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2024.09.23
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​​​​​​​今年6月初めに転移を知らされたとき、
最初に脳裏を駆け巡ったのは……という話を書いた。

「シャンプーや洗剤などの買い置きを
使い切ることができるか」

という何とも貧乏人根性丸出しの思考だったので、
自分でも大変呆れた。

抗がん剤治療を始めて6週目。
いろいろ躊躇することの連続なのだが、
そのレベルが前述のようなセコさなので、
自分の思考というか、生き方はどうなのかと
考え込むことしきりである。



​●シャンプー​

抗がん剤の影響か、髪の腰が弱くなっている。
抜け毛が結構多くなってきたので、
いつも使っているシャンプーではなく、
低刺激の薬用に近いシャンプーに変えたからかもしれない。
(低刺激シャンプーは試供品で、あと5回分ほどしかない)

よいシャンプーはないかと、ネットで探していたら、
「これはいいかも」
と、ポチりかけて躊躇した。
「このシャンプーを使い切る前に脱毛が進んだら…」

まだらにハゲたりしたら、剃ってしまおうと思っている。
友人や美容師から
「頭の形がいいから、似合うかも」
と言われたことがあり、一度は丸坊主もいいなぁと考えているので、
脱毛前のわずかな間に使い切れる量がわからず、
とりあえず買い物カゴに入れてペンディング。



​●ヘアサロン​

前回カットしたのが6月。
いつもなら、既にカットしていておかしくない時期。

しかし、洗髪してもらったときに大量脱毛したら迷惑だし、
頭皮が敏感になっているので、シャンプーにも
注文をつけなければならない。
何より、せっかくカットしたのに、
その直後にバサっと脱毛するようなことがあったら、
もったいないではないか。

……実に貧乏人根性だ。

というわけで、伸び伸びになった髪を隠すために
キャップを被っている。

ハットも持っているが、サイズが合わないので、
風が吹いたらずっと押さえておかなければならない。
紫外線対策は必要不可欠なので、帽子は被る必要があるが、
キャップを被る年でもなかろうと思う。

が、人がどう見ようと、どう思おうと、
私は特殊な状態にいるのだから、それはそれでいい
と思うことにしている。

それにしても、私は頭が小さい。
キャップを被ると、実にアンバランスなシルエットになる。
「そんなに顔、小さかったっけ?」
と言われること必至なのだ。
いつもでかい顔をして生きている人間は、
こんなところで損をする。



​●ファッション​

これまで10年余り、飲食店の仕事に没頭する余り、
仕事着しか持っていなかった。

色の濃い(黒、茶、濃いグレー)トップスと
黒のスラックス、黒のスリッポン。

いざ、友達と出かけようとしたり、
旧知の得意先などと会食をセッティングしたり、
必要があって、不動産屋の営業と会うなんていうときに
着る服が全くなかった。

去年の夏から頻繁に人に会うようになったので、
少しずつ購入していたのだが、
今年になって、
「靴が必要だな」「スカートが欲しい」
などと思って、ネットで探したりしても、
「来年、また着ることができるのか?」
と考えてしまって、結局やめてしまうことが多い。

しかし、いまは昔のように高価ではないので
(中国製品目白押し。日本製を買いたいが、そもそも
売っていない)、
「病院に着て行くために」という名目で、
買うようにしている。
最近、病院には毎週行っている。
前回のように、抗がん剤治療が不可になったりしたら、
もっと頻繁に病院に行くことになる。
そのときに、恥ずかしくない服を着ようというこじつけ。

怖い主治医の診察も2週に一度は必ずある。
これまでは、3ヵ月に一度だったので、
何とか取り繕うことができたが、
隔週となると、それなりに数が必要だ。

といいながら、この夏購入したトップスは2枚。
ボトムスは3枚。靴は一足。

なんという貧乏根性。情けない。



​●約束​

中学時代の友人から、「会おう」という連絡が入った。
いまの私には、「うん」と即答できない理由がある。

抗がん剤治療の日程が定まっていないのだ。
自分で抜去することが許可されれば、
怖い主治医の外来診察日の金曜日で
固定してもらおうと思っているのだが、
このところ、木曜日、月曜日、水曜日、火曜日と、
コロコロ変わっている。
祝日の問題と、抗がん剤治療不可の判定のせいだが、
もう一つ理由がある。
本来は、10月に内科を受診しなければならないのだが、
内科は水曜日と決まっていて、検査日と診察日、
2週続けて水曜日を確保しなければならない。
これを実現するには、抗がん剤治療を金曜日に固定し、
自分で抜去する体制を早くつくらないといけない。
しかし前回、抗がん剤治療が延期になったので、
「自分で抜去」のテストができずにいる。

ことほど左様に、生活リズムが抗がん剤治療に翻弄されている。

店の営業しかり。
明日は急遽抗がん剤治療になったので、
常連さんの予約をキャンセルした。
食材の配達も日程変更を申し出た。

友人が日程を告げてきたら、また調整に奔走しなければならない。



​●温泉​

先々月、一緒に旅行に行った友達が
「温泉で湯治しよう」と言ってくれたのだが、
胸に抗がん剤治療のためのポートが入っている。
知らない人が見たらびっくりするだろう。

胸がふくよかな人、
脂肪がたっぷりある人ならそう目立たないらしいが、
私の場合、くっきりはっきり浮き出ている。
気持ち悪い。​​ ​​ ​​​



首には三か所の切開痕がある。
ポートから首に伸びているクニャクニャは
カテーテル。実にグロテスク。

大きな温泉でゆっくり湯に浸かりたいが、
こんなのがあると、そわそわしそうだ。



これから、もっと「躊躇」することが増えていいくのだろう。

考えるのも面倒臭い。

とりあえず、これから30年来の仕事仲間の
ダンスの公演(趣味で始めたらしい)を鑑賞してから、
あしたの診察に向けて準備するとするか。





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Last updated  2024.09.23 22:00:52
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