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重松さん自身が、『文庫版のためのあとがき』に書かれているように 「解決しなさかげん」が際だった6つの短編から成るのが本書。 確かに「問題が何も解決していないじゃないか」というお話の集まり。 父親の目を通して見た我が子や母、妻などを描いたのが、 「海へ」「小さき者へ」の2編。 こどもの目を通して見た我が父母や友だちを描いたのが、 「フイッチのイッチ」「団旗はためくもとに」の2編。 これらは、私がこれまでに読んだ 「流星ワゴン」「私の友だち」や「エイジ」に共通する視点から描かれたもの。それに対し「三月行進曲」は、少年野球チームの監督として、チームの子供たちを見守りつつ、家庭では夫として、そして父として、妻と娘を見つめる作品。そして、「青あざのトナカイ」は、夫として、そして父として、妻と娘を見つめながらも、仕事や地域の人たちとの関わりを通して、自分自身を見つめる作品。この2編が、他の4編と違っているのは、家族以外のものを描くのに、かなり多くのページを割いていること。そして、大人の男にとっては、後の2編の方が、よりリアルで重みを感じる。家庭・家族は大事だが、外との繋がり・関わりもやっぱり大切で、そのバランスを、どうとりながら過ごしていけるかが、本当に重要で悩ましいところ。6編の中で、私が一番気に入ったのは「青あざのトナカイ」。どん底まで落ち、そこから這い上がろうとする主人公に最後、思わずエールを送りたくなる。そして、巻末の『解説』は、これらの6つの作品を、「中学生は、こんな風にとらえるのか」と知ることができ、大変興味深かったです。
2006.09.03
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この作品の中で、私が最も大きな衝撃を受けたのは、 巻末の『解説』かも知れません。 何と、あの藤原正彦さんが書いておられるのです。 しかも、この作品の完成に、藤原さんが一役買っていたとは……。 『国家の品格』が、世間に一大ブームを巻き起こすと共に、 TVや雑誌等、マスコミへの露出も大いに増え、 今では、藤原さんは、日本中の誰もが知っている存在となりました。 氏にまつわる情報も、たくさん私たちに伝わってきています。ところで、今(2006年9月)こうやってブログに記事を書いていますが、実際にこの本を購入し、読んでいたのは半年前の3月。その時点で、私は既に『国家の品格』を読んでおり、内容の素晴らしさに深く感銘を受け、ブログに記事を書いていました。ただ、その時点で、藤原さんに対する世間の認知度は、現在ほどには高くなく、私の氏に関する知識・情報も、『国家の品格』以外にはほぼゼロ。そこへ、この『博士の愛した数式』 の『解説』での、突然の登場です。そりゃもう、本当にびっくりしてしまいました。また、その『解説』の内容といったら、本当に「スゴイ!」の一言。作品の素晴らしさを究極まで突き詰め、凝縮したものでした。今回、改めて作品を読み直し、記事を書いてきました。江夏豊、1992年の阪神タイガース、そして藤原さん。私の大好きな人・チームと、そこで思いがけなく出会うことができました。私にとって『博士の愛した数式』 は、愛すべき作品となりました。上の写真は、この作品の参考文献にも使われた『左腕の誇り 江夏豊自伝』です。
2006.09.03
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正義の門手前で、ルフィーはルッチと対決。 その間に、ナミがカリファを「雷光槍テンポ」で撃破。 続いて、サンジがジャブラを「画竜天晴ショット」で、 ゾロがカクを「阿修羅一霧銀」で倒し、 ロビンにかけられた手錠の鍵を次々にゲット。 そして、フランキーは、ルフィーとルッチの対峙の場を通り越し、 ついにロビンのもとへ到達。 それを、ウソップが、司法の塔のてっぺんから援護。 スパンダムを狙撃すると共に、皆でゲットした鍵を送り届ける。今巻は、一冊丸ごと対決の嵐。手強い敵を、次々に撃破していくのは、実に爽快。それに加えて、今巻は言葉遊び(?)が、とてもおもしろい!ナミが、そげキングのことをウソップと知りながら、戦闘の最中、その呼び方を「鼻キング」「そげップ」「鼻ップ」とコロコロ変えていったり、ゾロがカクのことを「キリンジャー」と呼んだのに対し、カクが「わしはキリンじゃ!」……と続いていくやりとりは、思わず笑ってしまいました。ただ、いつものことながら、ワンピースの戦闘場面は、その動きが、少々理解しづらい……。やがて、TVアニメで放送されるのを、楽しみに待つことにしましょう。さて、次巻では、いよいよCP9との争いに決着が付くか?
