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私:
なんかの書評で知って、図書館から借りた。
両氏の対談
だね。
両氏とも、 40歳台
だが、 国際的に数奇の人生
だね。
北川氏
は、 儒学
に詳しいが、その後、 ヘルシンキ大学
に学び、 フィンランド専門官
となって、フィンランド大使館で勤務したという経験がある。
平田氏
は、高校を休学し、 1年半をかけて自転車で世界一周旅行
をする。
その後、 国際基督大学
に入り、途中、 韓国の大学に1年間留学
。
現在劇作家。
こういう国際的に多様な活動をしている次世代が多いことを期待したいね。
それにしても、次世代になる30代で アフガン
でなくなった 伊藤和也
さんの死は残念だったね。
もっと、国際的に活躍できる人材だったのにね。
A氏: ところで 対話 というが、 デベート のことかね。
私
:ちょっと違うようだね。
デベート
は、こちらの考えを論理的に主張し、相手を説得することだが、この本で意味する 対話
は、 相手の多様性を認めながら、自己を主張するというもので、むしろ、対立を鮮明にすることを恐れない
ということだね。
そして、 その多様性の中でしっかり生きてゆく
ということだね。
A氏
:日本文化は対立を嫌い、妥協することがいいことだとしている点があるからね。
和を重視
する。
もっとも「 和して同ぜす
」という言葉もあるがね。
私 :両氏とも、日本文化の中で育った後、青年期に多様な世界を回ってきて、生きてきているから、その経験からして、自然にそういう見方ができるのだろうね。
俺が、この本で特に興味をもったのは、 フィンランドの学校教育に関する部分 だね。
A氏
:例の 国際的な学力テスト
の PISA
で有名になったね。
君の知的街道の1つだね。
孫の教育に関係して興味を持った街道だね。
「学校再生の決めて」(アメリカの事例から学ぶ)・ゼロトレランス
、 「イジメとゼロトレランス」、
「たけしの日本教育白書」を見て
、 「頭のよい子が育つ家」、
「たけしの教育再生2」、
「高校生学力テスト結果」、学力テストと日本語
、 朝日新聞「教育再生を考える」・先生ヘトヘトと学校選択制実施結果データ
、 学力テストの偽装
、 「鼻につく勝ち組の教育論」、
「平等社会 フィンランドが育む未来型学力」、
「教室の悪魔・見えない「いじめ」を解決するために」
、 東京・杉並区和田中学の夜間塾「夜スペ」耕論
、 日本の学力低下
?、
「 フィンランドの子、なぜ優秀
」、「 受けてみたフィンランドの教育
」 1
. 2
、「 わが子に『お金』をどう教えるか
」などと続いた。
最近では、「 全国の学力テスト結果公表
」があるね。
私
:俺がこの本で興味をひいたのは、まず、 フィンランド教育が生まれた歴史的な背景
だね。
まず第1に、 フィンランド人
は、 歴史的にはヨーロッパ人の間では寡黙で有名
だったということだね。
以前は、 ヨーロッパの国際会議ではフィンランド代表はあまり発言しなかった。
A氏 :日本人と似ているね。
私:
そこでこれではいけないということで、 教育改革を行ってきたという背景
があるね。
それに著者は、 あまりPISAの成績にふりまわされるな
というね。
明日は、 PISAにふりまわされた「ゆとり教育」の問題 から考えていこう。
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