仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2014.06.29
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カテゴリ: 宮城
2  波怒棄館遺跡 (気仙沼市、はぬきだていせき)

旧唐桑町にある縄文時代前期後葉(約5500年前)の集落。平成24年から25年に防災集団移転促進事業の予定地として調査が行われた。貝塚3か所などが発見され、土器、石器、石製品(垂飾り、玦状耳飾りなど)、骨角製品(シカや魚の骨)のほか、動物や魚類の骨、特に マグロの骨 が140kg以上と、大量に見つかっている。

マグロ骨は推定体長2メートル以上の椎骨も見つかった。3から6個程度の椎骨がつながった形で出土しており、漁獲したマグロの胸部を分割していたことがわかる。包丁のような石器で解体しているときに刃先が折れて嵌入した状態の椎骨も見つかった。

縄文時代のムラで巨大マグロを解体していたことになるが、いったいどうやって捕獲していたのだろうか。今後、縄文のマグロ漁や村の生活が明らかにされていくことだろう。

場所は、陸前高田市境に近いところ。広田湾をのぞむR45沿い。標高24メートルの丘陵だが、縄文時代は今よりずっと海が迫っていた。

■基礎資料 文化庁編『発掘された日本列島2014 新発見考古速報』(朝日新聞出版、2014年)

■5月の 現地説明会の様子 (大変すばらしいサイトで引用させていただきました)
■奈良文化財研究所のサイトに 現地説明 の模様が出ている。宮城の復興にご尽力大変ありがとうございます。
■宮城県教育委員会サイトの 説明

■関連する記事
復興のための発掘 その1 新井田館跡(南三陸町) (2014年6月29日)
復興のための発掘 その3 荒井広瀬遺跡(仙台市) (2014年6月29日)





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最終更新日  2014.06.29 17:19:40
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