inti-solのブログ

inti-solのブログ

2010.10.29
XML
南米に3回行ったことがある私ですが、アルゼンチンには1度だけ、わずか1泊2日しか滞在していません。1994年2月末のことです。チリのサンティアゴからバスでアンデスを越えてメンドーサへ、1泊して翌日の午後、再びメンドーサからサンティアゴへ、それだけの旅でした。(他に、ブエノスアイレスのエセイサ国際空港にトランジットで5時間ほど滞在したことがありますが)

1994年当時、アルゼンチンの大統領はカルロス・メネムという人物でした。昨日の記事で紹介した、ネストル・キルチネル前大統領、その妻のクリスティーナ・キルチネル現大統領と同じペロン党(正義党)に所属している人物です。ただし、メネムはペロン党内の最右翼、新自由主義経済信奉の親米派、一方キルチネルは党内最左派、反新自由主義の反米派。ほとんど水と油のように思想信条が異なり、人間関係でも犬猿の仲と言われています。

さて、その親米派メネムが政権を握っていた当時、アルゼンチンの通貨ペソは、1ペソ=1米ドルという固定交換レートになっていました。1ペソ=1ドルという交換レートがどういうものか、実際に行ってみて、体感としてよく理解できました。はっきり言ってしまえば、異常にペソが高い交換レートだったのです。

そもそも、チリ・サンティアゴからサンティアゴ行きバスのチケットを購入する時点で、異常性を予感させるものがありました。料金表を見ると、メンドーサ行き(他のアルゼンチンへの国際便も)だけが、運賃が異常に高いのです。サンティアゴとメンドーサは、直線距離では200kmほどしかありません。(アンデス越えのつづら折りの道を走るため、実際の道路距離ではもっと遠いですが)それなのに、1000km以上も走るチリ国内線のバス路線より値段が高いのです。
で、メンドーサに到着してみると・・・・・・、物価が高い高い、驚くべき高さ。何しろ東京より物価が高い!そりゃアルゼンチンは南米の中では最先進国ではありますけれど、いくら何でも東京より高い物価でも平然としていられるほど、国民所得が高いわけではありません。1994年当時のアルゼンチンの一人あたり名目GDPは約7,000ドル、同じ年の日本は、約40,000ドルです。それなのに物価が東京並みで生きていけるはずがありません。
そのからくりは、ペソの交換レートが異常に高いから、ドルベースで見ると異常な高物価に見えるけど、アルゼンチンペソで見れば、まあそれほど異常でもないわけです(アルゼンチンペソでみても、かなりの高物価ではあったようですが)。だけど、こんなに滅茶苦茶な交換レートがいつまで続けられるのかと思ったら、なんと、そのあと8年も保ってしまったのですが、結局は、案の定2001年に国家破産という結末を迎えてしまったわけです。

それでも、メンドーサは地方都市ですから、首都ブエノスアイレスよりはまだしも物価は安い方だったらしいです。到着して、まず宿探しをしたら、やっぱり100ドルオーバーの高級ホテルのオンパレード、バスターミナルの旅行案内所で一番安い宿を探してもらったら、かろうじて1泊25ドルくらいの宿(でもお湯シャワー付)が見つかって、そこに泊まりました。この宿だけは、日本並みよりはずっと安い値段でした。(このとき旅行したチリやボリビアの同クラスの宿と比べたら、それでもかなり高かったのですが)

で、夕飯を食べようと思い、フラフラと街中を歩いて、適当なお店に入りました。2月末(南半球なので、日本で言えば8月末に相当)のメンドーサはかなり蒸し暑かったので、実際はお店の中ではなく、路上に出ているテーブルに席を取ったのですが。
メニューを見たら、私は絶句してしまいました。書いてあるほとんどの料理が10ペソ以上、20ペソ30ペソという値段なのです。何しろ、南米を旅していると、物価感覚が日本とは変わってきます。1食500円で、お昼の定食(スープからサラダ、メインディッシュ、デザートまで)が充分に食べられる国々を歩いてきて、いきなりこの値段を見たら、愕然とします。
屋外の席だし、そのまま席を立とうかと一瞬思いました。だけど、さすがにそれはちょっと失礼かななんて思ってメニューを見ていたら、唯一値段が一桁の料理があったんです。それがサンドイッチ。うーーーん、サンドイッチじゃ夕飯に足りないけど、まあ仕方がないかと思って、それを注文しました。それが、確か9ペソでした。日本で、喫茶店に入っても、サンドイッチに900円は普通取られないよなあ・・・・。

ところが、出てきたサンドイッチを見て、私は二度びっくり。超特大サンドイッチだったのです。これなら900円でも安いかも。16年も前の話なので、正確な大きさは記憶が曖昧ですけれど、とにかく全部食べるのが大変だったことを覚えています。パンもでかかったけど、中身の肉もでかかった。
もっと値段の張るメニューは、いったいどんなボリュームだろうかと想像したら、他の料理を注文しなくて本当によかったと思いました。そして、日常的にこんなボリュームの食事ばっかりしているとしたら、アルゼンチン人に肥満が多いのも分かるなあと思ってしまいました。
アサードというアルゼンチンの名物料理があります。牛肉の焼き肉なんですが、幸か不幸か、私は日本のアルゼンチン料理店でしか食べたことはありません。日本では、やっぱり日本人向けのボリュームになっていますから、多すぎて食べきれないと言うことはない。
でも、現地で食べたら、とてもじゃないけど私が食べ切れるようなボリュームではないだろうということは、容易に想像できました。

ラテンアメリカ人の全般的傾向としては、日本人の私とそんなに食事のボリュームは違わないようです。いろいろなレストランや食堂で、定食でも単品料理でも、出されたものが「足りない」「多すぎて食べきれない」と思ったことはほとんどありません。アルゼンチン以外では、ですが・・・・・・。
翌日は、チリのサンティアゴに戻るバスの出発が午後だったので、午前中、ワイナリーの見学に行きました。メンドーサはワインの産地として有名なのです。今はチリワイン、アルゼンチンワインは日本のどこでも売っていますけれど(チリの方が多いけれど、アルゼンチンでもトラピチェという銘柄は近所の酒屋でよく見ます)、当時は日本ではほとんど売っていなかったので、1本買ったのですが、それもそんなに安くはありませんでした。当時はワイン=高級なお酒という印象を持っていたので、「高い」とは思いませんでしたが。

そして、国境を越えてチリのサンティアゴに戻ってきたわけですが、少なくとも食事に関しては、アルゼンチンよりチリの方が日本人である私の胃袋と嗜好にはあっているなと思いました。ボリュームもそうですけれど、チリは魚介類が豊富だし、味もアルゼンチンより日本人向きという気がします。
音楽に関してはアルゼンチン大好きですけれど(チリも好きだしボリビアも好きですけど)、食事に関しては、あの国に何週間も滞在して、その間ずっと外食だったら、私にはちょっとキツイかな。チリ・ボリビア・ペルー・メキシコに関しては、いずれの料理も何日食べ続けても全然平気なのですが。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010.10.29 22:41:17
コメント(2) | コメントを書く
[ラテンアメリカ・スペイン・スペイン語] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: