り継いで、本日の会場である「東京オペラシティコンサートホール」に向かった。最寄りの初台駅から連絡通路を歩けばすぐにオペラシティに入ることが出来る、という実に便利な場所ゆえ、方向音痴の私もこれならば迷子になることもない。安心安心。13時過ぎにホール入口に着くと、既にぽつぽつと人が集まろうとしていた。そしてそれは時間の経過と共にふくれあがり、開場時間である13時30分には入口付近は、人の嵐であった。あぁ、やはりこれだけ多くの人たちがショパンコンクールに注目していたのだな、と実に感慨深い。金曜日の神奈川公演は女性が多かったという話を聞いたが、この日は日曜日ということもあってか、男性の姿もかなり目立つ。■ロビーではロビーでは、ヤマハ銀座店からの出張販売コーナーが数カ所にわたって設置されており、1月21日にビクターから発売になったばかりのショパンコンクールのライブCDや、入賞者たちがこれまで世に出しているCDなどがズラリと並んでいる。また、月刊ショパンの2月増刊号として「ショパンコンクール総集編」なる本もちょうどタイミング良く発売になったのか、CDと共に売れ行きも良い。勿論、本日のコンサートプログラムや、ショパンコンクールinASIAで見かけた卓上カレンダー、ワルシャワ国立フィルハーモニー管弦楽団のCDなども置いてあり、いやはや、各販売コーナーには黒山の人だかりである。ついつい空気にのまれて、何か買わずにはいられない、というのは私だけでなかった、人々の嵐を見ながら確信するばかりであった。それでは本日演奏された曲目を一気にご紹介!本日の曲目関本昌平氏による演奏・ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 Op.11・バッハ:フランス組曲第6番ホ長調 BWV817から「サラバンド」~15分間休憩~山本貴志氏による演奏・ショパン:ノクターン 第16番 変ホ長調 Op.55-2・ショパン:スケルツォ第4番 ホ長調 Op.54・ショパン:エチュード 嬰ハ短調 Op.10-4イム・ドンヒョク氏による演奏・ショパン:ピアノ協奏曲 第2番 ヘ短調 Op.21・韓国ドラマ「冬のソナタ」から「初めて」~15分間休憩~ラファウ・ブレハッチ氏による演奏・ショパン:ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 Op.11・ショパン:ワルツ 第7番 嬰ハ短調 Op.64-2・ショパン:マズルカ 第34番 ハ長調 Op.56-2・ショパン:ワルツ 第6番 変ニ長調 Op.64-1「小犬のワルツ」■演奏に心を傾ける3時間あまりのひととき開演14時、ホールの客席が暗くなり、いよいよ始まる。その時の胸の高まりといったら、それはもうどんな言葉でも言い表せないだろう。管弦楽団の奏者たちがステージ上に着席し、チューニングを終えると、さぁいよいよ第1奏者の登場だ。・関本昌平氏~冷静ながら歌心を大切にした演奏を~トップバッターは、コンクール4位入賞の関本氏。彼が演奏するのは、「ピアノ協奏曲第1番」。コンクールのインターネット視聴で聴いた時よりも、歌い方がとても伸びやかに感じられる。それでもあくまでもクールに弾きこなすというのは、彼のスタイルなのだろうか。ただ、以前聴いた時には多彩に音色を使い分けるイメージがあったのだが、この日は起伏はあるのに音色的には全体的に印象が薄かったのは、あぁ、私の耳が久々の生音をきちんと聴き取れてなかったせいか。アンコールは、ショパンが愛したバッハをチョイス。しかも、思わず私がニンマリした「フランス組曲」である。第6番サラバンドを奏でる関本氏は、一本、スッと筋が通った凛々しい演奏であった。・山本貴志氏~強烈!山本節 エチュードOp.10-4をありがとう!~15分の休憩後、プログラムでは2番手はイム・ドンヒョク氏のはずであったが、順番が入れ替わり、コンクール4位入賞の山本氏による演奏となった。彼はオーケストラとの共演ではなく、独奏の曲を2曲披露である。まず1曲目は「ノクターン第16番」Op.55-2、長調なのにとても切ないこの美しいノクターンを、山本氏は実にどっぷりと歌いあげる。ピアノという楽器と身体が一体化した、あの独特の奏法も勿論健在、まるでひとつひとつ音色が全身から生み出されるかのごとく、丹念に音楽をつくりあげている。そして2曲目は、「スケルツォ第4番」。この曲、スケルツォのなかでは技巧はもとより表現的に取り組みにくさを感じる曲だが、持ち前の表現力で楽しませてくれた。そしてなんといっても感激したのは、アンコールの「エチュード 嬰ハ短調」Op.10-4。思わず飛び上がって踊りたくなる衝動を必死にこらえる私がそこにいた。おまけに速い速い!超速である。ネット中継を聴いていたときも「うわっ、速いっ!」と思ったが、世界的に超々速といわれる1分台には及ばぬものの、CDの時間表示をみると2分ジャスト。今回もバリッとキメてくれたのであった。・イム・ドンヒョク氏~高い技術と表現力に改めて魅了される~おや、山本氏の演奏の後でピアノ・チェンジである。そして作業が終わるとドヤドヤドヤと管弦楽団員たちの登場、さぁ、ここからは再び協奏曲の世界だ。3番目に登場するはコンクール第3位入賞のイム・ドンヒョク氏(韓国)。コンクールのネット中継を聴いていた時には、どことなく「オレ様」的な印象を感じたりもしたが、安定した技量と表現力にあふれている。今日の演奏は「ピアノ協奏曲第2番」、コンクール本選でも演奏した曲である。メジャーな1番と違って2番を選択する人は少なく、本選でも2名のみだった。そんな2番を、イム・ドンヒョク氏は完全に自分の世界として消化しているといった印象を受ける。個人的には本選の演奏よりも数段印象が良い。独特な歌い回しも嫌みではなく、音には立体感もある。協奏曲の2番も良い曲なんだな、と思わせてくれてありがとう!と言いたい。アンコールは、日本のファンへのサービス?なのか、なんとあの韓国ドラマ「冬のソナタ」から「初めて」を披露。私、このドラマを観ていないため、最初はよくわからなかったのだが、前席のほうで「あっ、冬ソナ!」と囁く声を聞いて、「あぁ、なるほど、そうきたか(笑)」と納得。既に韓国内では多くのファンをもつイム・ドンヒョク氏だが、これを機会に日本のファンもしっかりと獲得しそうな勢いである。・ラファウ・ブレハッチ氏~謙虚さのなかに己の強き信念を感じる~15分の休憩を経て、いよいよ最後はコンクール優勝者であるブレハッチ氏の演奏だ。コンクールでも常に聴衆を魅了し続けてきたブレハッチ氏は、ワルシャワの会場だけでなく、ネット中継を見守る世界じゅうの人をも心を惹きつけてしまったのではないだろうか。決して派手でなくどちらかといえば控え目な印象が強いのだが、音のひとつひとつが聴衆の心に直接語りかけてくる。この日の演奏は「ピアノ協奏曲第1番」。ピアノにおけるテーマも決して自己陶酔することなく、常に音色は聴衆に向いている。2楽章になると、月夜の明かりのなかで"想い人"に語りかけているようにもきこえたり。3楽章では一気に華やいだ空気のなか、心地よいテンポ感で弾いていく。アンコールは、ブレハッチ氏ならではの小品オンパレード。ピアノ学習者にはお馴染みの「ワルツ第7番」Op.64-2に始まり、得意の「マズルカ」Op.56-2、そして「子犬のワルツ」でしめくくった。まさか3曲もアンコールに応じてくれるとは思わなかったのだが、とにかくこの日の観客は皆、しぶとく食い下がり(笑)、拍手拍手の大攻撃である。ブレハッチ氏は、なんといっても曲中の緩急の付け方が絶妙。アレを素人がマネするとただの演歌調になってしまうのだが、うまくバランスを整えて弾く技はブレハッチ氏ならではなのだろう。ブレハッチ氏の子犬のワルツならば、きっと子犬もせっせと回ってくれそうだが、私が弾けば間違いなく子犬暴走どころか、子犬脱走になること間違いない。◆ ◆ ◆ ◆ ◆さすがにこの日は、家に帰ってピアノに向かえなかった。折角のこの余韻を自分の音色で汚したくなかったから。素晴らしい演奏を聴いた後、それに触発されて自分もせっせとピアノに向かえればいいのだろうが、自分の音に自信がもてるようにならないと、なかなか出来そうもない。それにしてもこの素晴らしいひとときに、演奏者の皆様に対し、感謝感謝である。こうして音楽に間近で接すると、「あぁ、私も自分の確固たる演奏形態をみつけたい」と思うのである。私ったら、いまだそれが定まっていいないから、困ったものだ。(最後に、あれこれ感想は書いたものの、これは私一個人が感じたものであって、人によっては異なる感想を持たれた方も当然多数いると思われるので、その点はご了承頂きたい。100人聴けば100通りの感想がある、ということで(笑))
Jan 22, 2006
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先日、ブログのコメントへの返信を書いているなかで「ショパンの好物って一体なんだったのでしょうね」なる話題が飛び出した。そう、ちょうど私が「ショパンの楽曲にふさわしい料理は何だろう」なんて日記上でつぶやいてしまったのが、きっかけである。こういう展開は好きだ。しかも、「ショパンの曲にふさわしい料理」という話よりも、「ショパンの好物は何だったのだろうか」という話題のほうが、更に興味深い。しかし、いかんせんどうやって調べたら良いのか、悩ましい。まずは記憶を頼りに、スーパーピアノレッスンショパン編のテキストをチェックしてみると、「ショパンの愛したパリのパン」なるタイトルの文章が掲載されていた。しかも、そのなかに非常に興味深い一文がある。以下、「音楽と病 病歴にみる大作曲家の姿」(ジョン・オシエー著,菅野弘久訳 法政大学出版局)から、ショパンに関する引用である。「高炭水化物の食物を好み、脂肪分の多い食物はたえず避け、パンや菓子だけで過ごし、魚や鶏の赤身で食事を補っていた」テキストに掲載された上記の書物は、ショパンを始めとしてモーツァルト、ベートーヴェン、シューマン、リスト、バッハなどの大作曲家の死因、病歴と音楽との関係を当時の周囲の人物の証言やエピソードを織り交ぜて掲載した書。(面白い本ではあるが、各種通販サイトでは品切れ状態。もしかしてこれも再版無しなのか??)さてさて、ショパンが好んだパンは、田舎風のカンパーニュや細長バケットだったのか、それとも上流階級が好んだクロワッサンあたりだったのか。ショパンというキャラクターからは、やはり後者であろうと考えてしまうのだが、想像は膨らむばかり。田舎風パンやバケットを薄く切って、野菜やローストビーフあたりをのせて食べるのも美味しそう。◆ ◆ ◆ ◆ ◆もうひとつ、興味深いものをみつけた。実際に御覧になられた人もいたであろうか、既に約1年前のことになるのだが、日本テレビ系で「明治乳業プレゼンツ"天才の一皿"」というグルメ紀行番組が放映されたのだ。土曜日の夕方からの番組だったため、当時すっかり見逃してしまった私であるが、ショパンの好物料理をめぐってネットの旅に出ていたところ、嬉しい情報に行き着いたのであった。その番組のなかでは、なんと「名曲はこうして生まれた ショパン&サンド 愛の一皿」という特集が組まれており、当時、ジョルジュ・サンドが病弱だったショパンのために作ったといわれる料理が紹介されたという。その料理が「ひな鶏のフリカッセ」フリカッセとは、いわゆるフランスの(白い)煮込み料理のひとつ。現在では単なる煮込み料理のことも指しているようだが、もともとは生クリームなどを使用することが多い。番組ではジョルジュ・サンドが作ったフリカッセを再現し、公式サイト上でもそのレシピが公開されている。ところが、材料のところで「鶏 2羽」と書かれており、いきなり面食らう羽目に。鶏なんてさばけないぞ。というわけで、2羽というところは、まぁ5人分に相当する鶏肉、と読み替えることにしよう(笑)。そして、自分流にレシピを読み替えて整理してみた。【ジョルジュ・サンド流フリカッセの作り方】材料(5人分):鶏肉(5人分に相当する量)、玉ネギ3個、パセリ1束、バター125g、小麦粉大さじ2杯、塩こしょう適量、卵黄2個・鶏肉を食べやすい大きさに切って塩・こしょうをする・鍋に火をかけてバターを溶かす・鶏肉を入れ焼き色をつけたうえで肉の上に小麦粉を振りかけ、肉を裏返し同様に。・続いて玉ネギとパセリを入れたら、鶏肉に対しヒタヒタの量の熱湯を入れる・蓋をして弱火で1時間半煮込む・鶏肉・玉ネギ・パセリを鍋から取り出し、煮汁をこす。・こした煮汁に卵黄をいれ、卵黄が固まらぬように弱火でかき混ぜる(これがソース)。・皿にいれた鶏肉の上にソースをかけるあれ??ジョルジュ・サンド流のフリカッセには生クリームは使っていないではないか。ここで思った。卵黄の代わりに生クリームを入れても美味しいのではないか、と。また、玉ネギだけでなく、キノコ類あたりも一緒にいれたら、煮汁にもっと良い味が出そう。と、あれこれアレンジを考えた時点で、既にジョルジュ・サンド流ではなくなってしまうため、一度はこのレシピのまま作ってみたい。病弱なショパンもこの料理を食べて作曲に精を出したのだろうと考えると、何とも感慨深い。ちなみにこのフリカッセ、チキンだけでなく魚類などにも合いそう。応用して自分流フリカッセを作るのもまた面白いと思う。◆ ◆ ◆ ◆ ◆結局この土曜日は、午後遅くから雪を見ながらピアノに向かった。あまりの寒さで指はすっかり硬直しているかと思いきや、そこそこ動いているのは、きっと1杯のラーメンのおかげだろう。あぁ、ラーメンは良い。身も心もぽっかぽかだ。いつもの練習をこなしつつ、今日は宣言どおり、ドビュッシーの「雪が踊っている」をぽつぽつ弾いてみる。本日ひとつめの日記のコメントにもあるように、確かにこのドビュッシーの雪の曲、日本に降る湿気の多い雪には到底似合わない。ドビュッシーの雪には、サラサラとした乾いた雪がよく似合う。しかし、私が弾けば思いっきり「ぼたん雪」状態。ぼったんぼったんぼったんぼったん・・・・はぁ・・・----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #24,#25#24:音型に合った腕と手首を使う練習2。弾きこみ段階。これでおしまい!と思うと凡ミスが出てくるので、やっぱりもうちょっと弾いておこう#25:手首を使う練習3。右の1指を余分に保持してしまう状態はなんとかクリア。本日は両手併せてゆっくりと弾き進めてみる。課題の洗い出しはこれからだが、17~22小節に既に苦手意識が芽生えてしまっている。左進行がそれまでのスタカート進行から保持の連続になるため、この進行に慣れなければ・・・●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド,メヌエットIアルマンド:弾きこみ段階。クーラント:今はとにかく回数をこなし、余裕をもって弾けるように。そこから舞曲らしさへともっていくことにしよう。今はやっぱり各声が自己主張しすぎ・・・サラバンド:A稿にて弾きこみ段階。メヌエットI:まずは譜面どおりにきちんと弾くまで。特に課題らしい課題はまだ見つからない。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,4,5,7----------------------------------------------------本日の特別弾き●ドビュッシー 子供の領分から「雪が踊っている」1年のうちにこの時期だけ弾くのでは進歩は期待できないのだが、数回繰り返して弾くことで曲の雰囲気だけは楽しめることは出来た。
Jan 21, 2006
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21日の朝、やたら磨りガラスの外が白い。慌てて窓を開ける。「雪だ!」どうやら東京では21日未明から雪が降り始め、朝10時過ぎには路面も屋根もベランダも、すっかり真っ白な雪で覆われていた。しんしんと静かに降り続ける雪だが、時間の経過と共に確実に積もり続けている。こんな日は、やはり「雪」にちなんだ曲を弾くしかないだろう。えっ、ワンパターン?そういえば昨シーズン、都内の大雪の際にも同じことを言っていたような気がする。その際に選んだ1曲がドビュッシー 子供の領分から「雪が踊っている」まぁ私の今の技量ではこの曲がせいぜいである。しかも、雪が降らないと、この曲を弾こうという気持ちにならないあたりが、進歩を妨げているらしい。いつまで経ってもヨタヨタ歩きな「雪が踊っている」、こんな調子では雪が踊るどころか、「雪が泣いている」か。折角なので、昨年12月に掲載した「冬」がキーワードなピアノ曲たちをちょっと整理してみよう。前回はクリスマスを含めていたが、今回はそれらを割愛し、「雪」を中心にいってみたい。■朝、窓を開けたら雪だった・叙情小曲集から「冬の景色」 (ギロック)・こどものためのアルバムから「冬の朝」Op.39-2 (チャイコフスキー)・ピアノのための6つの印象から「初雪」Op.11b-5 (ハンニカイネン)■窓から雪の情景を楽しむ・叙情小曲集から「音もなく降る雪」 (ギロック)・子供の領分から「雪が踊っている」 (ドビュッシー)・5つのスケッチから「冬の情景」Op.114-2 (シベリウス)・「粉雪」 Op.57-2 (パルムグレン)・ユーゲントアルバムから「冬の時 その1」Op.68-38 (シューマン)・ユーゲントアルバムから「冬の時 その2」Op.68-39 (シューマン)■雪の降る日、部屋で温まりたい・子供の情景から「炉端で」Op.15-8 (シューマン)・四季から1月「炉端にて」Op.37a-1 (チャイコフスキー)■折角だから雪のなか、出かけてみる・前奏曲 第1集から「雪の上の足あと」 (ドビュッシー)・10のやさしいピアノ小品から「ハンガリー民謡.ゲデレーの市場に雪が降っていた」 (バルトーク)・「予言者」による挿絵から「スケートをする人々」 (リスト)・「富士山の白雪」 (カウエル)■戸をたたきつける雪の嵐・子供の小品から「吹雪」Op.27-23 (カバレフスキー)・小泉八雲の怪談によるバラード「雪女」 (ノルドグレン)・超絶技巧練習曲集から「雪あらし」 (リスト)さぁ、こんな雪の日、あなたならば何を弾く??えっ、いつもと変わらない???やっぱりショパンの「幻想曲」?雪のふるまちを~♪と・・・それよりも、とにかく今晩中にどうかやんで欲しい、この雪たち。今日は雪にちなんだ曲を弾くよりも、雪がやむことを祈りながら弾くことのほうが必要そうだ。
