愛し愛されて生きるのさ。

愛し愛されて生きるのさ。

2004.01.03
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類
正月はホントにテレビがつまらない。
しかも1つの番組につき2~3時間もしくはそれ以上の放送になるので、つまらなきゃずーっとつまらないわけである。

仮装大賞もかくし芸大会もマンネリを超越したマンネリ。

というわけで、今年の元日は何となくTBS系列で放送されていた『最強の男は誰だ!壮絶筋肉バトル!!スポーツマンNo.1決定戦』を観た。元日からマッチョな兄貴祭である。

この番組は初めて見たのだが、どうやら今回はケイン・コスギにとっては雪辱戦になるらしい。しょっぱなからケインの目が違う。にこやかなバーモンド先生の表情ではなく、獲物を狙う猛禽類のような目である。怖い。まさにマッスルヒートである。

この番組は、様々なアスリートたちが一同に会して大運動会を行うといった非常にシンプルな番組であるが、そこに和気藹々としたアハハウフフなムードはほとんど無く、みな至って真剣である。真剣と書いてマジである。

行われる競技はバカみたいにデカい跳び箱だったり、綱でトラックを引っ張ったり、大玉転がしだったりと様々である。最初は何となく観ていただけの私も、次第に力が入ってしまった。誰かが失敗したりすると「ああ~」と悲痛な声を上げてしまったりしていた。東京フレンドパークといいこの番組といい、この手の番組は視聴者を強引に巻き込む力を持っている。

ラグビーやアメフトの選手たちは、割と和やかなムードで競技をこなしていたが、ケイン・コスギと池谷直樹は至ってマジであった。特にケイン・コスギは笑顔いっさい無しである。きっとこの人は頭にバカがつくくらい真面目な人なのだろう。誰か他の人が競技に成功したとき、アメフトやラグビーの選手は笑顔で「すげーなアイツ」みたいな表情であるのに対し、ケインは軽く一瞥そしておざなりな拍手。ケイン・コスギのファンだと言っていた我が姉も「ここまで真剣だとちょっと引く」と言っていた。ケイン・コスギのファイティング・スピリットを垣間見たような気がした。東尾理子も大変であろう。

そして池谷直樹であるが、この人の肩書きはいったい何になるのか気になった。一応この番組は「スポーツマン」ということで出場制限がかけられていたのだと思われるが、池谷直樹はスポーツ選手というよりはタレントに近い。それはケイン・コスギにも言えることではあるが、ケインはもはや別格として扱っても差し支えないと思われる。

しかし池谷直樹はタレントと言っても微妙なラインである。この手の番組以外に出演している番組を私は知らない。池谷直樹から感じ取れるしょっぱさはそんな曖昧な立ち位置に由来しているのかもしれない。他の出演者たちはその世界では一流のアスリートたちである。だからどこか風格が漂っている。しかし池谷直樹には風格が無く、どこか畑違いのような曖昧な雰囲気が漂う。兄の幸雄のようにオリンピックでメダルを取ったわけでも、私生活での女ぐせの悪さも無い。やたらと自己主張して、別に求められてもいないのに上半身裸になって肉体を誇示しても彼の微妙なポジションが露呈するだけであった。池谷直樹の事情はなんだかちょっと切実。

しかしマッチョな彼らのストイックな姿勢は見ていて怖くなる時がある。いったい彼らは何のためにそこまで己を追い込んでいるのだろうか。小中学校時代、「勉強ができる」というのと「スポーツができる」というのはヒーローになるための2大要素であった。私も親からよく「勉強しなさい」と口うるさく言われたものである。そこにはきっと「勉強すればきっと将来食いっぱぐれることがない」という意味があったのだと思う。しかし「スポーツができる」という人の行きつく先はあまりにも不明瞭である。もちろん松井秀喜やイチロー、中田英寿のようにスポーツでトップクラスの地位を築いている人もいる。でもやはりそれは氷山の一角であり、スポーツで飯が食えるという人はほんの一握りであろう。

そこでこの『スポーツマンNo.1決定戦』であるが、やはり彼らがどこに行き着くのかが見えにくい。決して見返りを求めることなく、己の肉体を酷使しているのである。トラックを綱で引っ張ったところで何の役に立つというのか。きっと一生役に立つことはないだろう。それがスポーツマンシップというヤツかもしれない。

そんな風に、決して見返りを求めていないというところが凄いと思いつつもちょっと怖い。彼らは鍛え続けてどうなってしまうのか。それは「その先が見えない」という点でちょっと「死」や「セックス」に似ているかもしれない。己の肉体に秘められた相当なポテンシャルを引き出そうとしている彼らに複雑な感情を抱いてしまった。

しかし元横綱の曙の脚の細さにびっくりした。
あれほどの巨体をあの細い足で支えているのか。
そりゃボブ・サップにあっさり負けるのも無理はない。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2004.01.07 01:22:28
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

キーワードサーチ

▼キーワード検索

コメント新着

ミリオン@ Re:『ブルーベルベット』(06/28) おはようございます。 アメリカは素敵です…
ミリオン@ Re:クリスティーナ・アギレラ『LADY MARMALADE』(06/27) こんばんは。 映画は面白いですね。見るの…
ミリオン@ Re:『彼女を見ればわかること』&『六月の蛇』(06/26) こんばんは。 映画は面白いですね。見るの…
松本 穣@ Re:追悼(09/14) こんにちは。僕は松本穣と言います。滋賀…
ミリオン@ Re:『ザ・リング』(06/24) おはようございます。 ホラー映画は面白い…

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: