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博士の歯が誤魔化しきれないほどに腫れ上がり、主人公は歯医者へ付きそう。診察は思いの外長引き、博士は不機嫌そのもの。主人公が声をかけても、無視して素通り、外へ出て行ってしまう。その態度に立腹し、しばらく好きにさせようと意地悪な気持ちに。そりゃ、そういう気持ちにもなるでしょうね。わかります。でも、主人公、途中であることに気が付くんです。博士が診察室に入ってから出てくるまで、どれだけ時間がかかっのたか?大あわてで博士の姿を追う主人公……。2学期がはじまってすぐ、数学雑誌の懸賞問題一等獲得の知らせが届く。そして、ルートの誕生日祝いと一緒に、そのお祝いをしようということになる。母子は、博士に江夏の野球カードをプレゼントしょうと計画。主人公はルートに、クッキー缶の中の野球カードコレクションを披露。その時、それらのカードの下の奥の方に、数学の論文を発見。そこに挟まっていた写真には、若かった頃の博士と、それに寄り添う義姉の姿が。そして、論文の証明のスタートを飾る先頭には、 ~永遠に愛するNへ捧ぐ あなたが忘れてはならない者より~と手書きされていた。ついに、真実が形となって、主人公の目の前にさらされました。江夏のカードをゲットするのは、予想以上に困難を極める。カードショップで、博士にプレゼントできそうなものを探すが発見できず。その後、家政婦仲間から、昔、彼女の母親が雑貨店を営んでいた納屋に、お菓子のおまけだった野球カードらしきものが残っているという情報を入手。それを親切にも無料で提供してもらうことができた。そして、その中から、江夏のグローブの切れ端が埋め込まれた85年限定のプレミアムカードを発見したのだった。スゴイ!!
2006.08.31
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愛読している数学雑誌で、発刊以来最高額の懸賞金がついた難問に取り組む博士。そんな博士が、夕食の支度の最中、不意に主人公の前に現れる。料理中の会話の中で、「君が料理を作っている姿が好きなんだ」。博士は、2度この言葉を口にするんですが、主人公に対しては、他の人に向ける感情とは違うものを感じます。完成した証明を大急ぎで郵便局に届け、速達で出す主人公。その後、買い物を済ませて帰ってみると、主人公を知らない博士になっていた。出かけてから1時間と10分しか経っていなかったのに……。博士に、何か微妙な変化が現れてきたようです。8月に入って間もなく、ルートが4泊5日のキャンプに出かけ、主人公が、夕食後しばらく博士と過ごすうち、突然の雷雨。山で過ごす息子のことを案じる主人公。いつもは、ルートに関して心配性の博士が、今回は慰め役に。そして、ここからは「0(ゼロ)」のお話が展開していきます。名もないインドの数学者が発見した「0」無を数字で表現し、非存在を存在させた「0」確かにすばらしいと思います。無事に帰ってきたルートが、一番気にしていたのがタイガース。でも、キャンプに行っている間に、4位まで転落してました。
2006.08.31
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素数を見るたびに、博士を思い出す主人公。 思いついたときにいつでも計算できるようにと、 博士を見習って、エプロンのポケットに鉛筆とメモ用紙を常に入れておく。 そして、税理士宅の冷蔵庫の掃除中に、 そのとびらの内側に刻印された製造番号2311が、素数であることを突き止める。 また、事務所の床を磨いているときには、 デスク下に落ちていた青色申告決算書番号341が、偽素数であることも見破る。ここまでくると本当にすごい……。ただの家政婦さんとは、とても思えません。ルートが博士の家に勝手に遊びに行ったことで、義姉に呼び出される主人公。義姉は、三人で夜に出かけたり、泊まり込んで看病した意図を問いつめる。「友達だから」と答える主人公の言葉に、全く納得しない義姉。その時、博士が「いかん。子供をいじめてはいかん。」と言って、一行の数式をメモに書き残し、部屋を出て行ってしまう。それを見た義姉の瞳からは、少しずつ動揺や冷淡さや疑いが消えてゆく。そして、ほどなく、組合から博士宅の仕事にカムバックするようにとの連絡が主人公に入る。その後、主人公は例の数式の意味を知るため、町の図書館へ行くのですが、そこから展開されるお話は、まさに数学!!読むのに一苦労……というか、本当は読み飛ばす感じ……。ま、その数式が、オイラーの公式と呼ばれるものだったことだけは分かりました。で、次の日も主人公は図書館へ出かけます。次の調べ物は、1975年の地方新聞縮刷版。そして、9月24日付けの地域版に、博士の交通事故の記事を発見。センターラインをオーバーしてきたトラックと正面衝突、頭を強打して重体。助手席に乗っていたのは義姉で、左足骨折の重傷。二人の間にあるものは深く、そして重そうです。
2006.08.31
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球場から帰ると博士が発熱、主人公とルートは離れに泊まることに。4日目の朝、熱が下がって以降、順調に回復。しかし、それからほどなく、主人公は、組合長から事務所に呼び出しを受ける。内容は、博士の部屋に泊まったことに対するクレームだった。そのため、主人公は博士の担当をはずれることに。そうし向けたのは、博士の義姉、つまり雇い主だった。義姉と博士の間に何かあることが、次第に明らかになってきた感じ。6月14日の日曜、博士の所に行けなくなったことをルートに伝える主人公。ラジオからは、甲子園での阪神対広島の実況中継が流れている。この試合で、阪神の湯舟がノーヒットノーランを達成。最後のバッターとなったのは正田。後に阪神のコーチとして活躍することになる選手だが、彼の一塁を駆け抜けたアウト・セーフのタイミングは、実に微妙だった……というか、私は、その時のVTRが流れると、今でも極度に固まってしまう。ところで上の写真は、現在、湯舟さんが西宮で経営している焼肉店です。ファーボールの呪い以後、主人公に降りかかる不吉な出来事の連鎖。これまで順調だったストーリー展開に変化が。