Jan 21, 2006
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金曜日、この日は外に5分出ているだけでも涙が出る寒さ。こんな日は、暖房をつけてもピアノ部屋はすぐには温かくならない。しかも、どこからか冷たい風の流れさえ感じる。家のどこかに隙間でもあるのか。寒いぞ寒い!!オリャオリャーと叫びながらスケールを弾きまくるのは、どこか快感すらある。これははっきりいって危ない状況だ。ハッと我に返ってお湯で手を温める。ほわ~ん・・・、幸せ。で、再びピアノ部屋に駆け戻ってピアノに向かえば、温度差があるのか手から蒸気がほわ~ん・・・そして、すぐに冷たくなっていく。どうやら小さな電気ストーブでは役不足なのか。小さな部屋なのに、こんな時だけ大きな部屋ぶらないで、と電気ストーブに睨みをきかせる。いや、電気ストーブには何の罪もないのだ。ごめん!もう少し部屋全体が温まってから、出直そう・・・今度は居間に戻って熱いミルクティーを一杯。寒い時はやっぱりコレだね~、と数十分ほどにわかティータイムを楽しむと、再びピアノ部屋へ。おっ、さっきよりは少しだけ部屋が、ぬくぬくになっている。よし、これならば後は体内エネルギーを発散することで更に温かくなるだろう。こうして、極寒のピアノ練習は今日も無事にこなせたのであった。そういえば、最近バッハの「フランス組曲」にちょっと時間をかけてしまっているため、ついつい、ショパン「ノクターン第13番」にしわよせがくる羽目になり、何日間も弾かずまま放置されていた。まずい、これでは昨日の「過去のクラーマー全く弾けませーん」事態に陥っているのではないかと、おそるおそる弾いてみた。あっ、まだなんとか指は覚えてくれているみたい・・・やはり、クラーマー1曲にかかっている時間とは桁が違う、というわけで、やはり「弾きこみ」時間をたっぷりとることがどれだけ大切なのか、ちょっぴり思い知ったひとときだった。◆ ◆ ◆ ◆ ◆寒い夜の定番晩ご飯といえば、やっぱり「鍋」。我が家は特に水炊きが大好きなので、だるまのように上着を着込むと、鍋の材料を買い出しにいってきた。そして野菜をバッサバッサと切り、鶏肉もも肉をブッチブッチと切り、豆腐をスッパスッパと切って大皿に並べていくと・・・あっ、なんだかオーケストラみたい。そういえば金曜日は「ショパンコンクール入賞者記念コンサート」関東~神奈川編の日だ。もしかして、ちょうど今頃、皆さんその音色に酔いしれているのかしら、等と思いながら、フフフン~とショパンのピアノ協奏曲を思い浮かべて野菜を広げ回す。ま、まてよ、お鍋の具でいったら、ピアノに相当する具はどれだ??考えているうちに、訳がわからなくなってしまったが、今宵は「お鍋協奏曲」で身も心も温まろう!各具の味が合わされば、更に味わい深いハーモニーとなりそう。そして、アンコールがわりに、雑炊か、はたまた、うどんでもいれて、あぁ、幸せ!でも、たまには珍しい具も仲間に加えてみたいものだ。ここのところ、具はすっかりマンネリ化だもの。そういえば、私は「ショパンコンクール入賞者記念コンサート」の東京編1月22日に出かけていくつもりなのだが、唯一心配なのが、土曜日の雪。この影響が翌日である日曜日に出なければ良いのだが。p.s ショパンコンクール入賞者記念コンサート神奈川編の模様を、noriさんが掲示板に書いてくださいました。ありがとうございます!!気になる方はどうぞ掲示板の方も御覧ください。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #24,#25#24:音型に合った腕と手首を使う練習2。弾きこみ段階。もうちょっと様子見?#25:手首を使う練習3。1音型のなかで右の1指をついつい保持したまま弾いてしまいがち。気をつけて。両手併せて譜読みはしたものの、右進行がまだ慣れないため、しばし右のみで練習して。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンド,メヌエットIアルマンド:弾きこみ段階。クーラント:舞曲らしさが欠けているせいかやたら騒がしい演奏になりがち。もう少し装飾を簡素にしてみてはどうだろうか。サラバンド:A稿にて弾きこみ段階。メヌエットI:今日から譜読み開始●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17#16:今日はテンポ別練習はお休み。後半譜めくりが面倒でにわか暗譜をしてしまったせいか、26~30小節付近の指使いがいつの間にか間違っていたため、つまずいたとみえる。今一度指使いを確認したうえで26~30小節を重点的に練習。#17:少しテンポを控え目にして、ミスを回避しながら弾いて。和音の粒が悪い。強弱もわざとらしいうえに余計なルバートが多すぎ。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1久々に通して練習。既に弾けなくなってしまっていると思いきや、ある程度指が覚えていてくれてほっと安心。但し、冒頭のバス音がドローンとし過ぎ。右の装飾音も重々しすぎる。----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,4,5,7----------------------------------------------------
Jan 20, 2006
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ここのところ語呂合わせピアノ練習をすっかり怠っていたのだが、ふとピアノ横のカレンダーを見ると今日は19日、19日といえば「9」がつく。毎月9日はクラーマーの日(笑)だが、語呂合わせ練習の際には9がつく9,19,29日にそれぞれクラーマーの復習をしようと思っていた。つまり、9日は一桁台の番号、1~9番まで19日は10番台の番号、10~19番まで29日は20番台の番号、20~29番までというわけである。あれ、クラーマー=ビューローって60曲あるはず??30番以降はどうするのじゃ?。いやいや、心配なかれ。至って適当ではあるが9日には30~39番まで19日には40~49番まで29日には50~60番までもそのうち加わるであろう。あぁ、いつのことやら。というわけで、早速クラーマー=ビューローの10番から始めてみたわけだが、この10番は毎日指慣らし代わりに弾いているため、至ってスムーズにダダダダダッと進んでいく。よしよし、この調子で11番・・・あれ???あれあれあれあれ??かなり動きが怪しい。ここらあたりから4-5指の強化用の練習曲が登場するのだが、そのなかでも11番は至って単純明快、かなり楽な部類なはずなのに、各所でミスしがち。進行もあまり覚えていないような無様な状態だったのだ。それでもまぁ進行自体が素直なため、なんとか事なきを得る。ところが次の12番の同音連打は、弾いているうちにイライラ・イライライラ・・・同音連打の数だけイライラが積まれていく。13,14,15番の4-5指練習に至っては「こんな曲弾いたっけ」ときたものだ。いや、弾いた記憶だけは残っているのに、既にヨロヨロ状態と化している。「本当にこんな状態で私は先に進んでしまったのか」と面食らうやら恥ずかしいやら。このあたりの曲番は昨年の7月あたりに練習しているはずなのに、もうまともに弾けてないのか。ようやく16番、ここで水を得た魚のように・・・って毎日弾いているのだもの。当たり前か。まぁ17番以降はさすがに指の記憶は残っているのか、凡ミスを引き起こしながらも10番台前半のようなショックはない。ここでふと考えた。「私は先に進んだ時点で過去をスッパリ忘れるタイプか????」と。いやいや違う、単に弾きこみが足りないだけ。いやまてよ、指慣らし代わりのクラーマーの曲たちは1日1回通して弾くだけ(でない時もあるが)なので、特にたっぷり弾きこんでいるという感覚はない。そう考えると、1日にたった1回通して弾くだけの行為も、結構効果があることなのだな、なんて今更思ったり。わかっちゃいるけれど、なんだか無性に悲しくなったクラーマーの復習日であった。◆ ◆ ◆ ◆ ◆ここ数日、住む家も全く予定がたっていないというのに、わんこの名前は何にするかで家族内は揉めている。気が早いったらありゃしない。しかもこういう時、音楽好きというのは、ついつい音楽用語のなかから名前を探したがるのだが、家族には全く通用しない。「呼びにくい」「そんなのやだ」と却下を繰り返され、すっかり意気消沈。結局、揉めに揉めたあげくようやく出てきた候補が「こはく(琥珀)」「エラン」「カノン(可音)」・・・・個人的には"カノン"か"こはく"で推し進めたいのだが、どうなることやら。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #24,#25#24:音型に合った腕と手首を使う練習2。弾きこみ段階。数日この調子で弾けるようであれば次へ。#25:手首を使う練習3。右手のみ譜読み開始●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンドアルマンド:弾きこみ段階。クーラント:もう少しフレーズの開始、終わりを気にして弾いてみよう。サラバンド:A稿にて弾きこみ段階。もう少し歌う気持ちを出したいところだ●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17#16:テンポ120→126→130の3パターンで通して練習。前半は130でも安定して弾けているのに、後半からつまずき気味。後半のみテンポを落として冷静になること。気持ちが焦るあまり指がもつれるようだ。#17:全体的におおまかに弾けてはいるが、細かいところでミスしがち。和音を間引きしないように注意が必要。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,4,5,7----------------------------------------------------本日の語呂合わせ練習(9がつく日)●クラーマー=ビューロー60練習曲 10番台全曲あぁ、無惨・・・
Jan 19, 2006
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1月16日の日記で、心に潤いをもちながらピアノに向かいたい、という話題をしたところ、皆様から頂いたコメントのなかから新たな切り口があることを発見。それが「香り」との関係である。普段の生活では何かとストレスもたまりがち。どうしてもそのストレスを抱えたままピアノに向かうことになるのだが、通常は「大好きなピアノに向かっている」ということで、だいたいはストレスから解放されることが多い。ところが、時には、苦手な曲などと格闘するなかで、更にストレスをため込んでしまうことがある。自分がこよなく愛するピアノが原因で逆にストレスをためるのは、悔しいことこのうえない。そんな時、つとめて冷静になってピアノに向かうしかないのだが、それでもどうにもならない時は、いっそ今日の練習を切り上げてしまうか、はたまた、外的な「何か」によって自然と穏やかな気分で練習にのぞめないだろうか、と考えてみた。それが、先日頂いたコメントのなかにおける「香り」だったのである。しかし、私はそういった話題にはかなり疎い。しかも、キツイ香りは苦手ゆえ、今、こうしてこの話題に取りかかりながら、実は「しまったっ」と思っている(笑)。だったらやめればいいのに、好奇心の扉は既に開かれてしまった。というわけで、ほんのちょっぴり調べてみることにした。香りには人体に対して様々な効果を与え、時には爽快に、時には穏やかにさせてくれるひとつのアイテムとして人気が高いようである。近年、科学的根拠についても語られているが、まぁそういった話は専門家に任せるとして、今すぐに自分に使えそうな香りについて取り上げてみよう。■気分爽快にお目覚めもパッチリ!頭もスッキリ(覚醒型)ペパーミント、レモン、ローズマリー、ジャスミン、ベルガモット■ゆったりとした気持ちにさせ、リラックスする(リラックス型)ラベンダー、オレンジ、カモミール、サンダルウッド穏やかな気分でピアノに向かいたい時、リフレッシュしてスッキリとピアノに向かいたい時で、香りを使い分けるというのも面白いかもしれない。他にも多数あるのだろうが、自信をもって「コレ」といったものを提示できるほど、知識が広くないため、これしか列記できなかった。香りに詳しい人がいたら、どうぞお助けを!!◆ ◆ ◆ ◆ ◆と、ここで話が終わってしまったらつまらない。だから、実践してみた。以前、地方のハーブ園隣接のショップで買ったラベンダーのお香があったっけ。最近、使ってないな、と引き出しの奥から引っ張り出してきた。私は、ラベンダーが昔から大好き。北海道の富良野にある、ラベンダーで有名な「冨田ファーム」へは数回足を運んでいるし、河口湖の公園もラベンダーが咲く頃には必ず訪れ、更には長野の池田町のハーブ園も昔からひいきにしている、といったそこそこのラベンダーマニア・・・なはずである。しかし、しかしだ。ラベンダーのお香を久々にたきながらピアノに向かったはいいが、数十分後「あ、頭が痛い・・・」と慌ててピアノ部屋から退散する羽目に。以前、何度かお香をたいた時は、そういえば居間だった。そういえば、あの時もちょっと気分がすぐれなくなったような??しかも、今日は居間よりもかなり狭いピアノ部屋、しかも閉め切った部屋内でお香をたいたため、香りに酔ってしまったらしい。こうしてリラックスしながらピアノに向かう、という作戦はあえなく終了。情けないことに、トイレに置いてある青リンゴの芳香剤に癒される羽目になってしまった。狭きこのピアノ部屋の場合、もっと目立たぬ香りの演出が必要らしい。お香をたく時はどうぞ皆様も気をつけて。私自身、これみよがしな香りの押しつけよりも、さりげなくただよう程度の香りにしたいと思っている。って、なになに??私に香りの話は似合わないって??そういえば、どうも普段のイメージが、ほこりっぽい部屋でくすぶりながらピアノに向かっている印象が強そうだものね。って自分で言っていて悲しくならないか??◆ ◆ ◆ ◆ ◆香りといえば、こうして作られた香りでなく、自然とただよってくる香りというのもまた良いものだ。例えば、コーヒーをいれた時の香りとか、窓の外から風にのって入ってきた花の香りとか、夕食を作っている際の料理の香りとか。人間、様々な香りのなかで生きているのだな、と今更ながらしみじみと思う。更に、チョコの香りには脂肪燃焼を促すホルモン分泌の促進にもなるって、いやはや、ほ、本当なのか。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #24#24:音型に合った腕と手首を使う練習2。弾きこみ段階。数日この調子で弾けるようであれば次へ。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンドアルマンド:弾きこみ段階。クーラント:昨日からあまり進歩がない状態が続いている。サラバンド:B稿の装飾は考慮せずあくまでもA稿の装飾のままで。ところがA稿の装飾は最終小節だけだという(笑)。ちょっと少なすぎるかな??弾いているうちに装飾したい箇所が出てくるかもしれないが、どうもこの曲に余分な装飾は似合わないという、変な先入観が出来てしまい、まずい傾向だ。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17#16:テンポ120→126の2パターンで通して練習。調子が悪く130テンポは省略。126で繰り返す。#17:旋律を流れ良く弾くことも大切だが、この曲の難しさは粒良い和音伴奏にもあるのではないか。私はその点が苦手ゆえ、この曲で学ばないとだめそう。雰囲気だけは出てきたのだが、これでは「なんとなく」弾けているに過ぎない。もっと掘り下げよう。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,4,5,7----------------------------------------------------
Jan 18, 2006
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1月17日はテレビやインターネットのニュースも大賑わいであった。というのも、そのひとつにヒューザー社長の国会証人喚問日であり、連続誘拐殺人犯の最高裁判決日であり、そしてあの阪神淡路大震災が起こった日でもある。おまけにライブドア(グループ)の証券取引法違反事件で強制捜査が入ったのは、前日の夜。となれば、17日のニュースの話題に加わるのは当然のことであり、案の定テレビをつけると、ホリエモン話題でいっぱいであった。あぁ、これからどうなるライブドア。どうして私がライブドアを気にしているのかというと、ブログにおける大手というと、どうやらライブドアも大いに含まれているらしく、私が最近ひいきに訪れるブログもライブドアのサービスを利用しているのだ。ライブドアに何かあったら、多くのユーザーはどうなってしまうのか。って縁起でもないと怒られてしまいそう。おっと、本来そういう話をするはずではなかった。最近、友人知人との会話のなかで、「私は用途によってブログを複数使い分けているわ」という言葉を時々聞かされる。な、なぬ、私はこの楽天のピアノブログだけで全てをまかなっていて、時には音楽とは全く関係のない話をしてしまうこともある。が、それって、拙いながらも私の音楽戯れ言を読んでくださっている読者にとって、つまらなくしてしまっていたのか。ブログのサービスが普及し始めた頃は、割と普通の日記代わりとして使用する人も多かったのだが、最近ではテーマを絞って記事を更新していくタイプもかなり増えてきたと思われる。実は私も開設当初は、ピアノ・音楽に限定した記事だけを書いていこうと思っていた。しかし、日々こうして書いているなか、どうしてもピアノ以外の話題にだって触れたくなる。特に、今年は「たくらみバトン」でも書いたとおり、新たなる生活環境を目指して、あれやこれやの模索についても語りたいなと思い始めている。となると、だんだん「タイトルに偽り有り」なブログに変わってしまいそうな気がしてきた。そう、音楽ムード満載であったこのブログの空気を自ら破壊するのは、やっぱり悲しい。ここは友人に倣って、別のブログを開設(私にとっては増設になるのかしら)してみるのもひとつの手だろうか。えっ、そんなことをしたらこのブログがおろそかになるって??いやいや、このブログがおろそかになるということは、ピアノの練習自体がおろそかになる、ということだから、これはあってはならないこと(笑)。でも、ウダウダ長文派からそろそろ脱出したいところだ。でも私、楽天のブログの形態がとても気に入っている。ひとりで楽天のブログを複数持つということが出来たら良いのだが、そのあたりがよく分かっていない。やっぱり出来ないのだろうか。(追記:楽天のスタッフさんに問い合わせしてみたら、ダメ~って言われてしまった。やっぱりダメか・・・)◆ ◆ ◆ ◆ ◆そうそう、そういえば以前、あるお方から「よくそれだけブログを書く時間がありますね」と言われたことがあるので、ふと考えてみた。私からしてみれば、日記を書く事に時間をとられているという感覚はない。「ブログを書く」ということは、・何かについて考える時間であったり・勉強した成果を書き留めておく時間であったり・入手した書籍などで、自分なりに要点を確認しておきたい時だったり・勿論、ピアノ練習を机上で復習してみたりだから、結構こうして文章をしたためている時間、これが幸せだったりする。まぁ、ものは考えようってやつかな(笑)◆ ◆ ◆ ◆ ◆そんな時間があったら、ピアノの練習をすれば良いのに、という意見もチラホラありそうだが、でも大丈夫、ピアノが弾けない時間帯を大いに利用する、これでちょっぴり時間の有効活用が出来ている・・・と思いたい。うん、思いたい・・・はず。◆ ◆ ◆ ◆ ◆勿体ない時間があるとするならば、そうそう、Windows標準でついてくる「ソリティア」というカードゲームと、麻雀牌合わせの「四川省」(パズルゲーム)、これをやり始めたらもう止まらない!!このゲームのせいで、何度、夜を明かしたことか。これはさすがに勿体ないことをした、と毎度後悔している。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #24#24:音型に合った腕と手首を使う練習2。弾きこみ段階。数日この調子で弾けるようであれば次へ。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンドアルマンド:弾きこみ段階。クーラント:昨日からあまり進歩がない状態が続いている。サラバンド:装飾符がほとんど無い状態のまま弾きこみ段階へ。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17#16:テンポ120→126→130の3パターンで通して練習。#17:伴奏の和音のムラを取り除き、旋律がブツブツ切れないようにすること。まだ譜面にかじりつきながら弾く状態ゆえ、余裕がない状態だが、まずは譜面どおりに弾けるように。後半のバス音はスフォルツァンドだからといって尖りすぎた音にならないようにしよう。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,4,5,7----------------------------------------------------
Jan 17, 2006
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私は黙っていると無意識に怒ったような顔をしている。おまけに性格もどことなく殺伐としている。そのせいとは思いたくないのだが、ピアノの演奏もどことなく攻撃的だ。つまり、穏やかで柔らかい曲というのは苦手な部類である。若い頃は特にそれが顕著であり、それゆえにピアノの先生からは「あなたにはロマン派のような音楽は向かない」と言われ続けていた。このままではいけないと思い、普段の生活から変えてみようと思うようになった。・ちょっとしたことで腹を立てない(短気者にはこれが難しい・・・)・なるべく笑顔でいよう(つくり笑いはダメよ)・些細なことにも心を傾ける余裕をもとう(せっかちな生活にバイバイ)・人に優しくありたい(むやみに人を敵と思うな)・笑顔でいたいけど泣きたい時は泣こう(この気持ちも大切)他の人からしてみれば、至って当たり前なことなのだが、私はそのあたりの感情のコントロールが欠け気味なので、意識的に行動しなければならない。でも、例えば道ばたでちょっと道を譲り合った時などに、ニコッと挨拶をしながら通っていく(間違っても、譲ってもらって当たり前みたいな顔をしちゃだめ!)、なんだかそれだけでも心が優しくなれる。そんな気持ちをたっぷり貯めておくと、何故だろう、ピアノに向かう気持ちも温かくなる。先日の日記の続きになってしまうけれど、「ピアノを弾く」という行為は、他の生活全般も大いに影響している、そんなふうに考えると、生活態度ももうちょっとは改善できそう(笑)。皆さんは今日、何回笑顔で接することができただろうか。皆さんは今日、何回涙を流しただろうか笑ったり泣いたりしている、これって、生きてるって証。生きてる証をピアノに託そう。◆ ◆ ◆ ◆ ◆今日弾いたショパン前奏曲第17番は、心がちょっぴり温かだったせいか、ほんの少しだけ歌えたような気がする。あぁ、良い曲だ、前奏曲第17番。どことなく、メンデルスゾーン的な香りを感じたりすると思うのは、私だけか??どうやら第16番より早く形にだけはなりそうな予感だが、問題はその先のようだ。17番も好きだけど、24番が少しでも弾けるようになったら、きっと生きてて良かった、と思えるのだろうなぁ。しかし、ショパンの前奏曲集のなかで最も技巧的に難しいのは、一体何番なのだろう??避けて通るべきか、真っ正面から挑むべきか・・・まぁいずれにしても今は17番でしょ?----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #24#24:音型に合った腕と手首を使う練習2。弾きこみ段階。季節はずれの暖かさが影響してか、指の動きもそこそこ良く、だいぶ弾き慣れてきた様子。しばらく様子をみよう。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンドアルマンド:弾きこみ段階。装飾符が浮き過ぎないように注意してクーラント:もう少し余裕をもって弾けるようになりたいものだが、まだ必死感が強すぎる。サラバンド:最近様々な音源を聴いているが、この曲には華美な装飾は要らないのではないかと考えてしまう。それよりも各声の流れを重視した方が良いのではないかと決断。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17#16:テンポ120→126→130の3パターンで通して練習。#17:とりあえず最後まで通して弾けるようになったため、後は主旋律と和音との関係、後半のバス音の扱いについて検討していくことにしよう。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,4,5,7----------------------------------------------------
Jan 16, 2006
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クラーマー=ビューローその他クラーマーの曲を楽しく練習しよう、というスローガンの元、2005年9月に発足しました「クラーマー友の会」では、このたび初めての懇親会を開催することになりました。友の会の会員の皆さん、また、日頃からピアノに取り組んでいらっしゃる方、もしご都合がよろしければ是非ご参加ください。当日は、クラーマー話に限らず、広くピアノや音楽談義が出来たらと思っています。なお、今回は開催地が東京都内なため、参加しづらい方もいらっしゃるかもしれませんが、また他の企画も考えていきたいと思っていますので、なにとぞご了承ください。■開催期日 2006年2月7日(店の都合により8日、9日になる可能性もあり)■開催時間 19:00~2,3時間程度■開催場所 東京都中央区(銀座・有楽町周辺)詳しい場所は参加者に別途メールします■参加費 男性6000円程度、女性5000円以内程度(リーズナブルになるよう努力します)■参加対象 クラーマー友の会の会員さま、及び日頃からピアノに取り組んでいらっしゃる皆さん■受付締切 2006年1月22日■事務局 tyeesさん参加希望者は、1月22日までにメールにて参加の旨、ご連絡ください。既に事務局であるtyeesさんに参加希望の旨を伝えていらっしゃる方は、当方への連絡はいりません。また、予約する店の都合上、2月7日がどうしても確保出来なかった場合、8日もしくは9日に日程が変更されることもあります。その場合における都合についても記載お願いします。また、参加希望者に対する案内は、これ以降、事務局よりメールにて配信致しますので、必ず連絡用メールアドレスの記載を忘れずにお願いします。なお、お教え頂いたメールアドレスは事務局以外の第三者には決して漏らしませんのでご安心ください。質問などについてはお気軽にメールでどうぞ。
Jan 16, 2006
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朝起きて、居間に足を踏み入れると、そこは春の陽気であった。「だ、誰?ストーブを消し忘れて寝たのは!」と慌ててストーブの電源を見れば、きちんと消されている。つまり、暖房器具無しの状態で5月の陽気を感じさせるほどの暖かさだったのである。こんな日はピアノ日和、昼間から楽しくピアノに向かわないとね、と思いきや、結局、ピアノに向かえたのは夜であった。休日なんてこんなものである。幸い、昼間の暖かさのかけらがピアノ部屋にも残っていたのか、暖房無しで静かに静かにショパンの前奏曲第17番に取り組む私がいたのであった。曲の雰囲気からいって、夜には似合わない穏やかな陽射しを感じる曲であるが、エキサイトせずに「穏やかに」練習できる曲といったら、この前奏曲第17番と、そしてバッハくらいしかなかったため、まぁ仕方がない。さて、時間はさかのぼるが、この日の昼間、予想はしていたものの、ダメ押し的なメールが私の元にやってきた。■本当に今更だがリストのクリスマスツリー楽譜は入手できずもともと楽天の楽器店などのショップでは取り扱っていなかったため、ama*onにて「4~6週間後に発送」という表記に期待して注文したリストの「クリスマスツリー」曲集の楽譜。コレを注文したのがちょうど2ヶ月前、つまり11月16日であった。しかし、1ヶ月が経過しても「いまだ入手できていません」のメールが届いたきり、そのまま音沙汰無し。こうして、クリスマスは過ぎ、更に年は明け、今日になって「残念ながら入手できません。」のメールが届いたのである。ショックはそれほどなかった。版元では既に取り扱っている様子はなかったからである。ただ、ama*onの取引先のどこかで在庫が残っていたら、という甘い期待があったことは確かだ。これで私の長きにわたるリスト「クリスマスツリー」との葛藤は、ここに幕を閉じたのであった。ふぅ、随分と引きずった話題となってしまったものよ。■ワンコがいるピアノ生活を目指して夕方近くになって、車で世田谷まで走る。というのも、駒沢公園近くにレトリーバー専門ショップがあるというのだ。実は今年の「たくらみバトン」にも記載したとおり、我が家族の目標はワンコのいる暮らし(個人的には+ピアノである)。で、その目標に向かって少しずつ走り出したわけだ。何日もかけて話し合い、我が家族のパートナーはゴールデン・レトリーバーとなる予定である。家族はそれでもまだ「ハスキーがいい」とだだをこねる。でも、世話のほとんどをするのが私となれば、私の意見も強く取り入れてもらわねばならない。というわけで、「ゴールデン・レトリーバーかコーギー、これ以外譲れない」と、しばらくの間、我が家には冷たい空気が流れていたのであった。今回訪れたショップは「アイアンバロン」というショップ。ところが、店舗に駐車場がないため、駒沢公園の駐車場に車を停め、テクテクと歩きながら駒沢公園内を散歩がてら、店に向かうしかない。10分ちょっと歩いてようやく店に到着した頃にはすっかり暗くなっていた。そして、「一緒に暮らしたら、あぁ、これも欲しいな、あれも買わなくちゃ」とすっかり「いぬばか」状態。しかし、現在は今すぐ買っても役に立たないため、携帯ストラップとステッカーを買うだけに終わったショップ散策であるが、その後、お店の人とちょっと話をさせて頂いた。なかでも私が気になったのはワンちゃんの「音響シャイ」という症状だ。つまり、、ワンちゃんによっては花火や雷の音に強く反応し、パニック症状を起こしてしまうことがあるらしい。ということは、ピアノの音はどうなのだろう。心配になった私は、「ピアノは大丈夫なのでしょうか」とそれとなく聞いてみる。すると「あっ、それは大丈夫ですよ。鳴っている方向がきちんと目でみて分かるものは、特に問題ありません」とのことで、ほっと一安心。でも、人それぞれという言葉は、ワンちゃんにも当てはまるため、犬それぞれなのかもしれない。それでも、なんだかちょっぴりウキウキ気分である。あぁ、まだ見ぬ我が家のワンちゃんのために「子犬のワルツ」はしっかり練習しておこう。固く心に誓ったふゆのほしであった。(ちょっとちょっと、ゴールデン・レトリーバーって子犬じゃなくて、どう考えても大型犬でしょうに)・・・・・・・・・って、その前に、かんじんの家はどうするの??(深きためいき)呑気に回転寿司で寿司なんて食べてる場合じゃないよ。節約節約!結局、目標途中で挫折しました、なんて言葉をこの場で書く羽目にならぬように。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】(夜間練習ゆえ、静かに静かに・・・)●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンドアルマンド:弾きこみ段階。クーラント:サラバンド:数回通して弾いて今日はおしまい。細かな練習はまた翌日に。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17#16:夜間練習につき出来ず・・・#17:先日とりあえず最後まで譜読みしたうえで42小節まで重点的に譜読みし、そのなかの苦手箇所19-27小節を特に丹念に練習したのだが、今日もまずはその部分を復習したうえで、最後までじっくり譜読み。中間部も一見譜読みしづらいと思いきや、規則性がある進行なのでそれさえ慣れてしまえばなんとかいけるか!
