inti-solのブログ

inti-solのブログ

2008.09.13
XML
読売新聞の記事

-------------------------------

南米の最貧国ボリビアで、国家による資源管理を強める反米左派のモラレス大統領に対し、反政府勢力の抗議行動が激化している。
一部が暴徒化して天然ガス施設を占拠し、死傷者も出るなど、経済の悪化と政情不安は深刻だ。大統領は、米国が背後で政治対立をあおっていると批判、騒動は周辺国を巻き込んで国外にも拡大している。
ボリビアでは、先住民出身のモラレス大統領が、憲法改正による大土地所有制限と、国民の約6割を占める貧しい先住民への土地の再配分を目指しており、12月にそのための改憲の是非を問う国民投票が予定されている。
これに対し、天然資源に恵まれ、富裕層の多いアンデス山脈以東の平野部4県の住民が激しく反発。反対派は8月末から、国民投票の中止を求めて、ストや道路封鎖を展開した。10日にはタリハ県で、反対派によってガスのパイプラインが爆破され、ブラジルへのガス輸出に影響が出たのに続き、11日には、パンド県で大統領派との間の衝突で8人の死者が出た。
大統領は8月10日の信任投票で、貧困層を中心に約67%の高い支持を得て信任され、改憲に向けた弾みを付けた。これに危機感を募らせた反対派が、実力行使で国民投票阻止に乗り出した格好だ。
国外への波紋も大きい。モラレス大統領は今月10日、反対派による抗議行動について、「米国大使が扇動している」と非難し、駐ボリビア米大使に国外退去を通告。米国側は、対抗措置として11日付で、駐米ボリビア大使を国外退去処分にした。

-------------------------------

どうも、記事の冒頭にいきなり「南米の最貧国」という形容詞でボリビアを説明する神経が、私には受け容れ難いものがあります。確かに経済指標で見れば最貧国かも知れないけれど、それがボリビアという国を説明するときに、一番最初に来るキーワードかよ、と。
しかし、モラレス大統領は頑張りますね。彼が当選したとき、密かにかつてのボリビア革命の二の舞、つまり政権を取るまでは「革命的」な主張を繰り返しながら、いざ革命に成功すると、妥協の連続と腐敗の進行であっという間に革命を放擲してしまう事態を危惧していました。
でも、大統領当選からあと3ヶ月で3年、目下のところはその懸念は杞憂に済んでいるようです。
先日の信任投票での信任率67%というのは、大統領当選時の得票率53%より、かなり高いですね。このことから見ても、モラレスの政策への支持はかなり高いようです。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008.09.13 17:10:45
コメント(0) | コメントを書く
[ラテンアメリカ・スペイン・スペイン語] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: