仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2005.12.26
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カテゴリ: 宮城
25日日曜日に松島のホテル一の坊に家族で行きました。そこでは、某政治家の意見交換会兼忘年会があり、笑顔の村井知事もおられましたが、私はそれとは無縁です。

 一の坊のレストラン「詩季亭」で「冬ランチ四季彩職料理コンテスト」最優秀作品のランチを食べに行ったのです。私の好きな「かき」も素材に、まさに地元の食材を堪能するちょっとした贅沢でした。子どもたちは通常ランチですが、煮込みハンバーグが美味しいと言っていました。私は、かきも好きですが、刺身がうまいと思いました。
 去年も、同ホテル内の「いたり庵」で、イタリア料理と和風をアレンジしたような、シェフの入賞作品の昼食を食べに行ったことがあります。シェフがテーブルに来て、いろいろと話をした思い出があります。

 その後、ゆっくりと5階の展望大浴場にも浸かりました。傾きかけた夕陽に光る島々を眺めながら。
 最近は、娘たちもお父さんにくっ着いて男湯に来ることもなくなったな、と思っていたら、マッサージ椅子でくつろぐお父さんめがけて、ドカドカ娘たちが乱入。妻とその母からの、早く出て来なさいとのメッセージであることはすぐわかります。

 一日40食限定、事前予約制です。私、決して「一の坊」さんの回し者ではないのですが、「食材王国宮城」の振興と、冬の松島のPRとして、宣伝させていただきます。3月までの企画だそうです。 →「一の坊」関係サイト


 さて、日記の主題は、政治家や食のことではなく、画家の浅井元義さんのことです。

 一の坊のラウンジでコーヒーなど飲みながら、そこにあった画集を見ました。浅井さんの自筆と思われるサインもありました。以前にロビーで個展を開いたのかも知れません
 その画集は、石巻周辺の風景を描いたもの。三陸河北新報社の「石巻かほく」に連載したものという序文がありましたが、石巻周辺の海をテーマにしたスケッチ集で、テーマごとの画集として第5巻という位置付けのようです。発行は、毎年「作文みやぎ」を発刊していることで知られる、仙台の「きた出版」。
 各ページの絵を見ますと、オイルパステルという手法だそうですが、何気ない風景なのですが、懐かしさやら、日差しの加減の具合とか、思わず見入ってしまいます。
 当編集長も石巻に住んでいたことがあります。個人的な心象風景として最も印象に残るのは、日和山から眺めたなだらかな海原に、細かくきらめく波、その上にぽっかり浮かびゆったりと動く貨物船。私自身人生の向かう先を思い悩んだ頃でもありました。それは初夏の頃だったのですが、それを思い出させるページもありました。

 各ページには、作者の簡潔なコメントが付されているのですが、このコメントも端的に対象の由緒なりご自身の思い出なりを示唆するだけで、それがかえって、絵とあわせて見ると深い奥行きを感じます。
 画才など全くない上に、ついついダラダラと多言を弄して自滅するパターンの当編集長としては、大いに我が非才を恥じるのですが、それはともかくとして、絵のすばらしさ、ものを「見る」ことに思いを新たにし、また作者の地元についての深い愛着を感じさせられました。

 浅井元義さんは、松島町在住。石巻市出身で教職の傍らで個展を開くなどの創作活動をされてきたのだそうです。不勉強の編集長も、お名前は以前何かで見たような気がします。

 大変良いものに出会った感じがしました。





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最終更新日  2005.12.26 22:48:01
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