Jan 15, 2006
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この言葉、実は私がひいきにしているとある漫画の原作者の一言だったりする。昨日に続いてまたまた漫画の話題か、と思われてしまうが、まぁ笑って読み流してもらおう。私は連載開始当初から、原作城アラキ、漫画長友健篩氏の「バーテンダー」という漫画作品がとても好きである。ある天才バーテンダーと、バーにやってくる客たちと「カクテル」を介して語られる時間がいくつものストーリーとなって展開していくのだが、カクテルの味わいは、どことなく音楽にも似ていたりはしないだろうか。どちらも「官能」的な世界ゆえ、その感慨深さは、数値ではとても表せるものではない。 そして、先日買った最新刊の表紙裏で原作者城アラキさんが語った言葉がこれである。「カクテルの味ってそんなに違うの?」「しばしば聞かれるが、驚くほどに違う」「小さな努力の積み重ねが大きな違いを生む。」・・・と。的を得た、とてもステキな言葉だと思った。そして、そのとおりだと。作品に登場する主人公も、「天才」の影に秘められた数々の努力がある。もって生まれたセンスは、大きなきっかけであって、努力しなければそれはただの宝の持ち腐れ。ピアノだって、いや、音楽もまったくもって一緒。一朝一夕で、人を感動させる演奏が出来るはずもなく、皆、それぞれに必死に、地道な練習を重ねて重ねて、そしてそれが演奏に大きな違い生むのだから。ビールだって注ぎ方ひとつで味は変わり、そして、料理だって同じ食材を使っていても驚くほどに仕上がりが違っていたり。みんなみんな、それは見えないところで努力しているからこそ、なんだ。考えてみれば、とても当たり前なことなのだけれど、なんだか今日はやけに心に素直に入ってくる、そんな言葉だったので、ついつい日記にしたためてしまった。もし、日頃の努力に疲れている人がいたら、ふっと、思い出して欲しい。ひとつひとつの努力が無駄なことなんて、ひとつもないのだから。悩む時間も苦しむ時間も、みんな大切な時間。でも、ふと思うことは、こうしてピアノに関しては努力を惜しまない自分なのだが、その他の生活においては一体どうなのだ、と。料理、手抜きしっぱなしじゃない??掃除、きちんとしてる?ひとつひとつがただの機械的な作業になっていたとしたら、ちょっとまずいかな。普段の生活ももうちょっと心をこめないとね。勿論、出来る範囲で。うまく手を抜くこと自体もストレスなく生活していくうえでは大切な知恵だし(笑)今日もまた反省・・・毎日反省だらけ。◆ ◆ ◆ ◆ ◆それにしても、土曜日の昼間は久々の雨だったせいか、とても寒かった。夜になってからのほうがグングンと気温があがっていくのだから、ビックリである。昼間は東京都下で気温4,5度だったのに、19時あたりから10度を超えているのだもの。昼間、ピアノに向かった時は、それこそ卒倒しそうな寒さと闘いながら練習にいそしんだのだが、夕食後、ちょっとピアノに向かった時のほうが、とても快適に練習にのぞめ、こんなことならば、夜に集中して練習すれば良かったとちょっぴり後悔。ただ、練習がエキサイトしてくると、1階のピアノ部屋からのカタカタ音が2階の居間に届いてしまう。したがって、家族のことを考えると、夜にピアノに向かう際は、静かな曲か、冷静に弾ける曲(ん?)に限定される。だから、最近、バッハのフランス組曲あたりを夕食後に練習することが多い。夜にバッハ、うん、なかなかオツである。さてさて、日曜日はポカポカ陽気となるのだろうか。(なってますね・笑)----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #24#24:音型に合った腕と手首を使う練習2。やはりどうしても15小節目あたりからカリカリとテンポが早くなっていく事を自覚してしまう。メトロノームで矯正する必要有りか。また、1つ1つの音がちょっとなまり気味なのも気になる。dolce部分は自分でも良い雰囲気で弾けていると思うのに、どうも全体がdolceになっているような・・・・●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンドアルマンド:弾きこみ段階。クーラント:弾きこみ段階までにはまだ至らず、装飾符と各声の歌いが曖昧な点を改善しなければならない。装飾符検討はまだ続く。サラバンド:装飾符をほとんどカットしたうえで全体の流れはつかみかけているのだが、流れがブチブチ切れるのがいただけない。特に上声と内声が3度で移動するところなど、綺麗につながらないのだ。これってペダルを使っても良いのだろうか?●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17#16:テンポ120→126→130の3パターンで通して練習。今日は130にて撃沈。やはりまだまだ調子が上がらないと130では弾けないどころか、左の和音は一体何をつかんでいるやら・・・となってしう。#17:しばし前半部分だけ集中的に練習しようというわけで、42小節まで。特に19~27小節の進行が苦手ゆえ、ここを重点的に。一見弾きづらい流れも、実はあるパターンがあるため、片手ずつそのパターンを理解し、合わせることでクリアできそうなのだが、今日はそこまでつめて練習できなかった。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,5,7----------------------------------------------------
Jan 14, 2006
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1月13日は「のだめカンタービレ」最新刊である14巻の発売日。というわけで、所用がてら近所の本屋さんへいそいそと買いに出かけた。しかし、ここから既に事件は始まっていた。家に帰ってきて、さぁ、いざ読むぞ、と思うその前に、なにげなくブログチェックをしかけたところ「14巻は限定6万部の初回限定版があって・・・」という話が目に飛び込んできた。初回限定といえば、これまで本の間に「しおり」がはさんでくるアレだとばかり思っていた。ところが今回の最新刊ではもう少し豪華に「パリ編に登場するキャラクターしおり5枚とそれを収納できるファイル付き」ときたものだ。(のだめ関連の初回限定バージョンがだんだんと豪華になってきているのは、気のせいか。)がーん・・・知らなかった。そういえば、最近そちら方面のチェックをすっかり怠っていた。で、私が近所で買ってきた14巻は、間違いなく「通常版」であった。しかし、ここでこのまま通常版に甘んじる私ではない。慌てて電車に飛び乗り、今度は少し大きめな本屋(すぐ頭に浮かんだのは立川のオリオン書房くらいだったのだが)へ駆けつける。漫画1冊にこんなに労力と電車賃をかけて良いものだろうか。いや、いいんデス!そして、ありましたよありました、限定版と呼ばれる本たちがズラリと・・・。しかも本屋の最も目立つ場所に。ちなみに通常版は本の帯がピンク帯、限定版は金帯。並んでいる比率はだいたい7:3くらいか?こうして無事に入手した限定版であるが、あぁ、同じ巻が2冊になってしまった。折角こうして立川まで出てきたはいいが、ここのところ、欲しい楽譜もなく、気になっていた音楽書籍は既に通販で注文済み、ということで、山野楽器をフラフラしても心が躍らずじまい、というわけで、結局すごすごと家に帰るしかなかった。まぁこんな日があってもいいじゃないか。のだめカンタービレ 14巻(通常版)のだめカンタービレ 14巻(限定版)<しおりファイル+しおり5枚付き>◆ ◆ ◆ ◆ ◆というわけで、家に戻ると、すぐさま「のだめカンタービレ」14巻にかぶりつく、いや、読み始める。14巻のポイントは、千秋の依頼により公演で急遽チェレスタを演奏するはずののだめであるが、会場に待ち受けていたのは・・・。そして千秋の指揮で奏でるオーケストラは一体どんな演奏となるのか。更に、R★Sオーケストラの現指揮者でもある松田も公演のためパリにやってきた。千秋、のだめとどう絡むのか、笑いどころ満載のストーリー。おっと、学校話がひとつもないではないか。いや、コンセルヴァトワールではそろそろ試験時期というわけで、室内楽、ピアノ独奏の試験模様も繰り広げられている。さてさて、今回またしても、のだめが平均律を弾き歌い(例えばソプラノを歌いながらアルト・テノール・バスと各声を弾く)しながら練習するシーンが登場する。あぁ、まるで「もっと冷静にバッハに向かえ」と漫画を通して言われているような気分である(だ、誰から言われるのか?)そして、その弾き歌いを聞きながら思う千秋の一言が非常に心に響いた。「自分の立ち位置を変えて、人の声を聴く」千秋は、「室内楽と一緒だな」というが、私としては「合唱と同じかな」と思ったりも。もしかして、合唱に長く携わっている人は、自然とバッハもお得意???えっ、そんなことはないって?それでは最後に毎度お馴染みの、巻内で登場した曲たちをあげておこう。・ラヴェル「ボレロ」・デュカス:交響詩「魔法使いの弟子」・シューマン:交響曲第1番「春」・ワーグナー:歌劇「タンホイザー序曲」・モーツァルト:ピアノソナタ第11番 イ長調 K.331・チャイコフスキー:ロマンス ヘ短調 Op.5・プーランク:ピアノとオーボエとバソンのための三重奏曲・ショパン:エチュード イ短調 Op.10-2・リスト:超絶技巧練習曲 第12番 変ロ短調「雪あらし」 ・ドビュッシー:12の練習曲 第7番「半音階のための」◆ ◆ ◆ ◆ ◆そうそう、先日この日記上で「バッハのオススメ本は何かないだろうか」という話題をもちかけたところ、数名の方から「ピアノ教師バッハ」(村上隆著 音楽之友社から発行)がとても参考になる、というコメントを頂いた。私も今回注文したのだが、楽天ブックスの「楽譜ジャンル」のランキングをみたら、この「ピアノ教師バッハ」が20位以内に入っているではないか。さすがに私ひとりが買ったくらいではランキングに上がるまい、ということは、ここを読んでくださっている人のなかにも「私も読んでみよう」と思って注文された方がいたのかな。あまりにタイミングが良すぎたので、ちょっとビックリ。手元に届いたら、私もしっかり読ませていただいたうえで、感想などもちょっぴり書いてみるつもり。ピアノ教師バッハ最近、本を読む時間が長くなってきたゆえ、ピアノの練習時間が少なくなり気味のような気もする。まぁ、寒い時だけにそんな日があっても良いのかな。ピアノとのんびりつきあっていくためには、べったり過ぎてもいけないしね、と思いっきり言い訳をしてみるが、ちょっと白々しすぎるか。素直に「本の誘惑に勝てなかった」といえばいいのに。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】(読書に時間をとられすぎてピアノに向かう時間大幅にカット(涙))●クラーマー=ビューロー60練習曲 #24#24:音型に合った腕と手首を使う練習2。指運動をせずにいきなりこの曲を弾くのは結構辛い。というわけで今日はあまり練習をした!という状態ではなかった。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンドアルマンド:弾きこみ段階。クーラント:装飾符がまだわざとらしいのが気になる。自分なりに余分と思えるところはやはりカットしていきたい。それよりもフレーズの流れを重視した方が良いのでは??サラバンド:装飾符をほとんどカットし、大まかな流れをつかむことに集中。しかしこの曲、装飾符がない方が荘厳な響きが保てて美しいように思える。各声の流れ、どこをメインに訴えたいかなどを検討。短曲なので扱いはかなり楽。
Jan 13, 2006
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私も一応人間なので、日々淡々とピアノに向かっているように思えても、実は気持ちがノッていたり、はたまた、何を弾いても調子が上がらない時がある。今日は、理由もなくウキウキとノッていた。まぁ、気分がノッているからといって、飛躍的に技量がアップするわけではないのだが、この上昇気分は大切にしておきたい。しかも、ノッている時って、妙に新しい曲の譜読みがしたくなるってことはないだろうか。今年は確実に今練習している曲たちを仕上げにもっていく、ということが目標なのに、ついつい勢いに任せて、ショパンの「前奏曲第17番」変イ長調Op.28-17と、バッハ「フランス組曲」第1番も次なる舞曲(サラバンド)に手を出してしった。まだクーラントの目処が付いていないのにもかかわらず。ショパンの前奏曲第17番、つまり今、練習している第16番の次なる曲なのだが、私はこの第17番がえらくお気に入りである。初めて聴いた時には、それほど注目していなかったのだが、第16番の激情な流れの後に、第17番の雄大な世界へとつながる、この「変化」具合がたまらないのだ。もし、前奏曲第15番、16番、17番と続けて弾くとするならば、「静かな雨(15番)~大嵐(16番)~嵐が去って天から陽がさしこむ(17番)」、こんなストーリーがつくれないだろうか。おまけに、この17番、第16番よりは技量的にとっつきやすいことは確かである(表現面はまた別の話だが)。いや、和音の臨時記号が多くて譜読みはしづらいのだが。良いなぁ、真剣に練習したいなぁ。できたら16~17番とまとめて弾けるようになりたいな。やっぱり、私は新曲の「譜読みの時間」が一番大好き。◆ ◆ ◆ ◆ ◆さてさて、本日は話題をもうひとつ。またまたalice liddellさんのサイトで面白いバトンを拾いあげてしまった。その名も「たくらみバトン」。きっと、ピアノ弾き人の共通した「たくらみ」となってしまいそうな予感??それではいってみよう。Q1 今年の抱負を聞かせてください。・今年のピアノ練習計画に掲載したとおり、今年は地道にピアノ技量アップをはかる。やたら欲張ってあれやこれやと新曲に手を出さず、1曲をきちんと形にすること。といいながら、早くも新曲譜読みの誘惑に負けそうな自分が情けない。しかし、今年の目標の中に「ショパン前奏曲のレパートリーを増やす」と書いてあるので、その点では守っているということにしておこう(笑)。・ワンコと暮らす生活に向けて準備したい。Q2 昨年、一番痛かったことは?家族内の揉め事で精神的ダメージを喰らったこと。Q3 あなたの意外な友人は?意外な・・・というのは特にいない。自衛隊に入った後輩や宇宙関係の仕事をする友人とか??Q4 家族に内緒の隠し金はありますか?独身時代の貯金については金額まで詳しく知らないと思うが、これはピアノ購入用(といっても安価なものしか買えないけど)として確保しているつもり。といっても、楽譜だCDの購入で既に切り崩されてきているような状態でもあるが。Q5 あなたの今年一番の企みは何ですか?はい、これは多くのピアノ弾きさんと同じと思うが「ピアノととことん深くつきあいたい」。多分、これは永遠の企みかもしれない。もし、技量に限界を感じたとしても、それは己の心の弱さとして受け止め、それでも向上心をもとうと思っている。あとは、生ピアノが置け、同時にワンコと一緒に暮らせる家に引っ越す、もしくは・・・購入か(これは結構キツイか)。Q6 あなたの企みを邪魔する最大敵はなんですか?ごく身近なところでの金銭絡みの揉め事勃発・・・がない事を祈りたい。これのせいでしばらく胃炎に陥ったこともあったため。Q7 その企みが成就する自信は何%ありますか?ピアノに関しては、今でも深くつきあっているつもりでいるが、更に?となると、70%程度か。引越に関しては50%くらいだろうか。Q8 このバトンを誰に回しますか?興味がある人、どなたでもどうぞ!◆ ◆ ◆ ◆ ◆さぁ、みなさんは今年1年、どんな「たくらみ」を計画してる?----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #24#24:音型に合った腕と手首を使う練習2。本日も強弱を意識して練習。後半からだんだんとテンポがアップしてしまうクセがまだとれないままではないか。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラント,サラバンドアルマンド:弾きこみ段階。クーラント:あまり複雑過ぎずように簡素的ではあるが、自分なりに装飾符を考えてしばらく弾くことにしよう。サラバンド:譜読み開始●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16,#17#16:テンポ120→126→130の3パターンで通して練習。#17:勢いにのって譜読みしてみる。和音進行に臨時記号が多く、その点では譜読みしづらいのだが、とりあえず最後まで読むだけは読んでみた。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1通し練習とあいかわらず後半中心の練習。数日弾かないうちに後半の和音のつかみがまたしても甘くなってしまった。なかなか仕上げとはいかない状態が続いている。先は長いのか・・・----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,4,5,7----------------------------------------------------本日の語呂合わせ練習(本来は水曜日編だっだが・・・)●シューマン ウィーンの謝肉祭の道化から#04インテルメッツォ
Jan 12, 2006
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ここ数週間の日記のなかで、一体何度登場したことか、今更ながら「バッハの装飾符に戸惑う」苦悩の叫び。昨日の日記にも掲載したのだが、私は学生の頃、春秋社版にてバッハのインヴェンションとシンフォニアを学んできた。だから、ピアノを再開しても、結局同じ楽譜を使用してインヴェンションとシンフォニア全曲の復習をしてきたのである。ご存じの方も多いと思うが、春秋社の井口版の場合、譜面の下部に難解な解釈と思える装飾符については、細かく奏法が指示されていた。だから、他の解釈版のようにその都度別ページの解説を読まなくとも、はたまた、原典版で1から装飾符について考えなくとも、その奏法に従って弾いてあれば、装飾符なんて怖くない!といった状態であった。私はそれで良いと思っていた。しかし、時が経ち、改めてバッハに関する文献などを読んだり、各所で情報を入手していると、やはり原典版はきちんと見たうえで校訂版を使用する方が良い、しかも春秋社版の解釈は既に古い、という意見が多いことに気付いてしまった。更に、私は校訂版に書かれた装飾符の奏法を頼りにするあまり、「自分で考えて弾く」という重要な行為を放棄してしまっていたともいえる。これはまずい、まずいぞ、ということで、昨年末からとりかかっている「フランス組曲」においては、できるだけ自分で装飾符に取り組んでいこうと奮起している。ところで、春秋社版のバッハ楽譜においては掲載されていなかったがため、長らく知らなかった基本事項があった。それが、「ヴィルヘルム・フリーデマン・バッハのためのクラヴィーア小曲集」に掲載された装飾音一覧表である。この装飾音表は、全音の市田儀一郎版のバッハ楽譜やウィーン原典版のバッハ楽譜にも掲載されている、まさしくバッハを弾くための基本内容だったりする。今一度、頭を整理するために、自分の手で書いてみることにした。そして、いちいち「えっと、なんだっけ」なんていうことがないように頭に叩き込もう、複合形などの応用もきくようにしよう、と心に誓ったわけだが・・・トリルやモルデント、上・下各音開始音付きトリルなどは、インヴェンションやシンフォニアで何度も出てきた他、既に他の楽曲を弾くうえで勿論把握はしていたのだが、私は「フランス組曲」を弾くにあたり、初めて「前打音を弧線のようなもので表現する」(上記表の4段目)ことを知るところとなった。いやはや、これまでバッハを長々と弾いていたつもりになっていたのに、まだまだ「バッハ」の「バ」の字も学んでいなかったことになるではないか。ただ、この括弧(フックというらしい)における前打音、春秋社版のフランス組曲には登場しない。少なくとも私が現在練習している第1番においては全舞曲、フック表示は全て未掲載である。ところが、全音の市田版(つまりベーレンライター版)、そしてウィーン原典版、ヘンレ版においては、譜面の各所にちょこちょことフック表示が登場し、これがなかなか弾きづらさをアップさせているのだ。あぁ、これも慣れるしかないのだろうか。頼みの綱である全音の市田版のフランス組曲楽譜においては、珍しく各楽曲の解説ページが少ない。つまり、解説なんて読まなくともある程度弾けて当たり前・・・ということか。でもフランス組曲は、装飾符の問題だけ除けばそこそこ弾きやすい。しかも音楽的にもとっても魅力的。ただ、いまひとつ、どの声を浮きだたせて弾けば良いものやら、ちょっとお悩み気味でもある。どなたかが、確かバッハの独習は難しい、といった意味が、今、ようやく分かったような気がする。まぁもうちょっとあがいてみることにしよう。弾くこと自体はとても楽しいから。バッハのお悩み解決のような解説本やWebサイトって無いものだろうか。あれこれ探しているものの、なかなか見つからない。ショパンなどを熱く語るサイトは多数あるのに、バッハはどうして少ないのかしら。◆ ◆ ◆ ◆ ◆この日は家族がちょっと体調を崩して会社をお休みした。私も、少々腹痛気味で寝たり起きたりの1日だったが、それでもなんとかピアノには向かい、結局力尽きたような状態になってしまった。それでも、冬にしては陽気が良かったのか、指の調子だけはすこぶる良い。体調最悪なのに指だけ元気って、これどういうこと?と思いつつも、いつもよりもちょっぴりクラーマー=ビューローの8番が快調に弾けたことに気分を良くしていたのであった。私にとって、天候に最も左右されるのが、このクラーマー=ビューロー8番の左手のための練習曲だから。また、逆に体調が悪いほうが、このクラーマー=ビューロー8番はすんなり弾けることも多い。な、何故だ。鬼気迫る勢いで弾くからだろうか??p.s 先日の日記のコメントが遅れてしまい、ごめんなさい。1晩寝たら体調も回復したので、これからウキウキコメント返信の時間デス!----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #24#24:音型に合った腕と手首を使う練習2。強弱を意識して練習。しかし14小節後半のpからクレシェンドで15小節にフォルテにもっていくのがなかなかスムーズにいかず、クレシェンド忘れていきなり巨大な音になる始末。オリジナルクラーマーとはだいぶ強弱の解釈が異なる点も気になるところだ。ビューローさんはどうしてこんなふうに変えてしまったのだろう。ミスも少しずつ減っていき、とにかく弾きこめ!段階へ。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラントアルマンド:弾きこみ段階。クーラント:実際にピアノに向かう前に冒頭の解説を読みながら装飾符の検討。無理に装飾符を入れることで流れが崩れる箇所は少し端折ることにし、少しずつ装飾符付きの流れに慣れていくことにした。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16#16:テンポ120→126→130の3パターンで通して練習。ようやく少しだけテンポアップを図れるところまでやってきた。今日は気候も良かったせいか、指の動きもそこそこ良いから130でも弾けたのか???●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,4,5,7----------------------------------------------------
Jan 11, 2006
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今年の冬、日本各地に降る雪の量は異常ともいえるほどだ。そんななか、長野県栄村と新潟県津南町を結ぶ国道405号線が通行止めとなり、県境に位置する秋山郷集落が孤立してしまっている、というニュースが連日報道されている。秋山郷といえば平家の落人の里とも伝えられ、豪雪地帯としても知られている場所である。温泉や自然、なつかしき風景に触れたくて訪れる人もいるだろう。私自身、長野県の栄村には幾度となく訪れている土地であり、美味しいお米を買ったり、郷土料理「あんぼ」等に舌鼓をうった、そんな思い出がある。それにしても自然の脅威に、人間はどうにも太刀打ちできないのだろうか。いや、これは人間が引き起こしてしまった「地球温暖化」に対する、自然からの怒りなのかもしれない。しかし、温暖化に拍車をかけている都会でなく、こうした山あいの静かな村に大きな被害が及ぶことは、どうにも納得できない。と、あれこれ考えてしまう今日このごろであるが、こうした報道をテレビを介して伝えるにあたり、ワイドショーや情報番組にかかせないのが、「音楽」。必ずといって良いほど、BGMが流れているわけだが、よく耳を傾けていると、内容に即した音楽をドラマや映画などのサウンドトラック(以降サントラと略す)から選曲しているのがよく分かる。何故、急に気になったかといえば、上記の大雪被害を伝える特集内で、映画「ホワイトアウト」で使用された音楽が次々と流れてきたから。「ホワイトアウト」といえば、雪深きダムでテロリストと闘う男の物語。「雪」と「厳しい現状」が非常によく表現された劇中音楽が印象的ゆえ、この時期になると何かと報道・情報番組で採用されることが多い。そういえば、他にもこうした情報番組でよく使われる音楽があるのではないか。というわけで、私が記憶している数少ない(笑)BGMをちょっとあげてみることにしよう。・大雪被害を伝える番組特集→映画「ホワイトアウト」(織田裕二主演)のサントラ・水泳関連の番組特集→ドラマ「ウォーターボーイズ」(山田孝之/他出演)のサントラ・グルメ関連の情報→ドラマ「王様のレストラン」(松本幸四郎主演)のサントラ・ワイン関連の情報→ドラマ「ソムリエ」(稲垣吾郎主演)のサントラ・救急医療を伝える番組特集→ドラマ「救命病棟24時」(江口洋介主演)のサントラ・僻地医療を伝える番組特集→ドラマ「Dr.コトー診療所」(吉岡秀隆主演)のサントラ・北海道(特に富良野美瑛)情報→ドラマ「北の国から」(吉岡秀隆/他出演)のテーマ音楽・旅行情報番組→ドラマ「高原へいらっしゃい」(佐藤浩市主演)のサントラ・競争・闘いを伝える特集→アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のサントラ・学校関連の番組特集→ドラマ「ごくせん」(仲間由紀恵主演)のサントラ・ワイドショーのスポーツコーナー→フュージョン音楽(カシオペアやT-スクウェア、ディメンションなど)今、パッと浮かんだのはこの程度なのだが、当然ながらまだまだ星の数ほどあるはず。自分が観ていなかったドラマや映画などから使われている曲だって、更に数多くあるだろう。ただ、洋画サントラから使用された音楽も幾つかあるはずなのだが、いかんせんタイトルが出てこない、というお恥ずかしい状態。「エアフォース・ワン」や「アポロ13」あたりも報道番組で使用されていたはずなのだが。そういえばあの「ピアノマン」報道の際はいったいどんな音楽がBGMとして流れていたっけ。プロ並みの腕前といった報道の際にクラシックのピアノ曲が数曲流れた記憶だけは残っている。そして特記すべきは、1995年に放映されたドラマ「王様のレストラン」のサントラ(特にテーマ曲)が、10年以上経った現在でもグルメ関連の報道だけでなくCM曲としてもよく使われているということだ。音楽を担当したのは服部隆之氏。オーケストラの華やいだ演奏がレストランと料理を盛り上げてくれそうな音楽で、これはもはやサントラの域を超えた作品だと私個人は確信している。(私所有のサントラコレクションのなかでもピカイチの存在)いまや劇中音楽は、ドラマや映画の添え物ではなく、ストーリーを盛り上げるための必要不可欠な存在なうえ、ドラマや映画と切り離して、ひとつの音楽作品として聴いても満足いく作品が多い、と思われる。ただ、1曲がかなり短い、という点を除いては。◆ ◆ ◆ ◆ ◆ピアノをメインとしたドラマも幾つかあり、そのなかで誕生した名曲たちもある。私の場合、着目点がクラシックのピアノ曲にいってしまいがちなのだが、たまにはクラシックを離れてこうしたオリジナルピアノ曲に触れてみるのも悪くないかも。記憶に新しいのは、・中居正広主演のドラマ「砂の器」からピアノ協奏曲「宿命」(千住明作曲)・安倍なつみ主演のドラマ「仔犬のワルツ」から「グロリア」(千住明作曲)・木村拓哉主演のドラマ「ロングバケーション」から「セナのテーマ」(日向大介作曲)◆ ◆ ◆ ◆ ◆下記の練習メモでも、ぽつりとつぶやいたのだが、バッハの装飾符にちょっとお悩み気味。これまで、装飾符に関しては至れり尽くせりの春秋社版でインヴェンションとシンフォニアを弾いてきたせいか、自分の頭で装飾符をきちんと組み立てて弾いていなかったことが、ここにきて露呈されてしまったのだ。春秋社の場合、解釈を伴う難解な装飾符については、奏法が譜面の下部に記載されているので、それをそのままそっくり弾いていただけ、ということがほとんどだった。ふぅ・・・勉強しなおしだ。まぁ、これについてはまた後日つぶやくことにしよう・・・----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #24#24:音型に合った腕と手首を使う練習2。今日も1つの音型になるべくムラが発生しないように手首の検討。特に4-5指にさしかかるところでリズム、音圧的に揺らぎが出るので手首を更に使って弾くこと。強弱も少しずつ意識して。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラントアルマンド:弾きこみ段階。クーラント:装飾符の組み込みを始めたものの、弧線付きのトリルなどで大いに悩む羽目に。そういえば春秋社版では弧線付きトリルなどがこれまで一切出ていなかったため、この奏法を意識したことがなかった。市田版やその他原典版のフランス組曲にはこの弧線付きのトリルが各所にあるため、一刻も早く奏法に慣れねば・・・●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)----------------------------------------------------
Jan 10, 2006