2006.08.30
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「冷凍トイレ」これは、博士が、ルートの国語の宿題のために考えた回文。博士は、どんな長い文章でも易々と逆さまから言い換えることができる。ま、確かに博士が言うように、あまり世間の役には立たない能力かな。でも、ルートが言うように、皆を驚かしたり、わくわくさせたり、喜ばすことはできそう。それに比べると、もう一つの才能、誰よりも早く一番星を見つけられることの方は、ちょっとインパクトが薄いような……。ある日、主人公が書斎の本棚を整理していると、数学書の山の中にクッキーの缶を見つける。中には、一つ一つ丁寧に保管された、阪神タイガースの選手たちのカード。吉田義男、村山実、若林忠志、景浦将……中でも江夏豊は別格の扱い。そして、それとは別に、大学ノートに見つけた走り書き。『14:00図書館前、Nと』なかなか、怪しい感じが出てきましたね。6月2日、対広島戦に三人で出かける。主人公たちが住む町に阪神が遠征してくるのは年に2回ほどなので貴重な機会。江夏の登板を気にする博士。江夏が引退したことが、ばれないよう気遣う主人公とルート。当時の背番号28は中田良弘投手。入団した頃は、阪神投手陣の中では球速が速いほうで、セーブもかなりあげました。ルックスの良さから「トラボルタ」と呼ばれて女性からの人気もあり、1985年には12勝、優勝の原動力となる活躍ぶりでした。1992年時点では、肩を壊して登板機会がほとんど無かったと文中にあるように故障が多かったのが残念な選手でした。さて、スタンドでの博士といえば、一番かわいらしい女性の売り子さんからジュースを買うように主張したり、塁間の距離やマウンドの高さ、打率データ、捕手が盗塁の走者を刺殺するのに要する時間等々、さすがに数学者の発言の連続。そして試合は9回裏。8回まで広島打線をノーヒットに押さえ込んできた中込が、最終回のマウンドへ。「あと三人……」と誰かが漏らした言葉に、「ノーヒットノーランが達成される確率は、0.18%」と返す博士。初球はファールボール。その打球が、ルートの膝をかすめる。ルートを庇い、覆い被さる博士。その後、博士がファールボールの衝撃を数値で言い表しているうちに、打者は2球目を、あっけなくライト前に運んだのでした。
2006.08.30
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主人公は、サラダ油をきらしていることに気付き、買い物に出る。 その時、ルートは初めて、博士と二人で留守番をすることに。 主人公は、博士が保護者の役割が果たせるかどうか心配だが、 ルートは「平気、平気」と、宿題を見てもらいに書斎へ駆けていく。 主人公が帰宅すると、 台所の床に、博士がルートを抱えたまま、声を上げながらへたり込んでいる。 ルートが、リンゴの皮をむこうとしてナイフで親指と人差し指の間を切ったのだ。 ルートを背負って診療所まで走る博士。 傷口は二針縫っただけでふさがった。廊下でルートの治療が終わるのを待つ間、博士が主人公にしたのが「三角数」の話。理屈は分かるんだけれど、「それで?」と思う私は、やっぱり数学者の素質は「ゼロ」でしょうか……。帰宅後、ラジオから流れるナイター中継。仲田と桑田の投げ合いで、9回表まで2対2の同点。ツーアウトから和田がヒットで出塁。次打者の亀山が2球目を右中間に弾き返し、タイガースのサヨナラ勝ち。ヘッドスライディング等の溌剌プレイで、新庄とともに人気者だった亀山さん。張り切りすぎて怪我が多かったけれど、あの頃は細かった。引退後、少年野球の監督として世界一を経験した現在は、体格の方も貫禄十分。上の写真は、亀山さんが少年野球チームについて書いた『なんでやねん』です。阪神が勝ったのに、ルートの機嫌は悪い。それどころか、声も漏らさず、身体も震わせず、ただ涙を流している。主人公に理由を尋ねられ、ルートは落ち着いた口調で言った。 「ママが博士を信用しなかったからだよ。 博士に僕の世話は任せられないんじゃないかって、 少しでも疑ったことが許せないんだ」
2006.08.30
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日本では、血液型で性格を分類することが、 ごく自然なことのようになってしまっているけれど、 よくよく考えてみれば、数え切れないほどの人間たちを たった4つのパターンに分類するっていうことに、 かなり無理があるっていうことは、誰でも気が付くはず。 ところが、テレビ番組等で、幼稚園児たちを血液型で4グループに分け、 その行動パターンに違いがある!なんていう場面を見せつけられると、 「ああ、やっぱりなぁ」なんて、変に納得してしまうんですよね。このことは、星占い等の占いについても同様で、この世の人を生まれた日だけで12ほどのパターンに分類し、その人たちが、その一日を、皆同じような運命(?)をたどりながら過ごすなんて、どう考えても、そんなことあり得ないのに、変に拘ったり、気にしたりしてしまう……。そんな血液型や占いに、最近流行の事象を縦横に織り込みながら、嵯峨敏也、岬美由紀、一ノ瀬恵梨香の三人揃い踏みで、松岡ワールドが炸裂!ただし今回の結末は、どの程度納得・感動できるかに、個人差があるかも……。でも、嵯峨君の前で、相変わらずヘロヘロの美由紀もかわいいし、美由紀との確執を乗り越え、逞しく成長した恵梨香の活躍も微笑ましい。ただ、嵯峨君、もうちょっと自分自身や自分を思ってくれている人のことものことも大事にしなきゃあね!
2006.08.30
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