仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2009.08.25
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カテゴリ: 宮城
平成21年春の各校の現役進路実現力(今春卒業生の進路実績)のデータを読みやすい表にしてみました。各学校の学校要覧記載のデータを整理したものです。当ジャーナルによる分析は、表の後に記します。

学校名 卒業生(a) 国公立大(b) うち東北大 割合(b/a) 私立大(c) 就職(d) 進学準備(e) 割合(e/a)
仙台一

311

* 109

過 84

* 30

過  23

35 %

* 125

過 237

不明

仙台二

316

* 104

過114

* 41

(東京大 8)

過 45

(東京大 7)

33 %

* 103

過 247

0

不明

仙台三 319 128 不明 40 % 74 1 114 36 %
宮城一

315

121

* 33

過 16

38 %

69

0

118

37 %

第二女子

△280

* 120

過 33

* 18

過 10

43 %

* 227

過 108

1

不明

第三女子 277 8

0

(なお過1人)

3 % 141 28 8 3 %
泉館山

276

* 124

過 22

* 12

過  3

45 %

0

不明

仙台向山

193

* 63

過 68

* 5

過  4

33 %

0

43

22 %

仙台南 310 73 2 24 % 163 3 36 12 %

278

61

* 4

過 1

22 %

153

2

34

12 %

宮城野 269 72 9 27 % 138 不明 38 14 %

学校名 卒業生(a) 国公立大(b) うち東北大 割合(b/a) 私立大(c) 就職(d) 進学準備(e) 割合(e/a)

白石

143

* 50

過  9

* 4

過 1

35 %

* 194

(含む過卒)

不明

石巻

239

69

29 %

118

10

26

11 %
石巻好文館 △200 13 0 7 % 99 16 不明

古川

△240

* 72

過 18

* 5

過 3

30 %

4

不明

古川黎明

236

22

9 %

127

24

6

3 %

角田 223 14

2

6 % 114 23 11 5 %
築館

208

7

3 %

65

41

4

2 %
気仙沼

△280

* 63

* 5

23 %

* 229

25

不明


(1)大学は4年制のみで、大学校は除く。
(2)今春卒業者の進路の実績を求めたが、学校によっては合格者(過卒含む)ベースの表示にとどまるため、合格者のうち現役数を記載した(*印)。なお、その場合、参考までに、記載されている合格者のうちの過卒者の数値を外書きで下段に併記した。
(3)比率は平成21年春の全卒業者に占める割合。なお、卒業者実数が不明の場合は定員等を(a)欄に記す(△印)。





さて、当ジャーナルによる分析は前回の記事( 宮城県の県立高校の進路実現力を考える (09年8月21日))をご参照ねがいたいのですが、当ジャーナルの論評部分は別として、(一応)客観的な分析の要点を下記に再掲します。
----------
仙台一と仙台二に極めて特徴的なのは、浪人の比率の高さ。進路実績ではなく、合格者ベースの数値が公表されているのだが、国公立は現役合格者が全員入学したと仮定すれば、今春卒業生の現役での国公立進路実現率は、両校とも3割台。そして、同数程度の過卒者が別途国公立に合格している。また、私立でみると(合格者ベースだから相当重複しているだろうが)、実に現役合格数の倍以上の過卒者合格数がある。今春卒業後に進学準備に回った数は公表されていないが、おそらく今でも半数前後は浪人に回っていると思われる。

仙台三と宮城第一は、進路実績ベースで表示しているのだが、浪人に回った卒業生はいずれも四割に近い。この両校だと、国公立に入学した者が4割は現にいるのだが、仙台一と仙台二の場合は、おそらく合格者数だけで既に三高や宮一より低い。浪人志向で東京志向の風潮なのだろう。それにしても、かつての女子高トップとされた宮城第一にしてこの浪人率で、一高や二高はもっと高いはずで、これが本県の高校教育界を最も象徴的に示していると思う。

仙台向山、南高、宮城野などでは、浪人にまわる比率はナンバー校ほどではない。それでも学年で1クラス分は浪人する訳で、けして少なくはない。泉館山も実数は不明だが、国公立の過卒者合格比率が少ないことから、浪人はナンバー校ほどはいないと思われる。国公立合格比率が高く、生徒と向き合った真摯な進路指導が伺えるように思う。
----------

ほかにも、各学校によって、「浪人志向」や「堅実志向」などが伺える。また、国公立合格(おそらく大部分は進学)が同程度でも、就職率や浪人率が仙台と仙台以外では異なる(例えば、泉高校と気仙沼高校を比較)など、大変興味深いと思う。





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最終更新日  2009.08.25 01:13:05
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