仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2008.05.28
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カテゴリ: 東北
東北の地銀(第二地銀含む)15行の08年3月期決算が出揃った。先週土曜日(24日)の河北新報がまとめて報じていた。サブプライム問題で有価証券の減損処理に追われる銀行が相次ぎ、10行が減益、3行は赤字決算。

まず、減損処理は最多が青森(37億円)で、岩手、秋田、仙台も30億円を越える。

コア業務純益(一般貸し倒れ引当金繰り入れ前業務純益から国債等再建損益を差し引いた利益)は全行で減益。減少が大きいのは、北都(60%減)、みちのく(36%減)、北銀(20%減)など。一割以上の減益も多い。小さいのは東北(0.4%減)、七七、岩手など。昨年9月の金融商品取引法の施行で販売方法が厳格化された影響や、株価低迷で、投資信託販売が減少し、手数料収入が落ち込んだ。

コア業務純益の最大は七七(292億円)、次いで、岩手、東邦、秋田、山形、青森、北銀。最小は北都(20億円)。

純損益では、10行が減益。北都、仙台、きらやかの3行が赤字。逆に増益は、七七(20%)、東北(24%)の二行のみ。純損益額では、最大は七七の123億円。以下、岩手(48億円)、山形、東邦、秋田までが30億円超。最小は(赤字3行を除いて)福島。

自己資本比率は12行で悪化。株価下落による保有証券の評価差損。

不良債権処理額は12行全体で19%減。大きいのは七七(84億円、32%減)、増が大きいのは東邦(226%増)、岩手(128%増)、減が大きいのはきらやか(73%減)。きらやかは合併に伴う経費増加、と報じられている。

預金残高合計は0.3%増、貸出残高は1.5%増加。中小企業向け融資は減少傾向だが、住宅や個人年金など個人向け商品が堅調。

■関連する過去の記事
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最終更新日  2008.05.28 06:14:14
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