仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2016.11.07
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カテゴリ: 東北
ある本で読んで驚いた。四つ葉のクローバーはたまに見つけられるが、世界記録がなんと56葉で、花巻市矢沢で農業を営む植物学者の小原繁男(しげお)さんが、自宅の畑で発見したのだそうだ。

小原さんは、多葉株を自然交配させる研究を60年以上続けていた。2001年に自宅畑で16葉クローバーを見つけ(世界記録に並ぶ)、02年5月には、庭先で見つけた18葉のクローバーがギネス世界記録に認定された。なお、それまでの世界記録は、約100年前の欧州の論文に16葉の記述があるほか、ギネスブックでは、米国サウスダコタ州で1975年発見の14枚が最多だった。

1925年生まれの小原さんは、花巻農学校を卒業され、北海道で稲の品種改良に携わった後に、47年岩手県職員に。農業研究センターにいた1951年に、四つ葉以上の多葉が過半数の株を発見し、県職員の傍ら、独学で研究を重ねた。81年に北大農学部から農学博士号を授与される。

2010年5月に、北上市の病院で85歳でお亡くなりになる。息子の一男さんによると、畑に浸りクローバー中心の生活をしていたという。自身も子どもの頃、お父さんと一緒によく畑に入っていた。なお、小原一男さんは、札幌医科大学や静岡県立大学で研究をして来られた生物学者で、今年春に静岡県立大を退任されている。

繁男さんは、2009年に56葉のクローバーを発見していて、翌年ギネス認定された際には、一男さんが、亡くなった繁男さんの代わりに認定証を受け取った。静岡から帰郷して、墓前にギネス認定を報告。遺志をついで、畑を維持していくと話しておられるそうだ。

なお、ギネス申請は、英国の会社に勤務する繁男さんのお孫さんの小原えりさんが行ったのだそうだ。小原さん御一家をあげて大業を成し遂げておられるようで、大変すばらしいことと感じた。

花巻から世界一。地道で、壮大で、一途な、岩手の誇りだと思います。





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最終更新日  2016.11.07 21:32:44
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