inti-solのブログ

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2009.09.01
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テーマ: ニュース(96525)
カテゴリ: 政治
何度も日記に書いているように、私は民主党が大好きというわけではないのですが、自民党(公明党も)よりは遙かにマシと思っており、今回の選挙結果は素直にうれしいと思っています。

ただし、それはそれとして、選挙制度はこれで良いのかという思いも強く抱きました。
自民党の小選挙区での得票率は38.6%です。ところが獲得議席(小選挙区の)は64議席、割合で言うと21.3%に過ぎません。逆に民主党の小選挙区での得票は47.4%と、得票率は50%に達していないのに、獲得議席は221、割合は73.7%と圧倒的多数を占めています。
得票率で計算しても自民+公明より民主党の方が多いのですから、どんな制度であろうと政権交代は動かし難い事実です。けれども、得票率とこんなにかけ離れた議席数になる選挙制度はやはり問題です。

得票率と議席数がかけ離れたものになるばかりではなく、実は、小選挙区制の元では、得票の少ない党が獲得議席では多くなることすらあります。接戦は全部勝ち、負ける選挙区は大差の敗北、という場合にそのような事態が生じます。
イギリスでは過去2回起こっていますし(労働党と保守党がともに1回ずつ得票で負けて議席で勝っているので、その意味では「公平」かも知れませんが)米国の大統領選でも何回か起こっています。米国の大統領選は単純に得票の多い候補の勝ちではなく、州ごとに1票でも多い得票の陣営がその州の選挙人を総取りして、最終的に獲得した選挙人がもっとも多い候補の勝利という、小選挙区制と同じシステムを使っているからです。最近では、2000年の大統領選で、得票総数はゴアの方が多かったのに、選挙人獲得数はブッシュの方が多く、ブッシュが大統領に当選しています。

一般的に、小選挙区制=2大政党制、比例代表制=多党分立とされますが、どちらがいいのかは、結局は有権者が決める問題です。例えばイギリスは二大政党制の見本のように言われますが、実際には自由民主党という第3政党があり、ずっと得票率2割台を確保し続けていますが、小選挙区制に阻まれて議席数では極小勢力でしかありません (他にもスコットランドの地域政党が国会に議席を占めていますが、むしろ全国的には小勢力でも、特定の地域では勢力の強い地域政党は、小選挙区でも議席を維持する傾向があります)。実は国民のニーズは多党制なのに、選挙制度がそれを圧殺している状態です。
逆にスペインは完全比例代表制の国ですが、近年PPとPSOEの得票がどんどん増大し、その他の政党の得票が減少して、二大政党制になっています。国民の意思がそうであれば、比例代表制でも二大政党制になるのです。

比例代表制でも少数政党の分立を防ぐための策として、得票何%以上の政党しか議席を配分しないという手法もあります。ドイツは5%、スウェーデンは3%です。
ところが、日本は300議席を小選挙区に配分しておきながら、残る180の比例代表区も、全国1区ではなくブロック別にしているため、議席数が一番少ない北海道(8議席)では得票が10%くらいなければ議席に届かないし、一番多い近畿(29議席)でも3%くらいの得票がなければ議席に届かない。比例区ですら、大政党に有利なようになっています。比例区が「比例」の名に値するには、29議席ですらも不足で、まして8議席で「比例代表」なんて論外です。

私は基本的に選挙制度は比例代表制であるべきだと思っています。拘束名簿式だと、各政党の党本部の権力が極大化してしまうので、非拘束名簿式が望ましい、あるいはドイツのように、議席数は比例代表で決め、どの候補者を当選者に当てはめるかは小選挙区で決める、小選挙区比例代表併用制も悪くない。
でも、とりあえずは比例代表の議席数を減らさないこと、比例の単位をブロック別ではなく全国1区に変更するべきと思います。

私は、目下のところ民主党を(消極的にですが)支持していますが、民主党が比例区の議席を180から100に削減するというマニフェストを実行に移した場合は、民主党への支持は取り消します。(参議院では社民党と国民新党の支持がなければ過半数に達しないし、その社民党は比例区削減に強く反対しているので、実際には実現不可能と思いますが)

もう一つ、これは小選挙区の問題とは違いますが、比例区の当選者が払底してしまった場合、その当選者枠が他の党に行ってしまうというのは、あまりに比例代表(というより選挙そのもの)の精神とは相容れない仕組みと思います。私が支持している政治家の1人である保坂展人(社民党)は、前回郵政解散の時、この制度のおかげで当選を果たしているのですが、それでも、こんな制度はやめるべきと思います。当選者が払底したら欠員で良いではないですか。
それともう一つ、重複立候補した候補者が小選挙区で法定得票数を下回ると比例区での当選の権利がなくなるという制度も問題です。小選挙区で負けても比例区で復活できるという制度なんだから、小選挙区でどんな惨敗だって良いではないですか。まして、今回の選挙ではこのシステムによって、「みんなの党」と比例代表の候補者がいるにも関わらず、当選資格を失ってその議席が他党(民主党)に渡ってしまった。あまりにひどい制度と言わざるを得ません。





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最終更新日  2009.09.01 22:56:20
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