[Stockholm syndrome]...be no-w-here

2024.05.08
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民主主義とは「人数の多い方が勝つ」という数の勝負である。
資本主義とは「金額の多い方が勝つ」という金の勝負である。

そして残念な事に、民主主義の「数」は資本主義の「金」で買える(=買収できる)という致命的な欠点を持つ。
なので当然ながら、民主主義と資本主義が併存する社会では、資本主義の方がより強い影響力を持つ事になる。
これは、人間が動物である以上、抗いようのない本能である。
あらゆる「モノ」「コト」の価値が金に換算されて判断される現代社会では、この傾向は更に顕著となる。

では、そうした動物的本能に支配されず、人間性を保って生きるには一体どうすれば良いのか。
それは「自省」と「自制」の心を育てる事だと、僕は考えている。

「○○したい(したくない)」「□□が好き(嫌い)」「△△が欲しい(要らない)」という欲求は、動物的本能に由来する。
怒りや不安といった感情も同様だ。
であれば、そうした動物的な欲求を抑制しコントロールしようとする心の働きこそ、動物を人間たらしめる根源ではないか。
(ここで言う「自己の抑制」は、「他者からの抑圧」とは全く性質が違うものであり、混同してはいけない)

奇妙な事に、これは現代社会で善とされる「自由」「権利」「多様性」とは真逆の発想である。
しかし、昨今グローバリスト達が推し進めるLGBT運動や移民政策が、欧米諸国にどんな混乱を引き起こしているかを見れば、人間が集団で社会生活を営む上で「自省」と「自制」の心がどれだけ大切なものであるか直ぐに気付けるだろう。
これに関して、今読んでいる【日本人が知らない!世界史の原理】の中で、宇山卓栄が興味深い話をしている。


中国では、王朝がコロコロ替わり、遂に人々に国というものの意識が根付かなかったのだと思います。国の意識が無いために、公共の意識もありません。人が道で倒れていても誰も助けない、そこら中にゴミや公害を撒き散らして平然としている、そんな自分さえ良ければよい人間ばかりが集まる荒廃した社会になってしまうのです。
 道徳の荒廃は、ならず者や簒奪(さんだつ)者が覇を競う無秩序な世が長期的に続いたことにより生ずるものです。国の支柱となるべき精神や規範というものが欠落した状態が歴史的に慢性化し、それが今日の共産党政権まで続いているのです。



現在、世のグローバリスト達はこの「道徳が荒廃した社会」を意図的に作り出そうとしているように、僕の目には映る。
彼らの唱える「グローバル社会」が「新共産主義社会」と同義なら尚更だろう。
個人の自由と権利を盾に、国や民族、宗教、文化、伝統、価値観などの境界を侵食し曖昧にする事で、社会の支柱となるべき精神や規範を奪って行く。
その一方、それと並行して、気候変動やパンデミック、戦争、フェイクニュースなどで社会の危機を演出し、大衆の不安を煽る事で、個人の自由や権利を制限して行く。

このように、グローバリスト達の戦略は「自己の抑制」を破壊しつつ、「他者からの抑圧」を強制する事である。
であれば、反グローバリズム運動とは「自己の抑制」を守りつつ、「他者からの抑圧」に抵抗する事だろう。
(繰り返しになるが、今それを実践している国家指導者が、ロシアのプーチン大統領である)
これに関しては、以前に紹介した 元KGBで対外プロパガンダの専門家、ユーリ・ベズメノフの講義 でも詳しく解説されている。

「自由」「権利」「多様性」といった巧言に誑かされ、動物的本能に支配されれば、人間は己の欲求を抑制する心を失ってしまう。
しかし、「自己の開放」は常に「人間性の堕落」「公共性の崩壊」を誘発する危険性を孕んでいる事を忘れてはならない。
今の日本社会に蔓延する「今だけ金だけ自分だけ」という風潮も、グローバリズム思想の悪しき影響だと考えれば納得しやすい。

そうした風潮に抗い、人間性を失わないためにも、これからの時代はより一層「自省」と「自制」の心が重要になるだろう。
そして、その心を育てる拠り所となるのが、「哲学」なり「信仰」なり「(国や家族への)帰属意識」だろうと僕は考える。
そのために、先ず「教育システム」と「家族のあり方」を見直し、再構築する事が必須となる。
何故なら、人格形成の基盤となる環境が不安定では、健全な精神と確固たる思想を育む事は困難だからである。



以上、やや駆け足ながら、「理性と本能」という視点から「人間性とは何か」そして「民主主義と資本主義」「グローバリズムと反グローバリズム」についてまでを語ってみた。
(少し話題を広げ過ぎたかも知れない…笑)
せっかくなので、僕とアプローチは違うが、色々と参考になるであろう識者達の解説動画も一緒に載せておく。

また、蛇足ではあるが、コロナワクチンの案件に対して金で買収されなかったコヤッキーには、この場を借りて敬意を表したい。
彼が理性的な人で良かった。










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Last updated  2024.05.09 23:01:17
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