2006.09.02
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1992年のシーズン、阪神は優勝を逃した。文中には、1992年9月11日のヤクルト戦に勝ってさえいれば、優勝もできたし、長い低迷にも陥らずに済んだはずだ、とある。八木の幻のサヨナラホームラン……そして延長15回、史上最長6時間26分(日本記録)で引き分け……。確かに、後になってみれば、悔やんでも悔やみきれない試合かも……。でも、この引き分けを挟んで、その後の5試合、阪神は甲子園で連勝を伸ばし続け、実に6年ぶりの通算7連勝、2位ヤクルトに3ゲーム差をつけて首位だったのです!そこから、甲子園球場の都合で、長期ロードに出ることに。その旅立ちに際して、「大きなおみやげを持って帰ってきます」と甲子園の大観衆に向けメッセージを発した中村監督(現オリックス監督)の言葉が、今更ながら、本当に空しい……。この間の成績は3勝10敗。「Vロード」は一転して「死のロード」になってしまったのです……。ついつい、お話が物語の内容から大きくそれてしまいました……この辺で、元に戻しましょう。誕生日プレゼントに、ルートは博士からグローブをもらう。後日、それは義姉がスポーツ用品店に出向き、購入してくれたのだと分かる。逆に、二人から博士には、例の江夏カードをプレゼント。それを受け取ったときの博士の表情は、生涯忘れられないほどのものだった。その翌々日、博士は専門の医療施設へ入ることになった。80分の記憶すら、覚束なくなってしまったためだった。主人公とルートは、1~2ヶ月に一度、何年にも渡って、博士に会いに出かけた。博士の背広からは、徐々にメモが減っていく。その代わりに残ったのが、首からぶら下げた江夏のプレミアムカードだった。ルートもプレゼントされたグローブを必ず持参し、博士とキャッチボールを楽しんだ。ルートは、大学に入って膝を怪我するまで二塁手として野球を続けた。そして、来春からは中学校の数学教師になる……。
2006.09.02
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パーティーの準備を進める三人。博士は、整理戸棚からテーブルクロスとアイロンを持ち出し、見事な手つきで作業を進めていく。ところが、ケーキの中にろうそくが見当たらない。ルートがそれをもらいに出かけるが、なかなか戻ってこない。博士が心配し、落ち着きを無くしてきたので、主人公も見に行くことに。ケーキ屋さんは既に閉店。しかし、ルートが機転を利かし、別の店でろうそくをもらっていた。が、帰り着くと、食卓の様子は前とは違っていた。博士が、ケーキをすぐ食べられるよう用意しておこうとして、箱の中から中身をテーブルに滑り落としたらしい。博士に余計なことを考える暇を与えないようできるだけ速やかに、さりげなく事態を元に戻す主人公とルート。「そう、何の不都合もありません」交互に二人が博士に話しかける。物語全体の中では、とっても短いパートだけれど、三人の温かな関係が、とってもよく出ています。
2006.09.02
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近年、電子メディアの普及はめざましいものがあります。 そして、それは子どもたちの社会にも着実に広まり、定着してきています。 なかでも、携帯メール、ゲーム、インターネットについては、 浸透の度合いが顕著で、 それらにのめり込むことによって、 不登校やひきこもり、 家庭内暴力や恋愛依存症、リストカット、摂食障害等の問題に つながっていくケースもあるようです。 著者の魚住さんは、このような状況に強い危機感を持ち、 「メディア依存」と中学生の問題行動について、大規模なアンケートを実施したところ、メール、ゲーム、ネットなど、どのメディアに子どもが傾倒するかによって、心の働きや行動様式に、大きな違いが見られることを発見したのです。本著は、依存する情報ツールによって、それぞれのグループを「ゲーム族」「メール族」「ネット族」に分類し、それぞれの傾向や特性を明らかにしていこうとするものです。例えば、ゲーム族なら「注意散漫で口下手、人付き合いが苦手」、メール族なら「友だちは必需品、きまぐれな恋愛中毒」、ネット族なら「凝り性で、自分の世界に浸り、傷つくことをさける」といった感じです。アンケートによるデータを元に、数字でそれぞれのグループ毎の特性を、細かく数字で示しているので説得力もあり、これまで中学生と接する中で、何となく感じていたことと一致するところも多くあります。また、「これは子どもだけに言えることではないな」と思わせるところが多分にあり、実は自分自身もふくめて、大人も「メディア依存」になっていることを思い知らされました。巻末には「メディア依存度チェックリスト」も掲載されているので、自分自身の「メディア依存度」を試してみられることをお勧めします。
2006.09.02
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