仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2006.01.16
XML
カテゴリ: 宮城
用もないのに仙台空港に行くことがあります。子ども連れでターミナルビルに入って展望デッキから離発着を眺めたり、牛タン・笹カマを試食したりします。
 また、滑走路(3000mのB滑走路)の東側、貞山堀(正確には南貞山運河というようです)にかかる橋(北釜大橋。第一臨空公園の所)から20メートルくらい草道を歩いた地点から着陸する飛行機を眺めたり。
 この運河脇のポイントから眺めると、海側から高度を下げて進入してくる飛行機を正面から迎えて、滑走路に降りる直前の飛行機をちょうど真下から仰ぎ見ることになるので、機材の大きさにもよりますが、結構迫力があります。

 一度、秋の夕方の7時頃にこのポイントで眺めていたとき、着陸時間の合間の静寂のなか、薄暗い運河の方からチャポチャポと音がする。カッパでも泳いでいるのかとビックリして振り返ると、薄暗い川面にボート練習する人の姿がありました。のどかな田園風景と国際空港というミスマッチも、良いかも知れません。

 さて、昨年2月開業の中部国際空港(セントレア)では、開業後半年で来港者1千万人を突破(年間目標が1千5百万人)、その6割が「空港観光」だそうです。空港見学ツアー、飲食や買い物の商店街、展望風呂など、最初から非航空系収入を積極的に見こんだトヨタ流民営空港の効果と一般に理解されているようです。
 ちなみに単純な私はこの話を聞くと、どうしてもJR仙台駅の3階の「すし通り」「牛タン通り」を連想してしまいます。

 空港は、文字通り空の玄関。北日本の拠点都市仙台の空の玄関です。来春にはアクセス鉄道も開業予定ですから(仙台駅と空港が17分で直結)、さらに都市との一体性が増します。仙台空港のターミナルビルは将来の航空需要伸長に対応させているため、現時点では余裕があるようです。
 そこで、来客を惹きつけるような、賑わいと交流の機能も、何か工夫できないものかと思います。また、空港の本分である航空需要ももっともっと伸びるのではないかと期待しています。アクセスがスムーズになることによって、東北全体の航空需要客を仙台空港が担うとともに、需要そのものも押し上げるからです。

 象徴的なケースとして、山形蔵王に全国からスキー・温泉客が集まるケースが増えると思います。
 私、新年早々に仕事も放り出し、山形蔵王のゲレンデで寒さにふるえては温泉につかっていたのですが、単なる遊びでなく、実は、仙台空港の振興にむけた基礎調査という極秘の調査ミッションがあったのです。と言うのはウソですが、たまたま次のようなことがわかりました。

 宿で食事していると、どうも関西の言葉が飛び交っている。お風呂で妻が聞いたところによると、ある家族は山口県から福岡空港を利用し、仙台空港からはバスで来たのだそうです。航空会社のパッケージで、往復航空券・バス・3泊の宿代をあわせて、大人1人3万円台だとか。え~、そんなに格安なのか。

 ネットで、福岡発着の東北方面スキー宿泊のパッケージを探してみると、たしかに3泊4日で4万円弱のものがあります。わが一家が泊まった宿も出ています。

 関西や九州の人からすれば、どうせ飛行機で行くのだから、便利な方がいいでしょう。
コースが豊富で温泉街のある山形蔵王に行くとすれば、現在は福岡-山形便がないので、仙台空港に飛ぶことになります。あるパックでは、福岡空港発9時40分で仙台空港11時20分、バス(仙台バスさんの山形蔵王号)で午後2時頃に到着します。帰りは午後4時頃発、仙台空港発午後7時25分、福岡空港着9時35分。

 というわけなのです。頑張ろう仙台空港。仙台という都市の玄関から、東北の玄関へ。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006.01.16 06:21:18
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

コメント新着

おだずまジャーナル @ Re:仙台「6時ジャスコ前」の今むかし(11/14) 仙台フォーラスは来月3月から長期休業。再…
クルック@ Re:黒石寺蘇民祭を考える(02/18) ん~とても担い手不足には見えませんけどネ…
おだずまジャーナル @ Re:小僧街道踏切(大崎市岩出山)(12/11) 1月15日のOH!バンデスで、不動水神社の小…

プロフィール

おだずまジャーナル

おだずまジャーナル

サイド自由欄

071001ずっぱり特派員証

画像をクリックして下さい (ずっぱり岩手にリンク!)。

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: