仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2007.08.09
XML
カテゴリ: 雑感
今日も蒸し暑い仙台。仕事で市内を回る。タフな交渉ごとで、本当にウンザリなのだが、事前に思い切りウンザリしておいた成果だろうか、2件とも意外とスンナリ友好的に一歩進んだように感じている。

冷房の効いた屋内から外に出ると、メガネは曇って、蝉の声が体を包み込んでくる。世間話で、今日も暑いですね、蝉の声がすごくて、などと言ったら、あら仙台も蝉が鳴くなんて良いところが残っているのですね、と言われた。そういう見方もあるか。この方は先週アフリカを用事で訪問されたそうで、外は仙台ぐらい(!)蒸し暑いが、マラリア予防のため18度以下に空調された室内にいたのだそうだ。

ところで、蝉の鳴く中、僕は移動のために、普段は滅多に乗らないタクシーのお世話になった。助手席シートの後ろ側に後部座席から読めるように運転手さんのプロフィールが書いてある。出身、趣味、生年月日、など。生年月日は、僕の父親と4日違いだ。生年は同じだから、つまりは同い年の運転手さんだった。

そのことを思わず口にしそうになったが、自制してこう言った。「育英は勝っていますか」。すると運転手さん、ラジオのスイッチに左手を伸ばしながら、2対0で勝ってるよ、でも今日はエラーが多いね、などと説明してくれる。なんだ、ついさっきまで聴いていたようだ。

僕の父親も野球が好きだった。この季節なら高校野球を見聴きしているはずだ。今はもう会えない父親のことを思い出していた。

次の信号待ちで、運転手さんが左手を伸ばして今度は携帯を手にする。何か連絡でもしているのかと思ったら、携帯を開いて僕の方に見せてくれる。テレビの野球中継を見せてくれたのだ。何もそこまで良いですよ、と思ったが、父親の有り難さだから、見せてもらった。ちょうど仙台育英の佐藤投手が153キロの速球で三振を取った場面を見た。

七夕は忙しかったですか、と聞くと、200万人は出たようだがあまり関係ないね。観光客はあちこち移動しないし、バス客も多い。仙台駅前に入って30分40分待つより流しの方が着実だし、などと言われる。駅前タクシープールに入るのは、月三千円で自由に入れるのだそうだが、まず行かないそうだ。駅前に付けるのは勤勉でないタクシー。運転手さんは一日300キロ走るのだそうだ。

基準が判らないが、随分長い距離ですねと話した。七夕飾りの話。暑さの話。正味10分も乗っていないと思うが、何か楽に世間話をさせてもらった気分だった。69歳の元気な運転手さんだった。

今日の仙台、暑かったが最高気温は31.6度(仙台管区気象台アメダス)。思ったより気温は低かった。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007.08.09 23:15:56
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

コメント新着

おだずまジャーナル @ Re:仙台「6時ジャスコ前」の今むかし(11/14) 仙台フォーラスは来月3月から長期休業。再…
クルック@ Re:黒石寺蘇民祭を考える(02/18) ん~とても担い手不足には見えませんけどネ…
おだずまジャーナル @ Re:小僧街道踏切(大崎市岩出山)(12/11) 1月15日のOH!バンデスで、不動水神社の小…

プロフィール

おだずまジャーナル

おだずまジャーナル

サイド自由欄

071001ずっぱり特派員証

画像をクリックして下さい (ずっぱり岩手にリンク!)。

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: