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2017年12月号に寄せて
前10月22日の解散・総選挙は、大方の予想通り自民党の圧勝に終わりました。敗れた野党の方は、本誌発売の現在でも混乱が収まっていないようです。本誌では前号の11月号で「小池百合子で本当にいいのか」として特集を組みましたが、希望の党が大敗を喫した理由は、まさに本誌の特集で指摘した点にあったのではないかと考えています。一方、立憲民主党が議席を伸ばしたのは、党名に始まり、そこに少しでも「政治」が見えていたことが理由でしょう。安倍首相が野党の隙を狙って解散したということも、小池氏が希望の党を立ち上げたのも、「政局」でしかありませんでした。立憲民主党に投じられた票は、まともな政治を取りもどしてほしい、という有権者の思いのあらわれといえます。
選挙結果についてまず指摘しておくべきことといえば、内閣不支持率が高いのに与党勝利という点です。選挙後の安倍首相をはじめとした自民党の様子は「笑顔なき勝利」といわれましたが、そんな自民党の裏側について、今月号ではレポートしています。また、気になるのは、公明党および共産党が議席を減らしたことです。特に公明党については、実際のところ、ほとんど分析がなされていません。マスコミ報道の「与党勝利」という言葉に違和感を覚える人は多いでしょう。機会をもって分析したいと思っています。
ところで、今回の選挙では、「問われなかったこと」も多かったのではないかと思います。そもそもが“もり・かけ”隠し解散であり、結果をみれば、それが奏功したのは言うまでもありません。それはさて置いても、たとえば原発事故の被災者救済について、焦点としてほとんど語られることはありませんでした。ほかにも「問われなかったこと」は多くあり、それらについて今月号では考えました。“もり・かけ”と並ぶ疑惑である、元TBS記者・山口敬之氏のレイプ疑惑・逮捕状握りつぶしも、安倍政権のメディア癒着をめぐる問題として、問われるべきだったかもしれません。これについては、山口氏を「不起訴相当」とした検察審査会とは何なのか、そして「司法と権力の蜜月」について、本誌で詳細な解説を行なっています。
希望の党代表就任にあたって小池氏が語ったのは「原発」と「消費税」でしたが、原発についても、世論と選挙結果が乖離しているように、中心的な争点だったとはいえません。そこで今回、原発の危険性について専門的見地から長年訴えてきた、ノンフィクション作家の広瀬隆氏にインタビューを行ないました。11月に発売される新刊のタイトル『日本列島の全原発が危ない! 広瀬隆 白熱教室』(DAYS JAPAN)が示すように、日本に原発や“核のゴミ”の保管場所を置くことができる土地はありません。「そもそも原発の耐震性で安全性を計ること自体が無意味である」と広瀬氏は語ります。あらゆる人に読んでいただきたい内容です。
「紙の爆弾」編集長 中川志大
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