inti-solのブログ

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2012.09.25
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テーマ: ニュース(96561)
カテゴリ: 対中・対韓関係
日台の船が互いに放水 緊迫の尖閣上空ルポ
尖閣諸島をめざす台湾からの漁船団を上空から朝日新聞社機で取材した。魚釣島の周辺海域で、台湾の漁船団と巡視船が、日本の巡視船と攻防を繰り広げていた。
午前7時半前、尖閣諸島・魚釣島の西約30キロの海域。船首や船尾、ブリッジを台湾の旗や横断幕などで飾り立てた台湾の漁船団を見つけた。小型の漁船が30隻以上。複数のグループに分かれ、数キロ四方に広がって進んでいた。針路は、魚釣島のある東方向だ。
「漁船団を守る」として同行する、海岸巡防署(海上保安庁に相当)の巡視船も数隻見えた。日本の海上保安庁の巡視船が漁船団を取り囲むように並走していた。

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台湾は「親日」の国だといわれます。私自身は台湾に行ったことがない(というか、中国にも行ったことがない)ので、話に聞いているだけですが、実際に台湾のことをよく知る人の多くがそのように言っているので、おそらく間違いではないのでしょう。
しかし、日本に対する「好き嫌い」の問題と、領土問題は同列ではない、ということなのでしょう。日中間で対立している尖閣諸島の領有権問題に、台湾もまた乗り出してきています。台湾、と言っても、「中華民国」つまり中国を代表する正当な政権であるという建前からの領有権の主張ですから、突き詰めれば「中国のものだ」と言っているわけです。

馬政権の尖閣対応に野党も「弱腰」批判 台湾
日本政府による沖縄県・尖閣諸島(台湾名・釣魚台)の国有化で、台湾の馬英九政権の対日配慮が、与党・中国国民党だけでなく、最大野党・民主進歩党の一部からも「弱腰」との批判にさらされている。日台漁業交渉再開に向けた抑制姿勢が、内政では与野党に攻撃材料を与えているかっこうだ。
(中略)
しかし、国民党の立法委員(国会議員に相当)は17日、日中間の争いだけが注目され「われわれ(台湾)は存在しないかのようだ」と指摘。民進党立法委員も「釣魚台はわれらの領土」「(馬政権は)まるで傍観者で、非常におかしい」などと批判を強めている。
日本では国民党に比べ親日イメージの強い民進党だが、尖閣に関しては民進党所属の宜蘭県長(知事)が「(台湾の旗を掲げて)上陸したい」と発言するなど強硬派もおり、8月に香港の活動家らの抗議船の台湾寄港を拒否した馬政権では、内に対する姿勢の見せ方に苦慮している。(以下略)

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「日本では国民党に比べ親日イメージの強い民進党だが」という一文には失笑しました。だって、そういうイメージを振りまいた当事者の一人が産経新聞でしょう。
まあ、でもそういうことなんですよ。先日、香港の活動家が尖閣諸島に上陸して、即刻逮捕されて強制送還になりましたが、彼らもまた、中国(大陸)の意を受けた活動家というわけではなく、むしろ正反対、つまり反中国共産党の活動家であったそうです。実際、日本ではほとんど報道されていませんが、彼らが上陸した際には、中国の国旗(五星紅旗)と台湾の「国旗」(晴天白日地満紅旗)の両方を掲げていました。

私は、尖閣諸島は日本の領土だと思っているし、国有かも基本的には賛成(より正確に言えば、やむを得ない)なのですが、この状況を見ると、国有化するにしてもタイミングがあまりに悪かったのではないかという気がしてなりません。
ネットウヨク系の人たちは、ロシアも敵、中国も敵、韓国も北朝鮮も敵だと、日本は周りを敵に囲まれていると叫びたがるわけですが、その「敵」の一員に、これまで彼らが「味方」だと言っていた台湾も加わることになるわけです。
でも、あえて言うなら、そんなに回り中が敵だらけというのは、本人自身に問題があるということではないかと思います。少なくとも、国対国の関係ではなく個人対個人の関係で考えれば、「俺の周りの連中は、みんな俺を憎んでいる敵ばかりだ」なんてのは、たいていは本人自身に何らかの問題があるからですよ。

産経新聞あたりを代表例にして、領土問題について「弱腰外交は怪しからん」と叫ぶ人たちがいます。弱腰外交だから中国が尖閣諸島の領有を主張する、弱腰だからロシアのメドベージェフ大統領が北方領土に上陸した、弱腰だから韓国の李明博大統領が竹島に上陸した、というわけです。挙句の果てに、自民党の石原伸晃に至っては「自民党政権なら李明博大統領は竹島に上陸しなかった」とまで放言している。
ちょっとでも頭を働かせれば、日本が強硬な態度をとればロシアや韓国の大統領が竹島、北方領土への上陸を取りやめる、などということがあり得ないことは分かるはずです。強硬な態度を示せば引くくらいなら、最初から領土問題になどなっていないのです。
むしろ逆に、相手側も引けない立場にある時は、こちらが強硬な態度を取れば取るほど、相手側もより強硬な態度になるに決まっている。それが「争い」というものの基本でしょう。だいたい、日本自身が、中国がどれだけ強硬な態度をとっても「では尖閣諸島は中国に割譲します」などとは、絶対言わないではないですか。
まして、「自民党政権なら」なんてのは論外もいいところです。

国有化自体はやむを得ないとしても、それをこのタイミング(柳条湖事件の記念日を間近に控え、日中国交回復40周年も間近に控え、しかも中国国内では次の国家指導者を決めようとしている)で、大々的に発表するのは、やはりあからさまに挑発的だったといわざるを得ないようです。勿論、中国側のずいぶん挑発的な行動に出てはいるにしても、です。
領土を守ることと、相手国にけんかを売ること(または、売られたけんかを安易に買うこと)を混同してはいけません。





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最終更新日  2012.09.26 00:07:13
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