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2024.02.20
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カテゴリ: 手塚治虫


トキワ荘マンガミュージアムに行ってきた。現在、企画展「ふたりの絆 石ノ森章太郎と赤塚不二夫」展が開催中。

小学校の集団見学があったとかで、今日は11時からの開館。午前中にかなりの訪問客があった。平日ということもあってか、年配者が多い。

初めて行ったのだが、区立のミュージアムとしてはかなり頑張っていると感じた。直接トキワ荘とは関係のない里中満智子氏の尽力もかなりあったらしく、彼女の言葉が掲示されている。

なにより良いと思ったのは、1ページの漫画ができるまでのステップを絵とビデオで紹介しているところだ。漫画を描くのがいかに大変な労力を必要とするかよく分かる。

小学生の見学はどんどん受け入れるべきだし、宣伝もすべきだろう。Mizumizuの子供のころは、こういう施設はなかったから、週刊誌時代の連載漫画を見て、いったいどうやってこんな緻密な絵を毎週毎週描いているのか想像もつかず、まるで魔法使いだと思ったものだ。

実際の制作過程を見ると、漫画を描くというのが、いかに地道な作業かが分かる。読む立場だけではなく、作る方の立場に立って物事を考える機会を与えられる施設になっているから、修学旅行での訪問先としてもふさわしい。

「トキワ荘通り」に漫画の読めるスポットや昭和の暮らしを紹介する施設を配置したりと、前豊島区長の「漫画による地域振興を」の意気込みと熱意が伝わってくる。

今回の企画展は石ノ森章太郎と赤塚不二夫。ふたりの友情を軸に、トキワ荘での青春時代のエピソードを紹介しつつ、貴重な原画展示などもあった。

​​​2024年2月18日のエントリーで紹介したデビュー前の赤塚不二夫の『ダイヤモンド島』 の原画もあった。細かいコマ割りで、少し紙面がごちゃごちゃしてしまってはいるが、いかにも手塚風のストーリー漫画。のちの赤塚スタイルとはまったく違うが、うまい。 ​​​

手塚治虫はディズニーの「白雪姫」を何十回も見るうちに観客の反応を観察するようになり、名場面に無反応な観客を見てひそかに憤っていたそうだ。藤子・F・不二雄は、少年時代に手塚漫画を友達に見せて、反応がイマイチだと「コイツ、感性鈍いな」と憤慨している。

こういう他人の反応の観察というの、Mizumizuも結構やるほうだ。

今回は、めったに見られない石ノ森章太郎の原画展示のコーナーで、「昔は日本中の男のコが仮面ライダーに夢中だったわよね~」などと思い出話だけしてロクに絵を見ないでサーッと通りすぎてしまったおばさんに、「おいおい、そんな話より、原画だよ、原画。よく見なよ~」と言いたくなった。ま、つまり、この人は基本、漫画にあまり興味がないということだ。

作品は、作品そのものも面白いが、それを見ている人がどう感じるか、その反応もまた面白い。

石ノ森章太郎と手塚治虫の「ジュン」事件は、ネット上でよく話題になっている。例によって、「手塚治虫は嫉妬深い」と神棚から引きずり下ろすことに快感を覚える凡人はこの手の話ばかり広めるが、石ノ森の手塚治虫に対する敬意は、以下のエピソードに端的に表れている。

石ノ森は少年時代に読んだ『ジャングル大帝』の動物オーケストラのシーンで、「音楽が聞こえた」のだという。そして、まるで手塚漫画の主人公のようにすっくと立って空を見上げ、「この感動を分かち合わなくては」と決意した自分の姿を漫画に描いている。石ノ森はクラシックマニアで、まだ駆け出しの時代に、原稿料が入ると、右から左へとクラシックレコードを買ってしまうほどだった。そんな石ノ森だからこそ、手塚治虫の音楽表現をダイレクトに受け取ることができたのだろう。

手塚治虫の死後、その回顧展を東京国立近代美術館で開くべく力を尽くしたのも石ノ森だった。

その時、美術館サイドは「あまりイベントくさくなっては困る」と石ノ森に言ったらしい。同時期に三越は手塚展を「大々的なイベントに」したいと石ノ森に話している。

「イベント」にしたくない美術館とイベントとして盛り上げたいデパート。今では美術館のほうがイベント臭くっさくさの展覧会を開いているから、時代は変わったものだ。

今回の石ノ森章太郎のエピソードは、以下より。

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最終更新日  2024.02.21 09:03:14


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