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私は昔、とある会社で長い間、音質評価の仕事に携わってきた。それこそ、開発中の音響機器の音を聴いては、高音域が硬いやら中低域にこもりがあるだ、なんだこの寝ぼけた低音は!出直してこい!、などと官能的な評価から、周波数分析をみながらこの周波数が突出しているからこんな音になるのだなどと定量的なデータを突きつけていちゃもんをつける、いわゆる製造部署泣かせの仕事。実のところ、結構しんどい作業だった。勿論、「音色」というのは人それぞれに様々な好みがあるため、ひとつの機器(システム)の開発にあたっては当然ながら「音色のコンセプト」も当然必要となり、それを怠りでもしたらそれこそ迷走状態へと陥る。部署内でも、よく「良い音とはなにか」「目指す音はどんな音?」をめぐって話題は尽きなかった。自分の好みな音色と、目指すコンセプトである音色が異なることだって当然あるわけで、客観的に音を評価したうえでコンセプトどおりの音色づくりへ導かなければならないことも多々あった。音色づくりといえば、ピアノを演奏するにあたっても当然ながら存在する。(いや、ピアノに限らず楽器全般にいえることだが)作曲家が意図していたであろう音色、また、自分がこの曲のこの部分をイメージする音色、これをうまくすりあわせながら、自分自身の指で音色を作っていく、という作業はなんてロマンティックながら難解だろう。勿論、ピアノ自身の音色も関係してくるが、両手10本の指から奏でられる微妙なタッチの差でも音色は大きく変わる。そして、身体全体を使えば更に音色の幅は広がる。まぁ、現在は制限された環境ゆえ、それもなかなか叶わぬが、いつか自分の耳で音色を作っていくことが出来たら、きっとこのうえなき幸せにちがいない。どうしても、現状、ついついテクニック面ばかりに偏りがちだが、今、自分が奏でているその音は、本当にその曲が求めている音色なのか、はたまた、自分がイメージしている音なのか、いまいちど耳を傾けてみると、更に音楽の奥深い世界にハマれそうだ。◆ ◆ ◆ ◆ ◆先日、1日にして何人もの演奏を聴いたショパンの「スケルツォ第2番」も、皆、それぞれに己の信じる解釈のもと、様々な音色を聴かせてくれた。冒頭22小節のスフォルツァンドひとつにしても、ある者は闇を切り裂く牙のように鋭く、ある者は実に深々と豊かな音色で、またまたある者は控え目な音色で。一概にどれが正しくてどれが間違っているだなんていうことが言えないからこそ、音楽は面白い。唯一間違っているのでは?といえるのは、自分が奏でる音色に無意識・無頓着なこと・・・だと思う。◆ ◆ ◆ ◆ ◆なんちゃって、こんなことを言っていると、まるで私は普段から音にうるさい奴と思われてしまいそうだが、まったくもってそんなことはない。自宅のオーディオ機器は至って普通なモデルなうえにかなり古いし、オーディオ用スピーカなんてエッジの部分が朽ちて壊れてしまったまま放置され、現在はなんとヘッドフォンでしか音楽が楽しめないという、情けない状況に甘んじているのだもの。ピアノもオーディオもヘッドフォン常用では、耳も可哀想。そろそろまともなスピーカが欲しいところだ。といっても、居間が狭いが為に置き場所に制限があり、小型スピーカしか置けないのが辛い。という前に実家にある私のスピーカーを返せーといいたい。引越の際、置き場がなくて実家に保管したはずの私のスピーカが、何時の間にやら実家の居間に鎮座し、しっかり使われているのだ。あげる・・・なんていった覚えはないのに(涙)皆さんは、どんな環境で普段音楽を聴かれているのだろう?最近は、PCで直接聴かれる人も多いのかな。◆ ◆ ◆ ◆ ◆ここ数日、楽天ブログの調子が至って悪い。特に混雑が集中する夜間は、コメントやトラックバックを送信しても遅延するばかりか、自分のサイトにすらアクセスできない状態に陥る時がある。無料で使用させて頂いている立場としては文句もいえぬが、できればスタッフの皆さんにはなるべく早い対処を願いたいと思う今日このごろだ。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #23,#24#23:音型に合った腕と手首を使う練習。本日でおしまい#24:音型に合った腕と手首を使う練習2。1つの音型になるべくムラが発生しないように手首の検討。進行にはだいぶ慣れてきた。しかし、まだ表情付けは出来ておらず、のっぺらぼうなまま。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラントアルマンド:弾きこみ段階。11小節の右トリルはまだすっきりとはきまらない状態ではあるが、まぁそこそこの流れにはなってきたようだ。後はひたすら弾きこんでいけば良いだろうクーラント:全体の進行にだいぶ慣れたため、明日からは少し装飾符を取り入れてみよう。懸念事項だった16~18小節の左進行もようやく戸惑い度が減ってくれた。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16#16:テンポ120→126の2パターンで通して練習。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,4,5,7----------------------------------------------------
Jan 9, 2006
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8日は日中外出していたため、本日のピアノ練習は諦めていた。しかし、外出先である多摩センターの「わんにゃんワールド」(いぬねこテーマパーク)で、あるコーギー犬を見た時、無性にピアノが弾きたくてたまらなくなってしまった。というのも、そのワンちゃんの名前は「バッハ」。ま、まさか、バッハ好きな園内スタッフが名付けたのだろうか。このようなところで、まさか「バッハ」という名に遭遇するとは思いも寄らなかったため、頭のなかは既にバッハでいっぱいだ。▲ボク、「バッハ」ダヨ!4児のパパなんだしかし、途中あちらこちらに立ち寄り、結局家に帰ってきたのは夜遅くであった。それから夕食に久々のケンタッキーのチキンを頬ばり、ビールでほろ酔い気分になってしまっては、もうまともな練習はできまい。いや、今日はバッハを弾こう。夜は家族のことも考え、ヘッドフォン着用とはいえ、あまり長時間のピアノ練習はしないことにしているのだが、1時間ちょっとくらいならば、まぁ良いだろう、と気分良くピアノに向かう。バッハを弾いた後、少しはクラーマー=ビューローあたりも練習出来るだろう。今日はクラーマー23番を合格にしてしまいたい。そう思っていたものの、気が付けば1時間以上もの時間を、全てバッハのフランス組曲だけにかける羽目になろうとは。それも、そのほとんどは第1番のクーラントばかりなり。あちゃー、またやってしまった・・・私はどうも熱中すると見境なく、その曲だけに没頭する悪いクセがある。今年は、他のピアノ弾きさんたちの練習方法を参考にして、ある程度仕上がりまでの目標日程を決めたうえで、それを週割にして練習を進めてみようと思っていたのだ。ところが、気になる曲が1曲あるだけでも、思いっきりペースを乱してしまうことが多い。寝ても覚めてもその曲が頭から離れず、つい重点的に練習に励んでしまうのだ。だから他の曲がおろそかになってしまう。さてさて、どうしたものか。やはり、指鍛錬、基礎練習、楽曲練習にかける時間をきちんと決めるしかないのか。えっ、普通はおおまかに決めて練習している人の方が、やはり多いのだろうか。私は、指訓練のみ、だいたい時間配分は決まっているものの、どうしても基礎練習と楽曲練習は時間配分が曖昧になってしまう。時には、基礎練習ばかりに時間をさいてしまい、楽曲練習にまでたどり着けない時もある。もともと私は要領の悪い人間ゆえ、そんな性格がピアノ練習にまで影響しているとは、我ながらショックだ。◆ ◆ ◆ ◆ ◆ピアノ弾き初めは済ませたが、ピアノ関連で今年に入ってからまだやっていないことがもうひとつ、「楽譜買い初め」である。というわけで、外出がてら、いつもの山野楽器に立ち寄り、ざっと楽譜を眺めてみたものの、珍しく買いたい楽譜が浮かんでこない。折角、ポイントが貯まっているので交換も可能であったが、ここで無理して買うこともあるまい。楽譜買い初めは、もう少し先の話となりそうだ。それじゃぁ折角だから、とCDコーナーにも行ってはみたものの、期間限定でツィマーマンのCD数シリーズ(ショパンやベートーヴェン等)が1,890円という値段にこそ心惹かれたのだが、結局これも買わずじまい。そのなかに、ショパンのバラード全曲や舟歌、幻想曲等が収録されたCDがあったのだが、もしかして、これは「買い」だったのか。(以前購入したピアノ協奏曲第1,2番の2枚組のCDまで1,890円で売られているとは・・・。3000円overで買ったのに)----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】(本日外出につき基礎練習・楽曲練習ほとんどできず)●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラントアルマンド:弾きこみ段階。ひとつひとつの音にもう少し威厳をもって。現状、ちょっと浮き足だっているところがある。装飾符には優雅さをもち、ヒステリックにならぬように。クーラント:繰り返し練習により、少しずつ進行に慣れ始めてきた。装飾符をほとんどとっぱらった状態ゆえ、まだ先は長い。冒頭進行は慣れてきたものの、16~18小節の左進行に戸惑いが残る。特に18小節の左指使いが非常に弾きづらく、慣れるだけで時間がかかってしまいそうなのだ。
Jan 8, 2006
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日々ピアノに向かうなか、私はどうも「トリル」をはじめとする装飾符が苦手であることを、弾けば弾くほど実感していく。な、何故だ。昔、ピアノとたわむれていた時は、装飾符がついているだけで大喜びで弾いていたというのに、今じゃどうしても仲良くなれない。やはり確実に指が衰えているということなのか。あまりにうまくキマらない時は、「うむ、きっとこのピアノの鍵盤の応答性が悪いに違いない」なんて、ついついピアノのせいにして、すぐに自己嫌悪に陥る。自分が悪いはずなのに。ピアノさん、ごめんなさい、こんな所有者で。私がトリルの類に苦心している模様は、「クラーマー=ビューローの22番のトリル苦悩の日々」で既に明らかになっているのだが、少し前から始めたバッハの「フランス組曲」では、選んだ版の関係もあり、それまでのインヴェンションやシンフォニアよりも更に装飾具合が多く感じられる。(って、シンフォニア5番の究極な装飾三昧には及ばないが(笑)、あれはテンポが遅かったからまだよかったのだ)市田儀一郎先生の解説によれば「技術的に未熟な学習者は簡素で装飾音の少ないものを選べばいいし・・・」と語ってくれているので、それじゃ遠慮なく、とまずは簡素な装飾で曲の流れをつかむことに集中している。しかし、このまま甘んじているだけじゃ、なにか悔しいぞ。「おまえは未熟」といわれているようにも思える。まぁ実際そうなのだが。というわけで、結局、持ち前の負けん気性格が飛び出してきて、豊富な装飾音と闘う羽目となる。でも最初はほとんど装飾音をとっぱらって曲の流れをだいたいつかむ、という方法、一般的な練習段階として勧められるものかどうかはわからぬが、私にとってはこれが結構有効に感じられる。最初は曲の土台をつかみ、そして徐々にお化粧(装飾)を施していき、美しい曲へと変貌していく。これが結構楽しい。そして、ちょっと難解目なトリルやその他の装飾符がキマった時、それはなんとも爽快な気分になる。例えていうならば、フィギュアスケート選手がトリプルアクセルをキメた時のような??難解なスケート技と、トリルごときを一緒にするな、と叱られてしまいそうだが、でも、流れに華やかさをもたせる意味では、どこか類似して感じてしまったりもする。これからも、装飾符はオマケと思わずに丁寧に、そして綺麗にキメられるよう精進することにしよう。それにしても、まだまだ指が機敏に動かないという証拠をつきつけられているようにも思えてならない。どうしたものやら・・・それとも、「装飾符」というだけで気負ってしまい、指に余分に力が入ってしまうから?。何か良い手はないものだろうか。◆ ◆ ◆ ◆ ◆それにしても、子供のころ、どうして私は装飾符がついているとやたら喜んでいたのだろう。自分でもよくわからない。洒落っ気(決してダジャレではない)が強かったのだろうか。それとも、やっぱり現状よりも指の動きは良かったから、だろうか。とほほ。◆ ◆ ◆ ◆ ◆ここからは余談であるが、幼きころは、装飾符に限らず、楽譜に書かれたひとつひとつの表記を読むのが楽しくて楽しくてたまらなかったと記憶している。音符だけでなく、横文字でウネウネウネ~と何か書かれているだけでも、作曲者からの特別なメッセージな気がして、読むのがとても面白かった。きっと、知らなかった言葉を、またひとつ覚えることが出来た、という喜びもあったのだろう。いつからか、そんな気持ちが薄らいでしまったように思える。弾くことばかりにとらわれず、楽譜からのメッセージをもっと大切にしよう。時々、こうして自分に言い聞かせないと、ついつい音符を追いかけることばかりに集中してしまうのだもの。困ったものだ。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #23,#24#23:音型に合った腕と手首を使う練習。弾きこみ段階。明日で終了しよう#24:音型に合った腕と手首を使う練習2。進行が割と不規則なため、なかなか慣れない状態が続いている。そんななか、前半部だけは馴染んできたものの、もっと手首を柔軟にして音崩れを防ぎたい。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラントアルマンド:弾きこみ段階。昨日同様、11小節の2拍目トリルをもっとスムーズに。クーラント:アルマンドよりも数倍弾きづらさを感じている。装飾符をすべてとっぱらって練習しても、いまだ進行に慣れず。----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)----------------------------------------------------
Jan 7, 2006
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年末にバックナンバー注文をしていた月刊ショパン12月号が、先程届いた。実は、ショパン1月号のバックナンバー欄を見ていたら、12月号は「第15回ショパンコンクール全ドキュメント」なる強力な特集が組まれていたではないか。なるべく楽器店を訪れたら、その都度音楽雑誌コーナーもチェックして、気になる特集記事があればその都度買っていたのだが、月刊ショパン12月号を店頭で見ることはなかった。あれほど、11月、12月は楽器店に足を運んだはずなのに、なぜだ。特集が特集だけに既に売り切れていたのだろうか。なにしろ、表紙はあのコンクールの覇者ラファウ・ブレハッチ氏である。早速届いた12月号をパラパラパラっとめくると、ボリューム満点のショパンコンクール特集記事が目に飛び込んできた。冒頭はそれこそアイドルグラビアのごとく写真・写真のオンパレード。ページが進めば、ワルシャワの観光案内パンフレットのごとく、ショパンゆかりの場所が紹介されていたり。思わずこれはショパンコンクール写真集か、と思いそうになってしまったが、いやいや、それはほんの一部。入賞者たちのインタビュー記事や予選から本選までの全ドキュメントがたっぷり掲載されていて、読みごたえは十分だ。審査員やコンクール出場者たちの言葉から、それぞれの立場における「ピアノ魂」「ショパンへの思い」も感じられる。つまり、ショパンコンクール総決算的な特集だったわけである。また、誌面の「21世紀に弾きたい名曲シリーズ」の最終回はショパンのソナタ第3番。何時の日か(とんでもなく先だが)譜読みだけでもしてみたい1曲ゆえ、この曲の楽曲分析は嬉しかった。というわけで、本来ならば11月下旬に手に入っていたはずの雑誌を今頃になって読んでいる私であるが、これも、ピアノ雑誌の発売タイミングをきちんと把握しておらず、なんとなくブラリと楽器店に行った時にだけチェックしていることに原因があるのか、と反省。現在、月にどのくらいのピアノやクラシック音楽雑誌が販売されているか、これを機会に把握してみようと調べてみた。【ピアノ雑誌】・ムジカノーヴァ (音楽之友社) 毎月20日発売 880円 Web・月刊ショパン (ショパン) 毎月20日発売 750円 Web・レッスンの友 (レッスンの友社) 毎月18日発売 700円 Web・月刊ピアノ (ヤマハミュージックメディア) 毎月20日発売 500円 Web・ピアノライフ (ヤマハミュージックメディア) 奇数月20日発売 780円 Web・ピアノスタイル (リットーミュージック) ムック(年6回発売) 1,050円 Web【クラシック音楽雑誌】・音楽の友 (音楽之友社) 毎月18日発売 970円 Web・レコード芸術 (音楽之友社) 毎月20日発売 1,250円 Web・クラシックジャーナル (アルファベータ) 偶数月20日発売 1,470円 Web・モーストリー・クラシック (産経新聞社) 毎月20日発売 1,000円 Web・音楽現代 (芸術現代社) 毎月15日発売 1,100円頭に浮かんだものは上記くらいしかなかったのだが、ピアノやクラシック音楽雑誌って他にもまだまだあるだろうか。こうやって改めてみていると、これまで「ムジカノーヴァ」と「月刊ショパン」は特集に惹かれて買うことが多かったものの、他のピアノ誌はあまりチェックしていなかったことに気付いた。表紙をざっとみて、なかなか惹かれる特集に出逢えなかったことも事実だが、もう少しよく見てみることにしようかな。更に気付いたのは、各雑誌の発売日をみると20日前後に集中している、ということだ。よし、これからは毎月20日過ぎに楽器店をチェックすることにしよう。◆ ◆ ◆ ◆ ◆午前中は、乾燥洗濯機に発火可能性があるというリコール処理のため、ようやく修理してもらった。よくよく話を聞いてみると、我が家の可愛い洗濯機には、今回のリコールの他に1年程前にもう1件のリコール案件(これも発火可能性につながる内容)があり、ビックリ仰天。今回の修理の際に、そちらも一緒に修理してもらったのだが、いやはや、全く知らなかった。パソコンやソフトウェアなどはユーザー登録することで、様々な情報がメールやDMで送られてくるが、家電製品の場合はいちいちユーザー登録することもないため(って、そもそもユーザー登録なんてあったっけ)、日頃からきちんとニュースなどに耳を傾けていないと、気付かないうちに使用している機械がリコール対象なんてこともあるかもしれない。最近、市場に製品が出てから、トラブルが発見されたケースが多いような気がしてならない。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)(→16cの2指押さえはやはり難しい。つい別の指まで押さえてしまったり・・・)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #23,#24#23:音型に合った腕と手首を使う練習。弾きこみ段階。あともうひといき!明日か明後日で終了予定#24:音型に合った腕と手首を使う練習2。本日もゆっくりテンポで進行に慣れる。及び、リズム変奏練習で音ムラ改善をはかろう。勿論、左進行もデコボコにならないように気をつけて。11~12小節において、左のオクターブ分散進行が11小節最初のみパターンが異なる点、間違わないように(上下上 下上下 下上下 下)。12小節の右2固まり目、AではなくA#。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラントアルマンド:弾きこみ段階。11小節の2拍目トリルでまだその奏法にミスが生じることがある。弾いて慣れろ。クーラント:1~2小節の指保持、いまだクリア出来ず。また、弧線付きトリルは全て無視して、進行に慣れる最中。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16#16:テンポ116→120→126の3パターンで通して練習。その後、メトロノーム無しで。指運びがいまひとつな箇所が数カ所見られるため、手先だけでなく手首や腕などを駆使して。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1通し練習及び後半中心練習----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,5,7----------------------------------------------------
Jan 6, 2006
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1月5日から8日にかけて、第7回ショパン国際ピアノコンクールinASIAの全国大会が開催され、私は初日の5日であるシニア部門(午前の部)を観にいくこととなった。というのも、楽天のピアノ仲間であるhさんが出場するのだ。これは応援に駆けつけなければ、と朝の弁当づくりもうわの空で、電車の時間ばかりを気にしていた。会場である洗足学園前田ホールは、初めていく場所。いかんせん極度の方向音痴な私は、無事にたどり着けるのか。案の定、溝の口駅で降りたはいいが、途方に暮れてしばし立ちつくす。あぁ、地図を印刷してきて良かった。と、すっかりおのぼりさん状態で印刷した地図を頼りにてくてくと歩いていくと、やがて大きな建物が見えてきた。おぉ、これがあの洗足学園か・・・会場に到着したのは10時15分過ぎ、既に演奏は始まっており、ホールからかすかにエチュードOp.10-12がきこえてくる。演奏中はホールに入る訳にもいかず、しかたがないので受付でプログラムを買う。「地区大会と全国大会2冊お買い求めのお客様には卓上カレンダーがつきます」の言葉についついつられて、両方買う私。まぁ、これも記念だ。カレンダーはショパンゆかりの場所の写真が掲載されており、ピアノの横に置くには丁度良さそう。さて、エチュードOp.10-12の演奏が終わり、そのタイミングで慌ててホール内に入ったはいいが、ガーン・・・ちょうど10分間の休憩であった。トイレは済ませてきたし、特にロビーで観るものもないため、ピアノの鍵盤がよく見える位置を探して座ってただひたすら演奏を待つ。シニア部門の演奏順は以下の順。(シニアA)・舟歌 嬰ヘ長調 Op.60・エチュード Op.10-3,12(シニアB)・幻想曲 ヘ短調 Op.49(今回棄権)・ワルツ 嬰ハ短調 Op.64-2,バラード第1番 ト短調 Op.23・エチュード Op.10-12,Op.25-5,12・バラード第3番 変イ長調 Op.47・アンダンテスピアナートと華麗なる大ポロネーズ Op.22・スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31(3名続く)・舟歌 嬰ヘ長調 Op.60・スケルツォ第2番 変ロ短調 Op.31(シニアC)・3つのマズルカOp.59,舟歌Op.60,ソナタ第3番 Op.58・ノクターン第9番Op.32-1,第20番(遺作),第8番Op.27-2,スケルツォ第1番Op.20私が視聴したのはシニアB部門のみだが、ちなみにこのシニア部門というのは18歳以上の経歴問わずピアノ愛好家を対象した部門だったりする。A,B,C区分は演奏時間の違いのようだ。それにしても、B部門はスケルツォ第2番がやたら多い。ま、まさかスーパーピアノレッスンのショパン編の影響からか、と思ってしまったりも。【視聴後の私感】コンクールを生で聴くのは本当に久々。それこそ、学生時代のエレクトーンコンクール以来(笑)である。あの時は自分も出場する立場だったゆえ、こうして客席に座っていても、演奏者たちの緊張が肌で感じられるようでもある。きっと、いつもは当たり前のように弾けていることがその場で出来ない、ホールの残響に慣れずにペダリングに戸惑う、そんな人もいたのではないだろうか。そんななか、安定して弾けていたと感じたのは、「バラード第3番」と「舟歌」。ある意味、舞台慣れをしているとも感じられる。スケルツォ第2番は今回4名が演奏したのだが、それこそ多種多様な解釈のスケルツォが1日のうちにこれだけ聴けるのは、やはりコンクールならではの醍醐味だ。決して贔屓目に語るわけではないが、hさん演奏のスケルツォは安定したテンポ感、そして1音1音がくっきりと客席につたわってくる臨場感、起伏に富んだ流れを感じた。ステージ上の極度の緊張からついついテンポアップし過ぎて音が潰れてしまうような、それこそ突風のような演奏になる人が多いなか、よく、あれだけがっしりと己のテンポ感を持てた、と私は大いに拍手したい。冒頭のミスは惜しかったが、あれから動揺することなく見事に復帰したことにも大きく評価できるものと思う。コンクール前に、hさんに対し本田美奈子さんの言葉を伝えたことがある。「挑戦することは何かを得ること」常に挑戦し続けてきた本田さんの言葉はとても重いものだが、挑戦するからこそ得られるもの、それは結果うんぬんというよりも、挑戦する過程において、多くの大切なものを感じたり、手にいれたりできるのではないだろうか。「挑戦し続ける限り、人は大きくなれる」これは今、私が考えた即席の言葉だが、これからも様々な挑戦を続ける全ての皆さんに送りたい言葉だ。どんなちっぽけなことでもいい、挑戦してみようよ。そして、hさん、本当にお疲れさまでした。まだまだあなたの前には無限大の可能性が広がっているのだから、今年もどんどんチャレンジしていこうね。◆ ◆ ◆ ◆ ◆そうそう、これはコンクール視聴の裏話だが、偶然にも私は審査員の方々の席と通路を隔てて隣に座ってしまった。それがゆえに、演奏中に聴いている審査員の方々の表情が横目にチラチラ見えてしまったりも。これがなんともコワイ。ちょっとしたミスに、おもむろに反応し、何やらメモメモ、ノッてくると上半身は揺れるわ、更にノッてくると足まで揺れるわ、なかなか強烈である。あぁ、座る席を誤ったか、私。◆ ◆ ◆ ◆ ◆自宅に帰った途端、無性にピアノが弾きたくて弾きたくて、ピアノ部屋に直行だ。でも、なにか忘れていないか。あっ、6日は洗濯機のリコール処理をしに、業者が出張修理にくるのだっけ。洗濯機回りを掃除だ掃除だ大掃除。って・・・年末やらなかったの?えーん、いきなり現実に引き戻されてしまったよ。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #23,#24#23:音型に合った腕と手首を使う練習。弾きこみ段階。このまま数日間この調子で弾ければ次へ。#24:音型に合った腕と手首を使う練習2。両手ゆっくり合わせ。11~16小節の中間部の右進行はもう少し、進行自体に慣れる必要あり。最後の20~21小節、16分音符音型の固まりの終わり2音、つまり4-5指がリズムを狂わせ気味なので、かっちりと弾けるように。余談だが、オリジナルクラーマーでは左進行はスラーがかかっているのに、ビューロー版はスタカート進行だったり。両者を比較すると曲想が思いっきり変わって感じるのは気のせいか。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド,クーラントアルマンド:弾きこみ段階。しかしながら11小節の2拍目のトリルがネックとなっている。譜面では下からの開始音があるトリル指定なのだが、様々な音源を聴く限りでは下からの下からの開始音を無視した弾き方が多い。自分自身でもこの部分のトリルが弾きづらいため、もう少し要検討。クーラント:本日から開始。しかし、早くも冒頭から指保持がうまくいかずに苦戦中。おまけに弧線付きのトリルの扱いがうまくいかず、今しばらくは弧線指定を抜いてまずは音符だけを追いかけていくか。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16#16:テンポ120から先に進まないどころか、後退状態ゆえ、テンポ116にて再挑戦。その後、指を馴染ませてテンポ120で。どうやら手首に余分な力が入っているためにスムーズな移動が出来ていないものと思われる。もっと柔軟性をもって。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1ある程度形になったからといって安心するな。粗はまだまだ目立つし、中間部の和音(アルペジオ)進行も更に煮詰めが必要(流れが悪い)。----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,5,7----------------------------------------------------
Jan 5, 2006
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2005年のピアノ計画は総崩れ状態、しかも、途中から我も我もとやたら割り込み曲が入り、とてもじゃないが計画どおりに進むはずもなかった。唯一、1年通して練習を続けていたバッハにしても、昨年は既に平均律の1巻を練習していることになっていたはずなのに、それすら手に届かずじまい。やはり、厳しすぎる計画は身を滅ぼすというのか。というわけで、今年はもう少し大雑把に、しかも、無理のない計画をたててみることにした。どうも今年は飛躍の年というよりも、「堅実に歩こう」という年になりそうな気がする。【新曲計画】■クラーマー=ビューロー60練習曲:今年じゅうに40~45番程度までなんとか進めよう(だいたい3週で1曲進める形で・・・って、特に後半戦は3週で形になるのか不安)■バッハ フランス組曲 1番と5番を6月までに、2番と4番を12月までに出来るか(→または組曲の1番と5番が終わった時点で平均律に移行するか、まだ未定)■ショパン前奏曲のレパートリーを増やす(現在練習している16番は、今の自分にとっては技量的にまだまだ難関な部分がある。これを一旦諦めて別の曲にするか、はたまた踏ん張って練習を続けるとともに、少しずつレパートリーを増やすかは今後の頑張り次第。前奏曲集をある程度マスターできたら、おのずとショパンのエチュードにも手を出せるのではないかと考え、今しばらくは前奏曲集を頑張ろうという気になっている)■ショパンノクターンのレパートリーを増やす(ノクターン13番Op.48-1が少しずつ形になってきているため、今年じゅうに後1曲ほど練習したい。候補としては第3番Op.9-3か、または、第16番Op.55-2いずれか)■シューマン復活!!(ウィーンの謝肉祭の道化の第5曲(終曲)が練習途中で放置されているので、これがもう少し形になることを目指して。他、何曲か選曲したい。候補としては、「花の曲」と「子供の情景」のなかの手がけていない曲たちあたりか?)■新規開拓!(上記以外の作曲家の曲を、なにか1,2曲手がけることができたら良いのだが。といいながらショパンの何らかの曲を手がけていたりして。)【復習予定】以下の曲たちは、あくまでも「ある程度弾ける」レベル状態のままなため、更にきちんとまとめあげていこう。・バッハ:インヴェンションとシンフォニア全曲・シューマン:「アラベスク」Op.18 ・シューマン:ウィーンの謝肉祭の道化から#04「インテルメッツォ」・モーツァルト:ソナタ第14番 ハ短調 K.457・ショパン:即興曲 第1番 Op.29・ドビュッシー:ベルガマスク組曲から「前奏曲」「メヌエット」「月の光」いざ、こうしてあれこれと書いていると、今年はどうも「チャレンジ精神」に欠けているような気がしてならない。勿論、新曲計画はどれも皆、自分が以前から弾きたい曲たちばかりなのだが、あえて無謀路線を避けて通っているのは明白である。あぁ、これってもしかして私らしくない?? まぁ計画はあくまでも基本路線ということで、ここから少しずつ肉付けするのも良し、贅肉をそぎ取るのも良し、うまく調整していくしかないだろう。◆ ◆ ◆ ◆ ◆おっと、今日は話題をもうひとつ。ブログ内を渡り歩いている「バトン」ネタもそろそろ下火かと思いきや、まだまだネタは尽きないとばかりに回っているので、ついつい参加してみた。今回のネタは「好きバトン」。な、なんてオーソドックスなバトンなのだ。しかも各質問に脈絡がないあたりが、逆に楽しいではないか(またまたalice liddellさんからコソッと頂いてきたバトンである)。というわけで、サラッといってみよう!Q.好きな寿司ネタは?いくら・中トロあぶり・あじ・ネギトロQ.好きな車は?三菱ランサーエボリューション、マツダRX-7、ホンダCR-XQ.好きな寝相は?やっぱり大の字でしょQ.好きなスポーツは?モータースポーツ全般(特にF1,WRC,ジムカーナ)って観戦ばかりだがQ.好きな都道府県は?山梨県、岐阜県、長野県、北海道Q.好きな地方土産は?・白川郷の地酒「結心」これはとってもオススメ土産酒・千葉県富浦町の「びわ石鹸」香りがとても良いのだ・青森県浪岡町と弘前市の各直売所で販売中の「アップルパイ」(お土産ハンターふゆのほしとしてはまだまだ書き足りないところだが我慢しよう)Q.好きな料理は?鶏の唐揚げ・枝豆・餃子(すぐに浮かんでくるのが酒のつまみだけだなんて)各土地での地魚刺身定食、ぎんなんたっぷりの茶碗蒸しQ.好きな番組は?・とりあえずスーパーピアノレッスンと言っておこう(レポートどうした>自分)・F1,WRCの中継番組・クラシック音楽関連の音楽番組全般Q.好きな漫画、雑誌は?・のだめカンタービレ(KISS連載)・ピアノの森(モーニング連載)・バーテンダー(スーパージャンプ連載)・鋼の錬金術師(少年ガンガン連載)・DEATH NOTE(少年ジャンプ連載)Q.バトンを回す5人は?我こそは、と思った人、どうぞ!!自分を見つめ直したい人もどうぞ!!----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】本日時間不足により基礎練習およびショパン関連ほとんど弾けず・・・●クラーマー=ビューロー60練習曲 #23,#24#23:音型に合った腕と手首を使う練習。弾きこみ段階。このまま数日間この調子で弾ければ次へ。#24:音型に合った腕と手首を使う練習2。しばらく片手ずつ練習をして進行に馴染んでから両手合わせてゆっくり。課題はまだまだこれから洗い出す状態だ。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド弾きこみ段階。装飾符が常に安定して入るように丁寧に弾きこんでいくこと。活発になりすぎないように、逆にもたれ気味にならないように注意して。
