森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.01.22
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カテゴリ: 行動のポイント
「心のチキンスープ 愛の奇跡の物語」(ダイヤモンド社)という本に次のような話が載っているそうだ。

ある時、カナダのバリーという町が竜巻に襲われて、数十人が亡くなり、数百万ドルの被害が出たそうです。その時、テレビディアという放送会社のボブ・テンプルトンがその町を通りかかり、被害のひどさを目の当たりにし、一つの計画を思いつきました。
それは、バリーの被災者を救済するために、3日以内に準備をし、3時間以内に300万ドルをあつめる、という計画でした。

そして、テンプルトンは、その計画をテレビ局の重役会議で提案しました。
すると、一人が言いました。「本気か?そんなことできるわけがないだろう?」
テンプルトンはいいました。「僕は、できるとか、しなければいけないとか、そういうことは言っていない。ただ、皆がやってみたいかどうかを聞いているんだ」
「もちろん、やってみたいさ」と皆が言いました。

すると、テンプルトンは、黒板にアルファベットのTの字を書き、その右側に「なぜできないか?」、左側に「どうしたらできるか?」と書きこむと、さらに右側の「なぜできないか?」という文字に大きく×印をつけました。そしてテンプルトンは言いました。
僕は「なぜできないか?」なんてことを議論する気はないんだ。時間の浪費にすぎないからね。
「どうしたらできるか?」だけを議論したいんだ。
その結果、3日以内である翌週の火曜日にはラジオマラソンが始まりました。
カナダ全域の50のラジオ放送局が協力し、著名な司会者の協力も得て、3時間で300万ドルを集めてしまいました。(人を動かす質問力 谷原誠 角川新書 200ページより引用)

この話はとても参考になります。
私たちも大きな目標を人から提示されたとき、「そんなこと無理ですよ。出来るはずがない。あまりにも無謀だ」と簡単に退けてしまいます。
あるいはできない理由をこじつけて説明しようとします。
そういうときは、この話を参考にしてT字を書いてできない理由とできる理由を書く。
そして、できない理由に×印をつける。
そしてどうしたら出来るかに絞って考える。あるいは議論する。
一人ではなく、みんなを巻き込んでどんどん思いついたことを書きだしてみる。
すると突破口が見つかるかもしれません。その気持ちがあれば多分見つかるでしょう
森田理論でいえば、事実、現状。現実を受け入れて、事態の打開に向かって考えて行動を起こすということなのです。ぜひ試してみましょう。





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Last updated  2024.06.02 22:48:04
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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