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ここ数日、まさしく採点マニアのひとり言炸裂でありまして、私としては、そんなに特別な趣味とも思っていないのですが、皆さんをドン引きさせてしまったのではないかと心配。いっつもだいたいあんな感じで楽しんでるわけです。技ごとの合計基礎点を出して潜在的に強いプログラムはどれかとか、加点が高かったのは誰のどのジャンプかとか、並んでる数字を見てちょこちょこ計算してるだけで、相当楽しいんですよ。ちょっと変な人。さて、そんなわけで、だいぶディープというか、ちょい偏ってるというか、フィギュアスケートファンと言っても、私はそういう系統に属しています。と、そんな私が、何年も前からずっと不満に思っていること。そんな話を、今日は少し。今週末は、いよいよカップ・オブ・チャイナです。今回は国家間の問題があるということで、話題になることが多かったけど、私としては、この状況はちょっと不愉快。だって、今までだって毎年やってきたのに。おととし、中国籍漁船が領海を侵したということで船長が拘束され、やはり外交が緊張し、世論がゆれ、彼の地では暴動がおきた。SMAPの上海公演が延期となり、他にも文化やスポーツの交流が中止されたりしていた。それもちょうど、この時期。だけど、カップ・オブ・チャイナに選手を派遣すべきか否かなんて報道、どこにも見られなかった。さらにその年は、12月に開催されるグランプリファイナルも中国が会場で、でも、そのことを心配するメディアなんて全然なかった。なのに、今年は大騒ぎ。もちろん、根本的な国家間の問題の大きさの違いもあるだろう。だけど、マスコミの注目をあつめるかどうか、という話で言えば、「アサダマオが派遣されるかどうか」。ただ、それだけのこと。おととしのカップ・オブ・チャイナのメンバーは、コヅカ、マチダ、アンドウ、スズキ。ファイナル出場者は、タカハシ、コヅカ、オダ、アンドウ、スズキ、ムラカミ。カップ・オブ・チャイナで優勝したコヅカが、「ペットボトルとか投げつけられても仕方がない、くらいの気持ちで来たけれど、 観客の声援が温かくてうれしかった」とコメントを残していたように、選手や連盟の派遣役員は、それ相応に緊張して渡航していたのだけれど、そういう様子を知っていたのは、熱心なスケートファンだけだろう。だけど、アサダマオが行くとなると、とたんにマスコミは「心配だ」と言う。彼女自身に罪はないけれど、正直、げんなりする。例えば。ニシコリケイの活躍が取り上げられ、今「テニスと言えばニシコリ」という報道になっているのは、テニスファンにとっても、うれしいことなのではないかと思う。しばらく日本人で強い選手がいなくて、マスコミの扱いも小さくなっていたところに、活躍できる日本選手が出てきて注目を集めるのはうれしいこと。間違いなく、今、日本で一番強くて勢いがあるのは彼で、彼が取り上げられることによって、競技自体に注目が集まるようになってきて、そのことによって競技の裾野が広がることになったり、他の選手にとっても、がんばれるきっかけになったり、競技全体を押し上げる方向に作用している。だけど。ゴルフファンにとって、イシカワリョウの話題はうんざりだろう。彼以外にも選手はいくらでもいるのだし、彼より強い日本選手もいるのだし。なのに、マスコミがもてはやすのはイシカワで、勝っても負けても、とりあげるのはイシカワで。とりあえず「ゴルフと言えばイシカワリョウ」としておけばいいのだろうという安易なマスコミの姿勢が見えるだけで、そのことが、競技自体の発展に寄与しているわけでもない。「フィギュアスケートと言えばアサダマオ」ってのも、なんかそんな感じ。それこそ、他にも選手はいっぱいいるのだし、バンクーバー以降の成績で言えば、スズキアキコの方が活躍してるのだし、もっと言えば、男子シングルもあるし、ダンスもあるし、ペアもあるし。フィギュアスケートに関するマスコミの、アサダマオ特別扱いが鼻につくのだ。そもそも、トリノ五輪シーズンの代表選考に関する報道からして不愉快だった。ジュニアからシニアにあがってすぐのシーズンにファイナルで優勝して、そのこと自体は素晴らしいし、称賛されるべきことなのだけれど、なぜそこで「オリンピック出場の年齢制限に対して、日本スケート連盟は声を上げるべきだ」になるんだろう。年齢制限があるためにオリンピック代表の可能性はなく、だからあのシーズンのアサダはのびのびしていて、好成績をおさめていたわけで、あれが最初から「場合によってはオリンピック行けるよ」と言われていれば、状況は違っていたはず。代表争いからは対象外と思っていたからプレッシャーと無縁で、生き生きと演技して勝ち続けた結果、「じゃあ、オリンピック行かせてあげる」ってのは、はっきり言ってずるい。他の選手は、「この試合の結果が、オリンピック代表選考につながる」というプレッシャーの中、苦しみながら戦っていて、ゆえにアサダに負けたりということもあっただろうに、そういうことは無視して、結果が出てから「年齢制限なくしてあげよう」というのはフェアじゃない。それをいうなら、シーズンが始まる前に言わなきゃいけなかったこと。そして、それ以降も、結局のところ、報道はアサダマオ特別扱い。そのことが、彼女自身へのプレッシャーを強めることにもなっているし、他も見ているファンからすれば不愉快だし。ご存じのとおり、私は基本的には男子シングルヲタクなわけで、「フィギュアスケートが好きです」みたいな挨拶をしたときに、「そう言えば、マオちゃん、今年は調子良さそうだね」とか返されると、ちょっと返答に窮します。「フィギュアスケート=アサダマオ」「フィギュアスケートが好きな人は、マオちゃんが好き」みたいな構図は、勘弁してほしいわけです。いや、嫌いじゃないですけどね。でも、極端な人は、こういうのが嫌でアンチに転じてたりするんで、実は地雷。カップ・オブ・チャイナの話に戻ると、これは「1試合出なかった」で済む話ではなくて、グランプリシリーズの試合ということは成績がグランプリファイナルにつながり、その先には世界ランクにつながったりして、来シーズン以降のグランプリの出場や、世界選手権や、はてはオリンピックの滑走順なんかにまで影響が出てくる話なんですね。それを、本人の意向とは関係なく、国家間の問題で出場断念なんていうのは、そのぶん、なにか特別に手当してあげる必要があるんじゃないかとか、カップ・オブ・チャイナの出場選手だけではなくて、フィギュアスケート全体を巻き込んでの大きな話になってきちゃう。国際スケート連盟にしろ、中国スケート連盟にしろ、組織のプライドをかけて対応すべき問題になるんですね。なので、そんなことにはならんだろうって、長くスケートを見てる人はわかってた話。そこを煽っちゃって、まったく…(怒)会見で、そういう質問が出ればハシモト会長もああいう答え方をするだろうし、実際に対応をするだろうし。だけど、同じことをしても、アサダがいなければこんなにマスコミは取り上げなかったんだろうね、とついつい意地悪なことを考えてしまいます。アサダマオ自体が嫌いなわけじゃないし、活躍してくれればうれしいんだけど、アサダマオに関連した話題ばかりが取り上げられ、彼女が関係なければ扱いは小さくなり、そのことによって、スケートファン以外の人々が「スケートの話題と言えばアサダマオ」みたいになっちゃってるのがおもしろくないんだ、というお話。
2012年10月31日
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幼稚園の誕生日会で、「将来はフィギュアスケートをする人になりたいです!」と高らかに宣言したはずの姪っ子1号いっちーが、このところ「アイドルになりたい」だの「幼稚園の先生がいい」だの、ぶれててさびしい限りなのですが、この週末、東京近郊に用事があって妹宅に滞在した父に、姪っ子2号たっきーが、「お祖父ちゃん、誰にも内緒なんだけど、私、スケートやりたいの」とこっそり耳打ちしてきたとの朗報。確かに、いっちーはすでに6歳なので、これからスケートを始めるというのはなかなか厳しいかと思っていたけれど、たっきーなら4歳、いけるかもしれない…と一瞬夢見たところ、父が「じゃあ、スケート靴買わなきゃな」と言ったなら、「ええ!長靴じゃダメなの?!」…君がやりたいと思ってるスケートと、おばちゃんが知ってるスケートは、どうやら違うもののようだよ…というわけで、スケート靴で滑る方のスケートのお話。このところ「ジャンプの回数を間違えるというのは、つまりどういうことなのか?」というのが、一向に解決されないまま、裏テーマのようにちょこちょこ顔を出しているわけですが、今回のスケートカナダにて、間違えなかった良いお手本があったのでご紹介。テレビでご覧になった方は、解説のアラカワさんがそのあたりに触れていたのでお気づきだと思うのですが、スズキアキコのフリーの演技。とっさの機転と言うか、おそらくは本人、演技しながら頭の中がフル回転で焦ったと思うのですが、よく対応したし、それを表に見せなかったのは本当に素晴らしいし、さすがとしかいいようがない。と、スズキの演技の詳細に触れる前に、FSにおけるジャンプのルールのおさらい。1.3回転以上のジャンプで、同じジャンプを跳んでいいのは2種類2回まで。2.同じジャンプを跳んだ場合は、どちらかをコンビネーションにしなくてはならない。3.コンビネーションジャンプは、ひとつのプログラム3回まで。 3連続のジャンプは1回のみ。これは、慣れてくればそんなに難しいことじゃないし、そもそも、プログラム作成の段階でこのあたりのことはクリアして作ってるわけで、基本的に、ありえそうなミスを想定して練習を積んでいけば、選手のとっさの判断のみに負うような事態ってそうそうないと思うんだけど。でも、あの人は間違っちゃう。困ったね。今回、スズキさんは間違えなかった。彼女がフリーで(多分)予定していたジャンプ構成は、(前半)3Lz+2T+2Lo2A+3T3F(後半)3Lz3Lo+2T3S3Loそして、今回実際に跳んだジャンプ構成は、(前半)3Lz+2T+2Lo2A+3T3F+1Lo(後半)3F3Lo3S2A前半の3Fの着氷が乱れて、こらえようとしたときについ同じ足で1回転しちゃったんですな。それが、本来は単独ジャンプであったはずの3Fがコンビネーションとなってしまって、後半のジャンプでの調整が必要となったわけです。まず、このステップアウトのような1Loを「まずい!コンビネーションにとられる」と判断できた冷静さに拍手でして、単に一歩踏みかえちゃったくらいに思っちゃう選手も多いはず。んでもって、後半ひとつめのジャンプが3Lzから3Fに変更になってるのは、もともと、確実なジャンプを跳ぼうということでかえる予定だったのかも知れないのでさておくとして、後半で絶対にやってはいけないのは、予定されている3Lo2本をそのまま跳ぶこと。先ほどのルールに戻ってみてみると、うっかりミスで、前半にコンビネーション3本を使い切ってしまっています。なので、後半でコンビネーションジャンプを跳ぶと、そのジャンプは無効とされて0点になってしまいます。そして、同じジャンプを跳ぶときはどちらかをコンビネーションにしなければいけないというルールがあるために、後半に3Loを跳ぶならば、絶対にどちらかをコンビネーションにしなくてはならない。でも、コンビネーションは使い切ってる。つまり3Loは、1本しか跳んではいけない。ということになるわけです。なので、今回は最後の3Loを2Aにかえてきたわけですが、本当に見事な判断でした。ジャンプって、ジャンプごとに助走の軌道って違うので、とっさに別のジャンプに差し替えるって難しいんですよ。今回も、3Loを2Aに変えたために、助走のタイミングがかわって、着氷後に音が余っちゃってるんですね。そこをアドリブで振付増やしたりしてるのも、スズキさんのすごいところ。贅沢を言えば、最も基礎点を高く維持しようとしたならば、3Lzはそのままにして、3Loのところに3Fを持ってくるってこともできるんだけど、これは、もともとのプログラムで3Lz3F2本という構成をしてないので、おそらくは、彼女にとって、ちょっと無理のある構成。あとは、とっさに最後を差し替えるなら、2Aでなくて3Tにするという手もあって、これならば、あと0.8点基礎点を上乗せすることが出来たのだけど、なにかと既定の多い3回転以上のジャンプに比べ、2Aは、とにかく「跳んでいいのは2回まで」というシンプルな決まりなので、滑りながら考えた対策としては、これが正解なんでしょうね。では、そんな機転のきいたスズキアキコのフリープログラム。最後のコリオシークエンスがしびれます。実は今回、問題のノブナリくんも「やった!間違えなかったよ!」という演技で、やっぱりこのプログラムだと大丈夫なんだな、とホッとしたのでありますが、それは機会がありましたら。
2012年10月29日
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早くも一週間。今年は、見てるだけで疲れてる自分を実感しています。なんか、特殊な集中力を発揮してる気がする。他のことに使えないんだろうか、これ。というわけで、さらっと今日の雑感。今週のスケートカナダは、今のところ女子の方がおもしろいかも。今年も、そんなにいろいろもたないので女子の分析はしない方向なんだけど、驚きの順位。驚きの点差。スケートカナダ女子シングルSP結果9位までが8.6点しかないって、これは順位がどうとでも入れ替わるよね。特に、上位陣がばりばりに強いって状態じゃないから、結構明日のフリーで大きく動くと思います。結局、日本+ロシアになんじゃないかとは思うけど。ただ、好みとしては、アメリカのグレイシー・ゴールドにがんばってほしい。今日は、なぜか「ゴールドちゃんかわいい♪」「ケイトリンかわいい♪」と、女子に萌えてしまいました。娘にするなら、こんな感じの子がいいな~。スズキアキコのSPは本当にかっこいいですね。先月のアイスショーで見たときも、震えるほどかっこよかったのですが、やっぱりプログラムとして素晴らしいと思います。すべての技がびしっと決まったら、すごい切れ味だと思います。ジャンプを降りた途端に音が変わるとか、しびれちゃう。対して、ムラカミカナコのSPは、う~ん、よくわからん。SPの後半ジャンプにもボーナス基礎点というルール変更にともなって、各要素を大幅に入れ替えたとのことなのだけど、ユニークな振り付けというよりは、しっくりこない演技構成だと思うのよね。物語の起承転結を、いきなり転や結から始めるという手法がないわけではないけれど、そういうトリッキーな方法をとるのならば、それ相応の組み立てのうまさが要求されるわけで、単にまだ本人のものになっていないからなのかもしれないけど、なんだか、カナコ自身もやりにくそうに見えちゃうし。さて、男子。結果はこんな感じ。正直、パトリック・チャンには肩すかしを食った感じ。いや、まだ調子が整わないのはジャパンオープンの時からわかってたけど、SPのジャンプ構成、ぬるいな…先週、ハニュウがSPの世界最高点を出したときに、「本人の成長もあるけど、後半ジャンプにボーナス点のルール改正も一因」という話を書いたのだけど、そこで、「つまりは、もともとのパーソナルベストの高い人たちは、さらにこの点数を抜く可能性がある」というのもその時に書いた通り。なので、じゃあ、早くも今週パトリックが来ちゃうのか?と思ったら…ハニュウのSPの基礎点は前半に4T、後半に3A、3Lz+3Tで30.76点。これはコヅカも同じで、まだ試合では見てないけどアイスショーでの感じを見るに、おそらくはタカハシも同じ構成。ところがパトリックは、前半に4T+3T、3A、後半に3Lzで29.5点。物足りない。物足りないよ、パトリック!SPにおけるジャンプ基礎点で、しかも日本の3強に対して1.26の差があるというのは、結構なビハインドだと思いますよ。あとは、ションボリだったのはムラくんね。正直、私は夢を見ていた。先週、日本男子3人が表彰台にあがり、これから先の試合の出場メンバーを考えたときに、ひょっとしたらひょっとして、ファイナル6人が全員日本人だったらどうしよう…神様、ごめんなさい。私は夢を見すぎてしまいました。だから、明日はムラくんにももう少しラッキーを!ファイナルに進出するにはシリーズ中2試合出てなきゃ無理なわけで、2試合出る選手が6人いるってこと自体が、おそらくは初めてなんですけどね。タムラヤマト解説で、「先週のスケートアメリカで日本選手3人が表彰台にあがって、 代表争いってことを考えたときに、彼はここにいない選手のことも意識してしまったんでしょうね」と言っていて、それはきっとその通り。やっぱり、マチダがああいう形で一段上に上がったのは、なんだかんだ言ったって、ムラくんは意識しないわけにいかないよね。というわけで、あんまりいい動画がみつからなかったのですが、とりあえずはカナコとアッコの演技を続けてどうぞ。え~っと、そう言えば、だれか忘れてる気がするな…あ、ノブナリ…
2012年10月27日
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今週は、何やら仕事でテンパること多くて、昨日、今日とか「それは、さっきも説明しましたけど!」とか「それなら、最初からそう言ってください!」とか切れそうになること、しばしば。いかん、いかん。落ち着け、私。というわけで、頭が疲れてるから体も疲れてるみたいになってます。週末のスケートカナダに向けて、コンディション整えなくちゃなんだけどね。(←出る気かっ!と、誰も突っ込んでくれないから自分で言ってみる)なので、スケートカナダが始まる前に、スケートアメリカの話題を終わらせなくては。一個前の日記では、「コヅカとマチダがよかった理由」みたいなところを私なりにまとめてみたつもりなのですが、今回は、「なぜハニュウはフリーがあんなにグダグダでも2位で終われたのか」というあたりを。実際グダグダというかヘロヘロなんです。もちろん、SPのアドバンテージは大きくて、コヅカまで10点ってのは逆転不可能な数字じゃないけれど、3位以下におよそ20点ってのは、まず追いつくのは難しい点数。が、フリー単独の点数で言ってもコヅカ、マチダに次ぐ3位なんですよ。それは、なぜなのか?他の選手も完璧ではなかったってのも、それはあるんですね。特にSPで3位だったジェレミー・アボットが、3本もジャンプが2回転になったりして、それが大きかったのは確か。そこにプラス、やっぱりそもそものプログラムにおける基礎点の違い。今季のハニュウは、かなり難易度の高いジャンプ構成できています。ジャンプだけの基礎点を抜いた比較という、かなりマニアックなことをしてみたので、どうぞ。タカハシ 70.05コヅカ 70.33オダ 65.01マチダ 65.75チャン 68.32ハニュウ 72.14これは、ここまでの各選手の演技から、ルール上限を最大限に利用した場合の点数を私が勝手に計算したものなので、実際に予定している演技内容とは違う可能性もあるのですが、ハニュウの基礎点の高さが目立ちます。パトリックの基礎点は、おととしから変わっていなくて、昨シーズンまではこれが最強で、どうやったら抜けるのだろうって感じだったのですが、今シーズンは、みんなそろってあっさり抜いちゃいました。これは4回転じゃなくて、3Aの差なんですけどね。パトリックは4回転2本入れてるけど3Aが1本で2Aも入れてる。対して日本勢は、4回転2本に3A2本を入れている。パトリック以外の他国の選手との基礎点の差にもつながってくるんだけど、日本男子は総じて3Aが安定していて武器に使えるので、基礎点を高くもっていけてるんですね。じゃあ、タカハシ先輩やコヅカ先輩と比べて、ハニュウの基礎点が高いのはなぜか?これは、4回転の種類になります。タカハシ、コヅカが4Tを2本なのに比べて、ハニュウは4Tと4Sを一本ずつ。これは、そもそもの基礎点の違いに加えて、コンビネーションや後半ボーナス点の使い方にも影響を与えてきます。ここから、フィギュアスケートのフリープログラムにおけるジャンプのルールについて。ノブナリが間違えるのは何なのかにも、つながるお話。フィギュアスケートのジャンプは6種類。基礎点の低い方からトゥループ(T)サルコウ(S)ループ(Lo)フリップ(F)ルッツ(Lz)アクセル(A)男子のフリースケーティングでは、8本までのジャンプを跳んでよくて、うち、コンビネーションは3本まで&3連続は1本のみ。そして、同じジャンプを2本跳んでいいのは2種類までで、2本跳んだ場合には、どちらかをコンビネーションにしなくてはならない。と、言われてもわかりにくいと思うので、具体例として、コヅカが予定していたジャンプ構成。(前半)4T4T+2T3A(後半)3A+2T+2Lo3F3Lo3Lz+3T3S2回転以下のジャンプは何度重複してもいいので置いておくとして、まったく同じ記号が2回でてくるのは4Tと3A、んでもって、どちらかに+ってのがついてるのはお分かりいただけるかと。では、本題。ハニュウの(多分)予定していたジャンプ構成。(前半)4T4S3A(後半)3A+3T3Lz+2T+2Lo3Lz+2T3Lo3Fコヅカの4回転がT2本なのに比べて、あとは3Aを2本でジャンプの重複を使い切ってしまうのに対して、4回転がTとSの1本ずつなので、3Aを2本と、3回転の中で最も基礎点の高い3Lz入れることができるってことと、コンビネーションをすべて後半にもってくることができます。もちろん、4T2本の構成でも、後半に4Tのコンビ―ネーションを持ってくれば可能なことではあるけれど、それはあくまで理論上の話で、実際としては体力的に難しい。と、そんなこんなでハニュウのジャンプ構成は強いので、あれだけ失敗してるように見えても、実際にジャンプで獲得している点数を比較すると、コヅカ (予定点)70.33→(実際)63.17ハニュウ(予定点)72.14→(実際)59.63マチダ (予定点)65.75→(実際)59.23と、そもそもの基礎点が高いためにあれこれ失敗を引いてもマチダより高いという結果に。実際には、ここに転倒でのペナルティがつくので、そこがマチダは―1でハニュウは―3ということになり、トータルで見てジャンプで獲得した点数ということになると、ちょっとマチダが上回ることにはなるんですけどね。この、そもそものプログラムの持っている基礎点の違いってのも、注目してみていただけると、ちょっと面白いんじゃないかと思います。んで、いろんな選手のプログラムについて、ジャンプの基礎点を計算してみた結果、どうやら4回転を3本予定している選手もいたりして、ハビエル・フェルナンデス 73.99ケヴィン・レイノルズ 75.97と、ハニュウを上回る可能性も否定はできないんだけど、このあたりの選手は、4回転に集中するあまり後半のバテ方が尋常じゃなかったり、他の要素が苦手だったりという明らかな弱点があったりするので、現実的な路線としては、ハニュウの持ち点が最強でいいのかな、と思っております。そんなわけで、今回、ヘロヘロだったハニュウのFS。転んだあとが生まれたての小鹿のようで母性本能をくすぐられますな。この立ち上がりの遅さが災いして、コリオグラフィックシークエンスが無効になってます。つまりは、完成したらこのプログラムの点数は半端ないよ。ただ、相当難しいと思うけど。このままの勢いで駆け上がるのか、それとも、停滞して苦しんで立ち止まりながらなのか、それはわからないけれど、ただひとつ言いきれるのは、この子は絶対に世界一になる。かけてもいい。
2012年10月25日
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さて、何から書き出すべきなのか。一日置いても、ひたすら「うれしい」ってだけでまとまらんのだな。と言ってても、何も書かずに終わらせるのもストレスだったりするので、一個前でも書いた「コヅカとマチダは自分の立ち位置を見つけたんじゃなかろうか」という話。今回のマチダくんを見ていて、昨年までとの大きな違いと言えば、一つのミスから大きく崩れるということがなくなったこと。フリーで4回転をミスしてしまうと、それを引きずってしまってすべての要素がダメになってた。だけど、今回のスケートアメリカしかり、優勝したオンドレイ・ネペラ記念しかり、転倒があっても、そのあとに大きく響いていない。例えば、途中からマチダの演技を見たときに、その前に彼が転んだかどうか、わからないと思う。それができるようになったというのが、本当に素晴らしい。去年までの葛藤って、すごくわかる。世界に出るためには日本国内で勝たなくちゃいけなくて、でも、国内で上位にいる選手たちはあまりにも強くて。4回転を入れて挑めば「絶対に成功させなければ」と力が入ってしまうし、4回転をはずせば「ノーミスで滑っただけじゃなくて、素晴らしい演技をしなくては」と思い詰めてしまうし。それが今シーズンに入って、すっとそういう力みが抜けた気がするのです。日本スケート連盟のサイトで、強化選手の自己紹介の欄があるのだけれど、そこに紹介されているコメント「町田樹らしいオリジナリティーなスケート、表現を追求します。 ジャンプなどのスキルも磨きますが、アーティスティックなスケーターであることをポリシーとして頑張っていきたいと思いますので、、応援よろしくお願い致します」っていうのに、すべてがあらわされてるんじゃないかなと思う。それから、このところのマチダには、自分の強い「意思」が見られる。昨シーズンからアメリカに拠点をうつし、コーチも自らの希望で、アンソニー・リュウ氏にお願いをした。アンソニーは、中国出身ながらオーストラリア代表として活躍し、ソルトレイク五輪では10位という成績を残している元男子シングル選手。リンクでの指導なんかはしていたのだけど、特定の、まして国際大会レベルの選手を受け持ったことはなく、マチダからの申し出によって、初めて世界と戦うポジションについたという、まるでジェレミー・アボットによって世界的なコーチとしてデビューしたサトウユカさんのような状態。なので、今のところ、アンソニーが大会に帯同するレベルで指導している選手はマチダのみ。アンソニーがマチダに集中してくれてるのは、見ていてすごくわかるし、実は、マチダのコーチ就任以前にアンソニーが解説をしているのを聞いたことがあって、声も話してる内容も素敵で、気になって五輪の演技の動画を検索したりして、ちょっとファンだったりしたもので、内容が良かった時も、ダメだった時も、穏やかな笑顔でマチダの隣にいる姿を見ると、とても安心するし、感謝なのであります。大会期間中の過ごし方だったり、程よく先輩としてのアドバイスも的確にくれるようで、先生としてお兄さんとして、とてもいい関係が築けているようで何より。タカハシやコヅカが、後輩たちと一緒に国際大会に出場して、その背中を見せてくれてるというのも、もちろん重要なんだけど、マチダにとっては、それはそれとしてありがたいけど、でも、いつかは乗り越えなくちゃいけない壁だから、そういうのなしで参考になる人がいるってのはいいよね。そして、今年のフリーの「火の鳥」。定番曲でありながらユニークな振り付けで、マチダだからこそこなせてるというような、見事な個性の表現もあったりして、なんというか「センスがいい」振付だと思うのだけど、これはフィリップ・ミルズという振付師の作品。ミルズは、昨季のアメリカ女子シングル代表アシュリー・ワグナーのフリー「ブラックスワン」を振付けた人で、四大陸選手権で、ワグナーのフリーに感激したマチダ自身が、ミルズに振付してほしいと望んで実現した振付だとか。衣装もワグナーのスワンと同じ人に依頼したこだわりの作品。一個前でも載せたけど再度。日本語解説だと佐野さんに気を取られてしますので、ユーロスポーツ英語版にて。自分が「こうしたい」と決めて、だからこそ、迷いなく自信を持ってプログラムを演じている。今季のマチダからは、そういう力強さを感じるのです。そして、コヅカ。メディアで紹介されている優勝後のコメントの、「昨シーズンは勉強とスケートを両立しようとして失敗した。 スケートも勉強もなめていたと思う。だから今年は休学して、競技に集中する」っていうのも、もちろんあると思うんです。その通り。プラス、何しろ本当に勉強のできる子なので、昨年は、自分に計測の機材をつけて滑ってデータを取り、それを解析したりして、そうなると、理論上、こうすればうまくいくはず…なのに、実際にやってみるとできない、みたいな苦しみ方もしちゃったみたいだし。そんな感情より頭脳が勝っちゃうタイプなものだから、バンクーバー以降の悩みと言えば、「あとは表現だね」と言われてしまうこと。バンクーバーシーズン、彼は自分の目指す表現として「音を滑る」と言っていた。「音楽を表現する」でもなく、「音楽の中にある感情を演じる」のでもなく、シンプルに、そこにある「音を滑る」。私は、それはまったくの正解だとおもったし、さすが頭がいいだけあって、自分のスケートをよく理解しているなと感心したりもした。が、五輪そのあとの世界選手権を経て、ある一定以上の評価を受けてから、なんだかそのポリシーに迷いが出てきたようで。国内でも世界でも、ナンバー1になろうと思うなら、そして「あとは表現」と言われてしまうと、その前に立ちはだかるのはタカハシダイスケ。