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20年近く前から始めた虫けらのブログ、全体のアクセス数が100万を超え、「多くの方に見ていただいたなぁ」と感慨ひとしおである。最近も、突然のアクセス激増が奇妙だと思いながら、大体毎日100前後の閲覧がある。最近のアクセスログを見てみると、なぜか2000年代の記事がよく読まれている。時事ネタと重なる事件などがあって、検索に引っかかるのだろうと思っていたが、その法則から外れるものもあって、「なぜこの記事が?」と不思議に思うことも多い。ここ数日、「パンダ」に関係する記事にアクセスが集中していて、「最近何かあったのか?」と思っていたのだが、どうも、和歌山にいるパンダ4頭を返還することが決まったようで、人々の関心を集めているようだ。虫けらがパンダを取り上げたのは2008年で、そのときに何があったのか詳しくは覚えていないのだが、上野動物園のパンダが亡くなったことがきっかけだとはブログを読めばわかる。パンダに興味のある方は一度読んでみてほしい。『「かわいい」では済まないパンダの実態』数字(金額)は当時のもので、現在はどうなっているか調べていない。記憶では、王子動物園と白浜アドベンチャーワールドに取材した。取材時には、結構面白い話を聞いたりもしたが、披露する場所がなかった。取材の目的が、ラジオ番組での情報提供だったので、裏話はスタッフ間で共有したが、番組中では割愛した。(この場合の裏話は、誰かに「都合の悪い」ものではなく、番組の趣旨に合わないものであり、トリビア的なものだ。が、マスコミから発信される情報は、ある方向性を持って提供されるもので、「都合が悪い」という判断基準が明確にあることは事実)ことほどさように、現実とはそういうものだ。(当該のブログに書かれていることを知っていたという一般国民は少ないはずだ)よほどマスコミが正常でないと、一般国民は本当のことを知り得ない。虫けらのように、仕事柄、裏側を探ることができる立場や理由を持っていれば、簡単に手に入る情報もあるが、その範囲もしれている。つまり、世の中に溢れている情報は、誰かの都合のいいものに偏っているということ。「誰か」は、政治家や外国勢力、大企業、巨大団体など。いま、日本は瀬戸際にある。正しい情報を入手する方法を確保しないと、日本が日本でなくなる危機がすぐそこにある。4月になって、虫けらがかかっている病院に行って驚愕した。医事課の職員(女性)の制服が変わり、看護師や医師のネームプレートが激変した。制服については、スカートからスラックスに、紺色からグレーに。外見からの印象では、伝統的な日本の制服から、人民服に、という感じ。ネームプレートについて。以前は診療科、役職、顔写真、名前(漢字フル)だったのだが、大きなひらがなの苗字だけになっていた。これは、外国人仕様ではないか。しかも、C国人を意識したものだと感じる。恐ろしいことである。佐々木みのり先生がおっしゃっていたように思う。「大きな病院には、中国人用病床を確保するように」という通達が厚労省から出されているようだ。日本が侵されている。日本人は心して対処しないと、自分の居場所をなくす。日本人が日本人として生きる場所をなくす。日本が日本でなくなる。パンダの一件で、そういう危機感を覚えた人が、虫けらのブログを見にきてくれているのだろうか。ずっと、政治的な話は避けてきたのだが、そろそろ、真剣に書かねばならないか。死ぬまでに、日本のため、日本人のための情報を少しでも多く発信せねば、とも。もう手遅れかもしれないのだが。。 暗 澹
2025.04.29
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『湯けむり事件簿 ②』で、チラッと触れた事件。無人駅に降り立った虫けらは、ICOCAで出場すべく、タッチパネルのスタンドにICOCAをかざす。『ピンポーン』耳につく音とともにパネルが赤く光る。『インターホンで係員とお話しください』と、電子音がおっしゃるのだが、インターホンがない。ポリボックスのように、係員とつながる直通電話もない。ネットで問い合わせできるQRコードも掲げられていない。万事休すである。無人駅は無敵である。虫けらは無力である。宿のフロントで聞いてみてもフ「すみません、わかりません」と言うし、虫「そうですか。。こちらで調べてみます」と返すしかなかった。宿に到着してからは、ビールの買い出し、温泉への入浴、ビールを飲みながらの「湯けむり事件簿」の執筆、夕食、温泉、休憩、温泉と、非常に慌ただしかったので、多分、問い合わせられる時間は過ぎているだろうと、翌日に持ち越すことに決めた。朝食後、PCでどこに問い合わせたらいいか調べた。駅のある鳥取に当該の窓口はないようだった。結局、大阪にある『JR西日本のお客さまセンター』へ。虫けらが、昨日の経緯を話す。J「えーっと、その駅は、どの地域ですか?」え? 客に聞くの?細かく説明する。J「少々お待ちください」大分待たされた。3分くらいか。いや、5分くらいのような気もする。J「途中、因美線とかですね、違う線を乗り継ぐので、 ICOCAでは精算できないようです。 お帰りの列車はどうなさいますか?」いや、因美線はJR山陰本線の一部区間の名称で、ICOCAの利用はできるとHPに記載されてある。虫けらはそれを確認したから、乗車料金以上の金をチャージしたし、ICOCAで入場したのだ。虫「山陰本線なのに、ダメなんですか?」J「はい。ちょっと無理なんです」虫「そうですか…(納得できないが、ここで 揉めても意味がない)。 帰りもスーパーはくとの特急席を購入しています」J「ではですね、車掌に相談してください」虫「帰りの乗車券は買えるでしょうけれど、 行きの分は無理ですよね」J「アドバイスを聞いていただけると…」虫「ICOCAにチャージしてるので、使いたいんですが」J「現金でないと無理です」虫「え? 大阪駅で精算したら、大丈夫ですよね」J「いえ、現金でないと…」虫「ICOCAは余り使わないんですよね…」普段は、JRに乗車するときでも、ポストペイで記録が残るPitapaを使っている。ICOCAは、新幹線をネット予約した時の駅の入出場のときくらいしか使わないし、大阪市内に住んでいるので、使う金額もしれている。J「お買い物でも使っていただけますので…」ICOCAでの買い物など、ついぞしたことがない。いつもPitapaを使っている。ガッカリ、の気持ちに支配される。虫「わかりました。お忙しいところお手数をおかけしました」電話を切ったが、気分が晴れない。帰りの特急で車掌さんに相談したところで、無人駅から鳥取までの運賃と行きの運賃の精算は大阪駅でするしかないだろう。それなら、両方とも大阪駅で片付けるのが効率的だ。かくして帰阪する日、件の無人駅では1区間の切符を券売機で購入する。来たときはICOCAで出場できなかったので、帰りの入場もできない。が、どこから乗車したかの証明が必要である。とりあえず在来線で鳥取まで行くことにする。鳥取駅では、構内にある施設で時間を潰さなければ、予約した『スーパーはくと』の出発時刻までは1時間ほどある。改札階までエレベーターで降りる。すぐに改札が見えた。何もない。構内にはトイレがあるのみだ。ホームに戻る。1時間の待ち時間をどう過ごす…。あ、行きの運賃と、件の駅からここまでの運賃を精算しておこう。再び改札階に降りる。係員改札口には若い駅員が二人。「解決してくれるかなぁ」と訝しく思いながら、虫「すみません。ややこしい話を聞いていただけますか?」と前置きして、行きの話をした。駅「あぁ、上郡から智頭までが智頭急行の区間で、 そこが挟まっているために、ICOCAが使えないんですよ」あれ? お客さまセンターのおばはんの言い分と違うが、こちらが正解だと確信する。虫「大阪から鳥取まで一気に来る特急なのに、 JRじゃない区間が含まれるんですね」駅「長い区間は、大概ICOCAが使えないと思ってください」虫「特急券はネット予約できるのに、不便な…」駅「乗車券は、みどりの窓口かみどりの券売機で買えますので」みどりの窓口や券売機など、件の駅にはなかった。つまりは、大阪市内で事前購入必至というわけだ。駅「行きの乗車料金は、ICOCAからいただいておきます」虫「大丈夫ですか?」駅「ま、特別に。〇〇駅で入場した記録をつけておきます」虫「あ、ICOCAで入場できないので、 とりあえず1区間の乗車券を購入しています」駅「じゃ、払い戻しますね」予想よりスムーズに問題が処理できた。若い駅員さんだったが、手際もよく説明も的確だった。とりあえず、これで、大阪駅まで何もせずに済む。特急の旅は、途中、踏切で非常ボタンが押されたことによる点検のための遅れが7分発生したが、猛スピードで挽回してくれ、多分、1分未満の遅れ程度で大阪駅に到着した。どこの改札から出ようか迷ったが、乗り換え線へのアクセスと駅員が最も多いだろうと判断し中央改札口にした。これが失敗だった。改札口に到着すると、大勢の外人客がいた。これは時間がかかるぞ、と覚悟した。外人客の斜め後ろで待機していると、外人客の問題を聞いていた女性駅員が虫けらを振り返り女「なんですか?」と聞いてきた。聞き方がおかしいだろう。虫「ICOCAで入場してるんですが、 出場できないはずなので、 見てもらえますか?」とICOCAを差し出す。女「どこから乗ったんですか』虫「〇〇駅です」女「〇〇って、どこですか?」怒ったように聞いてくる。なぜ客に聞く?自分の勤務先に関係する情報である。すぐに調べられるだろう。虫「鳥取です。鳥取、倉吉間の駅です」改札の中から資料が差し出され、女駅員はそれを手に女「どうやってここまで来たんですか?」と聞いてくる。残念ながら、女が手にしている早見表のようなものは文字が小さくて見えない(老眼です)。虫「〇〇駅から鳥取までは因美線、鳥取からは スーパーはくとです」女「あー」あーじゃないだろう。女「で、〇〇でICOCAで入場したんですね」虫「はい。でも、途中の区間がJRじゃないので、 ICOCAでは出場できないから、 係員に処理してもらってくれって 鳥取の駅員さんに言われたので、 こちらに」女「え、どういうことですか?」虫けらは、往路で起きた事の顛末を説明した。そして、鳥取の駅員の処理の内容も詳しく話した。女「行ったときに、ICOCAで出られなかったのに、 また同じように帰ってきたんですか?」人を無法者のように言う。どうやって帰ってこいと言うのか。しかも、常にキンキン声で、耳が痛い。多分、〇〇駅が無人駅だと理解していないのだ。行きがICOCA使用不可とわかったなら、帰りは乗車券を買って入れよ、と怒っているようだ。(ICOCAで出場できなかった事の処理は、必ずしないと、ICOCAは以後使えなくなる。乗車券を買ったら解決、ではないのだ。このことを微塵も理解していない。鳥取での駅員とのやり取りも聞いただけ、で、理解できていないのだ)〇〇駅が無人だったことはちゃんと説明したが、大阪駅のような巨大ターミナルに勤務していたら、鳥取の片田舎の無人駅の有様は理解できないだろう。女「運賃は、4780円です」虫「行きの運賃は、鳥取駅でICOCAで精算してもらいました」女「できません」虫「できませんて、精算してもらったんですよ」女「それは間違ってます!」何を言っているのだこの女は。鳥取の駅員が間違っているとして、それで虫けらを責める方が間違いだろう。お客さまセンターのおばはんの話からも、鳥取の駅員の口ぶりからも、ICOCA精算は無理だろうとは思っていたが、言わずにはいられなかった。虫けらは珍しくきつい視線で女駅員を見た。次の瞬間、女駅員はどこかへ消えた。仕方なく、5千円札を窓口に置いた。若い男性係員が釣銭をくれたが、虫「レシートは出ないですか?」レシートなど必要ないが、何か言わないと気が済まない。すると、窓口の係員とは違う若い係員が奥から人差し指と中指に挟んだレシートをヒラヒラさせながら出してきた。顔は見えない。とことん態度の悪い奴らだ。虫「お手数をおかけしました」と言いながらレシートを取り、改札を抜けた。実に気分が悪かった。特急券は1枚で買えるのに、JR以外の路線が入っているとは…実は…、知っていた。夫が、智頭急行のCM制作に関わっていて、当時、TVCMが流れるたびにその話をしていた。スーパーはくと(JR時刻表より)もちろん、ICOCAでの入出場の話ではない。智頭急行がJRに乗り入れて、『スーパーはくと』という特急を大阪から鳥取まで走らせているという話だ。すっかり忘れてしまっていた。何しろ、25年ほど前のことだったように思う。その頃は、旅行といえば車だったので、全く実感のない話だったのだ。「終わりよければすべてよし」というが、この旅は、JRの対応のせいで、なんだかなぁーの旅となってしまった。 落 胆
2025.04.27
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虫けらが選んだ宿は、湖の周囲にある温泉郷の一つで、昔はもっと賑やかだった。というのも、30年近く前に夫と尋ねたことがあるのだ。いまや、無人駅となってしまったJRの駅を出たところに「歓迎! ◯◯温泉郷」と書かれたアーチゲートがあった(今もある。寂れているが)。そのときは、車で訪れていたので、町の端から端まですぐに行けたのだが、宿はもっとあったし、人もいたように思う。湖の周辺にある温泉郷は3つあり、他の温泉郷は今でもそれなりに宿が存在しているが、ここは2軒しかない(多分)。しかも、もう1軒は、ペンションレベルの規模で、実質宿泊施設と言っていいのは、虫けらの宿だけなのだ。ということなので、周辺には全く観光施設がない。浴場で話したご婦人によると、婦「車なら、出雲大社もすぐだし、砂丘にもね」という話だったが、地図で確認すると、出雲大社は随分距離があるし、砂丘には余り興味がない。ま、観光したい人には向かない場所なのかもしれない。虫けらは列車で訪問したので、昼間に出かけるとしたら徒歩圏内である(近くにはレンタカー店もない)。湖の周辺を歩くとしよう。フロントで湖の周囲の距離を聞くとフ「12kmですね」らしい。12kmなら、2時間ほどあれば歩けるが、歩数に直すと1.5万歩近くになる(虫けらは歩幅80数センチ、時速6kmで歩くので)。これは歩き過ぎだし、疲れるほど散歩するのは避けたい。(お年寄りが「1日1万歩」とおっしゃるのを聞くと、「歩き過ぎです」と注意するようにしている。お年寄りは、8000歩以上歩くと足腰に支障を来す確率が高くなる。それが原因で寝たきりになると、本末転倒。中年以降もそのことを忘れずに)1日目(1泊した後)は、西に2kmほど歩くことにする。途中、時の知事か市長が昵懇だったのか大きな中国の観光施設がある。ついでに施設内を歩いてみたが、食べ物も、買い物も、中国尽くしである。中国のものは要らない。平日だったためか、人影は全く見えなかった。確か、30年近く前にこの地に来たときは、この施設がオープンした当初だったと思う。この雰囲気、この規模で、30年近く廃業せずにやってこれたのは奇跡に近いと感じた。公的資金が投入されているのではないだろうか。などと、要らぬことを考えつつ歩いていると、あるなぁ。ここにも、である。道のすぐそばに…。気持ち悪い代物だ牧歌的な風景が台無しである。列車に乗っていて気付いていたが、沿線にもたくさんのこういう施設があった。規模としては、小さなものが多かった。個人でやっているのか、自治体がやっているのかよくわからないが、地元にメリットがもたらされているのかどうか。夜、大浴場で温泉に浸かりながら北西方向を眺めていると、異様に赤く光る場所を見つけた。虫「あれは、『赤色航空障害灯』の雰囲気だな。 あんな場所に高いビルが並んでいるのか?」と不思議に思ったのだが、湖の周辺を歩きながら、そちらの方向を見ると、あった!あれかぁ。日本海の中か陸かわからないが、たくさん設置されているあれで、どれだけの野鳥が犠牲になっているのか。。田舎ほど侵食されているのだな、と再び納得。旅情もへったくれもない。本当に気分が悪くなった。日本政府はどうかしている。自治体も頭がおかしい。日本の、日本らしい景色をこれほど害するものがあるだろうか。(いや、感情的な話ではない。「自然エネルギー」のカラクリを知れば、こんな無駄で、日本のためにならないものはない、と理解できるのだ)田舎は、田舎のよさを悪さだと認識している節がある。都会と比べて感じる不便さや時間軸の感覚の格差は未だに如何ともし難いものがあるのはわかるのだが、自然の景観なくして、田舎のよさを語るのは至極難しいことも事実だ。実は、日本は田舎ばかりと言っていい。都会はごくごく一部の奇跡なのだ。企業や行政や人やインフラが集積し、常にゴミゴミ、イライラ、ギスギスしている。が、少し都会を離れると、すぐに美しい風景や豊かな自然を享受できるのが、日本のいいところ。人々も穏やかである。が、昨今の「パネル」と「風車」のせいで、日本らしい景色が消えつつある。これは、日本を破壊したい輩どもの策略である。などと考えていると、あっという間に宿に戻ってしまった。ゆったり、のんびり歩くつもりが…。。旅情もへったくれもないひと時となったのだった。 寂 寥
2025.04.24
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虫けらが選んだ宿泊プランには、朝夕食がついている。夕食は、この宿で選択できる食事プランの中でも最もシンプルなメニュー構成なのだが、病気以来、食に興味がなくなった(抗がん剤の副作用で味覚が減退したことと、冷たいものを口にすると、口中や咽頭が痺れるのでおいしく食べられるものが減少していた。現在は、痺れはないが、味覚の減退は残っている)虫けらにとっては、食事に重きを置かないこのプランが希望に合っていた。が、テーブルに並んだ料理は、結構な品数!●イワシの梅煮●地魚四種盛りのお造り●大山豚のしゃぶしゃぶ●アマダイの松笠焼き●うどん(冷)●白ハタの唐揚げ●ローストビーフ●コシヒカリ●香の物三種盛り●赤だし●わらび餅と季節のフルーツ二種これはある日のメニューだが、品数もさることながら、一皿が多いのだ。先付けのイワシの梅煮は、大きなイワシが二尾。揚げ物の白ハタは三尾。うどんはひと玉分あった。このときは、ごはん一連(香の物と赤だし)を辞した。瓶ビールを頼んでいたので、おなかパンパンである。デザートを運んできたスタッフが、ス「サインをお願いします」と言う。伝票を手に持っている。余りよく見ずにサインをした。すると、ス「あ、違うわ」と言い、テーブルに置いてある部屋番号のプレートを見てス「355じゃない…、あ、これは351やわ」351は、隣のおっさん。虫けらが食堂に来た当初からずっと音を出しながら何かの動画を観ていて、鬱陶しいなぁと思っていた。お「それ、わしのや」ス「ビールですよね。355の〇〇さま。3泊お泊りになる…」なんでここでそんなことを披露するのだ!隣のおっさんに、虫けらがビールを飲んだことと、部屋番号、名前ばかりか、宿泊内容がバレてしまったではないか!どういうことだ!何かの策略か?隣のおっさんと食堂を出る時間が重なるのが嫌で、すぐに席を立った。デザートは食べずじまいである。田舎ゆえか?スタッフがおばはんだからか?それとも、この宿は、宿泊客を確認するときには、部屋番号、名前、宿泊日数を口に出して言わなければならない決まりなのか?部屋に戻った虫けらは、結構腹が立っていて、やけくそ気味に缶ビールを飲むことにした。小さな冷蔵庫から缶ビールを出したが、いや待てよ。食後の温泉をちょっと我慢して、寝る前の温泉を早めにし、そのとき缶ビールを飲もう。と思い直すのであった。翌朝。夜の温泉の後、ビールを飲んでいざ就寝、と思ったものの、なかなか眠れず、朝までまんじりともしなかった。5:30の開場を待って温泉へ。もう奥方が二人。え?まだ5:31くらいのはず。5:30より前から開(あ)いているのか?まぁいい。洗い場で洗髪し、ささっと体を洗って湯船へチャプン。きもっちい〜。不眠のモヤモヤ感が吹っ飛ぶ。湯船の中で、大阪からいらしたという奥方と話す。この宿へは何度もいらしているとのこと。そういえば、昨日脱衣所で話したご婦人も月に1度のペースで通っているとか。神戸の方だった。取り立てて特徴のない宿だが、定宿にするにはちょうどいいかもしれない(関西からだと、距離的にも、価格的にも)。虫けらも、次の宿泊プランを練ろうかと考える。朝の湯は温(ぬる)い。夜には大分熱くなっているので、多分、夜間は湯を抜いているのではないかと思う。新たに貯めると、どうしても湯が冷めるので、朝は温(ぬる)く、徐々に温度が上がっていくということだろうか。部屋に帰り、少し眠る。1時間弱のウトウト眠りが気持ちいい。指定していた時間になったので、食堂へ。虫けらのテーブルには、ごはんと味噌汁、飲み物以外はセットしてある。それらを取りにバイキングコーナーへ。サラダ、パン(2種)、カレー(二日目のみ)があり、熱いお茶、コーヒー、水、リンゴ酢、牛乳、オレンジジュースなどの飲み物がずらりと並んでいる。テーブルの上の品数は10種ほどあり、ごはんと味噌汁、水以外は遠慮した。食べられるかい!である。ライスマネジメント不能。おかずの量が異常です。朝からビールもなんだな、と思い、食事を済ませたらそそくさと部屋へ。温泉は、9:00までなので、チェックアウト前のお客さんでいっぱいになるだろうと、部屋で静かに過ごす。連泊なので、アメニティの交換や部屋の掃除などがあるのだが、あいにく、部屋にはアメニティが皆無だし、バスタオル、タオル、浴衣の交換くらいだから、こちらからフロントに連絡したら、持ってきてくれるという段取りにしていた。10:30分になり、大浴場が開場したタイミングで温泉に行こうと部屋を出たら、ちょうど部屋の前にハウスキーピングスタッフがいたので、部屋に戻ってバスタオルとタオルを持って出たら、交換の備品を渡してくれた。これで、フロントに手間をかけることもないと思った。が、部屋には、空気清浄機(加湿器)や、冷水の保冷ポット、湯沸かしポットがあり、お菓子も置いてあったので、これらも補充、メンテ、もしくは交換してもらう必要があるが、ハウスキーピングスタッフも、フロントも、以降、言及することがなかった。3連泊なのに、メンテがなかった。これも、田舎ゆえか?こちらから要望しないといけないのか?それとも、この宿独特のルールなのか?というわけで、宿のスタッフは素朴で悪い人ではないが、都会人(?)の虫けらの常識にはちと合わないルールと雰囲気の中で動いていらっしゃった。連泊の虫けらは、これもこれとして、腑に落としてやっていくしかない。こんなことで、ストレスを溜めている場合ではない。温泉の気持ちよさを満喫するために、すべてを飲み込もうと決意する虫けらであった。 達 観
2025.04.21
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湯治の主目的は温泉治療だ。今回選んだ温泉地の泉質は、直接がんに効いたり、がん治療に有益な要素があるというような期待はできないものである。泉質:ナトリウム・カルシウム・塩化物・硫酸塩泉泉温:源泉 49.4℃効能:筋肉もしくは関節の慢性的な痛みまたはこわばり (関節リュウマチ、変形性関節症、腰痛症、 神経痛、五十肩、打撲、捻挫など) 冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下 軽症高血圧、糖尿病、軽症高コレステロール血症、 軽い喘息または肺気腫、痔の痛み、 自律神経不安定症、ストレスによる諸症状、 病後回復期、疲労回復、健康増進 切り傷、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、 皮膚乾燥症オレンジの文字が泉質による適応症で、グリーンの文字は療養泉としての適応症とのこと。(前後してすみません。オレンジの方が本来の効能)虫けらに対応するのは、「胃腸機能の低下」「切り傷」くらいだろうか。がんが原因ではないが、虫けらは慢性的な胃腸症で、すぐに消化不良や下痢に見舞われる。「ストレスによる諸症状」かもしれないのだが、この温泉の適応症の「ストレスによる諸症状」には、『不眠症』『うつ症状』などが挙げられていたので、ちと違う。切り傷はないのだが、足の爪が剥がれそうで(まだ剥がれてないんかい! はい。外出中などに剥がれるのが嫌でテープで固定していたら、なかなか剥がれてくれない)、以前は出血していたので、爪の内側に傷か何かがあるのかもしれない。というわけで、がんの湯治効果はほとんど期待できない泉質なのだが、ま、「温泉に浸かる」、という贅沢と都会人には難しい「大浴場での入浴」ができるというだけでも、体や脳にいい影響を与え、何かの効用があるように思う。朝は5:30〜、最終は23:00 なので、深夜の入浴は不可なのだが(深夜の入浴が好きなのに)、連泊ならではの昼の入浴ができる。フロントでは、9:00〜10:30は清掃のため閉場しているという説明を受けた。予約時のサイトには、通しで入浴できるという説明だったので、期待大だった分残念だが、致し方ない。入浴スケジュール、とまでは言わないが、食事ややりたいことの合間はすべて温泉へ、ということにして…5:30、10:30、14:00、17:30、20:30、22:30の6回体制で望むことにする。20:30の食後の入浴は、状況次第ということにして、他の5回は必ず決行、である。この地の温泉は、源泉の湯をそのまま供給するスタイルのようだ。「加温」はせず、夏場の「加水」のみ。49.4℃は虫けらにとって理想である。自宅の風呂は48℃で湯を張り、45℃前後で入浴していると思う。お湯に浸けている部位の肌は顕著に赤くなるという熱さなので、43℃以下ということはない。チェックインし、缶ビールを買い出しに出た後、すぐに浴場へ。宿のサイトより先にご入浴になっていたご婦人は1名のみ。湯船にはゆったり浸かれそうだ。洗い場で頭から足の爪先まで丁寧に洗ってから湯船へちゃぽん。ん?温(ぬる)い。こ、これでは温まれない。温泉の供給口まで移動し、少し熱い湯で温まる。湯はサラサラ。無味無臭(少しなめてみた)。本当に温泉?とはいえ、首まで浸かると、全身が緩む。気持ちい〜。虫けらは風呂が好きである。物理的(時間)と経済的(ガス代)事情のせいで、店の営業後はシャワーで済ませることが日常的だったが、抗がん剤の副作用で肌がガサガサになり、シャワーだと、よりガサガサになるので、保湿効果のある入浴剤で入浴することが必須になっていた。昨年の秋からずっと「キュレル」を入れたバスタブに長い時間浸かるのが習慣になっていたのだが、こんな気持ちよさを実感することはなかった。たくさんのお湯に身を沈めると、家風呂にはない心地よさと安堵感が全身を包む。露天風呂が1つ上の階にあるのだが、強風のため閉鎖されていると聞いた。湯の温度が上がらないらしい。ま、いつでも入れる(3連泊なので)。初回は、大浴場(といっても、大変こじんまりしているが)でのんびり浸かって、旅の疲れを癒そう。そうそう、ICOCAで出場できなかった件もあるし、列車の車内が窮屈で、ヒヤヒヤした件もあった。何より、家から最寄駅までと、無人駅から宿までのゴロゴロの疲れもある。というわけで、湯治旅のメインイベントの温泉入浴はこうして始まった。多分、湯船に15分くらいいたと思う。部屋に戻って、体がポカポカしてきた、という遅延効果も余り感じず、割と早い時間で体表も体内も冷えた。そういう泉質なら、少し温(ぬる)いくらいの湯にじっくり浸かるという方法で、温泉を楽しもう。※結果報告:胃腸症状に効くのは、飲泉してのことだと思うのだが、飲泉設備がなかったので、入泉だけの効果として。湯治期間中は胃腸の調子がとてもよかった。抗がん剤で不安定になっていた胃腸状態が、抗がん剤休止後も癖になったような感じだったが、宿泊二日目から治療前のような感覚に戻った。体の芯から温まった、という効果か、温泉の成分が皮膚から、あるいは呼吸によって体内に入ったなどの効果かはわからない。直接温泉とは関係ないのかもしれないが、とりあえず。 幸 甚
2025.04.15
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しばし無人駅で途方に暮れた虫けらは、「ま、宿で教えてもらって、何とかしよう」と気持ちを切り替えて、キャリーバッグをゴロゴロしながら宿に向かう。(この事の顛末は最後にまとめて)時刻を確認すると、チェックイン時刻までにまだ15分以上ある。コンビニでビールを買おうと思っていたが、コンビニまでの距離を考えると(500mほど)、このゴロゴロ付きでは時間的にも気力的にも微妙。とりあえず宿で待たせてもらおうと考える。ロビーに入ってフロントを見やると、女性係員が笑顔でこちらを見ている。虫「チェックインにはまだ早いですよね」女「大丈夫です。お部屋のご用意はできておりますので」助かる。すぐにチェックインの手続きをする。係員の説明が終わった後、件の駅の話を聞いてみた。女「すみません。駅のことはわかりません」?!これまで、こういうトラブルがなかったということか?諦めてすごすごと虫けらの宿泊場所となる部屋に向かう途中、あ、皆車で来るのか。窓から見える宿の大きな駐車場から察した。来客のみではなく、従業員も。駅から3分という立地なのに、皆駅を使わない。周辺(東西3km)には、目立った宿泊施設は2軒しかない。コンビニが2店舗、飲食店が1店舗あるのみで、観光や食事に行こうと思えば車が必要。無人駅になるわけだ。などと思いながら部屋のロックを解除する。こんな田舎の宿なのに、カードキーだ。最近全面改装されたそうなので、ラッキーだったな……と思ったのも束の間、部屋に入ると、すぐ右手に洗面台がある。その奥がトイレ。不思議なつくりだ。クローゼットはない。ドアの左手にハンガーのかかったフックが3つ。これがクローゼットの代わり?引き戸を開けて部屋に足を踏み入れると、ベッドが二つ。ツインの部屋だ。が、バッグを開けるスペースも中の荷物を収納する場所もない。手提げ鞄なら、荷物を入れたままでも何とかなるが、キャリーバッグとなると、中の荷物をどこかに一旦出したいと思うのが心情。どこか、がない。デスクがあるにはあるが、急須や湯のみの載っているお盆、電気ポット、冷水の保冷ポット、照明器具があり、荷物を置くスペースはない。致し方なく、引き戸を開け放ち、ベッドとドアの隙間(洗面台前)でバッグを開け、ベッドの上に荷物を出す。すぐさま必要のないものは、なぜか部屋の隅に置いてある謎の椅子の上に。そんなところに座って、何をするのだ、という場所にある椅子。物置に確定。部屋には、バスタオル、タオル、浴衣、半纏がある。洗面所にタオルはない。シャワーのみが設置されている部屋だが、余分のタオルはない。トイレには、うっすいタオルが吊り下がっていて、手の洗えるタンクが付いている。タオルをたくさん持ってきてよかった。レビューのおかげである。バスタオルとタオルは温泉で使用する。どちらも濡れ濡れで部屋に戻り、次の入浴までに乾くかどうか、というところ。持参のタオルがなければ、汗を拭いたり、洗顔後に顔を拭いたりすることができない。ミニバスタオル、フェイスタオル、タオル(2)を持参したが、3連泊なのでこれくらいは必要。デスク下に小さな冷蔵庫があるが、中は空っぽ。缶ビールの購入は決定。エアコンは、部屋についていて、館内空調ではない。リモコンに「おまかせ」というボタンがあり、迷いなくそのモードで使用する。少し気温が低かったのと、ベッドの枕位置の真上に給気口があって、大変冷たい空気が降りてくる。エアコンによる暖房が必要だったのだ。虫けらの部屋には解放できる窓がないので、給気口が必要なのはわかるが、どうしてそんな場所に給気口をつくったのか理解に苦しむ。改装前は和室で、給気口の下に枕位置をつくる寝床の配置ではなかったのだろうと推察した。しかし!エアコンの「おまかせ」に任せてはいけなかった。いつまでも室温が上がらない。気づいた時には喉がイガイガしていた。しまった! 風邪を引くかも!エアコンを「暖房」に切り替え、空気清浄機(加湿機能あり)をつける。案の定湿度が低い。ゴポゴポと音を立ててタンクの水が機械内に落ちていく。(この清浄機の給水タンクは1日程度で空になる。連泊の虫けらは、このケアも自分でしなければならなかった)失敗したな、と思ったことがもう一つ。コンセントである。いつもは、接続口(ACとUSB)がたくさんあるタップを持参するのだが、一人旅ということもあり、コンセントが3つほどあれば事足りるだろうと、今回は持参しなかった。ノートPCで一つ。あとは充電用である。イヤホン、ポケットWi-Fi、携帯(2)。しかし、コンセントは枕元に2つしかない。多分、差し替え、差し替えで充電は可能だろうが、面倒なので、電気ポットのプラグを抜いて、ポケットWi-Fi専用の充電コンセントにした。実は、この宿にはフリーWi-Fiがあるのだが、PCでYouTubeを観ていると、決まって10分ほどで通信が止まる。一度に使える容量が決まっているのだろうか。理由はわからないが、3度ほど同じ現象が起きたので、持参のポケットWi-Fiに切り替えた。田舎ゆえだろうか、この宿独特の事象だろうか、虫けらの認識を超える事態に少々驚くという辺鄙な地への旅ならではの経験をするのであった。 当 惑
2025.04.11
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今回の湯治場として決めた宿までの距離は、およそ230kmと、大したことがないにもかかわらず、列車を使うと4時間を要するという不便さ。大阪からその地方の主要駅までは特急がある。調べてみると、特急券はネット予約ができる。料金はカード払いである。以前、JRのネット会員になっていたのだが、福知山の事故か何かで、その会員組織が解散になり、自動的に会員登録が抹消された。登録のやり直しである。セキュリティレベルが上がったせいで、結構手間がかかったが、とりあえず再度会員登録をし、特急券の予約と購入ができた。次は乗車券の手配だが、通常、ICOCAを持っていると、JR西日本の区間はそれで乗車券を代用できる。調べてみると、当該地域では「今年の3月からICOCAが使用できるようになった」との情報。これで乗車券の事前購入も不要になった。しかし、ICOCAへのチャージが必要になる。ICOCAは未だにチャージ制である。スマートICOCAやアプリなど他の方法もあるが、せっかく保持しているICOCAを使う算段(保持しているICOCAで他の会員登録をしている。スマートICOCAなどに切り替えると登録のやり直しが必要となる。しかも、アプリの登録をすると保持しているICOCAは一切使えなくなるという理不尽な規定がある)を模索するのは当然というべき人間の習性である。以前、新幹線で岡山まで行ったが、岡山駅の改札をICOCAで出たときは、JRも随分進化したなと思った(虫けらは『EX予約』に登録している)。ただし、新幹線は乗車券もネットで支払う方式なので、これが可能だとて、大した技術革新ではないかもしれない。しかし、ICOCAが登場してもう30年である。JR西日本の在来線で、ICOCAに対応していない駅や路線がまだあるらしく、なんという時代遅れな…感は否めない。かくして、自宅最寄駅で1万円分をチャージし、往復の乗車券分は問題なし、となった。いざ、湯治場行きの当日。Mサイズのキャリーバッグをゴロゴロしながら大阪駅の改札をICOCAで通過し、当該特急の発着するホームへ。15分くらい早く着いたが、キャリーバッグをゴロゴロする手間を考えたら、まぁまぁくらいの余裕である。サンダーバードが着いた。虫けらが乗る列車も、同じホームから出る。予約した座席は2号車。サンダーバードの2号車あたりに居場所をつくる。この5分後に当該列車が入る予定。サンダーバードが回送となり、ホームから姿を消したと思ったら、すぐに乗車する列車が入る。え!!!えらい向こうに止まっている。サンダーバードは12両編成だったが、スーパーはくとは5両編成なのだ。えーーー、そうなの?虫けらの予想以上にローカル路線というわけだ。慌ててキャリーバッグを転がしながら2号車のドアまで急ぐ。座席にたどり着いて気づいた。狭い!Mサイズのキャリーバッグが足元に収まらない。ふた昔前の座席のあり方だ。今の座席は足元に余裕がある。キャリーバッグが一般的ではない時代の設計だということ。といえども、吊り戸棚に持ち上げる力はない。仕方なく、隣の座席を侵食しながら旅をする。途中の停車駅で、隣に人が乗ってこないかヒヤヒヤしながら3時間を過ごす。ようやく、乗換駅に到着し、在来線へ。50分近く揺られる。運よく座れたが、座れなかったら、と考えると、ゾッとした。湯治場の最寄駅に到着。スタンド型のタッチパネルがある。無人駅なのだ。ICOCAをかざす。『ピンポーン』赤い表示に続き「インターホンで係員とお話しください」という機械的なアナウンス。インターホンなどない!駅舎に入るが、全くの無人。ポリボックスのように直通電話があるわけでも、連絡先を記した看板があるわけでも、物知りの地元の人がいるわけでもなく、ポツンとひとり、取り残されれる虫けら。「便利」が裏返った時の「不便」は想像を絶する。若い頃から都会暮らしばかりだった虫けらはこんな事態を予測する脳になっていなかった。スマホを持っていようと、PCを持参していようと、全く役に立たないことを知り、万事休すとなるのであった。 困 惑
2025.04.09
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湯治に出よう! と思ったのだ。思ったのは、1月の診察(1/10)の後。ぼんやりと、「抗がん剤より、温泉の方が効果があるかも」と抗がん剤治療の前に考えていたことを思い出した。小学以来の友人と会ったとき(1/21)に、「旅行に行こうよ」と言われ、「湯治したい」と答えたのが本格的に考え出した最初のきっかけ。「湯治」は、本来1ヵ月単位で行うもの。泉質も厳選される。となると、北関東から東北にかけての本格的な温泉地の宿が理想的。本格的とは、泉質ががんに効果的であり、源泉から直に湯を引いてあり、加温などをせずにダイレクトに湯を使わせてくれる宿ということである。西日本(本州)の温泉地は期待できない。何しろ火山が2万年前に死んでいるのだ。九州まで行くとあるだろうが、「観光地」の要素が強いので、女一人の連泊となると、宿を取るのが難しい。3月4週目になって、月に一度、うちにご来店のご一行様が1回パスするという連絡が入り、やり繰りすれば、1週間程度の湯治に出かけられるとわかったのが先々週。折しも、診察の予約も4月3週目までないし、その前の検査の日までに戻って来れば何とかなる。探しに探した。西日本では唯一効果的と思われる泉質の三朝(みささ・鳥取県)温泉の宿を端から端まで検索した。ない。。一人ユースも、連泊も押さえるのが難しい上、その両方の条件をクリアできる宿泊先は1件もなかった。数日かけて、ようやく条件に合う宿を見つけたが、泉質はイマイチだし、結構遠い。距離はそこそこだが、列車で行くとなると4時間を要する。しかも、全行程を指定席で押さえることができない。在来線の区間が50分近くある。もし座れなかったら…、と考えると、病気が一気に悪化しそうだ。しかし、そこで躊躇すると、当分湯治は決行できなくなる。妥協するか。すぐに宿を押さえる。さて、バッグを用意しないと。よく考えたら、これまで旅行は車を使っていた。夫も虫けらも車を持っていたので、どちらかの車で出かけることができた。バッグなんかどうでもよかった。ホテルの玄関から部屋までは、ホテルの人が運んでくれるので、自分たちで車に積み込めればよいわけだ。キャリーバッグなど必要なかった。が、今回は、家から宿までの全行程に渡って自分で荷物を運ぶことになる。しかも連泊。キャリーバッグの購入は必至である。実は、最後の入院のときには結構な荷物を病院に持ち込む必要があるし、虫けらが死んだ後だれかに持ち帰ってもうことになる。できるだけ、一つにまとめて運搬できて、そのまま廃棄できるキャリーバッグを購入したいと思っていた。これは、Mサイズが適当だろうと思い、楽天の買い物かごに候補のキャリーバッグを幾つか入れていた。また、昨年の友人との旅行のとき、「キャリーバッグ」が必要だな。と、Sサイズのキャリーバッグを買い物かごに幾つか入れた。が、そのときは、購入しなかった。そのことをすっかり忘れていたのだが、今回の旅行では、Sサイズでいいだろうとサイズ、色、機能で選んだら、以前に買い物かごに入れていた商品と同じものが検索され、買い物かごに入れたら、数量が「2」になった。あ、そういえば、去年の夏にキャリーバッグを探していたな、という記憶が蘇り、「自分も進化しないな。半年以上も前と同じものを選ぶとは」と思いながら、当該商品を購入することにした。旅行の前々日に届くことが確認されたので、まだかまだかと待っていた。黒い猫のおじさまがやってきて、「お荷物です」と虫けらに渡してくれたダンボール箱は……明らかにサイズが大きい!ダンボール箱を部屋に入れてから急いで購入履歴を開いてみたら……注文したのは、サイズ:「M」だった。なぜ?そう、死出の旅用に検索してかごに入れたものとダブっていたのだ。去年の旅行の前の検索ではなかった。えらいこっちゃ。しかし、まだ二日ある。すぐに近くのショッピングモールへと急いだ。ショッピングフロアの2階に上がると、エスカレーターのすぐ脇に「ACE」のショップがあった。何と運がいい!店の一番前に「50%OFF」のPOPのついた商品が。こりゃ幸先がいい、と値札を見ると……元値が「45000円」。た、た、高い、高過ぎる!あと何回も使わない(使えない)ものに、2万円以上かけるのは…。しかし、ACEだけあって、品物は大変よい。虫けらが購入したキャリーバッグは、12000円ほどの安物である。倍の価格をやすやすと受け入れる勇気はなかった。すごすごと店をあとにする。家に戻り、宿泊する宿のレビューを読んでいると、「タオルが足りない」「アメニュティが十分ではない」など、宿泊客の不満が結構あることに気づく。そうか、タオルやアメニティ関係をたくさん持っていくとなると、Mサイズでもいいかもしれない。というわけで、今回の湯治旅行はMサイズのキャリーバッグで決行することにした。それが、吉と出るか、凶と出るか。。。半ば強引に決めた湯けむり旅は、準備の段階で手痛い失敗。病のわずかな快癒を願っていた旅だったのに、早くも暗雲がたれ込めるのであった。 先 負
2025.04.07
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月曜日の夕方、店に出るべく自宅近くを歩いていると、左前方のビルから出てきたと思われる男性が虫けらの顔を見ながら笑っている。マスクを着用されているので、口元が見えないのだが、満面の笑みといった感じの笑い方。何か声をかけられる。イヤホンで音楽を聴いていた上、まだ距離があったので、何を言われたのかわからない。何より、口元が見えないのが致命的。男性の方に顔を向けてよく見るが、虫けらの記憶にない顔だ。虫けらは漫画を描くので、人の顔を線画で捉えることができる。顔の輪郭や髪型、目の形、眉の形などを図形としてはっきり記憶する。店のお客さん?以前の仕事で知り合った人?プライベートな関係?瞬時に記憶を繰るが、一向に覚えがない。男「久しぶりやね」虫「……」男「元気やった?」虫「……」このやりとりの後、すれ違った。虫けらの後ろでまだ声がしたように思うが、虫けらが言えるのは、『どちらさまですか?』くらいしかないので、振り向いてまで言わずとも、というわけで、そのまま歩を進めた。誰だったのだろう。全く記憶がないので、多分、先方の人違いだと思われる。先方はマスクを着用されていたが、虫けらはノーマスクだったので、顔全体を晒していた。それで間違われたとなると、虫けらに似た顔の人が割と近くにいるということになる。結構珍しい。虫けらは大して個性的な顔ではないのだが、芸能人でも、仕事関係でも、似ている人はいない。若〜い頃に似ていると言われたことがある芸能人を挙げると、北公次賀来千香子黒木瞳……似ても似つかぬ面々である。これは、そう言った人の頭がおかしかったと言うほかない。ことほどさように、虫けらに似た人がいない。しかし、あの男性は、誰かと虫けらを間違え、あんな満面の笑みを見せるのだから、よほど似ていたのだろう。もし、少し似ているだけなら、少々懐疑的な声色や表情になるのではないか。会ってみたい。どんな人なのだろうか。性別、年齢、身長、体型、ファッション、雰囲気、そして顔。女性だとうれしいが、男性かもしれない。虫けらと同じくらいの年齢ならうれしいが、年配者かもしれない。虫けらと似通った体型ならうれしいが、すごく太っている、あるいは、痩せているかもしれない。虫けらの変わったファッションと共通性があるのか、虫けらの持つ不幸そうな雰囲気を持っているのか、そして、この非個性的な顔に似ているのか──。是非とも会ってみたい。未曾有の機会があって、会ってみたら、全く似ても似つかぬ御仁かもしれない。人の記憶というのは曖昧だ。長い年月の間に徐々に書き換えられることもある。しばらく会っていなかった人に再会したとき、「こんな人だったっけ?」と思うことも少なくない。が、会ってみたい。ドッペルゲンガーとは言わないが、すごく似ている人がいると思うとワクワクする。今度、あの男性に会うことがあったら、思い切って、質問しよう。虫「どなたかとお間違えではないですか? (その人に会ってみたいんですが)」男「いやいや、◯◯さんでしょう?」虫「え、そうですけど…」男「△△(社名や地名など)の⬜︎⬜︎ですよ」虫「えっ! し、失礼しました」という展開にならないことだけを願う。 忘 却
2025.04.01
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