inti-solのブログ

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2010.07.28
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カテゴリ: 政治
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100728-00000031-mai-soci

<死刑執行>東京拘置所の2人、千葉法相下で初

法務省は28日、2人の死刑を執行したと発表した。民主党政権下の千葉景子法相による執行命令は初めて。千葉法相は超党派でつくる「死刑廃止を推進する議員連盟」のメンバーだったが、法相就任後は「政府の一員となり距離を置く」としてメンバーから外れていた。刑事訴訟法は「死刑の執行は法相の命令による」と定めており、信念よりも法相の職務を優先させたとみられる。

 千葉法相は執行後の会見で、死刑制度について存廃を含めて議論する勉強会を設置し、東京拘置所の刑場を報道機関に公開するよう省内に指示したことを明らかにした。指揮命令を確認するためとして、東京拘置所で自ら執行に立ち会ったという。法相が立ち会ったのは初めてとみられる。(以下略)
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私は死刑廃止論者、というほど確固とした意見の持ち主ではないのですが、死刑という刑罰には少々懐疑的です。なので千葉法相が死刑執行命令にサインしたことは少々残念ではありますが、まあ仕方がないこととは思います。今回死刑執行された2人のうちの1人は記憶がありませんが、宝石店で放火して6人を殺した犯人の方は、事件当時の新聞報道を見た記憶があります。遺族から見れば、犯人は百回殺しても足りないくらい憎い相手であろうことは想像に難くありません。

しかし、自ら死刑執行に立ち会うというのは、自らの節を曲げるに当たって勇気ある選択をしたなという印象です。人の命を奪う命令にサインするのです。最後まで責任を持って見届けるのは本来当然のことと思いますが、それをやった法務大臣は、どうやら史上初めてのようです。

ところで、相変わらず何が何でも千葉大臣が憎くて仕方がない連中が騒いでいるようです。「お約束」の産経新聞にこんな記事が出ています。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100728-00000614-san-pol
千葉法相の死刑執行命令 政治的演出のにおい

28日に就任後初めて死刑執行に踏み切った千葉景子法相は、死刑制度反対論者として知られてきた。27日にも「死刑は大変重い刑」と死刑に慎重姿勢を強調していたが、実は死刑執行の命令書に署名したのは24日のことだった。法相の職責をようやく果たしたともいえるが、国民をたばかる不意打ちだといわれても仕方ない。30日召集の臨時国会で野党側からの追及をかわす思惑も透けて見え、死刑囚の命をもてあそぶ政治パフォーマンスのにおいすら漂っている。
千葉氏は28日、死刑執行の一方で、死刑廃止を検討する勉強会を法務省内で発足させることも表明し、本心は異なることをアピールした。この日死刑となった2人は、まるで千葉氏の政治的都合のために便宜的に命を奪われたかのようだ。
千葉氏は昨年9月発足の鳩山内閣で法相に就くまでは「死刑廃止を推進する議員連盟」に参加。死刑反対の姿勢を貫き、平成元年には日本人拉致実行犯である北朝鮮の元工作員、辛光洙(シンガンス)元死刑囚の釈放嘆願書にまで署名したほどだ。
鳩山由紀夫前首相は民主党幹事長時代、「法相は死刑執行をしなければ資格はない。死刑を多くの国民が求めている時代だ」と指摘していた。千葉氏は鳩山内閣時代、「そういう(鳩山氏の)発言があったことは覚えているが、適切に対応したい」と平然と無視してきたが、そうした信念も底の浅いものだったようだ。
千葉氏は死刑を執行しないと信じ、しばしの安堵(あんど)を得てきた死刑囚たちは、心をなぶられた形だ。
また、千葉氏は今回の死刑執行にあたり、最後の死刑執行からちょうど1年の28日を選び、法相としては異例の立ち会いもした。だが、そんな政治的演出めいたやり方は、厳粛であるべき人の死に際し、本当に必要だったのか。
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死刑を執行しろ執行しろと叫んできて、いざ執行すると、今度は「国民をたばかる不意打ち」「死刑囚の命をもてあそぶ政治パフォーマンス」「千葉氏は死刑を執行しないと信じ、しばしの安堵(あんど)を得てきた死刑囚たちは、心をなぶられた形」だそうです。はっきり言って嗤っちゃう。
死刑は執行しない方が良かったと、産経新聞の御主張はそういうことでよろしいんですね?産経新聞は、死刑賛成派だったと私は記憶しているのですが、千葉大臣攻撃のためならあっさりと、これまでの真逆のことを言い始めるとしたら、産経の「そうした信念も底の浅いものだった」と言うしかないでしょう。

今まで死刑執行が事前公表されたことなんか一度もないし、執行される本人にも直前まで一切知らせないんだから、全ての死刑執行は、国民に対しても死刑囚に対しても常に不意打ちだったのです。それどころか、以前は事後の発表すら一切なかった。法務省が死刑執行を事後に発表するようになったのは、かなり最近のことです。

私は民主党政権にはかなり愛想を尽かしましたし、千葉法相にもいくつかの点で期待はずれという印象を抱いてはいますが、それでも民主党の中で、もっとも支持できる政策を提起してきたのが千葉大臣だと思っています。

追記
千葉大臣が落選したのに法務大臣を辞任しないことをけしからぬと主張する向きがあるようですが、何も問題ないと私は思います。
憲法上国会議員であることが必要条件となるのは内閣総理大臣だけ(実は、参議院議員でも可)です。それ以外の国務大臣は、過半数が議員である必要はありますが、個々の大臣が国会議員である必要はありません。事実、非議員が大臣となった例(民間人閣僚)は過去にそうまれではありません。特に過去の例を見ると、法務大臣には民間人閣僚の例が多いようです。
木村篤太郎(吉田内閣)
高辻正己(竹下内閣)
三ヶ月章(細川内閣)
長尾立子(橋本内閣)
と、過去4例あり、千葉法相が5例目です。
なお、千葉法相と同様に、法相在任中に議員でなくなった例に野沢太三法相(小泉内閣)があります。この場合は落選ではなく議員引退ですけれど、議員の任期切れから法相辞任まで64日間だそうです。千葉法相は、7月29日現在議員の任期切れからまだ5日です。9月の民主党代表選までの留任だそうですから、おそらく野沢法相の「民間大臣」期間64日間と並ぶかどうかと言うところでしょう。





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最終更新日  2010.07.29 01:01:09
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