愛し愛されて生きるのさ。

愛し愛されて生きるのさ。

2004.02.03
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ヒップホップ界のカリスマ・エミネムが満を持して映画出演を果たした作品。
監督は『L.A.コンフィデンシャル』のカーティス・ハンソン。

舞台は1995年のデトロイト。ドラッグが蔓延する荒廃した都市で、都市と郊外はたまた黒人と白人とを分離する「8マイルロード」を核に物語は進む。

そんなデトロイトのヒップホップクラブ・シェルターが物語の主な舞台である。ここでは夜な夜なラッパーたちのバトルが繰り広げられている。言葉を武器にしたタイマン勝負はさながら格闘技のような猛々しさを持っている。
客層の主が黒人であるこのクラブで、ラッパーとしての才能を持ちながらもプレッシャーに悩むB.ラビットがこの物語の主人公である。


鬱屈とした気分を抱えながらも、現状に立ち向かう勇気を持てない主人公をエミネムが好演。
映画初出演とは思えない、堂々たる芝居である。
熱演化型でもなく、かと言ってグダーっとした芝居でもない、きわめてニュートラルな芝居を見せてくれる。
こんなに芝居が出来る人だとは思わなかった。

彼の母親役を演じるのは、ベテランのキム・ベイシンガー。同じ監督の『L.A.コンフィデンシャル』ではセクシーな女性を演じ、今回は男に翻弄されるボロボロの中年女性役である。彼女の大人な芝居で、この映画に深みが加わった。

ラビットのガールフレンドを演じるのはブリタニー・マーフィー。この物語で大きな役割を果たしているかと言えばそうでもないが、彼女がエミネムと絡むことで青春群像的な色合いが濃くなったと思う。

この映画は非常に真っ直ぐな映画である。
余計なストーリーを挟み込むことは無く、あくまでラビットの成長していく姿を描いた青春映画である。
「ラップを通した若者の姿」ということで、至極チャラチャラしたものを想像してしまったが、カーティス・ハンソンは実に重厚な世界観を持って描ききっている。

そしてラップというものがどんな背景で生まれるか、どういう心情を歌うために生まれたのかちょっとわかったような気がする。
ハングリーな彼らの魂の叫びは鋭く尖っている。

この映画は、英語のラップを理解することができればもっと面白く観られるかもしれない。やはり日本語字幕だけでは、言葉が持つリズムや意味を余すことなく伝えきることはできない。仕方ないっちゃ仕方ないが。

ヒップホップに興味が無い私でも、飽きずに観ることができた。
なかなか拳の堅い映画である。
YO!

★★★☆☆





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最終更新日  2004.02.03 23:43:27
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