仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2007.08.10
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カテゴリ: 東北
設立2年目となる宮城・山形両県の交流議員連盟の総会が9日、山形で開かれた。産業振興のほか、08年秋の仙台・宮城デスティネーションキャンペーンを視野に、地域資源を生かした交流手法を検討。医療・福祉分野の資源の相互活用や交通ネットワーク機能整備の促進についても協議していくことを申し合わせた。(山形新聞HP 記事

連盟には両県議会の全議員が加盟しているという。協議課題も上記のように多彩だ。

多彩と言えば、総会では、飲酒運転で摘発され、県議会の辞職勧告に従わずに議員を続けている村山隆議員(東村山郡区選出)の除名の提案もあり、全会一致で可決された。

全議員加盟というから、つまり村山議員も加盟していたが、全会一致で除名された、ということなのだろう。どういう議事進行だったか興味もわくが、わざわざ加盟しておいて全会一致しかも隣の県の議員にまで仲間はずれにされるという、絵に描いたような恥を晒しておられる。朝青龍以上に恐縮してしまうのが常人の意識だろうが、どうやら相当な人物だ。

編集長予想の「90日居座り論」も空振り。辞職のタイミングを見ている、などという観測はどこ吹く風で、いつまでも居座るお考えらしい。

先月末には齋藤知事が山形県のイメージダウンで旅行客キャンセルも発生した、と怒りを表明した(山形県HP 記者会見7月27日 )。

齋藤知事によると、レピュテーショナル・リスクの顕在化現象だそうで、山形県発展のために適切な対応をせよ、つまり辞職せよ、と村山氏に求めている。

県議会の威信低下も懸念される。手詰まり感から、宮城県議会も巻き込んでの新手の一矢を放った、というところか。

私は議会が懲罰として除名処分(地方自治法135条)を科してもいいと思うのだが、そうしていないのは、除名処分は相当謙抑的に運用されるべきで、この程度では発動できないとの前提なのだろう。たしかに議会が懲罰の名の下に選挙結果を政治的に歪めるようなことは困る。しかし、議会事務局が慎重に検討した結果だとは思うが、社会の情勢や県民意識を考えれば十分可能だと思う。取消訴訟になれば、部分社会を超えて一般市民法秩序という、例の法理で判断するのだろうか。一般市民法秩序でも指導的地位にある者の飲酒運転を免職とするのは、決して過重ではない。

■関連する過去の記事
村山県議問題を考える (07年7月11日)
東北 時の人 (07年6月27日)
山形県議会議員の飲酒運転問題を考える (07年5月25日)





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最終更新日  2007.08.10 01:07:44
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