仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2007.10.08
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カテゴリ: 東北
前回に引き続き東北と酒について。
(前回の日記  東北と種類消費量 (07年10月8日))

仙台国税局が9月25日に、平成18年度の管内消費量を発表した。成人1人当たりの消費量では、
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 秋田 97・0(前年度100.5)(単位はL)
 青森 95・1( 100.9)
 山形 86・4( 88.3)
 岩手 86・1( 86.3)
 福島 84・5( 86.1)
 宮城 82・6( 84.4)
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面白いのは秋田と青森の東北2大消費県で毎日新聞が報道していること。

秋田は(毎日秋田県版9月27日 記事 )、40年連続飲んべえ東北一、とのタイトルを付しながらも、5年連続の減少に車社会の進行など生活様式の変化を指摘する。秋田県庁をマスにして1.47杯分だという。

青森は(毎日青森県版9月27日 記事 )、16年連続の2位、その他醸造酒(第3のビールが中心)が1割も増加するなどの特徴を指摘。青森県庁の建物1・08杯分が飲まれた。

山形(毎日山形県版9月26日 記事 )。焼酎が清酒を初めて上回り、その他の醸造酒(第3のビール)が37%も急増し、減少傾向の発泡酒に近づきつつある。山形県庁何杯分、の説明ななかった。

ビールの代替状況を見るため種類別割合を前年度と比較すると(単位:%)、
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   ビール 発泡酒 その他醸造酒 清酒
青森 32.7  19.6  11.8     8.0
(前年度33.4 20.7  10.3     8.1)
山形 36.5  14.1  11.8     11.9
(  37.4  17.2   8.4     12.2)
秋田 34.4  17.3         12.4
(  35.6  18.3         13.0)
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となり、ビールや発泡酒の減を尻目に第3のビールが急増していることがわかる。山形では減少傾向の清酒(対前年5.1%減)にも迫っている。青森は全体量は多いが、他県に比べて焼酎と雑種(発泡酒、第3ビール)が多い傾向があり、既に代替が進んでいたと言えるかも知れない。
(仙台国税局の統計データが見つからないので一部は記事から計数を逆算して求めた。)

他の3県では毎日各県版の記事はないようだった。秋田などでは地域産業の浮沈を懸けているとの意識も感じる。

酒どころ秋田の清酒消費量が減少していることに関し、秋田銀行が今年6月に行った 若年層の清酒アンケート調査 がある。若年層で清酒離れがみられ、イメージ改善やスタイル提案で清酒市場に若者を取り戻すことが課題とする。





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最終更新日  2007.10.08 11:38:56
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