Jan 4, 2006
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年末にあるメールが舞い込んできた。「あなたの楽天ポイントが期限間近です」と。楽天市場に馴染み深い人ならば分かるだろう、買い物をしたり、ポイントメールを読んだりするとポイントが自然と貯まっていく、アレである。これが数ポイント程度であれば、まぁ仕方がない、で諦めるのだが、中途半端にたまっていると、ポイントのトラップに迷い込んでしまうのは、きっと私だけではない、と思いたい。(何ポイント以上になると、捨てるのが勿体ない、という感覚に陥るだろう?)すっかりポイントの甘い誘惑に誘われて、年末慌ただしいというのに、「そのうち買おうリスト」のなかからついつい選んでしまったのが、音楽書籍である「バッハ演奏と指導のハンドブック」なる本。これまで、ショパン本はぽつぽつと入手してきた私であるが、こんなに馴染み深いはずの「バッハ」に関する書籍はほとんど持っていないという状態だったりする。おまけに、のだめカンタービレの主人公「のだめ」が対位法の本で悩んでいた、まさにその時、あぁ、私も「対位法」の本を1冊持っていないと、と思ったこともあったのに、それなりにボリュームあるお値段にビックリして、「そのうち買おうリスト」に押し込まれてしまったっけ。インヴェンションとシンフォニアを学習した時、頭ではなく(笑)身体でなんとなく対位法というものを感じ取った自分ではあったものの、やはり理論的に勉強しておきたいという「気持ち」だけはある。あぁ、対位法の本は、いつか、いつか手に入れることにしよう。というわけで、年末に楽天ブックスで「バッハ演奏と指導のハンドブック」を注文したら、あらあら大晦日に届いてしまったではないか。年末年始は配送処理をしないだろうと思っていただけに、年末ギリギリの思わぬ入手となってしまった。これぞ、2005年の買い締めにふさわしいタイミングか。◆ ◆ ◆ ◆ ◆さて、この「バッハ演奏と指導のハンドブック」、著者はブラジル出身、現在日本にて音楽指導にあたるクラウディオ・ソアレス氏。バッハを学ぶにあたってのバロック時代の背景や技法、そして「インヴェンションとシンフォニア」「平均律クラヴィーア曲集」「組曲」の構成や演奏にあたっての注意点などがサラリと掲載されている。本のボリュームとしては決して厚くなく、それこそ「概要」のみにとどめているため、より深く追究したい人にとっては物足りないだろうが、これまで「なんとなく」バッハに触れてきてしまった私にとっては、ある種のカンフル剤になってくれた。そして、より深く勉強するための導入書のような印象も受ける。そういえば、私はこれまでバッハという音楽には必要以上の洒落っ気はいらないのではないか、とずっと思いこんでいたのだ。勝手にバッハ音楽を「聖なるもの」「荘厳なるもの」と位置づけて視野を狭めてしまい、いろいろなものをないがしろにしていたのではないだろうか。特にこれから「舞曲」に取り組んでいく以上、その時代の「美学」や貴族社会の「気取り」などを感じながらうまく曲に取り入れていくと、舞曲も一層楽しくなりそうだ。ただいま、本書を読みながら「アルマンドはこのようにして踊るのか」などと手や腕をしなやかに動かしながら想像している最中である。また、お薦めバッハ本などがあったら是非ご一報を!!バッハ演奏と指導のハンドブック◆ ◆ ◆ ◆ ◆本日のお題目がポイント話なので、ついでにもうひとつ。年末に携帯電話を買い換えた話はしたと思うが、最近の携帯って、ポイントカード代わりにもなるとは、これまたビックリ(あぁ、もしかして私はかなり時代遅れな奴だったのか)。今回初めて、「おさいふケータイ」(電子マネーEdy機能付き携帯)なるものにしたのだが、使う前までは「携帯が財布代わりになっても、もし落としたりでもしたら勝手に使われて怖いじゃないか。普通のお財布で十分だ」なんて思っていたものの、いざ使ってみるとこれが結構便利。買い物中、会計が混雑していてもお釣りなどを気にせず、ささっと支払はできるし、大手家電量販店であるヨドバシカメラやビックカメラでは、携帯電話がポイントカードの代わりとして使える。特にヨドバシカメラの場合は、現在何ポイント貯まっているかが、携帯電話からチェックできるのも嬉しい(それまではレシートを保存していないとポイント数が分からなかったから)。最近じゃコンサートのチケットも、自宅からインターネットを介してEdy支払(但し、PC側に読み取り機装着必要)が出来るとか。もしかして、なんだかちょっぴり便利な予感。しかし、ひとつ問題がある。それは、電子マネーに対応している店舗がまだまだ少ないということ。更に、JRの駅自動改札もモバイルSuicaと称して、定期券やeイオカード代わりに携帯電話が使えるようになるらしいが、これもまだまだ制限があってすぐには・・・という訳にもいかなそう。今後どうなっていくのだろうか、電子マネー。って、あれれ、ポイントの話はどこへ行ってしまった??----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16abc#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一),#16c(2指押さえ指均一>今日から開始)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #23,#24#23:音型に合った腕と手首を使う練習。弾きこみ段階。このまま数日間この調子で弾ければ次へ。#24:音型に合った腕と手首を使う練習2。今日から譜読み開始。解説によれば片手ずつ十分に練習が必要ということなので、手の形を考慮しながらゆっくりと繰り返す。左進行は割と単純なのだがそれゆえにムラが発生しやすいので気をつけなければならない。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンド今日から装飾符を譜面どおり(つまりベーレンライター版B稿)につけてみる。特に戸惑うこともなく装飾符は追加したものの、いきなり曲が華やかな雰囲気に包まれた感じになり、ついつい自己満足に陥ったりも。●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16#16:どうやら状態は悪くなってしまったか。テンポ120でも形にならずに各所にムラが生じるばかりか、左跳躍は音にならない状態に逆戻り。どうしたことか・・・しばし繰り返し練習したものの、疲れるばかりで進歩はみられず。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,4,5,7----------------------------------------------------
Jan 3, 2006
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新年のピアノ弾き初めに、いぬ年を祝ってショパンの子犬のワルツを弾こう、なんて公約のごとく掲げてしまった私であったが、新年といえばついついおせち料理とともに口にしてしまうのが、お・さ・け。しかも、こういう日は昼間から飲んでいても誰も文句言わない。あぁ、飲む前にピアノ弾き初めをしておけば良かったものを、ついつい飲んでしまった。結局、酒気帯びピアノ弾き初め・・・なんたる失態か。しかも、弾き初め!なんていっておきながらいきなりいつもの調子で4オクターブスケールをガシガシ、ブラームスの指運動でえんやこらしょっ!、ノリにノッてクラーマーへ・・・って、おーい、これじゃ本当にいつもの練習と何ら変わらないではないか。はっ、いかんいかん、初日からこんなにピアノべったりでは家族から顰蹙を買ってしまう。と我に返った時には既にかなりの時間が過ぎていた。でもやっぱり「子犬のワルツ」は弾くぞ!と、いざ弾き始めたはいいが、とてもじゃないが正月のこの良き日に弾くような状態ではない。そう、これはいわゆる「子犬大暴走」である。鍵盤の上でゴジラのごとく大暴れ?小学生の頃、このワルツは確かに私の18番的存在であったはず、このワルツのおかげで良い出逢いもあったはずなのに、現在のこんな状態じゃ、聴いたみんなが逃げていくどころか、石が飛んできそうだ。いやはや、正月早々、己の現実にぶつかってしまった、そんな哀れな弾き初め大会となってしまったのであった。今年はあっちへフラフラこっちへフラフラな弾き散らかしは自粛し、自分の定番といえる曲をしっかりと身につけよう、これが私の小さな小さな目標である。あぁ、なんて当たり前すぎる目標だ。でも今までそれが出来ていなかったのだもの。よし、来年の弾き初めでは「子犬のワルツ」が美しく弾けるように頑張るのだ。って、来年はもう、いぬ年じゃないってば。◆ ◆ ◆ ◆ ◆じゃあ気は早いけれど、来年の干支は何年?えっ、いのしし??さすがにいのししにちなんだ曲は浮かんでこない。というか、いのししにちなんだ曲なんてあるのか??しかし、そのついでに干支をあれこれ調べていたら、面白いものを白鍵、もとい、発見!。なにやら、各干支の特徴というものが世の中には出回っているらしい。各星座や血液型別の特徴といったものによく類似しているのだが、どれどれ、私はへび年、どんな特徴があるのかな、と見てみると「探究心と情熱」、あ、当たってるのかな(笑)折角なので他の干支も記しておこう。誰が最初に考えたかは知らぬが、既に周知の事実として知れ渡っているとか。いやはや、私は全く知らなかった。でもまぁ、この手の話は、必ずしも当てはまらないのも当然。だって人間の可能性は無限であって、生活環境でも大きく変わってくるものね。と言いながら、ついつい気になってしまうのは私だけじゃない?(と思いたい)子(ねずみ)行動力と財丑(うし)粘り強さと誠実寅(とら)決断力と才知卯(うさぎ)温厚で従順竜(たつ)正義感と信用巳(へび)探究心と情熱午(うま)陽気で派手好き未(ひつじ)穏やかで人情に厚い申(さる)器用で臨機応変酉(とり)親切で世話好き戌(いぬ)勤勉で努力家亥(いのしし)勇気と冒険◆ ◆ ◆ ◆ ◆2日は新年の挨拶で実家に帰るため、さすがにこの日はピアノに向かえそうにない。天気予報では東京~埼玉は「くもりのち雨」であるが、雪なんてことになったら厄介だ。----------------------------------------------------【本日のピアノ練習メモ】(1月1日の練習版)●ブラームス51練習曲 #07~#10,#16ab#07(3度を4-1,5-1指で)#08(アルペジオ)#09(指広げ)#10(5指押さえ指均一)#16a(4指押さえ指均一),#16b(3指押さえ指均一)●全24調4オクターブスケール●クラーマー=ビューロー60練習曲 #23#23:音型に合った腕と手首を使う練習。弾きこみ段階。このまま数日間この調子で弾ければ次へ。●バッハ フランス組曲第1番 アルマンドいまだ装飾符を増やさずにA稿相当のまま練習中。なんというか・・・形になっているのに音楽になっていないような状態に大いに不満。もう少し弾き方に音楽的な工夫が必要か。それとこれが舞曲であることを忘れていないか??●ショパン 24の前奏曲 Op.28 #16#16:正月早々、いまだ難儀な状態のこの曲を弾くのは失敗だったか。いや、今年初めの戒めとして丁度良いのか、転びがちになってしまった右進行をいまいちど見直しながら繰り返し練習。●ショパン ノクターン第13番 Op.48-1----------------------------------------------------本日のおさらい●クラーマー=ビューロー60練習曲 #10(両手),#8,#22(左手),#16(3-4-5指強化),#19(右分散音型),#20(左分散音型)●ショパン 24の前奏曲 Op.28-1,5,7----------------------------------------------------●ショパン ワルツ第6番 Op.64-1「子犬」小学生のころは確かに18番的な位置づけだったはずの子犬のワルツ、いつの間にこんなに無様になってしまったのか。
Jan 2, 2006
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大晦日の23時30分から始まったテレビ生中継「東急ジルベスター・コンサート」(テレビ東京系)を見つつ、年越し蕎麦を食べていると、まもなく小山実稚恵さん演奏のショパン「子犬のワルツ」が始まった。やっぱり2006年の弾き初めは「子犬のワルツ」でキマリでしょ!固く心に決めた私である。そして、いよいよベートーヴェンの交響曲第9番最終楽章(第九)で新年へのカウントダウン開始。テレビの画面端に「後何分何秒」と表示され、否応なく新年に近づく一歩一歩が目に見える形となって訴えかけてくる。終曲がちょうど新年1月1日0時0分0秒に合うように、指揮者の小林研一郎さんのコントロールによって演奏は進んでいく。蕎麦をすすりながら観ていることが申し訳なく感じる。が、まぁこれは仕方がない。さぁ、23時59分、画面の時計がデジタル表示からアナログへと変わり、秒針が一秒一秒刻まれていく。曲もクライマックスをむかえ、今、まさに終わろうとしている。2006年1月1日0時0分0秒、ベートーヴェンの第九は新年と共に終わった。ブラボー!!◆ ◆ ◆ ◆ ◆「新年明けましておめでとうございます!今年もどうぞよろしくお願いします」◆ ◆ ◆ ◆ ◆その後、楽しみにしていた小山実稚恵さんのラフマニノフ ピアノ協奏曲第2番第1楽章を聴きながら、新年の喜びに浸る・・・のは私だけであった。家族はといえば「"行く年来る年"観ないと新年の気分にならないよー」とか「シルベスタ・スタローンって面白い名前のコンサートだね?」などと訳のわからぬ言葉で私を困らせる。シルベスタじゃなくて、ジルベスターだってば。ドイツ語で「大晦日」という意味。しかし、ラフマニノフのピアノ協奏曲を聴きながら「なんだかピアノの低音にちょっと違和感を感じるね」という意見だけは共通であった。テレビ中継だから、そのように感じただけ?? ピアノの音色が全体的に乾いていて、オーケストラと調和していないようにきこえてしまったのは、我が家のテレビのせいか。そうであって欲しいような・・・。でも小山さんの演奏は優雅でそれでいて筋の通っていて、やっぱりステキだ。今年から12年間にわたって24回のリサイタルをオーチャードホールで開催するとか。画面には予定曲目が流れていったのだが、聴きたい曲が幾つも目にとまり、あぁ、リサイタルに行きたい!と、年明け早々、そんな思いでいっぱいになってしまった。◆ ◆ ◆ ◆ ◆っと、新年になってただいま2時間が経過したところ。さすがにこれからピアノを弾くわけにもいかないので、また、日中にでもきちんとした形で、ピアノの弾き初めが出来たらいいな、と思っている。というわけで、今年もこんな調子でマイペースにピアノと取り組む私であるが、どうぞ末永くおつきあいのほどよろしく・・・・。今年1年皆様にとっても、良い年でありますように。今年のピアノもしくは楽器弾き初め、聴き初めは何かな??(多分、追記予定あり・・・だってまだ弾き初めしていないのだもの)
Jan 1, 2006
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