音楽によってスケートの質まで変えて、時にキュートに、時にセクシーに、客席とジャッジたちを誘惑しながら、踊る、踊る、踊る。「もっと表現しろ」と言うのは、つまりはあれをやらなくちゃいけないのかと、思っちゃうのも仕方がない。なので、この2シーズンほどの彼は、「表現」と言われると、「顔の表情」だったり、いかに観客やジャッジと視線を合わせるかだったり、そういうことに心を砕いているようだった。そうじゃない。技術的にクリアであるこ、音そのものをすべること、それこそが、コヅカタカヒコの表現であり、だれにもまねできないオリジナルな魅力なのだと、私は思うから。なので、今シーズンの彼を見て、そこに戻ってくれたんじゃないかな、ってうれしく思う。おそらくは、もともと感情の安定している人なのだろう。メディアで報じられる彼の姿を見る限り、まじめで誠実で穏やかで、一時の激情でとっぴなことをするタイプじゃない。そんな彼が、タカハシのような熱い感情表現をしようとしても難しい。逆に言えば、タカハシが淡々と端正な表現をするのも難しいだろう。この部分に関して言えば、自分にないものは出しようがない。だから、今季のシンプルで端正で穏やかな、そんな彼の演技は実に魅力的で、技術的に成熟して安定感を増したことによって、ただただ、正確であること自体が表現であり、見る人の感動を誘う。「勝ちたい」と思った時に、「大ちゃんにあって、自分にないものは何だろう」と考えるのではなく、「自分の持ってるものの中で、武器になるものはなんだろう」と考えること、それが今季はできているんじゃないかというのが、私の印象。いや、そこはもっと突き抜けちゃって、だれかに勝ちたいというよりも「自分は何ができて、何をすべきなのか」という、さらにシンプルな考え方まで到達しているのかも。マチダにしても、昨年までは、「勝つためにはこれをしなくちゃ」「勝とうと思ったら、これは失敗できない」みたいなところにとらわれてしまっていたけれど、今季は、「僕がだれにも負けないと思うのはこれ」みたいな演技ができてるよね、と思う。ということで、小塚のフリーの演技。こちらは日本語解説にて。今回、テレ朝の清水アナは、本当によく佐野さんに対応してたと思うよ。
2012年10月23日
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今日は、もう、うれしくてね~(/_;)興奮しちゃって何が何やらなので、詳細は明日!w男子シングルで表彰台独占は2006年NHK杯以来。その時は、タカハシ、オダ、コヅカという、当時の手持ちの札を使い切っての表彰台独占だったけど、今回は札を出し切らずにこれですよ。まあ、世界中おおかたの皆さんはコヅカとハニュウの表彰台は予想してたでしょうけど、マチダまでくるとは。ほんとよかったよ、まっちー(/_;)このグランプリシリーズアメリカ大会、全6試合の中で、男子シングルに関しては、もっともタフなメンバーだと思っておりました。ハニュウ、コヅカ、ブレジナ、アボット、ベルネル、そして、私の贔屓目としてマチダ。この6人で表彰台争いと思っていたもので。他のメンバーが失速したってのもあるんだけど、それでも、自分が出来なきゃどうしようもないわけで、グランプリ初戦で、表彰台メンバーがこんなに素晴らしい演技をしたってことがすごいんですよ。コヅカとマチダは、なんだか自分の立ち位置みたいなのを見つけた感じがあって、それが演技を安定させたのだと思うのです。そして、今回のこの結果により、グランプリファイナル出場の可能性があると思われたアボット、ブレジナ、ベルネルがほぼ圏外になってしまったと思われます。となると、妄想しちゃうのが、ファイナルに日本人が何人出れちゃうのかって話。来週のスケートカナダでほぼ予想がつく感じがするんだけど、パトリックとフェルナンデスの調子が上がってなければ、ひょっとしたらひょっとして、半分以上日本人選手のファイナルなんてことが起こるかもしれません。ひとつひとつの演技についての話は明日に回そうと思うのですが、何はともあれ、私のまっちーのすばらしい演技をどうぞ。
2012年10月21日
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眠い。すごく眠い。たぶん、びっくりしすぎて疲れたんだなwなので、さらっと要点だけ。ニュースなどでご覧になった方も多いかと思うのですが、スケートアメリカでハニュウがSPの世界最高点を更新しやがりました。なんてこったい。若干17歳、すごい子だよ、ホントに。ただ、今年のルール変更により、SPの点数が全体的にあがるだろうな、ということは予測できたことで、なので、これからパトリックやダイスケが、さらにこの点数の上を行くってのは可能性としては大いにあることなんです。ジャンプについて書いた日記で軽く触れたのですが、今季から、SPでも後半にとんだジャンプは基礎点が1.1倍のボーナス付きになりまして、例えば、今回のハニュウのジャンプ構成4T、3A、3Lz+3Tの場合、昨年までなら基礎点の合計は28.9点。ところが、今年は後ふたつを後半に持ってきてボーナスが付くため30.76点と、基礎点の段階で1.86点上積みできちゃってるわけです。今までの世界最高点が、今年の春の国別対抗戦でタカハシが出した94.00点で、今回のハニュウが95.07点なので、大雑把にいっちゃうとそこの差なんです。もちろんジャンプを後半に跳ぶってのは大変なわけで、いくら基礎点が上がったからと言って、こなすことができなきゃしょうがないんですけどね。ハニュウの場合は、それに加えて彼自身の力があがったことによって演技構成点もググッとあがっているし、大幅なパーソナルベスト更新でこの点数だけど、今までのパーソナルベストが高かった人たちが、基礎点アップによってのパーソナルベスト更新をしてくるてことは十分考えられるので、今季の男子は、SP世界記録更新合戦になっちゃうことも考えられるかな、と。むしろ、誰が最初に100点出すか競争。明日のフリーでハニュウが185.92点出せば、合計得点での世界最高点更新にもなります。ジャンプの基礎点からすると現最高点のパトリックのプログラムより高いので、不可能な話ではないと思うんだけど、体力面のことを考えると、それはまだちょっと難しいのかなぁ。ということで、演技の動画。すごいな~。この3Aは、ホント変態度高いですよ。そして、終わった時に満足してない風なのが、また大物。そして、前から思ってたけど、佐野さんて飲みながら解説してる?wwwSPでこれだと、時間の長いフリーでは、最終滑走者でべろんべろんになっちゃうじゃん。このユヅルのふたり前、コヅカが85.32点でSP2位。この点数でもパーソナルベスト更新で、じゅうぶんすごい演技でした。そりゃ「やった」と思いますよ、この出来だったら。点数だって、悪くない。どころか、十分にすごい点数ですよ。まさか、この後にユヅルがあんなことをやらかそうとはね。先日のジャパンオープンでも、「やった!」と思った直後にタカハシにさらに上をいかれて、なんというか、これはコヅカに肩入れしたくなるよね。ただ、今季はいい表情をしてるので、ここで心が折れたりはしないと思うけど。衣装も髪型もちょっと洗練されて、プログラム自体もとてもコヅカにあっていて力があるし、無理にじたばたするのではなく、この路線この演技を積み重ねていくことで、自然と評価も上がってくるし、点数につながる演技ができるようになると思うのです。佐野さん、このあたりからいい感じに酔っぱらっていらっしゃる。いや、飲んでないだろうけどさ。先生も一緒にガッツポーズしちゃえ!wwwそして、私のマチダくんは75.78点で4位。グランプリシリーズ初戦で、4回転を入れてなくて、スピンに明らかなミスがあってのこの点数。結構いいはずなのに、コヅカまで10点、ハニュウまで20点。何度も言って申し訳ないけど、こんな演技ができてこの点数なら、他の国なら即エースですよ(/_;)会場の「町田」バナーの多さに驚愕しながら、どうぞ。グランプリシリーズのSPの滑走順は世界ランク順のため、マチダくんの登場は前半で、まだそんなに酔ってないのか、佐野さんがわりとちゃんと解説してます。いや、だから、飲んでないってw最後のジャンプ、降りた瞬間に音がかわるのがしびれます。今季のマチダくんは、開き直りじゃないけれど、自分の立ち位置みたいなものを見つけて、そりゃ勝ちたいけど、でも、自分の表現ってのを見つけて伝えたい、みたいなところに目標をおいたようで、それがかえって、全体的に演技を安定させて、好成績にもつながるんじゃないかと期待。このスケートアメリカ、カメラを切り替えすぎてて見にくいと思うんだけど、そんなにマチダをアップにする必要はあるのか?スケートアメリカ男子シングルの恒例行事として、日の丸の掲揚があるのだけれど、今年も滞りなく、行われそうですな。
2012年10月20日
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いよいよ、いよいよ、と何度も言ってるような気もするのですが、今度こそ本当にいよいよ、今週末よりシニアのグランプリシリーズ開始。さあ、本当に本当に本格的シーズンの到来。ということで、第一戦のスケートアメリカについて語るかと思わせておいて、時差とかあって試合が始まるの土曜日だし、ちょっと余裕があるので、今日はスルーしちゃってたジャパンオープンについて語りますwというよりは、今シーズンのタカハシのプログラムについて。今シーズンのタカハシのフリーは、久々に王道クラシック。ケガ前の2007-2008シーズンのチャイコフスキーの「ロミオとジュリエット」以来ですね。バンクーバー五輪をきっかけに注目してくれるようになった皆さんからすると、ちょっとびっくりな感じなのではないかと思うのですが、どうでしょう?ケガから復帰後のタカハシは、すっかりラテンの名手。あとは、「え?その曲でスケートするの?」という意外な選曲で、それをこなしちゃうのがすごいよね、という人でありました。タカハシ以外、この曲は無理。みたいな。が、このたびはオペラ『道化師』。う~ん、すごいとこついてきましたなぁ…まずは、動画をどうぞ。何よりも、まず、1本目にスパンと決まる四回転、そして、4回転2本3A2本というジャンプ構成で、最後までばてていないこと、ケガをする前のパワーが戻ってきたのだな、と思います。いや、それよりもずっと心身が整っている。2008当時よりも、ずいぶんプログラム自体は難しくなってますし、ひとつひとつの技の制度は確実にアップしてるし、今回はいくつかジャンプの回転が足りていないのでこの点数だけど、多少のミスがあったとしても、ジャンプがすべて回転しきっていれば、おそらくは世界最高点更新できると思います。期待。そして、演技後の点数を待っている姿やインタビューのやり取りなんかを見てても、本当に気持ちが安定したよな~と思うのです。大人になった(/_;)おととしの、シーズンインはしたものの進退について心が揺れてる時なんかは、この待ってる姿やインタビューがよろしくなかったもんね。今のタカハシの、この演技、この佇まいは、そこにいるというだけで若い選手を圧倒してしまう怖さを持ってるなと。そしてね、これは多少タカハシよりの見方をしちゃってるからなんだろうけど、タカハシの演技が終わった直後のコヅカの表情がなんとも複雑で。点数が出たときも、喜んではいるんだけど、きっと本当に喜んでるんだろうけど…昨シーズンの始まりの時もそうだったけど、「よし、同じラインに立ったぞ!」と思ったのに、直後に実はまた先にいかれてしまってることを思い知らされてしまう、みたいな。それでも、よく喰らいついてきてるわけで。今季はいいと思いますよ、たかちゃん。2007年あたりの、ノブナリが「大ちゃんに追いついて、追い越して、世界チャンピオンになりたいです!」とか言ってる映像見て、「あー、そんな時代もあったよねー(棒)」と思っちゃうのとは差があるわな。そこにプラス、タカハシの存在感もものともせず、そこを越えるとか大ちゃんに勝つとか、そういう考え方じゃなくて、日本男子としてはちょっと異色のわが道をつらぬいていくハニュウがいて、この3人まとめた怖さってのも、ある。それこそ、マチダ以下の選手にとっては、トップ3に並ぶだけのことができた、と思っていたら、3人そろって、もっと上までいっちゃってた、みたいな。技術的な部分だけじゃなくて、3人とも精神的に充実した状態にあるようなので、ひっくりかえすのはなかなか厳しいですよ。たぶん。と、本当は語ろうと思ってたところから、ずいぶんずれちゃってるような気がする(^_^;)そうそう、「道化師」の話でした。「道化師」とタイトルだけ聞くと、コミカルだったりかわいらしかったりのプログラムを想像してしまいそうになるのですが、ご覧のとおり、全然そんなことはなくて、有名なオペラなので内容をご存知の方も多いと思うのですが、実はドロドロの愛憎劇。旅の一座の座長である道化師が、妻と団員の裏切りを知って嫉妬に苦しみ、それでも、自分は道化師なのだから、衣装を着けメイクをし、お客様に笑っていただくために舞台に立たなければならないのだ…というのが、この曲。んでもって、話としては、最終的に狂気にかられた道化師が妻とその愛人を殺しちゃうんだな。ああ、なんてドロドロ。というストーリーを知って、タカハシの演技を見ると「なーるほど」。特に、最後のポーズの表情なんて秀逸だと思うわけで。これが、シーズンが進んでプログラムとして完成度があがっていくと、きっともっとドロドロしてきちゃう予感。ああ、素敵。「道」も4分30秒で1本の映画を表現しちゃってるすごいプログラムだったけど、これまた4分30秒でオペラを1本演じちゃってるすごいプログラムだと思います。でも、きっと、本人は元ネタ見てないんだろうね。「道」も結局見てなかったし。なんかそういうところも含めて、すごいんだよね、この人。そして、わりかし最近のタカハシだけみてると、この衣装にもびっくり。モロゾフに戻ったというのが、実は衣装が一番わかりやすかったりして。私はどちらかというと、こういうバレエっぽいというか、ロシア系の選手がよく着るタイプの衣装はあんまり好みじゃないんだけど、タカハシ史上最高に体のラインがわかりやすい衣装であることは評価したりして。形だけじゃなくて布地の質感もあわせて、この体中の筋肉のラインが見える感じ、すごいな…人によって好みがわかれるのは重々承知で、ハニュウのように、すらっと背が高くてすらっと手足が長くてという体型を「スタイルがいい」と評する方がいるってのもわかってるけど、私は、このボン・キュッ・ボンなラインを見て「スタイルがいい」と評価するタイプなわけで。うん、そこは認めるんですよ。好きなんですよ。が、ロシア風味が苦手なのとあわせて、「あれ?この衣装、どっかで見たことあるぞ(つд⊂)ゴシゴシ」ってのが、ありまして。まずは、いきなり、動画をどうぞ。アダム・リッポン、2008-2009シーズンFS。彼を、ジュニア選手権2連覇に導いたプログラムです。これは世界ジュニア選手権の映像なので、コーチが現ユヅルのコーチであるブライアン・オーサーですが、プログラム自体はニコライ・モロゾフのもとで作られたものです。なので、余計に「衣装デザイン、使いまわしじゃね?」疑惑。左半身の柄といい、色合いといい、プログラム自体同じ曲だしね。リッポン本人は、ダイスケファン業界的にはかなり上位の熱心なファンなので、今頃えらく喜んでる方に1評、なんだけど。リッポンという選手についての評価も、ここで触れておくべきかもしれないんだけど、字数も時間もアレなので、本日はこれにて。
2012年10月18日
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今日のお昼頃はとてもいい天気で日差しも暖かく、上着を脱いで外を歩いていたくらいなのだけど、そのうちに日が陰ってきてしまって、あっという間に気温が急降下。またちょっと咳が出たりしてるので、今日はさらっと書いて、とっとと寝ます。ゲホゲホ。さて、今週末はジュニアのグランプリシリーズの最終戦でした。日本からは女子オオバミヤビ2位、サトウミウ6位、男子ウノショウマ2位、ナカムラシュウ8位。表彰台のふたりが素晴らしいのはもちろん、それぞれ6位と8位だったサトウとナカムラも、SPでの出遅れをフリーで取り戻して大きく順位をあげての結果なので、とてもよかったです。これにて、ファイナル出場選手決定。女子はミヤハラサトコ。男子は昨年と同様、ヒノリュウジュとタナカケイジ。男子は少々厳しいかもしれませんが、女子のミヤハラはファイナルでも結構上位行けるんじゃないかと期待。今週の出場選手は、4人とも「うちの子感」の強い選手で応援にも力が入ったわけですが、ちょっとおもしろいことがありまして。女子のふたりはアンドウっぽくて、男子のふたりはタカハシっぽい。まあ、これって日本の若い選手には見られがちな傾向なんだけど。まずは女子ふたり、それぞれできのいい方の演技をとったので、オオバはSP、サトウはFSをどうぞ。ふたりともジャンプが得意な選手で、上体の動きも大きいんだけど、体感も腕も一直線に固まったままブンブン振り回してる感じが、10代のころのアンドウっぽい。体格も比較的肉付きが良くて、女性らしいラインがあるってのもあるし。そう。女子選手ふたりは若いころのアンドウの面影がある。なので、そんなに問題を感じない。というか、このままアンドウのように育ってくれれば万々歳。そうなれば、成長過程でもっと自分の特色みたいなのも出していけるだろうしね。それに、なんといっても、おそらくは真似しようとしてそうなってるんじゃなくて、体のラインとかそういうのも含めて、もともとが似ているという話。一方、男子。やはり、いい方をとってウノSP、ナカムラFS。男子で「タカハシっぽい」と言われる人たちは、今のタカハシなんですよ。でもね、タカハシダイスケは昔からああいうタカハシダイスケだったわけじゃない。そりゃたしかに、もともと音楽表現に優れた選手ではあったけれど、こんなにも踊るようになったのは、ようやくトリノオリンピックのころ。まずはスケーティングのうまさや、ジャンプの質の良さ、スピンの軸のぶれなさみたいなところがしっかりあって、それが出来たうえでの、今のタカハシの音楽表現であり、色気であるわけで。だけど、これは日本男子に限ったことではなく、世界的に「目標はタカハシ選手」という若い選手たちに共通してる傾向として、まず、今のタカハシの踊りっぷりを真似しようとしてしまう。わからなくはないんだけどね。憧れちゃうのは、まずそこなんだろうからね。それでも、ナカムラくんはね、多分素でちょっと似てるし、あんまり極端に似せようとはしていない。同じコーチに見出されて、同じコーチのもとで練習してるってのもあるし。ただ、ショウマは真似しようと思って真似してる。昨年くらいまでは、小さな男の子が「タカハシダイスケ」になりたくて、背伸びして一生懸命にセクシーに踊ろうとしてる、みたいなところが初々しくて魅力的だったりもしたのだけれど、そろそろ点数につなげて勝つために、もう少し技術的なところを伸ばしていこうよ、と思ってしまう。彼の場合、ジャンプが低いのは、まあ、体が大きくなるにつれて改善されるかもしれないけど、ジャンプごとのくせだったり、あとは3Aがまだ跳べないことだったり、もうちょいがんばってほしいなってポイントは結構あるわけで。ということで、ショウマくんは、しばらくダイスケのビデオみるのやめて、踏切りの改善とか、がんばってみないかい?
2012年10月14日
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さて、字数の関係で昨日飛ばしてしまった説明部分であります。ジャンプの質を比べるために、男子シングルSPのジャンプ分だけを抜いて、採点を重ねました。どの演技を例としてあげるか考え始めるときりがないので、直近でわかりやすいところで、先週末のカテゴリー3の大会で優勝した日本男子3名分。が、日本男子は基本的にジャンプがうまい。というか、このレベルでジャンプが跳べてないと国内で勝負にならないので国際大会に出られないというか。なので、並べてみてもあんまり差がわからなかった。なので、ハニュウと同じ大会に出ていた我がアイドル、ジョニー・ウィアーと、ものすごいダイスケファンなので、同じ大会出てたりするとツイッターでダイスケの練習レポートしてくれてファンとしてはありがたい、われらが同志ウズベキスタンのミーシャ・ジーのジャンプを載せてみました。悪い例みたいになって、おふたりには申し訳ないジョニーは復帰第一戦だし、ミーシャはまだまだ国際経験の浅い選手だし。今回はあえて日本選手のジャンプの質の高さを目立たせるように、そんなハンデのある感じのおふたりのジャンプを入れちゃったけど、日本以外だってジャンプのきれいな選手はいるのよ。念のため。んでもって、さらに感じ悪いことに、最後に現時点での世界最高点である、今年の国別対抗戦でのタカハシのSPをつけてしまいました。ああ、本当に私ったら感じ悪い。点数についてる記号の意味ですが、<< ダウングレード 180度以上回転が足りないため、一つ下の回転数の基礎点になる。< 回転不足 90~180度回転が足りないので、基礎点は70%。× 演技の後半に跳んだジャンプなので、基礎点が1.1倍。e ジャンプのエッジが正しくない。フリップとルッツにのみつく。程度によって減点。になります。「×」は今年からSPでも採用されたルールで、上位陣のぎりぎりの点差の争いになった時は、どうもこれがきいてきそうです。今までもフリーでは後半にジャンプを跳んだらボーナス点ということで、「×」付基礎点1.1倍があったのですが、SPではそれがなかったために、まずはジャンプを全部跳んでしまってから他の要素というプログラムが多くて、それはバランスが悪かろう、ということで適用された模様。採点部分の見方は、技名 (ある場合は)上記の記号 基礎点+(-)GOE=得点となっております。では、昨日ものせたのですがもう一度。日本男子は総じて軸が細いですね。そして、ジャンプの準備動作がすくなくて前後の流れがいい。国内で戦うために技を磨いた結果、そろってこのレベルという感じ。ジャンプ部分だけを抜いたので、そこは見えづらいのですが、ジャンプに向かうスピードも、日本男子勢と他選手では違います。ホントにね~、何なの日本!というわけで、おまけ。シーズン冒頭というのに、早くもいろいろと究極だな~と感心してしまったタカハシのこのたびのエキシビション。今回のテーマにそってジャンプの質をまず見ると、軸の細さは当たり前のこととして、なんとまあ、踊ってるついでに跳ぶんでしょう。特に一個目のフリップは、ひざをついてからすぐって、ちょっと人間離れ。そして、「音楽の表現が素晴らしい」で済まされてしまいがちだけど、それには実は、この音楽にあったポジションでのスピンの素晴らしさもあると思うのです。結構難しいポジションで回ってるんだけど、まったく軸がぶれてない。そして、音に合わせて回転速度もコントロールしている。あとは、タカハシと言えば!のステップの足元の細かさ。そして、いわゆる「持ち前の表現力」(←この表現いやだわ~w)そこには、音に合わせたスケーティングのスピードコントロールなんかもあるんだけどね。あとは、音と振付にたいする理解力と、それをアウトプットする身体的反応のよさ。今年は、SP、FS、EXと、まったくキャラクターの違うプログラムを用意してきていますが、私の好みとしては、断然これが好きです。いい意味で、タカハシの濃さってのが、もっともよく発揮されていると思うのであります。ということで、この色気の漏れ具合は地上波の放送に耐えられるか不安になるレベル。
2012年10月13日
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さて。ようやく何かと準備が整いまして「語るぞ」という気分になっております。時々、自分でも無意識にというか無防備にというか簡単に「ジャンプの質がいい」というような表現をしてしまっているかと思うのですが、じゃあ、質のいいジャンプって何よ、というお話。フィギュアスケートの技は、すべて、技ごとの基礎点とGOEとよばれる出来栄え点で採点されます。単純に言ってしまえば、基礎点が技術的難易度を評価するもので、GOEが質を評価するものになります。GOEは、最終的な採点としては基礎点に応じて傾斜がつけられることになりますが、ひとりひとりのジャッジが付ける点数としては最高+3~最低-3までとなります。これはジャッジの印象で決めていいものではなく、採点基準が定められており、プラス評価としては、次にあげる8項目のうち2項目が当てはまれば+1、4項目当てはまれば+2、6項目あるいはそれ以上であれば+3となります。採点基準(プラス面)1) 予想外の / 独創的な / 難しい入り2) 明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る3) 空中での姿勢変形 / ディレイド回転のジャンプ4) 高さおよび距離が十分5) (四肢を)十分に伸ばした着氷姿勢 / 独創的な出方6) 入りから出までの流れが十分(ジャンプ・コンビネーション/シークェンスを含む)7) 開始から終了まで無駄な力が全く無い8) 音楽構造に要素が合っている日本スケート連盟のHPに掲載されている和訳をそのまま持ってきているのでわかりにくい部分もあるかと思いますが、こういうものはあまり自分でアレンジしない方がいいかと思ったもので。ただ、説明が必要だな~と思うのは3)。空中での姿勢変形で一般的なのは、片手あるいは両手をあげる動作。最近、わりとよく見られますし、解説も「これはプラスの評価になります」というようなことを言っているので、比較的わかりやすいかと。ちなみに、このジャンプ中に手をあげる動作を初めて行ったのは、カルガリーオリンピック金メダリストであるアメリカ代表男子シングル選手、ブライアン・ボイタノだったために、手を挙げてのジャンプを、彼の名前を省略して「タノジャンプ」と呼んでいます。(←ボイタノは片手だったのですが、現アメリカ代表のアダム・リッポンが両手を挙げてルッツジャンプを跳ぶようになったため、両手を挙げてのルッツについては「リッポンルッツ」と呼ぶこともあります)次に書いてある「ディレイド回転」ってのが、よりわかりにくいかと思うのですが、これは、私が時々書いている「ジャンプの軸が細い」ってのと、ほぼ同義と思っていただいてかまわないかと。ジャンプを跳ぶときに、回りながら上がって降りてくるのではなく、ふわっとまっすぐ浮き上がって、最も高い到達点でくるくるっと回りきって降りてくるというのがディレイドジャンプになります。というようなことを踏まえて、「質のいいジャンプとは何か」をまとめると、高さと幅があるが回転自体はコンパクトで、前後の流れをとめないということが基本になるかと思います。あとは、音楽表現にあってるかどうかとか、そんなのが+α。なので、その逆がマイナス要素と思ってもらえればいいのだけれど、こちらはマイナスのレベルとしては2段階あって、これまた和訳のルールブックからそのまま転載すると、採点基準(マイナス面。最終的なGOEが必ずマイナスになるもの)SP: 規定回転数に1 回転以上不足 GOE -3 SP: 1 つのジャンプのみからなるコンボ GOE -3 ダウングレード判定 (Downgraded)(記号
2012年10月12日
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のどに多少違和感はあるものの、だいぶいいようで。いや~、私もだいぶ丈夫になってきたもんだ。のどが弱いのは昔からで、扁桃腺を腫らして高熱を出して寝込むことがひと冬に2回くらいあるのが例年のこと、その他にも、しばしばのどが痛くてものが飲み込めないみたいな事態になってたんだけど、だいぶ「これは怪しいな」と思ったところから、重症にならずに体調を整えることができるようになってきました。丈夫になったというよりは、心構えと言うか、体調コントロールができるようになったというか。というわけで、先ほど動画編集が終わりまして。ふ~、やっぱりざっくりやろうと思っても時間かかるね。誰から頼まれたわけでもなく、誰に約束したでもなく、でも、なんだかんだ、単純に、日常生活の中では話す相手がいないから、スケートについて語りたいわけです。んでもって、自分が「いい」と思ったポイントについて正確に伝えようとすると、ルールであったり、採点基準であったりについて書かなきゃいけないだろうと思ってしまって、どうしても、まずはそこを、ってなっちゃうんですよね。例えば、というか、そこにつきちゃうんだろうけど、タカハシがなぜ素晴らしいスケーターか語ろうとするときに、テレビなんかだと「持ち前の表現力」ですませられてしまうところ、その「表現」がどれだけすごい技術に支えられてるのか、ってことをやっぱり語りたい。そこに動画編集なんてものを覚えてしまったので、文字で書いてるだけじゃ伝わりにくいことを動画で説明したい、になってしまいまして(^_^;)というわけで、ジャンプの質についての動画と語りは明日に続く。
2012年10月11日
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今日はちょっぴり風邪っぽくて、のどた嫌な感じなので何もせずに寝ることにします。ああ、そうこうしているうちに、「あれについて語ります」「これについては後日また」と言っていた諸々を回収しないままにグランプリシリーズが始まってしまうのね。スピンの動画も作るって言ってたくせに、いまだに道半ばであります…
2012年10月10日
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消えたと思って大騒ぎしたおとといの日記、下書きに保存されてました。お騒がせして申し訳ない結局、公開したつもりで下書き保存押してたっぽいです。何やってるんだ、私…。昨日「リベンジ」と言っていたのは、同じ内容じゃないなら…と、dokidokiさんにコメントいただいていたジャンプの質についての話をしようかと思ってて、それならば、と、ちょっと動画を編集してみようかとしていたのです。今日のところは、まずは発見したおとといの日記を掲載して、動画をある程度丁寧に作った上で、そちらは明日ということで。以下、おとといの日記です。---------------------------------------------というわけで、とてもとても語りきれない週末、今日も明け方にかけてカテゴリー3ふたつのフリーがあって結果が出て、もうね、頭の中が整理つかない。そもそも、この週末の各試合において、フィンランディア1位ハニュウ、オンドレイ・ネペラ1位マチダ、2位村大。ジャパンオープンも団体戦だけど個別の成績としては、1位タカハシ、2位コヅカ。先週のネーベルホルンの1位オダと合わせて、何なの日本男子!カテゴリー3の大会に、全日本最終グループの人は来ちゃダメとかいうルールが出来ても文句言えないレベル。最強。そして、最強すぎるがゆえに、不遇をかこつこととなる私のまっちー。うまいのよ、本当にうまい。今までにない表現に挑戦しながらちゃんとものにしているし、去年までに比べてスピード感が出て、ジャンプの精度もあがってる。だけど、このジャンプ構成じゃ弱いんだよね、きっと。いや、昨季までだったらこの構成でミスなく滑れば勝負になるだけの難度をもってるんだけど、今年の上位陣はちょっと人の領域を越えそうなレベルでどんどん難しいジャンプ構成組んできてるので、マチダくんのポジションで4回転一本ってのは、いささか厳しい。日本代表枠が5枠あったなら、いやせめて4枠あったなら、何とか勝負できると思うんだけど…もちろん、今の時点で「勝負あった」と言い切ってしまうことはできないのだけど。こんなにうまい選手が世界選手権に出られないなんて、なんて贅沢、なんてもったいない、そしてとても残念。衣装に合わせて色を入れてきた前髪と、きつく目張りをいれたメイク、結構好きです。こういうこだわり、さすがタカハシの流れをくむ人だなと思います。そしてそして、以下、人として間違ってるレベルに行こうとして人たちの話。まずはハニュウ。正直言って、東北復興のシンボルとして大忙しだったうえに、大きくステップアップして結果を残した昨季の達成感に、今季はちょっと燃え尽きてるかと思っていたのだけれど、なんとなんと、さらに技術的に階段をのぼっておりました。SPで表現の幅の広がりも見せたし、こちらの予想を上回る形で、すごいスピードで成長しています。すごいな~、この人…今回のフリーも、本当にすごい。まずはジャンプの構成がすさまじくて、2種類の4回転を入れて3Aもふたつ。前半3本後半5本の構成で、コンビネーションが全部後半。昨季、四回転1本で前半4本後半4本でジャンプ跳んでた人とは思えない構成です。んでもって、今回、あっという間に疲れてるんです。前半3本のジャンプを降りたあたりで、もうヘロヘロなんです。なのに、それ以降のジャンプも全部成功させるんです。けがをした右足も完治はしてないようで、終わった時に痛そうなそぶりを見せるんだけど、これはもう意地というかなんというか。どういう状況であろうと、ここまでできるということなのか。ジャパンオープンのタカハシ、コヅカの出来と合わせて、私にはノブナリの心の折れる音が聞こえるようでした。以前、私はハニュウを評して、タカハシの感性に、コヅカの頭脳を併せ持つといったことがあったかと思うのだけど、そのふたりにはない負けん気の強さがさらにプラスされ、いやはや、この選手はすごいことになるよ。そんなこんなのフリーです。もう、これはあれなんでしょ?体力ぎりぎりのプログラムをやらせて、フラフラになる姿に世界を萌えさせるって作戦なんでしょ?そうなんでしょ?タカハシがジャッジを目で殺すなら、ハニュウはラストで萌え殺し作戦。こういうのね、絶対演技構成点を若干押し上げてると思いますよ。というわけで、ジャパンオープンの話まで持っていこうかと思ってたのですが、字数も時間もあれなので、残念ながら、次回に続く!
2012年10月09日
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昨日のショックさめやらず、同じ話題をもう一度書く気にはならなくて、そういうしてるうちにネットのタカハシファンの集いに2時間参加して、今。…寝なくちゃ(^_^;)明日、いろいろリベンジします。用意だけはしたのよ、今日も。
2012年10月08日
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え?投稿したはずなのに、なんでなんで???(T_T)一個前の日記のdokidokiさんに対するレスも消えるし、そこもふくめて今日はもう…おやすみなさい…
2012年10月07日
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この3連休、私はとっても大忙し。いや、気持ち的にだけ、ね(^_^;)世界中、あっちでもこっちでも試合してるもんだから、何をチェックして、どれを詳しく見たらいいもんだか、若干混乱してます。まずは、1.毎週のことですが、ジュニアのグランプリ。今週の日本勢はうちの子感が薄いので、そこまで「うちの子頑張れ!」がなかったのですが、そのかわり、中国の怪物ハン・ヤン対アメリカの怪童ネイサン・チェンの対決に注目。SPは、先週イマイチすぎてできの悪いパトリックにしか見えなかったハン・ヤンが、スケートの勢いを取り戻して見事な演技を見せたものの、ネイサンがどうにもジャンプが不調で、一騎打ちみたいにはならず。んでもって、フリーでは、なんとネイサンが棄権。ハン・ヤンも、演技の出来という意味ではすごくよかったんだけど、ジャンプの難易度を落としてきていて最終的に2位。なんと、ふたりのファイナル進出が消滅してしまいました。う~ん、これで今年のジュニアのファイナルはジョシュア・ファリス優勝かなぁ…2.今週はカテゴリー3の大会が2つ。まずはフィンランディア杯。うちの子でいうと、ハニュウくんが出ております。今のところSP終了時点で2位。4回転での転倒と、コンビネーションジャンピに少々ミスが出て75.57。ひとまず動画です。体が大きくなったこともあり、はかなげな少年から大人の男への第一歩という風情ですね。アスリートとしては、それは必要な成長だとわかってはいても、母の心情としては、いつまでもはかなげな少年でいてほしい(/_;)ジャンプ転倒からの立ち上がりが早くなったのはいいと思うのですが、昨季後半に比べて、あごというか首というかが前に出がちなのが気になります。スケーティング自体のスピードは出てきてるんですけどね。そして、このフィンランディア杯、なんといってもジョニー・ウィアー!!バンクーバー後の休養を経て、ソチに向けて今季から競技復帰。休養期間にはゲイであることをカミングアウトして、同性婚も果たしました。さて、そんな彼が、どんな演技を見せ、どう評価されるのか。実は、これだけ盛りだくさんの今週末の中で、彼のことが一番気になってたみたいで、明け方夢にジョニーが出てきて目が覚めたなら、ちょうどSPの結果が出る時間帯で、起きてパソコン立ち上げてチェックしちゃいました(^^ゞどんだけ愛してるんだよ。演技としては、こんな感じ。バンクーバーシーズンのエキシビションだったガガのPokerFaceを、SPに作り変えてきて、さすがジョニーというか、そう来たか!というか。同世代、つまりタカハシ世代の中では、アスリートとしてストイックなタイプではないのだけれど、それでも、きちんと体も整えてきているし、休養前でもほとんど跳んでなかった4回転を入れてきているし、スピンのルール変更にも対応してきているし、彼の本気具合というのは伝わってきます。内容に対して点数も悪くない。ただ、曲が…いや、PokerFaceを使うこと自体は全然悪くないんだけど、ボーカルを消してメロディラインにのせてる音がチャチなので、全体的にものすごく安っぽくなってるのよね。本気で第一線に復帰するならば、そこは要改善だと思います。それにしても、この二人のほかには、昨年グランプリファイナル3位のスペインのフェルナンデスも出場していて、カテゴリー3と言いながら、なかなかに豪華な試合。ここ数年、特にフィンランディアは男子のスター選手が見られるお得な試合になってる感じ。チケットとかもお安そうだし。うらやましい。3.そして、もう一つのカテゴリー3の大会がオンドレイ・ネペラ杯。こちらはマチダくんとムラカミダイスケがエントリー。SPを終えて、1位マチダ77.82、2位ベルネル71.23、3位村大69.12。4位以下とは10点以上の差が開いてますし、そこをひっくりかえすほどの地力のある選手はいないので、まあ、この3人で決まりでしょう。ということで、マチダくん、超かっこいい。彼にとっても、振り付けのステファン・ランビエールにとっても新境地。ユニークで完成度も高く、素晴らしい。出来に対して比較的点数も出ているようだし、マチダタツキという選手に対して、ジャッジが高い点数をつけることを躊躇しなくなったというのはよい傾向。上記二つのカテゴリー3の大会については、深夜から明け方にかけて男子シングルのフリーが行われます。さてさて。4.そして、真打ジャパンオープン!ジュニアとかカテゴリー3の大会をずっと見ていて、この大会のスコア見ると、別次元すぎて倒れそうになるよね。本来プロアマ混合の団体戦というお祭り要素の高い大会だったはずが、ここ数年は現役選手中心の、シーズン初戦と位置づけられる本気度の高いものになりまして。特に男子。合計スコアは比較的早い段階でわかったので、非常に気分のいいシーズンの始まりとなったわけですが、こっちじゃテレビ東京の放送なんてないし。日本スケート連盟のHPに、なかなかプロトコルあがってこないし。いまだにあがってこないし。イライラ。去年、おととしと現地で見ていたので、なんで今年に限って行かなかったのかと、余計にイライラ。タカハシの演技については、ニコ動で見られたからいいんですけどね。このあたりについては、そんなわけで、材料がそろいましたら明日以降。このほか、全日本選手権につながる各地方のブロック大会が行われて、スグリさんやホンダ兄妹(別名ミユちゃんのお兄ちゃんとお姉ちゃん)が出てたり、フランスではマスターズにジュベールとアモディオが出てたり、ホント、チェックすべきところが多すぎです。前の日記で語り残したジャンプのルールに関する話題も忘れてるわけではないので、そこはおいおいと。あー、気持ち的に忙しい。
2012年10月06日
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珍しく宣言通り、一個前の日記の続きです。そうそう、メイプルさんのコメントでいただいたように、確かにノブナリくんは残念キャラ。まさかまさかのオリンピックで靴ひもが切れてみたり、ここぞという試合では、なぜかジャンプの計算を間違えてみたり、そんな試合に限って、ライバルたちが大活躍して表彰台を飾るので、なんというか、引き立て役として秀逸。もうね、そんな才能を感じちゃうレベル。何しろ過去5回出場した世界選手権で、4回ジャンプ計算間違ってますから。残り1回はSPで全ジャンプ失敗してフリーに進めなかったという…つまり、世界選手権でジャンプ計算間違えずにFSを滑ったことがないんだな。「きっと何かやらかすんだろうな」と思ってみてると、絶対に何か残念なことをしてしまうという、悪い意味で期待を裏切らない選手。いや、それ、困るって。靴ひもに関しては、以前の日記でも触れたのですが、私はある程度仕方のないことだと思っておりまして、そんなに彼自身を責める気にはならないのですよ。が、ジャンプの計算は、なんとかしましょうよ。これは、本人のせいです。ある程度、事前に作戦は立てられるものの、滑りだしてしまえば、自分で判断せざるを得ないわけで、だれも助けてあげられない。私がぱっと思い出せるのは、上記世界選手権4回に加えて、グランプリで1回、全日本で1回の計6回なのですが、詳しい人に言わせると、ジュニア時代から数えて全部で9回やってるらしいので、そろそろ何とかしてほしい…というよりも、あきらめた方がいいのかな、の域。何らかの記録にチャレンジしてるんなら、かまわないんですけどね。と、見てる側からすれば笑える話なんだけど、日本男子で世界選手権なりグランプリシリーズに出られない選手たちからすれば笑い事じゃない。与えられた機会を自らつぶすようなことが続くなら、だったらそのチャンス、自分にくれよと思うよね。連盟にしても、力があるし結果も出してるから日本代表に選ぶのに、そのたびごとに残念なことされたんじゃ、今後どうしようかと悩んじゃう。他に選手がいないわけじゃなし。というわけで、オダくんの問題は、4回転がどうこうとか表現がどうこうとか以前に、「ジャンプの計算を間違えないこと」なわけです。で、やっと今年のローリー・二コル振付のフリープログラムの話になるのですが、これをぱっと見てまず思ったのが、「よし!これならジャンプの計算間違えないぞ!」で、ありましたwプログラムとしては、やっぱり最初から最後までスルスルと流れてしまって、私としては好きじゃないし、例えば、これがそれなりに表現できる選手なら、自分で噛み砕いてものにするんだろうけど、残念ながら、ノブナリくんはそのあたりもちと欠けている。「彼は表現の幅が狭い」とはニコライ・モロゾフの評なのだけど、私も、そんな気がします。ニコライ振り付けのチャップリンが最も彼の個性によりそった表現のプログラムだと思ったのだけど、あれを最後までものにできなかったわけだから、あとは、それ以上ってのはなかなかに厳しいと思うのです。あくまで、表現という意味ではね。今回のローリー振り付けのこの魔法使いの弟子も、音楽を聴いて、それに対して体が反応しているのではなくて、この動作の次はこれ、という順番で動いてるように見えちゃうのです。なので、今回の演技を見ていても、時々「あれ?次どうするんだっけ」みたいな、気持ちが切れる瞬間が見える気がしてしまうんです。もちろん、音楽を聴いていないとか、無視しているというわけではないのだけれど、音楽と振付を一緒に頭なり気持ちなりで理解し、咀嚼し、それを自分のものとしてアウトプットするのではなく、単純にカウントとして音楽を聴いて、それに当てはめて動いているとでもいいますか…と、結構、悪いことばっか言っちゃったけど、シーズン初戦にしては、本当にすごくよくまとまってる演技です。昨シーズンなんかよりは、ずっと体もよく動いているし。気が付いたら、日付かわってしまってたので、なぜ、このプログラムなら計算間違えないね!と思ったかについては、明日以降ということで…
2012年10月03日
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昨夜の衝撃からは、まだ若干立ち直れず。いやね、毎週話題にしているジュニアのグランプリシリーズに加えて、この週末からシニアのカテゴリー3の大会も始まりまして、そのとっかかりであるネーベルホルン杯でのノブナリくんの優勝の話をしようと思ったのだけど、その話をする前提として、その「カテゴリー3」って何よ?ってところからはじめて、フィギュアスケートにおける各試合の位置づけをちょっと詳しく書こうとしてたのですよ。というか、ほぼ書き上げてたのですよ。が、消えた(T_T)なので、これは、また改めて。世界ランキングの話と深くかかわってくるので、昨日書いた文章ではそのあたりははしょっていたし、できれば、そこをまとめてじっくりと。というわけで、今日はひとまず、昨日の本題だったはずのノブナリの話についてなど。ショーで見た時に、もうけがは大丈夫そうだと思ったけど、それは本当にそうみたい。ほぼ、おととしレベルのジャンプ構成が跳べてます。勝つためにはもうちょい難易度あげないと、と思うけど、それは、まあ、これから様子を見てなのでしょう。あと優勝ポイントである233.33も、シーズン初戦としては悪くないどころか、ずいぶんよい点数。昨年同大会のハニュウの優勝ポイントが226.26、2009年のフィンランディア杯でのタカハシの優勝ポイントが224.25、そもそもオダくんのパーソナルベストが244.56で、だいたい240前後というのが目安の選手なので。まずは79.64点だったSPをどうぞ。観客が撮った映像なので、ジャッジとは反対、つまり背中側からのものです。まず点数だけを見て、4回転で転倒してるのにいい点数と思い、ちょっと期待して動画を見たので、実は「う~ん」と思ったのでした。まあ、これは本当に好みの問題で、私はこのプログラムはぐっと来ない。と思っていたら、案の定ローリー・二コルの振付け。彼女については、前にちょっと触れたことがあるのだけれど、振付がきれいにさらさらと流れてしまって、私はあんまり好きではない。強弱がないというか緩急がないというかメリハリがないというか、フォルテなら最後までフォルテ、ピアノなら最後までピアノみたいに一本調子に感じるもので。ただし、点数を取るべきポイントは押さえているので点数は出る。これも、前に書いた日記で触れているけど、ローリー・二コルって、今のルール作成に中心となって携わってきてる人なので、それはルールに対する理解が深いし、それをプログラムに反映するのも当然うまい。今季のフリーも彼女の振付けなので、そちらでもまた同じような話をすることになるかもしれないのだけれど、このSPで言えば、スピンでの取りこぼしがない。昨季、その前のシーズンと、意外とノブナリくんはスピンで苦労をしていて、でもそれは、決してスピン自体が苦手とか、柔軟性が足りなくてポジションが取れないとかではなく、レベル取りのルールに対してのツメが甘かったのではないかと。例えば、同じポジションで2回転以上というのがレベル取りの条件になったりするのだけれど、体がどの体勢になった時に、評価対象となるポジションをとったとされるのか、とか、回転はどの角度からどの角度まででカウントされる、とか、そういうことに対して、きちんとつめたうえで競技に臨めていたかどうか。なんか、そういうところが、今年はクリアされている気がします。振付師が、というかチームノブナリに対してローリーが、どの程度まで深くかかわっているのかはわからないけれど、ルールの細かい部分をきちんとつめてプログラムを完成されるってことについて、ローリーの影響は少なくないんじゃないかな~と、思ったのでありました。と、本当ならフリーまで話を続けようと思ったんだけど、昨日のこともあるので、あまり長くならないうちに、本日はこれにて。フリーの話については、できれば明日以降。
2012年10月01日
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