[Stockholm syndrome]...be no-w-here

2022.11.20
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カテゴリ: 宝塚
本作はジョージアが舞台という事で、劇中ではジョージアンダンスが披露されている。
YouTubeで繰り返し観ていた異国のダンスをタカラジェンヌ達が躍り(しかも、まこっつあんとARIが一緒に踊っている!)、それを客席から鑑賞するという状況は何だか不思議な感じがしたが(笑)、これも奇跡だと思って感謝しよう。
そして、これが切っ掛けでジョージアンダンスへの注目度が少しでも高まってくれると嬉しい。

それにしても、今回のジョージアンダンスにしろ雪組【蒼穹の昴】での京劇にしろ、女性が演じているにも拘わらず何でもこなしてしまうジェンヌ達の習得力の高さには本当に感心させられる。
いつもありがとう!!



月組から組替えして最初の大劇場公演となる暁千星は、既に星組に馴染んでいた。
どちらかと言えば控え目な月組より、体育会系の星組の方がARIは個性を伸ばし易いように思う。
遠慮せず暴れて欲しい。
(誰目線の発言だよ…笑)

ARIが演じたのは、ジョージア王国の副宰相アヴァク・ザカリアン。
先王ギオルギに対する忠誠心の強さから、後を継いだルスダンと王配のディミトリを受け入れられず、色々と策略を巡らす役どころだ。
これまでのARIだったら感情が先走って「こじらせ系」になってしまったかも知れない役柄だが、今回は国を守る副宰相という冷静さの中に、裏切り者かも知れないディミトリに目を光らせる蛇のような怖さを上手く醸し出している。

また、久し振りにARIの芝居を見て感じたのは、随分と自然な発声ができるようになっていた事だ。
これまでは「声を低くしなければ…」という意識が強かったように思うが、【ブエノスアイレスの風】での正塚晴彦のアドバイスが効いたのだろう。
かと言って弱々しい感じは全く無く、男の力強さはしっかり感じさせており、ARIは遂に自分の声を見付けたのだと実感した。
その相乗効果もあって表現力も増し、歌唱力もこれまで以上に向上している。

ありったけの愛を込めてARIを叱咤激励して から2年。
自分らしい型と呼吸を身に付け、星組で幕を開けた暁千星の第2章をこれからも見守り続けよう。



星組生として舞台に立つARIを見て感じたのは、極美慎との並びが予想以上にしっくり来る事だ。
その印象は、ショー【JAGUAR BEAT】を観て更に強くなった。

極美慎が変わったと最初に感じたのは、【ロミオとジュリエット】で出演した『カフェブレイク』だった。
この公演で何か手応えを得たのだろうか、これまでとは違う彼女の自然な笑顔を見て「へぇ、この子ってこんな風に笑うんだ」と感じたのを覚えている。
その時から、彼女がここからどう成長し開花するか注目していた。

そんな極美が本作で演じる白人奴隷のミヘイルはあまりに出番が少なくて勿体無いのだが、その美青年ぶりと『S13 イサニ王宮内・回廊』での媚びを含んだ演技一つで強烈な印象を残している。
発声や歌でも男役っぽさが増して、確かな成長を感じさせた。
綺城ひか理が花組へ戻り天華えまとのコンビが解消されてしまうのは残念だが、それに代わり今後は「暁×極美コンビ」が「礼×瀬央コンビ」に続く存在となるだろう。
非常に楽しみだ。
(天華は、天飛華音と天華×天華コンビなんてどうでしょう…?)

ありがとう!!
中途半端な長さになったので、他のキャストの感想はまた後日に。





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Last updated  2022.11.20 20:45:26


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