◆◇黒衣の貴婦人の徒然日記◇◆

秋の匂い-------------。


イチョウの葉を拾い、そう感じた小鳩。

懐かしいその感じに誘われ、街中で見つけた大きなイチョウの木。

金色に輝くその大きな木を前に驚きを隠せない小鳩といおりょぎだった･･･。


でも･･･そう、季節は もう秋なのだ。

それはつまり 、こんぺいとう集めのためのタイムリミットの季節が、残りふたつだけと言う事。

コンペイトウは残り半分も残っているよう（←いつの間にそんなに！！？）

小鳩の願い。

小鳩の行きたい場所。


でも、今回初めて意識しましたが、小鳩の帽子には意味があるのか～！？


気になるっ！！



だがその頃、よもぎ保育園でケンカを始めてしまった俊彦くんたち。

積み木を巡っての喧嘩のようで、大切にしないなら使わせないと言う清和くん。

だが、子供たちはお古のおもちゃに不満のようで、つい 「いらない」 と言ってしまったのだ！！

それを聞いて、怒ってしまった清和くん。
でもそれは 怒るというよりは、悲しいって表情･･･


小鳩はそれは悲しくて仕方ない。


喧嘩の原因が新しいおもちゃがない事だと聞き、小鳩はいいことを考える。


そこで、あまりに美しかったそのイチョウの木を見せてあげようと子供たちを連れてくる事に。


落ち葉を使って絵を書いてはどうかと提案したのだ。
子供たちは大はしゃぎで落ち葉を集め出す。

その中で俊彦くんたちもちゃんと謝って仲直りもできたよう。



でも、以前では考えられなかった喧嘩。
それは大人の不安が子供たちに伝染したのか？

でも、だからこそ、 清花には笑顔でいて欲しい。

子供たちのためにも！！と強く願う小鳩だった･･･。




だがその時、イチョウのある敷地内に突然トラックが入り込んできたのだ！！

なんとこのイチョウの木、立派すぎて落ち葉が凄いと言う理由で、切られてしまうとうのだ！！

それに、再開発でここら辺も整備される事が決まっているから一石二鳥だったようで･･･。


新しいものがよくて、古いものはいらない･･･。

落ち込む小鳩。
そして、なんとかその工事を辞めてもらおうと、朝早くからイチョウの木の元へと向かうのだった。

そこには先客が。

琥珀も何かを感じたようで、この木の元へ来ていたよう。


区切られた敷居を見て、 「再開発の一環なら、残念だけど仕方ない」 と口ぐちにいう住民たち。

それを聞いて小鳩は思う。

「寂しいんじゃないかって、イチョウさんが･･･」

何十年もここで人々の暮らしを見てきたイチョウの木を誰も顧みない事が･･･。


だがその時、琥珀がイチョウの木に手を触れ、イチョウの心を読んだよう。

小鳩にありがとうと言っているというのだ。
昨日は子供たちもたくさんやって来て嬉しかったと。

「他に何かできる事はないですか？」

そう尋ねる小鳩に、

「ありがとう、そして、さようならって･･･」

そう答える琥珀。


そして、小鳩は、イチョウの木を切らないように、移動させると、必死に土を掘り返し出したのだ！！

でも･･･イチョウはそれを望んではいないよう。



あの時、琥珀が触れていたのは藤の木。
藤の木も、イチョウの木と同じ事を言っていたのだ。

「見守る事。大好きな人を見守る事」

それがこの大樹の一番しあわせだった事--------。


そして、琥珀と一緒に触れたイチョウの木。
そこから感じるイチョウの歌。

そして小鳩と琥珀の歌が響く。

落ち葉がそれにこたえるように舞う。


だが、最後の歌を歌い終えた イチョウの木が突然倒れたのだ！！

その瞬間に居合わせた清和。
とっさに 「危ない」と 小鳩の手を引き、自分の胸に抱き寄せたのだ！！

わお！！
清和くんかっけ～～～です～♪（＞▽＜）


どうやらこのイチョウの木。
もう限界だったらしく、中は空洞になっていたよう。

それでも最後まで町の人々を見ていたかった･･･。


最期の時、
小鳩の歌で送られた事に感謝したイチョウの木。


なんと、金色に輝く コンペイトウが増えていたのだ！！

それはもしやイチョウの木からのプレゼント。
草木も生きているのだから。



そして、イチョウの木で作った子供たちの絵が飾られた教室。

清和くんはというと･･･なんとあの イチョウの木を使って、子供たちのために積み木を作ってくれたのだった---------。


うわぁ！！
めちゃいい話じゃん♪

思わず目頭が熱くなったじゃないかっ（＞＜）



下手に擬人とかって手法でなく、木のままだった事が逆にこの話をよく見せてた気がします。

小鳩の歌と、イチョウの木の最期のシーンは、とても印象的な仕上がりになってて、たまに入るこういう泣かせの話がこの作品に厚みを出してるんですよね（＾＾）

やっぱ分かっていても感動させられてしまう。

それに今回はなんと言っても清和くんがめちゃかっこよかった～♪


小鳩を助けるシーンも、最後に積み木を作ってあげるのも･･･しかもあのイチョウの木でってのが憎いなぁ。

いい男だ♪

次回「黄昏の探し物」


やっぱCLAMPだなぁと思った今回のお話でした（＾＾）

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