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羽鳥慎一モーニングショー そもそも総研
今回の選挙におけるリベラルの排除には、アメリカとの関係性が隠されていたと分析するのが京都精華大学講師の白井氏だ。
著書「永続敗戦論」の中で、戦後の日本はアメリカに負けた状態が継続し従属し続けていると述べていた。
その日本の政治体制を 永続敗戦レジーム と定義している。
今回の選挙について、永続敗戦レジームがバージョンアップし強化しようというたくらみが現れたが、挫折し、最終的に新しい政治の対立構図が形成されたのが見えてきたと語った。
自由民主党 は結党の経緯からして、戦前からの保守層が アメリカとくっつく ことにより戦後の日本を統治しようとしてできた党だと解説。だから自民党が親米だというのは当たり前だという。
対して、 民進党内のリベラル派 は反米ではないが、 アメリカとも普通に付き合っていく べきという考えを持っているという。
小池新党が出来る時に「選別」「排除」といい出したが、今回の選挙にはリベラルの排除に大きな意味があったのではないかと白井氏は指摘する。
希望の党を作ることによって民進党内の対米従属派を吸収してリベラルを切ることによって、 民進党を対米従属の党として純化する ことが狙われたという。
第2自民党として、民進党を純化するのが希望の党をつくる主眼だったのではないかと白井氏は語った。
もし、もくろみ通りいっていれば、2つの自民党がアメリカのご機嫌とりを競い合う状況になったかもしれないなどとも語った。これを 永続敗戦レジームがバージョンアップする と白井氏は解説した。
漫画家の小林よしのり氏も同様の見方をする人物。希望の党と自民党、日本維新の会もそう変わらないなどとコメント。対米従属の意味で見れば一緒だという。
立憲民主党は対米従属にはならないので、自国の主権を守りながらアメリカともその範囲の中で付き合おうという保守だという。
集団的自衛権を自衛隊のままで行使していくというのは、アメリカのご機嫌を伺うためだけの物だと小林氏は語った。
また、保守とリベラルは対立する概念ではないと指摘。
立憲民主党の枝野氏は、今の憲法の理念をしっかり守るための憲法改正をしたいというのが本音ではないかと指摘。
実際、枝野氏は5日に専守防衛を明確な形にする改憲は否定していなかった。
中北教授はこのような形の改憲はあり得ると指摘。
今回の総選挙で自公で3分の2を超える議席をとり、さらに希望の党がでて野党の中でも憲法改正賛成が増え、憲法改正の方向に進んでくる局面だという。
改正するのだとしたら、日本国憲法の価値を評価した上で発展させる方向で変えるのか、日本国憲法は良くないとして改正するのか改憲の方向性が問われる段階だと指摘する。
2つの新党が自民党に挑み、混乱の中行われた今回の衆院選。今後の日本の政治はどうなっていくのか。
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